毎月の森リン大賞
森リンの丘
12月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部61人中)
順位 題名 ペンネーム 得点 字数 思考 知識 表現 文体
1 位
● おにごっこ
きちね
60
240 42 43 53 81
2 位
● ビックリドッキリマウンテン
クリーム
60
426 39 49 52 87
3 位
● ゆめのケーキ
パンダ
60
403 42 43 52 86
4 位
● スパリゾートハワイアンズにいったこと
アリス
60
522 37 43 50 96
5 位
● 元気よく手をふってくれたサンタダイバー
とらたいがくん
60
418 38 44 49 96
6 位
● クリスマスかい
おはなちゃん
59
662 39 43 54 81
7 位
● たのしいたのしいクリスマスかい
きとめ
59
314 38 43 52 80
8 位
● ロボットきょうしつ
トム
59
368 41 43 50 81
12月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部95人中)
順位 題名 ペンネーム 得点 字数 思考 知識 表現 文体
1 位
● 鉄道博物館
タカ
74
790 38 91 89 87
2 位
● チャレンジ走のれんしゅう
きそお
65
386 39 46 62 83
3 位
● 学校でのクリスマス会
きそひ
65
492 37 44 58 90
4 位
● 危ない。火事になるところだった
あかりんご
65
510 38 45 58 90
5 位
● 「あはみ」たんけんたい
はーちゃん
64
679 38 44 58 87
6 位
● ひいおばあちゃんのおそうしき
パルキア
64
398 37 45 58 87
7 位
● 来年がんばりたいこと
ゆまちゃん
64
348 44 45 58 90
12月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部131人中)
順位 題名 ペンネーム 得点 字数 思考 知識 表現 文体
1 位
● ぼくとマイケル・フェルプスの集中力
ダイヤモンド
71
546 47 56 75 89
2 位
● キャ〜!すいそばくだんだ〜!
メゾピアノ
70
1020 47 47 74 81
3 位
● 大好き!美由貴ちゃん
ねいろ
70
831 41 51 67 86
4 位
● かんさつしてこつがつかめた
しゅわきち
70
497 52 52 67 86
5 位
● 私ととても仲のいい友だち
スヌーピー
70
667 42 47 65 86
6 位
● 秘密話
MANCHESTER U
70
1150 43 58 64 83
7 位
● ムシャムシャ
海太郎
69
603 39 51 68 84
8 位
● 虫めがねでこがす色画用紙
さやか
69
877 39 48 66 83
9 位
● ひみつのモルモット
なるちゃん
69
712 38 49 62 89
12月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部130人中)
順位 題名 ペンネーム 得点 字数 思考 知識 表現 文体
1 位
● ゴルフクラブでもらったカニー
なぞのたびびと
76
759 42 62 75 90
2 位
● ぼくがしているスポーツ
トレジャーハンター
76
799 43 63 71 93
3 位
● 努力の意味
ビクトリア
76
1214 51 57 67 84
4 位
● 大切な物
ルイス
75
687 48 55 82 90
5 位
● 私の古い宝物
枕草子
75
721 42 64 82 73
6 位
● 僕が大切にしているもの
コーカサウルス
75
867 58 50 65 81
7 位
● ぼくの母さんは黄色いタオル
ネッシー
74
764 48 50 78 83
8 位
● がんばる!水泳
まーりん
74
1001 43 49 77 89
9 位
● 三つぶの豆のゆくえ
リラックマ
74
974 46 50 74 87
12月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部142人中)
ハロウィンパーティー
ひろみ
教室がまるで夢の国のようになっていた。魔法使いがいると思えば占い師もいるし、おばけみたいなのもいる。テーブルにはケーキがならんでいる。それらに変身しているのは五年三組の生徒達だった。私達はその日、ハロウィンパーティーをしていた。「仮装コンクール」をしたりケーキを作ったりするのだ。私は朝からケーキ作りを楽しみにしていた。
完成したケーキを思いうかべながら、まず卵をわった。次に牛乳とさとうを入れてかきまぜる。そして、ホットケーキミックスという粉を入れる。この粉を入れるとどんなケーキでも簡単にできてしまうという魔法の粉なのだ。私は家でこれを使って、バナナケーキやチョコチップケーキやチーズ風ケーキを作ってみたことがあるがどれもはずれがなかった。さらにドライフルーツと手作りのかぼちゃを入れるのだ。最後に焼けば出来上がりだ。
