授業の渚 ha-05-3


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 ハギ 5.3週 「日本語は今まで」

Hi! 僕Billy! 君は日本語ペラペラ? 僕のアメリカの友達はみな、「日本語ムズカシイ」といってるよ。だってさ、「カタカナ」「ひらがな」「漢字」と文字も3種類もあるし、おまけにいろいろな「敬語」がございますから。あれ? 
 確かに日本語ってほんとうに複雑で、方言まで加わってくるともう大パニックやで! あれれ? そんな日本語の難しさを分析しているのが今回の長文ってわけだね。さあ、君もいっしょに研究してみよう。

 まずは、感想文の書き方の復習だ。
第1段落は、要約。200字くらいでまとめよう。
第2・3段落は、体験実例。
第4段落は、一般化の主題だったね。「〜は、人間にとって」だよ。

 では、書いていく!
 第1段落の要約は、難しかったら三文ぬきがきの要領でポイントをみつけてから、自分の言葉でつなげていくとすぐできるよ。この長文の言いたいことをばっちりつかんでね。
 
 第2・3段落の似た話。まずは自分の体験で、「日本語って・・・」と思ったことが書けるといいね。やはりやっかいなのは敬語。目上の人やよその人にに話すときのきちんとした話し方、なかなかむずかしい。電話で「お母さんはいらっしゃいますか」と聞かれて思わず「いらっしゃいません」なんて言ってしまったことないかい? そのほか、英語を習っている人は、日本語との違いに驚いたんじゃないかな? 英語では自分を表す言葉はただひとーつ! 「I (アイ) 」だよね。しかし、日本語は、僕・私・俺・わし・あっし・おいら・・・最近では関東の子も「ウチ」なんていうのが流行っているね。これを使い分けているんだから、日本人ってグレイト! 
 また、長文にあるように日本語は、長い間、日本の中だけで使われ、進化してきたものだから、異文化の影響をたくさん受けてできあがった英語や、人工的に整えられたフランス語とはだいぶ様子が違うね。中の人にしかわからない部分がたくさんあるようだ。そのへんに焦点をあてて考えてみるのもおもしろいな。身近な例で言うと、仲間内だけに流行っている言葉があるよね。例えば、仲間の中では僕は、「王子様」って呼ばれているんだけど・・・いや、なんでもない。。。
 そのほかには、お父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃん隣のおじさんおばさん青森のおじさんおばさん大阪の・・・あ、もういい? とにかくそういういろいろな人にお話を聞けるといいね。人から聞いた話を入れると、作文にぐっと深みが増すんだ。ぜひ取材してみてくれたまえ。いろいろな地方の方言の話や、時代による言葉の変化、その人その人の言葉に対する感覚、などたくさんの視点からアプローチできるぞ。
 ちなみに、僕のガールフレンドのサリーはアメリカはフロリダ生まれのかわいこちゃんなんだけど、今日本語勉強中。彼女が言うには、「日本語は助詞の使い方がむずかしいわ。学校へ行くを学校が行くなんて言っちゃったり。それにレストランなんかでは、私はハンバーグ、なんていうでしょ、あれもナゾよね。私はハンバーグが食べたいの略なんだって。
でも、私がハンバーグにされちゃうのかしらって、心配になっちゃうのよ」だってさ。え? 彼女日本語うまいねって? いや、これは僕が日本語に訳して言ってるんだよ。

 さて、最後の第4段落。ここでは一般化の主題を使おう。一般化の主題のキーワードは、「〜は人間にとって・・・である」だったね。「日本語とは」というよりは、「言語とは」とか「言葉とは」としたほうが書きやすいかもしれない。「言葉とは人間にとって、自分を表現したり、意志を伝えるものであるから、日本語もまた、世界に普及するように研究しなければならないと思った。井の中の蛙、大海を知らずのことわざのように、世界の動きをとらえ、そこから何かを吸収し、さらには世界に向けて、発信できるような国にしなければ日本の未来はないといえよう」
 ああ。なんてすばらしい第4段落なんだ。もううっとり。
 君もこんなふうに、びしっとキメてみてね。

 それでは健闘をいのる! Let's GO!