字が汚いのですが(質問の森から移動)


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書いた人は森川林 on 11月 09, 1997 at 08:29:13:

 「字がきたない」ということですが、「きたない」
ということには、「上手でない」ということと「て
いねいでない」ということの二つの意味があると思い
ます。 
 「上手でない」字を上手にさせるには、今「漢字集」や
「短文集」に載せているような教科書体の文字をゆっくり
書き写す練習が効果があります。しかし、文字というものは
、ふだんの生活に使っているものですから、ゆっくり書
き写した文字をふだんの生活でも使わなければ、その文字は
定着しません。定着させるためには、ふだんの生活でも一
時期ゆっくり字を書かなければなりませんので、高学年に
なると、これはきわめて困難なことになります。本人の
強い意志が必要です。
 もうひとつは、「ていねいに書く」ということで
すが、これは、ふだん作文を書いているときに、周囲で
こまめに注意していくことが大切です。と同時に、学
校などで文字を書くときは常にていねいにしていくとい
うことを教えてあげることが必要です。ていねいな字を書
かない子は、作文だけでなく、学習生活全体でていね
いでないということですから、これも、直すにはか
なり根気が必要です。
 ただ、全体に言えることですが、「字が汚い」という
ことをお母さんが気にすると、作文の内容よりも字の方に
どうしても目が奪われてしまいます。学習全体に共通
することですが、よいところをほめる割合は80%、悪
いところを直す割合は20%ぐらいに配分していく方が、
子どもさんの学習意欲にはプラスになると思います。作
文を書く前に「ていねいに書こうね」とひとことア
ドバイスをして、作文を書き終えたあとは、字のことはい
っさい言わず、内容のよいところだけをほめてあげると
よいと思います。


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