でも焼くのには時間がかかるので、その間に一限授業を受けなければならなかった。その授業の時はこころなしかみんな集中できていないような気がした。たった四十五分のことなのにゆっくりゆっくり時間が流れていくのだ。時間がとまっているかのようだった。
「キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン」
長かった授業もやっと終わった。私は急いで家庭科室へむかった。家庭科室に入るとケーキのこうばしいにおいがつうんと鼻をさした。気持ちがたかぶってきていた。そこに生クリームをそえて食べてみると顔が思わずほころんだ。みんな口をそろえて言った「おいしい」と。
学校で食べるからひときわ美味しいのだと思う。ふだんとちがう点はもう一つあるのではないか。それは仮装をしている点だ。どことなく楽しいふいん気になるからではないだろうか。給食台の近くに行列ができていたので、何事かとのぞいてみたら・・・。その光景にはびっくりしてしまった。いくら生クリームが好きといっても・・・。私は、ボールについている生クリームを指ですくってなめるのは、遠慮しておこうと思った。
やっぱり料理を食べる時には楽しいふいんきが必要だと思った。少しばかり口にあわないものでもそれさえあれば美味しくなる。ふいんきは調味料だ。
順位 題名 ペンネーム 得点 字数 思考 知識 表現 文体
1 位
● ハロウィンパーティー
ひろみ
80
904 43 69 87 86
2 位
● 日本とアメリカの文化のちがい
ピロシ
79
1153 53 63 82 90
3 位
● すっぱい食感降参します……
まかじろう
78
1203 43 75 103 87
4 位
● ぼくの好き嫌い
かえるのぴょん
77
901 41 54 82 86
5 位
● お弁当とお給食
クローバー
77
1065 38 56 71 80
6 位
● おいしさのひみつ
ゆうと
77
943 46 52 66 86
7 位
● 心がこもった手紙とは
みいちゃん
77
941 44 57 66 86
8 位
● イメージによって
けん
76
916 42 56 75 79
※ 小6の1位と2位の作品はそれぞれ優れていましたが、要約の部分も含まれていたので、代表作品としては掲載しませんでした。
次回から、清書にする際は、要約は省略するか、自分の言葉に直して説明する形にしておいてください。
12月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部147人中)
夢中になる程、好きなもの
マーブルチョコレート
私が今、夢中になっているものは「読書」と「小説を書くこと」である。なぜなら、私の将来の夢が小説家で誰もが楽しめるような物語を書けたらいいなと思っているからである。私の場合だと、もしかしたら資源の鉱脈を発見できたのかもしれない。
読書も、物語を書くのも、私は小さい頃から好きだった。年が増えていくごとに、私の趣味に対する夢中度も上がっていった。これらなら、食わず寝ずで二十四時間ずっと行い続けることが、出来そうな気がしてくる。みんなから、とても人気のある小
説家さんや作家さんたちには、人をひきつけるような素敵な文章力がある。まだ、小六の私だが、自分だけの文章が書けるようになりたいと思っている。また、読書なら誰にも負けないと言い切れる自信がある。どんなに周りが騒がしくてうるさいとき
でも、集中して読書をすることができる。なぜなら、私は読書に限らず集中しているときだと、勝手に耳が周りの声をシャットダウンしてくれているらしいからだ。こういうときには便利だが、それが反対の結果を示すときもある。学校があるときの朝
には、いつも「読書の時間」というのがある。読書好きにはたまらない至福の時間のため、私は一ページでも多く読もうと集中して読書をしている読書の時間が終わり、
「読書をするのをやめてください。」
と先生に言われても、私の耳はシャットダウンしていてその声は聞こえない。だから、いつも友達に注意されてやっと気付くのである。
ここ最近、CDの人気曲ナンバーワンを連続でとっているあの有名な歌手マイケル・ジャクソン。謎の死をとげたマイケル・ジャクソンは、ムーンウォークで世界中から天才だと誉めたたえられていた。しかし、本当はマイケル・ジャクソンは裏で必
死にダンスや歌の練習をしていたらしい。なんと、その時間は十時間以上!そんな長い時間を費やして練習していたマイケル・ジャクソンはそれほど、ダンスや歌が好きで好きでたまらなかったのだろう。私はほんのお遊びでならダンスも歌も好きだが、
マイケル・ジャクソンと同じように十時間以上もやっていると、体も頭も変になってしまうだろう。そんなマイケル・ジャクソンはやはり天才で、あんなに夢中になれるなんてすごいと思う。
人にとって、夢中になれるものがあるということは、人生がもっと楽しくなるということである。小さいときから夢中になれるものを、ずっと続けていれば、それはかならず実をむすぶことになる。誰だって持っている「夢中になれるもの」。これを見
つけて、人生に少し余裕を持って生きていけたらいいと思った。好きこそものの上手なれ、ということわざのように、みんなも好きなものがあるから、それを大切にしていけたらいいと思う。
順位 題名 ペンネーム 得点 字数 思考 知識 表現 文体
1 位
● 性格と資質
バービー
85
1444 52 76 81 86
2 位
● 勉強とは?
