授業の渚 mi-09-2


↑スタート/ストップ音声オン/オフ↑
ミ 9.2週

1、日本の社交は「見る」ことで成立する。
 意見を考えるときは、対比する意見を想定しよう。この場合は、対話によって成立する欧米の社交、ということになるか。
 第一段落は、要約と意見。「見る社交のよさを見直そう」など。

2、第二段落は、理由と体験実例。「第一の理由は、共通のものを見ることによって、意見の対立を超えることができるからだ。例えば、理屈で言い合っても互いに納得することはなかったが、一緒にテレビを見ていたら、いつの間にか仲よくなっていた」など。「キャンプで、共同作業をしたり、一緒に食事をしたりすることで、自然に友達になれた」なども。

3、第三段落は、第二の理由と社会実例。「第二の理由は、見る社交によって、察し合いの心が育つからだ。例えば、勝海舟と西郷隆盛の交渉では、互いに二言三言言葉を交わしただけで江戸城の無血開城が決まった。欧米の交渉だと、たぶん、互いに交渉の作戦を考えたり、条件を出したり、値切ったり、脅したりと、いろいろな理屈の欧州があるはず」など。

4、第四段落は、反対理解と名言。「確かに、言葉による社交も、これからの社会では大切だ。しかし、……」。名言は、「87 理想に到達するための手段はまた、理想への到達を阻む障害でもある」。つまり、言葉という手段は、時に心の交流の妨げとなることもある。