毎月の森リン大賞

森リンの丘

 


7月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部46人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 Iまつりのじゅんびをしたこと あじさい 62 57047496280
2 おいしかったきゅうしょく なりと 61 22444435786
3 びよういん 清良 61 232384350108
4 シビッツ きよれ 60 15938445495
5 おとうばんのこと きゆけ 59 31442435279
6 おとうさんがいたりあにいったこと あおの みき 59 39139435096
7 びょういん ひろは 57 10837504880
8 すなばであそんだこと こやり 57 10937504880
9 プール くきあ 55 10337504973

 

7月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部102人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ピタゴラ・スイッチ キューピー 67 37446476589
2 すごく速いターンを見せるぞ! とらたいがくん 66 46342507292
3 ポケモンカードゲーム きむち 66 39239496786
4 あつい毎日 しゅうちゃん 66 39947446386
5 誕生日ケーキ作り みるく 66 70841486292
6 また会えるといいね みやま 66 52239476286
7 よいちに行ったよ ひゆあ 65 57744466379
8 みいちゃんのおまつり ちびこ 64 77244447179
9 せみとくわがた トム 64 71239436689
10 ザリガニつりはたくさんつれた きなは 64 64138446595

 

7月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部145人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 一番すきな遊び パルキア 74 68249617286
2 一番好きなあそび かなろ 71 67946577080
3 わたしの好きな遊び レモネード 71 87844516489
4 雨の日のずぶずぶ野球 イナズマ 70 57349497581
5 目標は一番上のよこぼうにのること すももちゃん 70 66148446289
6 ラテン人になりたい ふうこ 70 80649476084
7 おふろのいろいろ りすっぴ 70 94946486092
8 理解と愛情とユーモア(清書) ゆまちゃん 69 62543456787
9 いちばん好きな遊び ローズマリー 69 68744436086
10 一番好きな遊び きやも 68 49143537084

 

7月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部134人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 推理小説?臨海学舎の生活?原作 XYZ MANCHESTER U 78 893399710160
2 私達の逃走中 みゃお 77 80646508689
3 がんばればいい事が スヌーピー 77 81342617890
4 友遊(ゆうゆう)遊んだ めがね 74 389441018876
5 ママの子どものころって・・・ まめっち 74 88147557783
6 ぼくのお父さん りんご 74 65548627583
7 ジャングルおには、楽しいな まあやん 72 116648487289
8 大好きなたかたかおにとこおりおに なっち 72 77942476480
9 古くせえもなぁ。でも大事に ピカピカ 72 70652516183
10 なわとび最高! ショコラ 72 99851465881



7月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部138人中)


私の両親と母の両親は正反対
ひんこ
 二人とも長いかげを体にひっつけていました。
「楽しかったね。」
太陽はとてもまぶしくて目を大きく開けるのがむずかしい日でした。
「また来週遊ぼうね。」
とても暑かったので、あせがダラダラ流れていました。
 私の父は、いつもアドバイスをくれて、私がなにか上手になるのを手助けしてくれます。父が私と遊んでくれる時、父は、子供にもどったようにワイワイギャアギャア遊んでくれます。一方、私の母の父は、母をいろいろな所へつれて行ってくれましたが、私の父のようには遊ばなかったようです。いつも母のことを見守っていたそうです。たとえば、大人は天皇で、子供は家来だとしたら、父は天皇側で私は家来側です。でも父は、そんな事は関係なく家来と遊んでいるようなかんじです。母の父は、いつでも天皇だぞ、というような人だったそうです。家来にいいことをしますが、家来のように低い位には行きたくな人です。私は、母の父が不思議に思えます。なぜかと言うと、私の周りには、母の父のような人がめったにいないからです。それは、今の時代だからかも知れません。今の人は、みんなで大人子供関係なく遊んでいます。もしかしたら、母の時代の大人は、みんな母の父のようだったかも知れません。
 私は、父と毎週週末スケートボードで遊びます。父は、
「パパも乗らせて?!」
と叫んで手を大きくふります。
「いいよ?。」
と私は笑いながら動きを止め、スケートボードを父の方へ向けてけります。父は、私のおりることのできる階段をおりるのに挑戦しています。階段の前まで来ると急に方向を変えてしまいます。きっと、こわいからだと思います。やっとおりたと思ってもガンゴンガーン。こけてしまいます。階段おりのコツを教えてくれたのは父なのに、父自身ができないのが不思議でたまりません。私が父に、父が教えてくれたコツをアドバイスした時、その直後にはできるのに、ちょっと休けいした後に乗ったらいつの間にかできなくなっています。そうやって父自身が必死に練習しています。
 母は、朝、昼、晩、とご飯を作ってくれます。私にお手伝いさせてくれます。母は、
「ちょっと勉強しよう。」
と声もかけてくれます。母は、時々一緒に遊んでもくれます。もっと遠くにボールを投げるアドバイスなども沢山くれます。
 母の母もまたまた正反対です。自分の用事でしょっちゅう出かけたらしいですが、子育てや、子供自身に興味がなかったようです。
 私の両親と母の両親は、正反対だという事がわかりました。私は想像してみました。私の両親の時代の大人は、子供大人関係なく遊ぶ人達。母の両親の時代の大人は、子供と大人の差をきちんと区別できる人達なのかもしれない。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 私の両親と母の両親は正反対 ひんこ 84 113456788189
2 あいまい文化と日本人 まーりん 80 106248546892
3 砲撃開始 シャーロック・ホームズ 79 147238689683
4 成長するってすごいネ ミント 79 107853578286
5 断れない日本人 リラックマ 79 94947617786
6 間の大切さ トゥインクル 78 95444649580
7 kuro is my faborite pet☆ みっくまっく 78 190846689383
8 僚太からのプレゼント ピッピ 78 107141669284
9 幼中と成虫はありときりぎりす がいあ 78 114947579084
10 犬や猫ではないペット 四葉のクローバー 78 106742488283

