毎月の森リン大賞

森リンの丘

 
★6月は手書きの清書を送ってくれた人が多かったため、パソコンの清書が少なくなりました。(清書は、手書きとパソコンの両方を送っていただいても結構です)

6月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部46人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 うんどうかい きよれ 59 13139445387
2 はっぴょうかい きしせ 59 37638435284
3 あめのひ せがわみずき 58 11438434896

 

6月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部103人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ほたる みるく 66 48739546781
2 開校記念集会をしたよ ひゆあ 66 57444466387
3 どんなぼうしにしようかな ゆこぷん 66 61748435896
4 ヤゴがたくさん みりまりん 65 51439516289
5 のぼりぼう、だあいすき リリー 65 42539435793
6 がんばっている九九のこと レモン 65 65039435697
7 リスーピアにいったこと アリス 65 57342445595
8 ほうねんえび みやま 64 39941436686
9 日直でほめられた ダイアナ 64 50341446492
10 ちびっこずもう きりる 64 51941435976

 

6月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部150人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 わたしがもっとがんばらないといけないこと レモネード 73 94648567290
2 がんばったこと ゴールド 71 53041567992
3 遠くへたびする鳥の感想文 かめに 71 93846537886
4 ナメちゃんとカタちゃん りすっぴ 71 114944486892
5 鳥と遠い外国へ行きたい ひなた 71 79048466892
6 遠くへたびをする鳥 かゆか 70 56447526284
7 サッカーをしたこと。 かなろ 70 80747496287
8 兄のいない三日間 ゆいゆ 69 80137507379
9 がんばるぞー はーちゃん 69 58342487086
10 知恵を出し合った二人三きゃく ふうこ 69 63644466976

 

6月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部139人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 楽しかった一宇荘 スヌーピー 77 98039619483
2 怪我の功名 まめっち 76 83443597487
3 川とどろんこの思い出 ショコラ 75 132047537686
4 うれしい時と悲しい時 クリスタル 75 129343576895
5 お父さんはすごい! 海太郎 74 71053527780
6 水泳教室の後のおにごっこ なっち 74 72643557596
7 おもしろい体育 ルナ 74 117444516890
8 またやりたい砂遊び ピカピカ 74 79949456893
9 いろんな水遊びはアニーとの思い出 ダイヤモンド 73 66842538287
10 学校で遊んでいてよかった私 音ぷちゃん 73 63744576693

★1位の作品は、優れた内容でしたが、先生、友達、場所などが特定できる固有名詞が多かったため、表示しませんでした。次回は、名前を匿名にして清書を投稿するといいと思います。

6月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部138人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ユーモアたっぷりな岩崎先生 ききほ 79 923475710287
2 My favorite teacher (私の大好きな先 みっくまっく 79 107046658789
3 聞き方感じ方 りょうたろう 79 89249607389
4 日本の生活は贅沢だ なぞのたびびと 78 94054588281
5 大切に使えば長持ちするもの まーりん 78 113848547986
6 一本のえんぴつを最後まで ピッピ 78 103353507476
7 インド人は偉い!! ほしのみか 78 90748576889
8 感覚の違いを乗り越えて リラックマ 77 87354546489
9 先生おもしろい! りっくん 77 88748576195
10 先生、サッカーをしたいです。 かこちゃん 77 110647486087

★清書の場合は自動的に満点になるので、項目のキーワードは入れなくてかまいません。内容本位で書いていって結構です。

6月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部133人中)