きちこ
85
1070 57 74 80 80
3 位
● 夢中になる程、好きなもの
マーブルチョコレート
84
1131 51 72 74 87
4 位
● 勉強の在り方
ことのは
84
1565 59 60 68 89
5 位
● 好きなもの、嫌いなもの
サッカー少年
83
1117 56 56 74 83
6 位
● 自分だけのもの
sha hui
83
1149 49 61 70 89
7 位
● やればやるほど勉強は好きになる
きらり
82
1175 54 56 67 83
8 位
● コーンスターチ
こんぺいとう
80
877 46 72 84 87
9 位
● 朝ねぼう
麻衣
80
951 43 64 80 83
※ 中1の1位の作品は優れていましたが、要約の部分も含まれていたので、代表作品としては掲載しませんでした。
次回から、清書にする際は、要約は省略するか、自分の言葉に直して説明する形にしておいてください。
12月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部78人中)
言葉の意味
ハッピー・クローバー
私は、実態に合わせて言葉を変えていくべきでなく、もとの意味を大切にするべきだと思う。その理由は二つある。
第一の理由は、一々言葉を変えていたら、混乱が起こり、何だか分からなくなるからだ。最近では、カタカナや英語などで表す言葉が多くなったり、若者がよく使うような言葉が増えた。例えば、女子高生のことを「JK」 と表したり、空気が読めないことを「KY]と表したり、考えていくときりがない。私もよく、女子中学生のことを「JC」といったり、プロフィールのことを「プロフ」と略したりする。周りもみんな、普通の日常生活で使っている。でも母に、そういう言葉を使っていると、「何それ?」といわれることも多々ある。今、私達が普通に使っている言葉でも、相手を混乱させてしまっているかもしれない。
先程述べた、プロフィールという言葉も、元々は自己紹介という意味だが、そういう若者の言葉で、一番気になるのが、「リスペクト」という言葉だ。「リスペクト」というのは、尊敬という意味だ。でも、
「尊敬しています。」
と言うのと、
「リスペクトしています。」
というのでは、感じ方が違うのではないだろうか。前者は、敬うっている様子が
、とてもよく感じとれる。それに対し、後者は、あまり尊ぶ気持ちや敬っている気持ちが伝わりにくい。それに年配の方など、「リスペクト」という言葉自体分からなければ、混乱や、誤解をも招いてしまうかもしれない。だからやはり、言葉は変えるべきではない。
第二の理由は、日本の文化や歴史に根づいた言葉は、慣れ親しんでいて、愛着があるからだ。ここ七年ぐらい、市町村の合ぺいが、相次いで、色々なところで行われている。山梨県にある、南アルプス市も、六年前に合ぺいした市だ。でも、この南アルプス市は、今までの市町村の名前と違い、カタカナで表されている部分がある。確かにそのほうが、みんなに覚えてもらうには、覚えやすいかもしれない。だが、元の市町村の名前にだって、色々な文化や歴史がある。昔から住んでいた人には、慣れ親しんできた地名である。それを、覚えやすい、分かりやすいからといって、カタカナの名前にするのは、少し問題があると思う。これと同じで、言葉だって、昔から慣れ親しんできたのに、それを実態に合わせて変えるのはどうかと思う。
こんなデータがある。外国語の定着度調査における理解度では、例えば「バックアップ」という言葉だと、七十六パーセントだ。でも、「コラボレーション」という言葉では、十八パーセントだ。やはり、元々の慣れ親しんだ言葉でないと、慣れるまでに時間もかかり、混乱も招く。
確かに、実態と言葉があっていれば分かりやすい。ずっと変わらないままも、おかしい気もする。しかし、「自分の心のうちに持っていないものは、何一つ自分の財産ではない。」という名言もあるように、自分が慣れ親しんだ言葉を使ったほうが、実感がわくし、語源も分かる。私はこれから、若者の言葉でも、元々の意味を考え、大切にしながらつっかていきたいと思う。
順位 題名 ペンネーム 得点 字数 思考 知識 表現 文体
1 位
● 言葉
ピプリー
91
1289 64 80 87 92
2 位
● 言葉の意味
ハッピー・クローバー
88
1258 61 65 81 93
3 位
● “生”と“死”
hikari
87
1327 59 77 87 86
4 位
● 締め切りで成長
なまず大使
87
1201 68 69 75 86
5 位
● 人間は締め切りがないと、必死になれない!!
