目標を決めて、楽しく面白く

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書いた人はnaneさん 2001/02/27 11:51:07

コメント先: ホームページで言葉の森を知る( (森川林 さん) 2001/02/27 11:51:07:


 作文というのは、きわめてアナログ的なものなので、勉強の目標がつかみにくいということがあります。それが、子供たちの作文嫌いを生み出す大きな原因となっています。

 言葉の森では、できるだけ客観的な基準で目標を説明できるように指導しています。例えば教室では、「ようし、今日は、そのときの長い会話を思い出して、たとえを入れて、自分だけが思ったことも入れて、字数は500字まで。段落はまる三つぐらいでつけることを忘れずにね。それでは、行ってみよう」という、半ばスポーツを指導しているような感じで教えています。もちろん、よく書ける子には、もっと微妙な説明もします。例えば、同じたとえでも、ありきたりのたとえと自分らしいものの見方がよく出ているたとえとがあるというようなことも、それが理解できる子には説明します。しかし、総じて言うと、先生が微妙で高度なことを教えれば教えるほど、子供は作文に苦手意識を持つようになります。

 家庭で子供の作文を見るときにも、同じような感じでやっていかれるといいと思います。よく「口出しをしないように子供の作文は見ない」というお母さんがいますが、いつもそうだと、子供にとってはかえって張り合いがなくなるようです。しかし、書いたあとに、その作文がうまいかどうかという基準で見てしまうと、子供は次第に親に作文を見せたがらなくなります。いちばんいいのは、書き出す前に、何を入れてどこまで書くかという目標を決め、その目標ができていれば無条件にほめるという見方をしていくことです。そうすると、子供も親に見られることを喜ぶようになります。そのようにして、親子の信頼関係ができているところでは、たまに厳しい批評をしても、子供にはその批評を受け入れる余裕ができてきます。

 客観的な目標を決めて、あとはできるだけ楽しく面白くという勉強をしていくことが大事なようです。



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