書いた人は森川林 on 99/01/21 21:49:51:
大学生のみなさんは、そろそろ就職を考えていると思います。
今の日本の社会の不思議なところは、中学受験や高校受験や大学受験のどうでもいいところで、やりすぎともおもえるくらい精緻な偏差値の情報が提供されているのに、就職に対しては、ほとんど情報らしい情報がなく、「みんな、勝手にやってくれ」という状態になっていることです。
もともと受験にしても就職にしても本人自身が考えることなのですが、大学受験まで至れり尽くせりの指導を受けてきた大学生のみなさんの中には、就職にもそういう至れり尽くせりの予備校のようなものがあると錯覚してしまうところがあるようです。
人生は、たったひとりで生きていくものです。人生に塾や予備校はありません。だれからもアドバイスのないところで決断するところに生きている醍醐味があるというものです。
就職は、実は人生の一大事です。それは、大学入試以上の影響をあなたの人生に与えると思います。
職業は人生の手段ではありません。人生の中身そのものです。自分の人生を決める最も大きな分岐点に立っていることを自覚して、できるだけ多くの情報を集めて職業の選択をしていってください。
一生の仕事ということから比べれば、大学の定期テストで合格するか赤点をとるかなどということは(大学の先生には悪いけど)本当にどうでもいいことだと思います。
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