悪のヒーロー人間
ミス・バニー
 トキ、イリオモテヤマネコ、メダカ。これらはある共通点がある。それが何だか分かるだろうか。そう、すべてレッドデータブックに記載されている、絶滅危惧種である。そもそもなぜ、地球に絶滅危惧種がいるのだろうか。それは、すべてではないが、人間が環境を破壊したために、生き物がすみかを追われ、激減してしまったのである。その絶滅危惧種、(動物、植物)を救おうと努力する人の姿は、人間の良い点で、ほこっても良い面だという。しかし私は、人間が自然を破壊して、生き物をおびやかしているのだから、それを止めて、元に戻すのは当たり前ではないかと感じる。最も良いのは、激減している動植物に対し、いち早く手を差し伸べることであって、絶滅危惧種に指定されたときから、救済活動をするのは矛盾していると思う。【構成】   
 自然破壊によって減っている動植物は何か、と聞かれるとまず思い出すのは、身近な生物だろう。例えば、私の場合ミノムシを思い出す。このミノムシ、つい二、三年まえには、とても身近だった虫である。しかし、近ごろこのミノムシを全く目にしないのである。ミノムシは、私のことをムシしているのだろうか(笑)。この現状からも、日々身近な動物が、人間のせいで姿を消していることが分かる。    【題材】    【表現】
 もうひとつ減っていると聞いた生き物がいる。ホタルだ。お母さんの小学生の頃には、ホタルはどこの川にもいたらしい。しかし、今は悲しいことに、ごく限られた、清流の上流にしかいないではないか。昔は電球のかずよりホタルの光のほうが多かったはずなのに。ここで一つ疑問を感じる。昔はどの川にもホタルはいた。今は清流にしかいない。ホタルは清流にしか住まない。ということは、昔はきれいだった川も、今では汚染されていると言うことになる。このまま、ホタルの命のともし火が消えませんように。
今、地球は、今までにない自然破壊による、動植物の絶滅の危機におちいっている。今、緊急に保護を要する動植物だけでも、三万七千種近くいる。この原因は何か。それは、人間が地球を独り占めしたことにある。この行動によって、破壊の方向へ進んでしまっているのだ。私たちの高度な技術や文化は、豊かな自然の恵みに支えられて発達してきた。ひとたび自然の利用方法を誤り、健全な生態系を傷つけてしまえば、取り返しのつかないことになってしまう。何事も、後悔先に立たず。私たちだけでなく、未来の子孫のためにも、真剣にこの問題に取りくまなければならない。    【主題】

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 悪のヒーロー人間 ミス・バニー 82 105157738986
2 余裕のなかった書道ガールズ あんこ 80 119542718684
3 絶滅の道へ一歩一歩 ひろみ 80 94348647686
4 生態系 コレルリ 79 1301466810592
5 腹痛薬が必要な学校生活 はるりん 79 1075415510180
6 人間と環境 ピロシ 79 118149759587
7 自然と共存 ともじろう 79 92954909181
8 人間と自然の調和 けん道少年 79 91048658484
9 「遊び」取扱説明書 けん 79 90446637893
10 個々を尊重しあう まかじろう 78 12024812112886

 

6月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部97人中)


学習よりも楽習
闇の女帝
人間はこの世に生まれた瞬間から人生が終わるまで学び続ける。物事を学ぶことができるのは、生物として優れた能力をもっているというしるしである。そして、物を学ぶということは、新しい知識を蓄えたり、新しい能力を身につけることである。人間が味わう充足感や感動の大半は物を学ぶことからうまれるのだ。私にとって学習は、かなり苦痛で悪魔のようなものである。しかし、本文では学ぶことは生物の優れた能力の証らしい。私はここを読んで生まれて初めて学習したいと思った。そして、やるなら楽しく学習しようと思い、私は楽しい学習がどのようなものかを考えてみた。
 まず、楽しい学習の長所はなんであろうか。楽しく学習するというのは、個々の好奇心と探究心を大事にし、自分で疑問に思ったことや興味を覚えたものを自分の視点で解決することだ。つまり、楽しい学習に正解などないのだ。私たちが一般にいう学習とは、鉛筆を片手に、机に何時間も座り込んで応用問題とにらめっこしている、そんな風景である。しかし、そこで得られるのは何であろうか。多分、忍耐力であろう。誰かの作った問題、ちょっと暗記すれば、ちょっと知識を応用すれば解ける問題を解くよりも、もっといい学習方法があるはずだ。例えば花のつくりを勉強するのにも、プリントで葯、柱頭、花粉管などと覚えるよりも、実際に公園にでかけピンセットで花を分解して、名称を図鑑で調べる方がよっぽど頭に残るのではないか。また、プリントで行う学習は問題を解き終えればそれで終わりだが、実際に見た場合は、「受粉の様子はどうなんだろう」「虫媒花にはどんな特徴があるのだろう」と更に疑問に思うことができ、自分で実際に栽培すればより面白さが増す。つまり、楽しく学習することによって自発的に学習ができるようになるのだ。
 また、逆に楽しくない学習はどうであろうか。プリントを延々と解き続ける。全然、頭に残らないはずだ。また強制された学習はどうであろうか。「さあ、やりなさい」と言われ、逆にやる気が落ちるのではないかと思う。でも、楽しい学習、楽習なら、自分で知識を得られるし、自分で調べる力が身に付く。私はこれからも楽習をとりいれていきたいと思う。
 しかし、受験戦争が激しい今日では、こうした楽習を見下す人がおおいのではないかと思う。確かに楽習は時間も手間もかかるし、なにより、受験はたくさんの知識を詰め込むためにいかに時間を効率よく使うかが重要になってくる。でも、学校の登下校中や散歩中に、積極的に楽習するべきだと私は思う。
 ゴールへの道は一本ではないように、学習は知識の量より質が大事になってくる。そんなとき、学習は必ずしも机に向かってやるのではなく、楽習の方法もありなのではないだろうか。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 学習よりも楽習 闇の女帝 87 113674717989
2 考えイロイロ ピルル 85 125652618093
3 先入観にとらわれず さおりん 84 135249637792
4 自分の考え あまぐり 84 117452627386
5 学習の楽しみ はるかぜ 82 108357819590
6 自然との関係 リザードン 82 106252788592
7 学び続ける私たち なつみかん 82 111352596890
8 自然を守るために Darren・Shan 80 727438710295
9 貴重な本のかたまり カモミール 80 108547718892
10 読解問題&清書 まりあ 79 97043708180

