コツは、毎日、少量を、明るく楽しく、です


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書いた人は森川林 on 5月 17, 1997 at 08:10:13:

コメント先: どうしたら本を読めるのでしょう? posted by しんたのおかあさん on 5月 17, 1997 at 07:07:00:

 何年生のどの本かわからないのでなんとも言えないのですが、読書は、原則として「難しい本を読むことに価値がある」ということと、「読む力がついてから読むことが好きになるのであって、読むことが好きになってから読む力がつくのではない」(ちょっとややこしいですが)という二つのことを大人が確信を持って子供に説明してあげることが大切です。
 
 子供がなかなか読み進められないときに、親がそこで揺らいでしまうと、そこから先には進めません。教室でも、子供が「難しいから読めない」と言ったときに「じゃあ、もっと易しいのにしようか」と弱気になってしまう先生のもとでは、子供は進歩しません。
  
 意味のほとんどがわからない本であっても、毎日10ページと決めて読んでいけば、必ずわかるようになってきます。人間には、もともとそういう理解力がそなわっているのです。

 これを、短期間で理屈で説明してわからせるようなやり方で本を読ませると、説明する大人には満足感があり、子供もそれなりにわかったような気がしますが、実は読解力はつきません。今の学校の又は塾や予備校の国語の授業のほとんどは、こういうスタイルだと思います。

 大切なのは、今はわからないところがたくさんあってもいいから、何しろ、毎日読むことと、一度にたくさん読ませようとしないことと、その本を一冊最後まで読みきらせるということです。そして、これを暗い辛い雰囲気ではなく、明るい楽しい雰囲気でやっていってください。


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