★1位の作文は優れた内容でしたが、要約の部分が多かったので、代表作品としては表示しませんでした。次回から、清書の場合、要約は省略するか、自分なりの説明に書き換えておいてください。

7月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部141人中)


サンタさんからのプレゼント
クローバー
 「あった?。やった?。かわいい?。」
一昨年のクリスマス、プレゼントを見つけた時、私は、喜びに満ち溢れてとび跳ねた。その時の嬉しさは、今までのプレゼントのなかで、一番嬉しかった。ほかのプレゼントもとっても素敵なものばかりだが、特にこの時にもらった、レオタード二着などのことを書くことにする。
 明け方、ふと目が覚めた時、いつもプレゼントが置いてある枕元を見ると、プレゼントが置かれていなかった。そして、
「プレゼントがないよ?。」
と、一人でしくしく泣いた。でも、
「朝早いからまだサンタさんが来ていないのかも知れないよね。」
と自分で自分に言い聞かせてもう一度気を取り直して寝た。そして、また六時に起きるとまだプレゼントがなかったので、また私は泣いた。すると、父が来た。そして笑いながら
「しょうがないよ。あきらめな。」
と言ってリビングに行った。私は肩をがくんと落として、父の後について行った。ふとクリスマスツリーに目をやると、そこにある大きな靴下の中からプレゼントが顔を出していた。私は、「あれ?」と思った。「生まれた時から一度もプレゼントが入っていたことがなかったのに。あれは私の書いた手紙かな?」とも思った。でもそのあとすぐ、それがプレゼントだと分かった時、私は涙が一瞬で満面の笑みに変わった。その時のほっとした感じは今でも忘れられない。そこに入っていたのは黒にピンク色のリボンがついているフリルなしのレオタードと、水色とピンクのフリル付きのレオタードだった。とてもかわいかった。
 昔もらったクリスマスプレゼントの中で、レオタード以外に特に嬉しかったものは、魚釣りゲームだ。私が幼稚園生のときにもらったもので、ずっと欲しかったものだった。それは、上を向いた魚がぐるぐる回りながら口を開いたり閉じたりする。中には磁石がついていて、つりざおにも磁石がついているから、魚が口を開いている時につりざおをたらせば、魚が釣れるというものだ。もう、とってもとっても嬉しくて、何度も何度も遊んだ。こわれたものが久しぶりに出てきて、母が捨てようとした時、とても名残惜しくて悲しかったが、しょうがなくしぶしぶ
「分かった。」
と言って捨ててもらった。でもそのときは、まるでやっと出てきた宝物と別れるような思いだった。
 人間にとってプレゼントは、人の心を温かくするものだ。子供は、サンタさんから欲しいものをもらうと、素敵な気持ちになる。私は、サンタさんがいなかったとしても、ずっとサンタさんのことを信じていたい。それは、伝説のあの優しい子供にプレゼントを配るサンタさんが好きだからだ。私が大きくなって、子供のお友達ができたら、その子が素直に喜べるものをプレゼントしてあげたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 上品な食べ方 しもん 80 88546688090
2 サンタさんからのプレゼント クローバー 80 113539557487
3 使いやすく心のこもった贈り物 まかじろう 79 12074910011884
4 手作りのプレゼント かふた 79 98743607583
5 愛犬「クレア」 トリウム 78 1090466310189
6 私は改めて自分の部屋に ひたえ 78 87942648083
7 悪魔の引き出し きろや 78 100942517889
8 私達が守る十二所の森 ドレミ 78 87446607787
9 エベレスト盛り あんこ 78 106943487583
10 日本文化 コレルリ 77 81042628084

