ふだんの練習はパソコン書きで

[ コメントを読む ] [ コメントを書く ] [ 父母の広場 ]

書いた人はnaneさん 2001/05/31 10:56:08

コメント先: パソコンから入力した方がいいのでしょうか( (森川林 さん) 2001/05/31 10:56:08:

今年、大学生になった生徒からのメールで、大学(経済学部)でのパソコンの授業の様子を教えてもらいましたが、最初の数回はワードをキーボードで打つ練習だったそうです。

 港南台の教室での様子を見ていると、小学校の低学年の子がパソコンにいちばん慣れていて、学年が上がるにつれてパソコン操作が苦手になってきます。キーボードで文字を入力するという作業は始めは時間のかかるものですから、高校生ぐらいになり普段の勉強が忙しくなると、わざわざパソコンで打つよりも慣れている手書きで書いた方が速いということになり、かえってパソコンの習得がしにくくなってきます。

 ですから、パソコンのキーボード入力は、ローマ字がわかるようになったらできるだけ早く取り組むようにするとよいと思います。小学生のころは、中学生や高校生のころよりも時間的な余裕があります。パソコンで打ち始めた最初のころは、どの子も100字から200字がやっとです。しかし、それでもくじけずにがんばれるのは、小学生ならではです。

 パソコンで書くことについて次のような誤解があります。(1)漢字を覚えない、(2)字が下手になる。いずれもそういうことはありません。手書きで書いていても、書ける漢字しか使いませんから漢字を覚えるわけではありません。漢字の勉強は作文の勉強の中で行うのではなく、漢字の書き取りの勉強として独自に取り組む必要があります。また、字の上手下手は、作文を書く量とは関係がありません。

 ただし、うっかり間違えた漢字を覚えているという場合は、手書きでなければその間違いを発見することができません。例えば「友達」という字のしんにょうの中を「幸」と書いていたり、「暖かい」のへんを「目」と書いていたり、「完璧」を「壁」と書いていたりするという間違いは大人でもよくあります。パソコンで書いていると、このうっかり間違えて覚えている漢字を自覚できません。

 そのために、小論文などの受験が間近に迫った生徒は手書きで書くようにしています。しかし、それでも3ヵ月か半年で十分です。ふだんの練習はパソコン書きで能率よくやって、受験が迫ったら手書きにするというようにしていくといいでしょう。




コメントを書く
コード(ローマ字): 名前:
題名:
ひとこと:

参照URL:
メール:

コメントを読む:

[ コメントを読む ] [ コメントを書く ] [ 父母の広場 ]