プラタナス 10.1週 人間にとっての幸福
第一段落は、状況実例と当為の主題。「戦後の高度成長期には、より豊かな生活を目指しそれが実現するという幸福があった。私たちにあてはめてみれば、よりよい進学を目指しそれを実現するというところに一つの幸福がある。 しかし、寝たきりの老人や、試験に不合格になった人には幸福はないのかと言えば、そうではない。今の状態をありのままに受け入れるという幸福もまたあるからだ。 青い鳥を探しに行ったチルチルとミチルは、はるばる探し回ったあとに、自分の家にその青い鳥がいたことに気づく。私たちは、遠いところにある幸福を目指すのではなく、まず自分の足元にある幸福を見直すべきだ」など。 第二段落は、その方法1と実例。「そのためには、第一に、自分の身近なところで感謝や感動を見つけることだ。(方法)落ち込んでいるときでも、空を見上げれば、太陽はいつでも照っている。たとえ雲に隠れていても、雲の上から私たちを照らしているはずだ」など。 第三段落は、方法2と歴史実例。「第二は、『足るを知る』という文化を見直すことだ。資本主義は、より多くの利益を生み出すことを目的として発展してきた。それが私たちの意識にも反映して、私たちはいつもより高くより先へ進むように促されている。1989年に崩壊した日本の地価バブルも、知足の精神を私たちが見失ったためではないか。(歴史実例)」など。 第四段落は、反対理解と自作名言。「確かに、目標を目指すことにも幸福がある。しかし、頂上に到達することがすべてなのではない。頂上に向かう途中の過程でも幸福を味わうことが大切だ」。自作名言は、「青い鳥は、山の彼方に飛んでいるのではなく、私たちの心の中に飛んでいるのである」など。 ことわざの加工は、自作名言のかわりに、ことわざを加工して引用すること。(具体例は次回に) 書き出しの結びは、書き出しの5行ぐらいで使ったキーワードを結びにも使うこと。(具体例は次回に) |