 

7月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部89人中)


ダイアモンドの原石を磨く
闇の女帝
 私の学校では6月の初期に、初めての中間試験が行われた。結果は散々だったが、みな共通していっていたのは、「テストはやはりやりたくない」というワンフレーズであった。果たしてなぜそんなにテストは、人々に忌み嫌われる存在でなければならないのだろうか。私は、テストはいいものだと思っている。これから、その理由をのべる。
 まず、テストで自分の実力がはっきりわかるからだ。中間試験では、自分の点数と共に平均点や、学年順位も出る。つまり、自分の中間試験までの範囲の理解度が数値で示されて出てくるのだ。私はこの結果を受けて、一喜一憂するのではなく、この結果を果たしてどうやって期末試験に生かすかという、そのプロセスが大切なのだと考えている。その中で、授業態度やノートの取り方、小テストへの対策など、日頃の学習態度への反省と対策を立てて、自分に磨きをかけるのである。私たちは、ダイアモンドの原石である。最初はくすんでいても、毎日丹念に布で磨きあげれば、それは大きな輝きを持つ。同じように、テスト一つで悪い結果が出ても自分を責める必要はない。その結果を受けて、どんな対策をするのかによって、ダイアモンドの運命も変わってくるのである。
 次に自分の弱点発見につながるからだ。毎日、私たちは受け身の状態で勉強しがちなので、弱点を見分けるのが大変困難な作業になる。しかし、年に4回定期的に大きなテストが行われることによって、自分の弱点を見分けることができる。更に、あまりにも弱点が多かった場合、当然点数にも反映されてくるわけで、すると、補習でそれを克服することが可能になる。テストの点が悪かったことに、重きを置くのではなく、どこの問題をどう間違えて点数が悪くなったのかというところに、着目すべきなのである。
 更に、試験へ向けての目標や、日程をたてたりする、先を見通す力が身に付くからである。中間試験は、科目が多いだけに、小学校の頃のように、一夜漬けでは済まされない。そこで、一か月前ぐらいから、少しずつ自分のペースに合わせた予定を考えなければいけない。しかも、勉強は、目的がなければ大変つまらないものになる。だから、「英語は5位以内を目指そう」「平均が90になるようにしよう」という少し高い目標を掲げて、試験に取り組むことが大切になってくるのではないだろうか。
 確かに、筆記試験や実技試験では分からない実力もあるだろう。また、試験に緊張しすぎたり、体調が悪かったりして本当の力を発揮することが出来なかったりすることもあるだろう。しかし、テストはあくまでも自分の勉強の成果と自分の位置を知る手掛かりなのであり、そう重く捉えることはないのであろうか。「悪いことそのものがあるわけではない。時と場合によって悪いことがあるのである」ように、試験の利点を効果的に使うべきなのだ。実力の明確、弱点の発見、目標を立てる力がつくことを理由に、私はテストはいいものだと思っている。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ダイアモンドの原石を磨く 闇の女帝 88 122164809586
2 真似しないけどそのアイデアもらった! ことのは 87 124863677490
3 それぞれの象徴 カモミール 83 127256588186
4 テストの意味 さおりん 83 121854698080
5 文化を学ぼう おたまちゃん 83 99856737892
6 親子関係 ロールケーキ 82 104952607484
7 日本文化 はるかぜ 81 110652828989
8 ハリアイを持って頑張れ かゆと 81 95952657789
9 親の主張 リザードン 81 91452697393
10 私のテスト ポセイドン 80 91656627283

 

7月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部66人中)


