000916-3:言葉の森を続けていてよかったと思うこと
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書いた人は小4父母 on 2000/10/06 10:44:25:
学校から1年ぶりに作文の宿題が出ました。今回は「好きな本を読んでの読書感想文」でした。1年前と比べて気がついたことを書きます。
作文の指導を受けさせようと思った動機は、作文が全く書けないこと(2〜3行がやっと)でした。当時小3でしたが、「○○へ行きました。○○と○○を見学しました。プラネタリウムの機械がのうみそみたいでした」。この程度の文章しか書けませんでした。字を書くこと自体がめんどうで、文章を書くのはもっといやがりました。つききりで私が言ったとおりにしか書けませんでした。日ごろおしゃべりでうるさいぐらいですが、文章となると全く書けません。ほとほと困り果てたところに、小学生新聞で作文指導があるのを知り申し込みました。
いくつも作文指導の塾があり、型にはめずに自由に書かせる、読解力をつけてから作文指導へ移るなど、考え方もいろいろあり、どれを選んだらよいのか迷いました。実のところ「言葉の森」の案内は難しすぎてとても我が子にはできないだろうと考えていました。でも、今は一番よいのではないかと考えています。
目標字数があったり、感想文は三文抜き書きをするなど、ハイレベルで我が子にはとてもできそうにないと思っていましたが、毎週毎週少ない字数でもつたない文章でも書くことを積み重ねていくうちに少しずつ書くことが苦にならなくなって(慣れて)きました。書き始めやまとめ方を先生から毎回アドバイスしてもらって、書き方がわかり、安心して取り組めるようになりました。自分にだけわかる作文から、他人へよりわかりやすく伝える作文へと技法が少しずつ身についてきました。
先日学校から原稿用紙3枚もの感想文の宿題が出ました。子供と作文メモを一緒に考えながら、「三文抜き書き」や「困ったときの、もし○○だったら」「光る表現を入れてしめくくる」などという言葉がお互いの口から出てきました。「言葉の森の指導を受けててよかったね」と言いながら、2日かけて、それは素敵な読書感想文ができあがりました。お父さんにも見せると、よい出来だとほめてくれました。言葉の森へ送って先生にも見てもらいたいくらいです。
読んだ本は、アーノルド・ローベル作「ふたりはきょうも」の中のたった一話「あしたするよ」です。12ページばかりのとっても短いお話です。「こんな短い本で感想文を長く書けるの」と心配したほどです。「言葉の森」の先生に指導してもらえるわけではないので、子供と二人で「この時なら自分ならどう思う(どうする)?」「うん、ぼくだったらねえ……」と話し合いながら構成していきました。親子の共同作業で一つの文を書くたびに、親子の心の触れ合いが深まるような気がします。日常生活では、お互いどんなことを考えているのかなどゆっくり話したことなどほとんどありませんでしたから、そう感じるのかもしれません。
毎週の作文を書くときにもよく「インタビュー」を取り入れているようです。字数を少しでも長くするためにと何人にもインタビューして回っています。妹、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん……。特におじいちゃんやおばあちゃんのところへインタビューに行くと、なかなか帰ってきません。「作文に書くから」ということでいろいろくわしく話してもらっているようです。「作文を書くためのインタビュー」で、我が家はすこしずつ会話が増えてきたように思います。
よく書けた作文をお父さんに見せるとほめられます。家の中に、ほめ言葉も増えてきたように思います。「言葉の森」の作文指導を受けての意外なうれしい副産物です。
そうなったのは、先生の電話や講評でのほめ言葉や励ましのおかげだと思います。悩んだり不満をもらしたりしたときに、いつも先生が「できていることをほめてあげてください」を言い続けてくださったおかげだと思います。
「言葉の森」にしてよかったなと思うのはこういうところです。声を大にして「言葉の森がいい」と言いたいぐらいです。
もう一点は塾の方針です。
最初のうちは「自由に書かせてください」と言われながらも、毎週の課題が難しすぎたり(いつも自由作文ではなくテーマが決まっていること)、中でも感想文の三文抜き書きなどある程度形式が決まっていることが、とても大変でした。何を書けばよいのかわからないうちも大変でしたが、書き方にある程度の決まりがあることも大変でした。
でも今は逆に、ある程度決まった型で書くことができるようになって、初めて自由な作文が書けるようになるのだということに気がつきました。「言葉の森」を選んで、また続けていてよかったと思っています。
もうすぐ一年になりますが、これからは作文を通して自分を知り、自分を表現し、また家族との心の触れ合いで人間として大きく成長していってくれることを願っています。これからもよろしくお願いします。
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