授業の渚 ri-08-4


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 今日は、名言の引用の練習。
 7.1週の「ウサギとカメ」で、どのような名言を入れるか。
 コツは、意見に合わせて名言を探すのではなく、意見に合うように名言を結びつけること。

7 家の批評ができるのは、建築家ではなくそこに住む人である。

 ウサギは確かに、見た目は速そうだった。しかし、最後に勝ったのは、地道に歩いたカメの方である。しかし、この両者の戦いを家作りに例えれば、家の批評ができるのは、建築家ではなくそこに住む人である。どちらが勝ったかを解説する人よりも、何よりもウサギとカメ自身がこの競争から多くのことを学び取ったに違いない。

8 いかに飽きずに続けるかではなく、飽きることと続けることとをいかに両立させるかということが大切だ。

 速く走れることに自信を持っていたウサギは、絶対に勝てる競争に飽きてしまったのである。しかし、いかに飽きずに続けるかではなく、飽きることと続けることとをいかに両立させるかということが大切だ。ウサギが、カメのように飽きずに歩く戦法を取るのでは、かえってウサギのよさは生かせない。走ることと休むことのバランスを取ることが、ウサギらしい作戦だったと言えるのである。

9 英雄が歴史を作るのではなく、歴史が英雄を作る。

 ウサギとカメの両者をただ図鑑で比較するだけだったら、だれでもウサギが勝者でカメが敗者だと思ったことだろう。カメは、もとから英雄だったのではない。英雄が歴史を作るのではなく、歴史が英雄を作る。カメは、この競争の中で、英雄として成長していったのである。