子供と大人
文鳥
 日本には赤ちゃん言葉が多い。お母さんは子供に語りかけるときに「ご飯食べる?」の代わりに「マンマ食べる?」や、車を指差して「ブーブーよ!」と言う。同一の女性が他の成人に対してそのような言葉を言ったら、奇異に受け取るのは間違いないとみて良いだろう。反対に、フランス語では、赤ちゃん言葉は殆ど使われないという。4語といくつかがあるだけで、あとは大人と接するのと大差ない言葉を使用する。ただ、口調の音は高くなり、抑揚は通常以上に誇張されることが明らかにされている。また、日本では家族の呼び方についても子供中心である。このような背景がいくつもかさなり、日本では優しいが依存心の強い子供ができ、反対に、欧米では独立心はあるが気の強い子が出来るのだ。
 日本人のように、子供の視点にあわせた子育ての仕方は良い。なぜなら、その方が親からの愛情を感じやすいからである。子供は大人のコピーではない。故に、いきなり大人に普通の言葉を使われても難しいだろうし、子供の視点にあわせた子育ての仕方からも学べることはあるはずだ。例えば、優しさや、思いやりである。自分がそのように育てられればその子供が大人になってもまた、自分の子供だけでなく、他人の子供にも合わせて会話が出来るようになるのだ。また、他人に合わせてコミュニケーションをスムーズかつ温和に進めることが出来るということもある。だから、「日本人は自分の意見を言わずにはっきりしない」とか言われてしまうのかもしれないが、そこにも前述したようなメリットがあるのは否めないだろう。短所も裏を返せば長所になり、反対に長所も裏を返せば短所になる。長所と短所は表裏一体なのだ。コミュニケーションを温和に進めることが出来れば、それは外交でも役立つだろう。外交で役立てば日本は良くなる。・・・・これが勝利の連鎖!!!何の勝利かは私にも不明だが、まあ、善であることには違いないだろう。
 しかし、フランスのように子供を小さな大人として扱う子育ての仕方にも良いことがある。このように小さい頃から育てておけば、自分も社会の一員、大人の一員であるという意識が早々に芽生え、マナーも守れるし、ルールも破らないと思う。まあ、人間十人十色なので、中にはルールを破ってしまう人もいるかもしれないが・・・。だが、フランスだけでなく、ヨーロッパの諸国は食事のマナーや、振る舞いに厳しい国だという。男の子は小さい頃から紳士としての心得を学ばされ、女の子も立派な女性になるために様々なマナーを成長していくうちに学んでいく。確かに、平成になってから女も対等に扱われるようになってきたとはいえ、日本にはいまだに男尊女卑の傾向があることは否めない。それに対して、ヨーロッパはレディーファーストの精神があり、女性も男性も対等に扱う・・・下手したら女性の方が敬われているかもしれないが・・・というマナーが存在する。この点はやはり、ヨーロッパの子育ての仕方が影響しているのだろう。
 確かに、子供の目線に合わせた子育てにも、子供を小さな大人として扱う子育てにもそれぞれの良さがある。それは、欠けてはならないし、必要不可欠なものだ。だが、一番大切なのは『ロバが旅に出たところで、馬になって帰ってくるわけではない。』という名言があるように、自分の手で愛情を持って子供と接することだ。そのことを忘れてはいけない。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 子供と大人 文鳥 88 139264727886
2 太陽と地球 こゆき 88 139259717792
3 場面に合った態度をとる えみり 86 107159868886
4 手助けとおせっかい たけたけ 86 112968687487
5 障害者 なまず大使 84 145159616595
6 善か悪か さくら 83 111754597987
7 ベビートーク ひよこ 82 105859719287
8 子育て シャミ 82 113747586983
9 小さな社会人を育てる きとみ 81 105062586486
10 信頼される人間 201系 79 115646828583

 
 1位の作品は段落のマスが空いていなかったので入れておきました。ワードなどのワープロで作る空白は見た目だけのものなので、いったんメモ帳などのエディタに貼り付けて空白を作っておくといいと思います。

7月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部59人中)