 

6月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部71人中)


直感と理論
文鳥
 理屈に縛られない直感は素晴らしいと思う。偶然の発見やひらめきから得られる考えの中には偉大な発見が数多くあるからだ。発明だけではない。とある漫画家はこのような漫画を思いついたのは偶然だ、と言っているし、あのハリーポッターの作者であるJK・ローリングも話を書くのは自分ではなく、考えなくても頭に話が浮かんでくる、と言う。なるほど、確かにそうかもしれない。
 私はよく小説を書くが、自分が本当に書きたい作品を書いている時は特に考えなくても頭に話が浮かんでくる。そのような小説を書き終えて読み直すと読んでいて面白いし、字が光り輝いているように見える。そんな時、(嗚呼、この小説は良い物が書けたな)と思う。反対に、友達に書いて、と言われて書いた作品は読んでいてあまり楽しくない、というのが本音だ。故に小説を受け付ける時には必ず「テーマを決めないで!」と言うようにしている。少々身勝手なのかもしれないが、小説は自分が好きだから書いているのであって、別に人のために書いているわけではないのだ。話が、逸れた。私が小説のテーマや話が思い浮かぶのは本当に『偶然』である。授業中、犬の散歩の途中、部活の休憩時間、その他諸々。そもそものところ、暇さえあればいつのまにやら鳥のことか小説のことを考えているので必然といえば必然かもしれない。だが、その思考の中に『筋道』という言葉はないし、ましてや『論理的』などという言葉は存在しない。本当に突拍子もないものだ。いきなりUFOが地球に来てなんやかんやで地球人と仲良くなっていたり、スパイが出てきてドンパチしている。今までで一番突拍子もなかったのが電子レンジから未知空間に行く自分でも何故これを書いたのかよく意味が分からない小説だ。5年前ほど前の作品なので、今と比べれば文体もめちゃめちゃだし、描写も下手。未知空間の描写が『とにかく木が鬱蒼と茂っていてなんかよく分からない生物がウジャウジャたむろしていた』だなんて笑える。だが、本当にこんな話が書きたかったんだな、昔の私。と思えるような小説だ。画面に踊る文章は滅茶苦茶でも何故か面白い。多分、論理的にだとか筋道をしっかりと、などと考えていたらこんな作品は書けなかったのではないかな、と思う。自分が書きたいものを何も考えずに直感のままに書く。それが私のスタイルに合っていて、一番良い物が書けるような気がするのだ。
 また、論理的な思考も必要とされるのも事実である。学校のテストでも論理的思考という項目があるし、やはり社会では論理的な思考が要求されている場面がある。会議や討論といった自分の意見を述べる場面では自分の感情だけではどうにもならない。それを証明する明確なデータを提示し、説得力のある意見を言わなければならないのだ。それには論理的な意見が必要不可欠とされ、自分だけの感情的な意見よりも説得力があるのは明らかだろう。また、その理論が間違っていても理論的であれば正しいような感じがするのも悲しいことにそうだ。ただ、間違っている、間違っていないは本人の価値観の部分もあるので一概には言えないのかもしれない。ただ、理論的な思考が少なくとも日本の社会で求められているのは確かなのである。また、理論的であれば自分を冷静に保つことが出来る。例えば家事が起きた時だ。感情的になってしまうと
「えええええ?!ちょっ・・火事???っ!!どうすんのー!!お兄さん困るよ?!」
みたいな感じになるのは必至だろう。だが、理論的であればすぐに
「煙臭い。火事の可能性がある。早く外に出よう」
という冷静な判断が可能であり頭がそれほど混乱状態に陥っていないため、自分の中にも余裕が出来る。すると、周りがよく見えるようになる。どちらかというと良いこと尽くしである。私の父はよく、『ゆっくり落ち着いて』というがこのことなのかもしれない。焦った時は敢えて冷静になってゆっくり考えろということだ。理論的であることは自分にとってメリットが多い。
 人間だけでなく、この世界は、生物は偶然や直感といったもので動いており、それを否定することは出来ないだろう。ここまで次はこうなるからこうしようと考えて行動する生物は人類ぐらいかもしれないし、それが良い方にも悪い方にも作用している。理論的に考え、直感で動くというバランスが大切なのだと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 直感と理論 文鳥 88 178564727589
2 フィクションとノンフィクション たけたけ 87 141659707392
3 これからのために hikari 86 107063769592
4 直感から筋道の通った考え なまず大使 86 149863657089
5 豚の貯金箱 こゆき 85 138159657587
6 創作で彩る事実や真相 きとみ 85 113653627592
7 身近なところから興味がわく 201系 83 141354779284
8 方法と内容 チョコ 83 100458697393
9 温故知新 ひよこ 82 97556617590
10 ノンフィクションとフィクション ゆうたん 82 99251747290

