四年生では、読書は量よりも質が大切です


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書いた人は森川林 on 6月 18, 1997 at 20:56:34:

コメント先: なんで、国語の成績がふるわないのか? posted by 俊輔のおかあさん on 6月 18, 1997 at 17:42:40:

 はじめまして。おたよりありがとうございます。

 低学年のときは、お子さんはたぶん国語の成績はよかったと思います。四年生になってぱっとしないというのは、たぶん、読んでいる本の内容が四年生としては易しすぎる本になってきていることが原因ではないかと思います。
 幼稚園から低学年にかけては、どんな本でも(漫画でも)、読んでいる子のほうが読んでいない子よりも読む力があるというのが普通ですが、高学年になるにつれて、読む本の質が、量よりも重要になってきます。
 たとえば、高校生ぐらいになると、小説を中心にたくさん本を読んでいるという生徒は国語の成績は上がりません。高校生に求められる読解力は、小説だけでなく論説文の読解力になるからです。
 ところが、ここで難しいのは、本が好きなお母さんほど、本は楽しんで読むものだという考えが強いため、子供の好みを優先してしまいがちだということです。
 読書については、楽しいから読むということでなく、読む力がつくから楽しく読めるようになるのだということを、まわりの大人が確信をもって子供に説明できることが大切だと思います。
 といっても、そんなに難しい顔をして言わなくてもいいのです。「この本は四年生には難しいけど、がんばって10ページ読んでみようね。そのうちにきっとおもしろくなるから」という感じです。
 四年生ぐらいですと、プライドもありますから、「これはこんなに易しくておもしろい本だから読んでみてね」というよりも、「これは四年生には難しい本だけどがんばって読んでみよう」というほうが、読む気がおこるようです。このへんのノリは、どちらかといえば、文化系的なものでなく体育会系的なものです。


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