勉強のやる気と読書について
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書いた人は●naneさん 99/12/10 13:08:53
子供は、ほうっておけば楽な方に走る、というのが、小学生の普通の姿です。小学生のうちから、苦しい方を選ぶという子がいたら、むしろ異常です。もちろん、得意分野については、苦しいことも進んでやるということはありますが、自分自身を向上させるというような抽象的な目標でがんばれる小学生は、いません。
つまり、自分とか人生などという抽象的なものにめざめるのが中学3年生ぐらいですから、それ以前は、もっと具体的な目標がないとがんばることができないのだと思います。
小学生の具体的な目標は、親や先生にほめられることと叱られないこと、または友達に自慢できることと馬鹿にされないことです。
ですから、教育の方針は、がんばったところをほめながら、がんばっていないところを叱る、ということになると思います。
読書について言えば、いい本を読んでいたらほめる、くだらないマンガばかりを読んでいたら叱る、ということをきちんとやっていけば、しっかりした読書をするようになります。ところが大抵の家庭では、読書については勉強について言うときに比べて、あいまいな言い方しかしていないようです。「マンガばかり読んでいないで、たまには本を読んだら?」「はあい」というやりとりでは、子供を読書に向かわせることはできません。
「マンガは読んでもいいけど、読み終わったらすぐに捨てなさい」「今日は、勉強のあとに、これとこれとこれの三つの本の中からひとつを選んで50ページ以上読みなさい」ということを、ごく普通にさらりと、しかし妥協なく親が言えるようになれば、子供は本を読むようになります。そして、本を読んで読書力がついてくれば、親が「本を読みなさい」とわざわざ言う回数も少なくなります。
読書は、家庭の躾のようなものと考えていくといいと思います。いわば、顔を洗ったり歯を磨いたりすることと同じ次元の話です。「うちの子は、何度言っても顔を洗わないんですよ。ひとつ先生の方から強く言ってください」ということは普通言いません。読書もそれと同じです。
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