 

6月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部61人中)


光と影
おむふ
 ハレー彗星はいわずとしれた名高い彗星である。古くは紀元前239年に中国で観測されていた。この観測記述をはじめとしてバビロニアの粘土板、日本書紀にもハレー彗星の記録はあり、新約聖書のベツレヘムの星だと説く神学者もいる。この彗星の周期性を見出したのはイギリスのエドモンド・ハレーである。そしてこの彗星は人類史に多大なる影響を与えたものでもあるのだ。先述したように地上のあらゆる文献に記録されている上、世界規模のパニックをもたらしたものでもある。
 1910年のことである。この年はハレー彗星が地球に接近していたときであった。そしてこの接近に世界中は慌てふためいたのだ。太古の古文書に「彗星は不吉の前兆」としているものもある。こうしたことが関与して世界各地にあらゆる噂がとびかった。日本ではハレー彗星接近の際、地球上の空気が一時的に失われるという噂が一部でささやかれた。そのため自転車のチューブを大量購入して、チューブ内の空気を吸気として酸素枯渇に備えるもの、全財産を遊びにつぎ込むもの、水を張った桶で息を止める訓練をしたものまでいたそうだ。ローマではローマ法王庁で「贖罪券」を発行したところ希望者が殺到し、入手することができなかったものがあまりの悲しみ故に自殺するという事例もある。こうしたように世界中が大喧騒となったこの年だが彗星による特殊なことはなにひとつ起こらず、安泰にこの年は終焉を遂げた。 天文学が未発達であった時代であるから十二分に起こりうる騒動であったといえるだろう。しかしこの騒動の根源にあるものを考えると捨て置けない問題でもある。
 人々は非常にメディアなどの報道に惑わされる。かくいう私もニュースなどを目にしている際、特に頭を働かせることもなく全ての情報を鵜呑みにしている傾向にある。先のハレー彗星の報道の要因とはなにか。多くの人が唱えることとしてメディアのいたずらな報道が要因の一つであるそうだ。ハレー彗星に関する誤った知識はメディアによるものが数多い。そうとも、メディアは我々を惑乱させる元凶でもある。ことに我々は視覚的な情報に対して弱い。ニュースの映像を見てしまうとあたかもそれが事件の全てだと錯覚してしまう。ニュースも結局は断片的な映像しか報道しておらず、編集により視聴者に事件本来の姿とは全く違う印象を与えることもできるのだ。 こうした事実を知ったからにはなんらかの対策を取らねばなるまい。1910年のようなかくも恐ろしい事態をさけるにはどうすべきか。この事態の根源にある誤った情報に溺れないようにするにはどうあるべきか。それを考慮していく。
 第一に「自我をしっかりと確立する」ということが挙げられる。 ゲド戦記という小説にこういう一節がある。「川にもてあそばれ、その流れにたゆとう棒切れになりたくなかったら、人は自ら川にならねばならぬ。」この川とは氾濫する情報であり、棒切れとはまさに現在の我々ではなかろうか。そしてこの台詞は我らの行くべき道を示している。そうとも、ただ情報を避けようとしていてはなんら意味はない。周囲を影響するほどの強い自我を確立すればいいのだ。人は何故、情報に惑乱させられるのか。その理由のひとつに自分のしっかりとした考えを持っていないということが挙げられる。どう判断すべきか、どうあるべきか、そういった考えが確立していないとニュースの情報を鵜呑みにしてしまう。こういった映像があるから、これは真実だといった按配で安易に判断する。それではいけない。真に自分が信じるものがあれば情報にも踊らされないだろう。
 先のハレー彗星の話に一旦戻る。1910年の時点で彗星の尾には“シアン化合物”が含まれていることが知られていた(これは真実)。特にこの毒物が地球に害をもたらすということをフランスの科学者、カミ?ユ・フラマリンが唱えていた。大衆はこれに惑わされたともいえよう。確かな事実もあり、科学者も説もある。ハレー彗星はまさに吉兆だ。こう大衆は思ってしまったのだ。しかし心に信ずる一つのことを確立する。それを前提とした上で物事に接する。こうしていればこれを全て鵜呑みにせず多少なりとも騒動を軽減できたかもしれない。現に「“私は学問のみ信ずる”」といったある学者はハレー彗星の騒動の中で平然と「不吉の前触れなど迷信だ」と述べてさほどこの騒動の影響は受けなかったそうだ。“自我を精錬して立てる”これぞ真の道だろう。