フラワ
85
1065 58 75 86 87
6 位
● 他人に迷惑をかけない
201系
85
1249 53 67 83 89
7 位
● 二足歩行
ひよこ
85
1114 54 68 75 96
8 位
● 平等の上に成り立つ行列
きとみ
84
1390 59 63 71 89
12月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部80人中)
all for one,one for all
ハーマイオニー
宇宙飛行士ラッセル・シュワイカートは、宇宙空間で仕事をしているとき、機械の故障のため数分間何もしない時間を持った。そのとき地球を見て、「自分は『私』ではなく、地球の全生命の過去と未来を含めた『我々』なのだ」という意識を持ったという。シュワイカートが宇宙空間で体験したこの個体意識から地球意識への脱皮は、今すべての人々に求められているのではないか。
確かに、自分の利益を考えることは当然だろう。人間はみな、富や名声、地位に対する欲望がある。自分が認められたい、自分が褒められたい、自分が目立ちたいと考えているものだ。私は長年クラシックバレエを習っていた。体験時、やや大げさに褒められて以来、すっかりバレエに夢中になった。最初の発表会、私は、いきなりセンターで踊らせてもらい、ますます調子に乗った。今思えば井の中の蛙だったが、気分良く熱心に練習したので、実際上達も早かったと思う。振り付けの覚えが速いと感心されたので、いつの間にかそれが自分の役割のように思え、人の振り付けまで覚えるようになっていた。事実、舞台に向けた稽古の中で、私は不在のメンバーに代わって踊り、役立つことができた。しかし、レベルが上がるにつれ、レッスンも厳しくなったし、オーディションに参加するなどして、上には上がいることも知った。ポジション争いも熾烈になった。上手な子には負けず嫌いな気の強い子が多く、おそらく誰もが「私が私が」と考えていたはずだ。だがそのエネルギーは、公演本番に向かって一つにまとまる力ともなった。皆が自分の技術を磨くことによって、全体のレベルアップにも繋がったのだ。このように、一人ひとりが自分のためを考えることによって、全体の利益に繋がるということもある。
しかし、全体を見通し、その利益を考えることも必要だ。昔話の「桃太郎」でも、桃太郎が鬼退治に行ったのは、何も自分がヒーローになりたかったわけではなく、村全体の平和を考えたからにちがいない。犬や猿や雉もきび団子一つ貰いたいためだけに命をかけた戦いに向かって行きはしなかっただろう。私も桃太郎やシュワイカートのような崇高な気持ちとは言えないが、最近の体験で、自分のことは二の次で全体の成功を考えたことがある。今年の体育祭のメイポールだ。これは、「私が目立つ!」などと思っていてはとても出来るものではない。個の意識は抑え、一つのリボンの正確な頂点となり、声を出しながら周囲と歩調を合わせて動いていく。それはクラスのためでもあり、学年全体のためでもあり、また学校の伝統のためでもあった。(私の中から「学校の伝統のため」などという言葉が出てくること自体、自分でも驚きである。)本番で成功したときには、全員で歓喜に酔いしれた。人類みな兄弟といった気分だった。私はまさに、過去も未来も含めた「私たち」だったのだ。この経験によって、私個人の考え方や物事の捉え方も深まったように思う。つまり、みんなのために、とやったことは結局自分のプラスにもなると言えるのではないか。
このように、自分の利益を考えることも全体の利益を考えることも大切だ。しかし、「私たちの幸福が、ほかの人々の不幸に支えられているのであってはならない」という名言がある。最も大切なことは、自分の利益の追求が他の人々の利益にも結び付くような社会を作ることではないだろうか。「one for all」の「one」になるのは、意外に心地よい経験だった。「all for one」と「one for all」は、反対の意味ではなく、一つの真実の表と裏なのかもしれない。
順位 題名 ペンネーム 得点 字数 思考 知識 表現 文体
1 位
● all for one,one for all
ハーマイオニー
91
1481 64 78 89 89
2 位
● 人生の司
おむふ
90
1554 78 74 100 86
3 位
● 言葉の行動
かはふ
84
1245 54 57 76 86
4 位
● 全体の利益
ショウ
83
1062 54 68 79 87
5 位
● 言葉の大切さ
ファラオ
