書いた人は森川林 on 98/05/19 19:50:00:
「5年生の先生」という方から、<「 」の正しい使い方を教えて!>というご質問がありました。
かぎかっこの使い方は、実は、まだ確定していません。^^;
「の次の行を一マス下げて書く場合も、一マス下げずに書く場合もあります。また、「自体を一マス下げる人もいます。それは、教科書の出版社によってもまちまちです。国語審議会の方針としては、これだけいろいろな書き方がすでに存在しているのだから、統一的な基準を決める必要はないだろう、ということだと思います。
小学生の場合は、会話を「 」で書く場合。文の終わりの句点も入れて、改行をして、
お父さんは、
「わっはっは。」
と言いました。
と書くことが多いのですが、世間一般では、句点はつけずに、
お父さんは、
「わっはっは」
と言いました。
と書くことが多いと思います。
また、論説文などの場合は、会話自体も改行せずに、
お父さんは、「わっはっは」と言いました。
と書くことが多いようです。
ということで、とりあえず、今お使いの教科書に合わせて書くということでやっていくといいと思います。
しかし、小学生のころの子供は、権威を欲しているので、「どういう書き方でも間違いではないんだよ」という指導は、実はあまりいい指導の仕方ではありません。ですから、国語審議会のみなさんは、勇気を出して、「一応、これを基準としたい」ということを言ってほしいと思います。また、文学者の方は、「統一的な基準があると、表現の自由がそこなわれる」などという視野の狭いことを言わないで、文学の場と教育の場では、事情が違うのだということを理解してほしいと思います。