 また、第二に「与えられた情報を否定的に考えてみる」ということがある。「人を見たら泥棒と思え」ならぬ、「情報を仕入れたら虚言と思え」だ。情報をまず崩していこうと考えてゆくのだ。例えればこういった具合だ。自分の前に家があったとしよう。だが肯定的には考えない。疑ってみるのだ。これはハリボテかもしれない、ダンボール製の偽物かもしれぬ、いや小さな虫が集まって家に見えているのかもしれぬ、蜃気楼、もしや私は錯視をしているのでは・・・。こうしてみると情報がかなり広く多面的に見えてくるのだ。自分で情報のあらゆる組成を想像するといいだろう。次第に隠れていた陰の面がちらほらと姿を見せてくる。これもまた情報を対処する一つの方法だろう。
 確かにメディアの情報は利便性に満ちている。情報も新鮮であり、分かりやすい。だが、物事とは複雑であり、多面体でもある。メディアも参考として見てはどうだろうか。眼前にある情報の陰になにがあるか。それをまず考える。そうした生き方こそ人間たるものがあるべき姿なのだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 光と影 おむふ 87 2269669110377
2 大切なこと おのそ 86 156064737286
3 情報をうまく使うこと 嵐ちゃん 80 162548678187
4 Are you ready to receive the i arugebak 78 2919568410186
5 直感と論理 音楽大好き少年 78 90846677293
6 情報のウラ ポンピー 77 112651719280
7 比喩はいかに大切か なゆか 77 89353586887
8 絶滅(清書) なりし 76 69351667290
9 真実 疾風 76 77656606297
10 三分の一の授業 トウモロコシ 76 287638484983

 
★1位、2位の作品とも、要約の部分が多かったので、代表作品としては表示しませんでした。次回から、清書の場合、要約は省略するか、自分なりの説明に書き換えておいてください。

6月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部143人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 姿勢と品格 いさせ 88 173364859286
2 百年と十年 きへあ 86 113569648786
3 身体と心 さくら 86 112959768287
4 文化の吸収 ゆうちゃり? 86 117951707496
5 自立できない人間 いすも 83 123348647590
6 「知る」ことの重要性 ちこちこ 82 98154918792
7 人間の生涯は物事を 清書 きれあ 82 110164586590
8 身体と精神(清書) PINK 81 107353849496
9 現実的な分析 いへゆ 81 86461677497
10 余裕とは何か さきか 81 104059606886



2024年07月の森リン大賞 |  2024年06月の森リン大賞 |  2024年05月の森リン大賞 | 
2024年04月の森リン大賞 |  2024年03月の森リン大賞 |  2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
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2018年05月の森リン大賞 |  2018年04月の森リン大賞 |  2018年03月の森リン大賞 |  2018年02月の森リン大賞 |  2018年01月の森リン大賞 | 
2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
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2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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