授業の渚 sa-05-2


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サツキ5.2

●りょうりをつくったこと、ゴールデンウィーク

こんにちは。わたしはカエルのフロールです。

ゴールデンウィークは楽しいことがたくさんあったでしょう? なになに、温泉旅行? いいなあ。映画を見た? いいなあ。キャンプに行った? うんうん、最高ね。おうちでのんびり? それもいいなあ。
みんなそれぞれ、楽しいお休みをすごしたようでよかったですね。

さて、作文のお話です。
今日の課題はりょうりをつくったこと。さあ、準備はできてるかな?

「りょうりなんてつくったことないよお」
と困っている人はいますか?
え、ほんとうにない? カップラーメンもつくったことない? 

そうなの。じゃあ、りょうりをつくったことがなくて書けないという人は、ゴールデンウィークのことを書いてね。

では、今日はりょうりをつくったことで説明しますよ。

みんなはどんなりょうりをつくったことがあるのかな?
玉子焼き? ホットケーキ? お味噌汁? カレー? ポップコーンやクッキーなんかのお菓子? 
バーベキューやキャンプで焼きそばなんていうのもありそうね。

じゃーん。見て、この焼きそば。おいしそうでしょう? わたし、焼きそばが大好きなの。あの、ジュージューとソースがこげる香り、想像しただけでよだれがでそう。


たとえば、キャンプで焼きそばをつくったことを書こうとするでしょ。その場合、キャンプでのできごとを順番に書いていくのではなく、やきそばを作ったことに中心をしぼって書くようにするのよ。そして、焼きそばの話の中で、また、くわしく書きたいところを決めるの。
 そのためには、「いちばん……なのは……でした」と書くのがコツ。これ、大切なのでよくおぼえてね。これが構成の項目<中心を決める>ということです。
では、具体的に考えてみますよ。


 「ぼくは5月の3日に家族でキャンプに行きました。そのときに焼きそばを作りました。」
こんなふうに、いつどこで、何をしたかがわかるように書き出してみてね。
そのあとに、「いちばん難しかったのは野菜を切ることでした」と中心を決めますよ。それからそのときの様子を説明してみましょう。


もしも今までにたくさんのお料理をつくったことがある人は、「ぼくがつくる料理の中でいちばんおいしいのは……です」などと、作った料理を限定してもいいですね。

さあ、今回の作文の中心が決まりました。どんどん書いていきましょう。

途中でいくつか項目を入れていきますよ。

まず、<表現>の項目、たとえを入れるのを忘れないでね。
包丁を使うときに気をつけることってなにか知ってる?
「左手はニャンコの手」って聞いたことない? ピアノの手と教えてもらった人もいるようね。
切るものに添える左手は猫の手のように指先を丸めるのよね。間違って切ったりしないようにね。
ニャンコの手にしないと

こうなっちゃいます。気をつけてね。

「ぼくはあわてて左手を猫の手のように丸めました」
ほら、こんなたとえも書けそうでしょ。

それから、<題材の項目>もし〜だったら、も入れましょう。もし〜だったら……そうです。想像した話です。
想像するって楽しいでしょ? 楽しみながら考えてみましょう。
「もしぼくが毎日お料理を作らなきゃいけないとしたら、毎日カレーにしようと思います。」
「もしお母さんが家出してしまったら、ぼくが毎日お料理しないといけないのか? 絶対に無理だと思います。」
「もし焼きそばにカレーをかけたら多分おいしいと思います。今度やってみよう。」
「もしおうちの中で食べたらこんなにおいしいとは思わないだろう。きっと外で食べるから最高においしいのだろうなと思った」
ね、いろいろ浮かんできそうでしょ。

そして<主題の項目>自分だけが思ったことをしっかり書いてみましょう。自分だけが思ったこと、というのがポイントよ。だれでも思うようなことじゃつまらないでしょ。ここが個性を発揮するチャンス。たとえば
「お料理って理科の実験のようだなと思いました。」
「お料理って大変。こんなことを毎日やっているお母さんはすごいなと思いました。」
「お料理って楽しい! こんな楽しいことを毎日やれるお母さんがうらやましいなあと思いました。」

「僕はパパのようにお料理のできる男になりたいと思います。」
「お料理をするパパを見て、結婚するならぜったいお料理のできる男性がいいなと思いました。」

最後に表記の注意点をお話しますよ。
目標の字数は300字以上。大丈夫? そんなに書けないよおと溜め息がでちゃった人、いる?
そんなときは、必ず会話を入れてみましょう。会話のかぎかっこを書くときに行をかえるのよね。そうすると、ほら、そのぶん字数が増えるでしょ?
それからもうひとつ、作文の中に「それで」「そして」「それから」「そうしたら」などの接続語はたくさんつかわないようにね。作文の中にひとつ書いてしまったら、それ以上は書かないようにしましょう。書き終わったら必ず読み直してみてね。そのときにそれで、そして、などの言葉があったら二重線で消しておいてください。

 さあ、早速書きはじめてね。がんばって〜。