授業の渚 ha-05-4


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ハギ 5.4週

 Hi! 僕Billy! 元気だった? 今週は5月の締めくくり、清書でーす。
清書のしかた、もうばっちりかい? 復習しておこう!

 5月の作品の中で気に入ったものを選ぼう。どれがよかった? え_? 全部〜? 気持ちはわかるけど、1作にしておいてくれよ。さて、選んだら、先生の講評や添削にもう一度目を通そう。誤字脱字、仮名づかいをチェック! おっとそうそう、友達などの名前は必ずイニシャルか、あだ名にかえておいてね。
 あと、感想文を書いた人は、要約部分は削っていいよ。そのほか、付け加えたり、削ったりして、もとの文よりよいものにしてくれたまえ。

 くわしいことは、「言葉の森新聞」5.4週号にものっています。見てね。


 さて、今週は作文の説明の代わりにね、「ユーモア表現」の参考になりそうなお話をしようと思うんだ。くすっと笑っちゃうようなユーモアって、ふだん何気なく出るけれど、いざ作文に書くとなると、なかなか思い浮かばないものだよね。そんな君のヒントになるようなおもしろ話を紹介しよう。

 今回は「日本のおもしろ話編」だよ。

 トップバッターは、このひと。なんて読むかわかった? 「きっちょむ」さんだよ。名前からして、もう「クスっ」だね。
きっちょむさんの話は、「吉四六話」として、今でもよく知られているよ。ひとつ、その中の話を紹介しよう。
 「きっちょむさんが小さい頃の話。お父さんお母さんがでかけることになり、留守番のきっちょむに「おまえ、庭の柿だけど、いないあいだに盗まれないようにしっかり見ていておくれ」と言い残して行った。実はきっちょむもたわわに実った柿が食べたくてしかたなかった。でも「あいよ、まかしてくれ」と言ったんだ。そこへ、運よくというか運悪くというか。町のワルガキがやってくる。きっちょむに、「あの柿食おうぜ」とけしかける。きっちょむは得意のとんちで、こんなふうにしたんだ。みんなで柿をたいらげる。その後、親が帰ってくる。そこでびっくりぎょうてん! 「おめえ、柿はどうしたんだ!? しっかり見てろっていっただろう! 」きっちょむは、すました顔で「柿は友達がみんなもいで持っていったけど、おれはずっと柿の木を見ていたよ」といったそうだ。うぷぷぷ。やるなあ!

 お次は、一休さん。知っている人も多いよね。彼は、お坊さんで、詩や絵も得意なんだって。そして「とんち」もね。
一休さんの頭のよさは有名で、みんながそれを試そうとしたんだ。例えばね、「足利義満という将軍を知ってるかい? 彼が一休さんに出した難問は、「屏風絵の中の虎が夜中に暴れてこまるのじゃ。なんとか成敗してくれまいか」というもの。成敗っていうのはやっつけることだよ。さあ、困った、君ならどうする? 絵の中の虎をどうやってやっつけたらいいか・・・うーん。。うーん・・・
 しかし一休さんはこともなげにいったそうだ。「では、将軍さま。やっつけますから、まず絵の中から虎を出してください」だって! さっすが!! これには将軍さまもおそれいったそうだよ。

 またあるときは、こんなこともあった。桔梗屋というお菓子屋さんが店の前の橋に「このはしわたるべからず」という立て札を立てた。しかし、一休は平然とはしを渡った。「ん? 」という顔の桔梗屋に一休は「端でなく、真ん中を渡ったのじゃ」といったそうだよ。あったまいい〜。


 え? 「私のほうが、おもしろいわよ」? ほんと? どんなお話があるの? 楽しみだなあ。
作文を書く時もこんなとんち話を思い出して、みんなをくすっと笑わせる一文を入れてね!

 では、君のユーモアのセンスに期待する! がんばってね! Let’s GO!