授業の渚 ti-07-3


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 第一段落で、三文抜き書きをしていきます。長文の最初の方から一文、途中から一文、最後の方から一文というように、全部で三文くらい選んで、行を続けて書いていきましょう。【例】「巳之助は火打ちで火を切りはじめた。火花は飛んだが、火口(ほくち)がしめっているのか、ちっとも燃えあがらないのであった。巳之助は、今になって、自分のまちがっていたことがはっきりとわかった。世の中が進んで、古いしょうばいがいらなくなれば、男らしく、すっぱりそのしょうばいはすてて、世の中のためになる新しいしょうばいにかわろうじゃないか。(三文抜き書き)」
 三文抜き書きに続けて、「私がこの話を読んでいちばん……と思ったところは……です。」と感想を書きます。【例】「私がこの話を読んでいちばんよかったと思ったのは、巳之助が自分のまちがいに気づいて、自分の考えを変えたことです。」

 第二段落は似た話です。今ではもう役に立たなくなってしまった古いものの話が書けるといいですね。少しむずかしいですが、古い考えにとらわれて失敗したという話や自分の考えが絶対に正しいとは限らないという話でもいいです。お父さんやお母さんにも似た話を聞いてみましょう。

 第三段落も似た話です。似た話が見つからない場合は、「もしぼくが巳之助だったら……」などと想像した話を書いてみましょう。

 第四段落は、この長文全体の感想です。【例】「私はこの話を読んで、いつまでも古いものにとらわれていないで、ときには新しいものを進んで取り入れることも必要なのだと心の中で思いました。」