83
1189 52 64 79 90
6 位
● 悪いのは使い方
コーギー
83
1236 49 62 78 90
7 位
● 人間にとって必要なのは
音楽大好き少年
83
1132 52 54 68 95
8 位
● 並んだだけの価値
嵐ちゃん
82
1427 57 78 98 86
9 位
● 行動は
snow boy
82
1322 53 54 64 84
10 位
● 自己暗示の効果
サニー
81
1340 51 86 95 90
12月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部44人中)
一輪の優しさ
マロン
日本人には他と比較したがる傾向がある。それが,日本の貿易や経済,文化を急速に発展させた,という面もある。しかし,日本は今も欧米に近づこう、真似しようと必死になっている。そして「国際化」ばかりを鵜呑みにして自らを見失っているのが現状である。私は,他の国や文化を基準にするのではなく,日本を中心とするような生き方をしたい。
そのための方法としてはまず,まわりに流されない,ということが挙げられる。
日本には,世界に誇れるものが沢山ある。私たちは直ぐに欧米のものに飛びつこうとするが,周りのものをよく見渡してみると,日本独特の良さがあふれていると思う。例えば,歌舞伎や能楽,浮世絵,華道や茶道は,外国では体験できない。これらの伝統に私たちはもっと自信を持って良いのではないだろうか。
また,昔からの伝統的なものだけではなく,現代の日本のファッションなどもそうである。今,日本の流行や文化は海外の人からも絶大な人気を誇っている。安くてかわいい洋服。アニメやキャラクター文化,品質の良い電化製品。これらをもっと広めて,日本を基準とさせても良いのである。
しかし,もっと身近なところにも日本の良さがある。それは言葉である。私たちはクラスに帰国子女がいると,それだけでその人を特別な存在だと感じてしまう。英語を流暢に話すことはもちろん私たちの憧れである。しかし,英語を話すことの前に,私たちはもっと日本語を知るべきである。きれいな尊敬語を話せるほうが,ただ闇雲に英語を話せることよりも良いのではないか。私は,まずは日本語をもっと大切にしていきたい。
二つ目の方法は,日本が独自の基準を持っていた時代を見直すことだ。ヨーロッパの歴史だけでなく,いろいろな国の歴史を幅広く学び,あらゆるものを把握することが大切である。
聖徳太子は,「日出づるところの天子,書を日没するところの天子にいたす,つつがなきや云々」といった手紙を隋の皇帝に送った。小さな日本が当時大国であった中国に対しても堂々とした手紙を出し,日本の良さ,存在を主張したのである。
このような日本の歴史を知ることで,日本中心の世界に一歩近づくと思う。聖徳太子の時代の日本のように,どんな国に対しても自信を持っていたい。
確かに,他国と比較したり,真似したりすることは大切である。明治維新のとき,欧米は日本にとっては絶対的な存在であった。このような考えが欧米への短期間のキャッチアップを可能にしたことも事実である。また,他国との比較は自分自身を見つめることにもつながる。しかし,「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと,自分が生きたとおりに考えるようになってしまう」という言葉がある。このように,私たちはもっと日本の良さを見直し,誇りを持って生きていくべきだ。
最近人気のあるアートフラワー。私は豪華なバラで出来た花束はとてもきれいであると思う。でも,茶室に飾られている一輪の花には日本人独特の季節感や優しさが感じられる。私はそんな日本の優しさを大切にし,自分自身を基準とするような生き方をしたい。
順位 題名 ペンネーム 得点 字数 思考 知識 表現 文体
1 位
● 一輪の優しさ
マロン
90
1278 62 89 85 93
2 位
● 前向きに生きよう
ゆうちゃり〜
84
1154 58 66 69 89
3 位
● 精一杯生きる
ちな
82
1058 53 77 86 92
4 位
● 「寝坊」と「腹痛」
きへあ
82
1405 52 58 68 87
5 位
● 言霊
ゆりん
81
975 61 68 67 87
6 位
● 清書
きこう
80
1001 46 68 78 93
7 位
● 日本のふつうは書きことば
チョビ
79
1118 73 57 66 86
8 位
● 今を充実させて生きていくために
うまのすけ
78
1070 44 79 88 87
9 位
● 言葉に想いを込める
メグ
78
974 44 56 67 87
10 位
● 読み方の愛 清書
かせり
76
863 47 58 72 90
12月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部119人中)
栄光と憂い
カエル
「特許」patent…新規で有益な発明について独占権を付与すること。
なにか新しいものを作り出したとき、発明者が持つ事のできる権利でその特許が認められると無断で同じものを作ったり、その製法は使えなくなる。特許を獲得できるような技術は社会全体に得をもたらすものが多い。その例としては、ノベールの作り出したダイナマイトが挙げられる。ダイナマイトがあることによって、ツルハシだけでは何時間もかかっていた工事が一瞬にして終えることだってできるのだ。このように、特許を獲得できるものには社会的に良い面がたくさんあるのだが、「特許」という縛りがあることで社会的な得になれていないケースもある。その特許を使うためには使用料が必要で、いくら世紀の大発明であっても発明者が生活や地位の「安定」を望むことで社会的な恩恵とはならなかったものもある。日本でだって、鎖国という形で新しい文化や、役に立つであろう製品などを受容し変化することを、畏怖し自らの「安定」のために排除していたこともあった。世の中は、変化よりも安定を求める傾向にある。だから私は、安定を求めすぎる日本の社会には問題があると思う。
まず、第一の原因として今まで日本という国は、戦争や内戦などの混乱が続いてきたため、その反動として「安定」な生活を欲するようになったからだ。日本という国は、歴史の教科書を開けてみると戦国時代という時代があるほど、戦というのはごく身近に当たり前のようにあったのだ。そして、今となっては歴史という言葉で語られるようになっては来たが「戦」がなくなってきたのもここ数十年の間で、百年前はまだ戦時中だったのだ。そんな中で、人々は戦争というものはいかに無益で、悲惨なものか心にしみたのであろう。だから、そんなことを二度と繰り返さないためにも変化よりも「安定」をえらんだのだ。
第二の原因として日本は島国であったために無理に変化をしなくても、生活することが出来たからである。陸続きの大陸では、すぐ隣の国は全く異なる文化だったり宗教だったりした。しかし、陸続きであるために異文化や異民族との交流が行われやすかったのである。その点日本は、海に囲まれているため他国の文化と触れ合う機会がなかったのだ。だから日本は独特な文化や進化の仕方をしてきた。ほかの島国でもそうだ。オーストラリアやガラパゴス諸島といった島国は独自の生態系を保ち、大陸では見られないような生物が見られる。島国というのは、必要以上の変化を必要としないのである。
確かに、ノーベルの開発したダイナマイトは「安定」より社会への貢献を重視し特許を申請しなかった為に工事の為だけでなく戦争に使われてしまいノーベルは苦悩し続けたという話も残っているほどだが、「大切なのは何を使うかではない、どう使うかである」という名言のように、使い方次第で人々に安心を与え社会に貢献するものにもなりえるのである。そのためにも、たくさんの人に知ってもらい人々の生活に変化を与えることが必要なのである。人間というのは変化を恐れ、怖がり、避けて歩く。だがそれではいけない。人は変化を遂げてこそ成長し学ぶのだから。
順位 題名 ペンネーム 得点 字数 思考 知識 表現 文体
1 位
● 栄光と憂い
カエル
87
1300 58 75 80 87
2 位
● 日本人にはボランティア精神が
ターミネーター
85
1479 59 73 94 95
3 位
● 日本のふつうの書きことば(感)
まいう
85
1128 53 90 87 92
4 位
● 本当の常識
おめか
84
1586 57 69 73 83
5 位
● 静と動
紫式部
83
1114 59 92 98 84
6 位
● 曖昧な人間関係
キューピー
82
1061 48 63 74 95
7 位
● 朝寝坊したこと(清書)
きちう
80
1077 51 75 89 83
8 位
● Visionを広げる
ピカチュウ
79
854 51 75 75 86
9 位
● ボランティアの広がり方
いへゆ
79
1022 53 58 61 90
10 位
● 経験と言葉
しんご
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