目的のための所有とは
arugebak
 学校の公民でも習うが、世の中で買えるものには二種類ある。財とサービスだ。この財のなかには一度使うと無くなるものもあるが。一年に何回も使わないものや使う機会が一度しかない割に高価なものさえある。耐久消費財にも使用頻度があるわけだが、結局は捨てる事となる。こういったものを持ち続けるのはムダではないだろうか。今はエコの時代。不景気もあり、一時のためだけに大がかりなものを買って捨ててしまうのは環境にも財布にも悪い。温暖化どころか懐が寒冷化だ。
 そこでどうすべきか。考えられる案の一つがレンタルだ。レンタルと言えばレンタルビデオショップとかレンタカーとかが頭に浮かぶと思う。要は“必要なモノを必要な時に借りていらなくなったら返す” ということ。
 私たち地球人はレンタルの考え方で生きていくべきではないだろうか。
 そのための方法としてまず一つ、モノを持っているということそのものに対する価値観を取っ払うことが挙げられる。
 いわゆる所有欲というのはモノを持っているということそのものに対する価値観を顕著に表す例だ。おとぎ話にでてくる王はこの傾向が特に多いように思える。どんなものでも手に入れたがり、そしてたいして使わずに終わる。また、衝動買いにも同様の傾向が見られる。ぱっと見の印象で高価な買い物をしてしまい結局損をしてしまう。ここで問題なのは買う人の感情がいきなり「買いたい!!」になっているところだ。そもそも買い物というのは「?したい。だから買う」という思考のステップを踏むものだ。この「?したい。」の部分はその買い物の目的を表している。そしてその買うモノに求めるのは目的達成のための機能である。つまり「それを持つとうれしい」などの思考は本来挟まれないのだ。この思考が入る事で思考に余計な雑念が入り結果的に無駄な買い物をしてしまうのだ。
 この本当に必要とされている“機能”の最も純粋なかたちがサービスだと考える事ができる。サービスは“モノ”という付加要素を含まないのでサービスを買うということは“目的の遂行”を買っていると言えるだろう。所有欲の挟みようが無いので冷静な判断が出来る。
 そしてこの考え方に近いのがレンタルの考え方だ。レンタルはその“モノ”を金を出して一時的に買うということ、だがモノの実体は貸し主が持っている。つまり実質的には付加要素“モノ”を含んでいないわけだ。サービスと同様に冷静な判断ができる。
 また、レンタルの考え方は全体に適用したときが特に効力を発揮する。その方法、二つ目は社会全体で互いにレンタルをし合えるよう社会を整備することだ。
 この地球全体の資源は限られている。貴重なモノが社会全体に十分に行き渡らないこともあるだろう。だから社会全体でそういったものをレンタルし合い共有された状態にすることで、社会全体にまんべんなく必要なモノが行き渡るのではないだろうか。
 そもそも貴重な資源の共有は昔、町などで行われていた事と本質的に何ら変わりはない。例えば水をくみに行くという目的の遂行のために町全体で井戸を共有していた。温故知新の精神で効率的な社会を取り戻すべきだと思う。
 とはいえ、こんな共産主義的システムが浸透するには国が大きな力で人々を動かすための努力が必要だ。また、持っていることで生じるただ持っている事以上の要素。思い出、誓いの証、形見を忘れてはいけない。しかし、これらは思い出、誓いの証、形見を意味上の機能としたモノだといえるだろう。しかし「成功の秘訣は目的への節操である。」という名言もあるように、ただモノを持つ事ではなく目的のための所有をし、他人と助け合う無駄のない生き方をしたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 目的のための所有とは arugebak 89 151862819089
2 制服の利点 S-1240 89 126261758484
3 「人助け」という社会貢献 音楽大好き少年 89 125064737990
4 見えぬものに宿る価値 おむふ 88 18336811410781
5 自分なりに だるまー 86 99858748197
6 カメ うさちゃん 80 98649617381
7 目標に向かって snow boy 76 87752546887
8 ウサギとカメ AIRIOKA 76 82653576389
9 ウサギと自分 疾風 76 80556606386
10 「レンタル」の考え方 ショウ 76 82652536097

 
★1位の作文は冒頭に要約がありましたが短いのでそのまま代表作品としました。次回から、清書の場合、要約は省略するか、自分なりの説明に書き換えておいてください。

7月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部142人中)


無神論者は祈るか
いさせ
「大昔、この列島は豊かな原生林に覆われていた。やがて農業を始める人々は森を離れ、開かれた土地で太陽の光を身体にいっぱいに浴びながら、一日を過ごすことがだんだん多くなった。原生林で獲物を追う生活をやめれば、住居も森から出た場所につくられることになる。人間が出たあと、神様だけが森の中に残った。これが神の住む神奈備の森の始まりである。」
 仏教、キリスト教、イスラム教、この世には数多くの宗教があり、世界中のありとあらゆる人々が各々の宗教を信じている。日本だってその例外ではない。例外どころか、地図帳を開けばほとんど確実に卍や鳥居のマークを見つけることができる。日本は万物に神が宿っている八百万の神が有名だから、日本の国土は、朝の山手線ばりの人口(神口?)密度だと言える。
 ところが実際のところ、少なくとも今日には、多くの人々が特定の宗教を持っていない。無神教というやつだ。一昔前に新興宗教のような宗教ブームがあったらしいが、今はそういった話は聞かない。そしてこの世界中で起こっている人の宗教離れは日本ではよりはっきりと起っている。例えばたいていの人は神が存在しているかどうか聞くと「知らない」「信じていない」と答えるのではないだろうか。
 仮に「信じている」と言った人がいたとしても、ではあなたは何教を信仰しているのか、と聞けば、「いや宗教は分からないけれども・・・」というのではないだろうか。おかしな話だ。よりによって世界でも二つとないほど多くの神様が生息している国の人々がそれらに無関心だとは! これはなぜ起こっているのだろうか。
その原因は、神と言う存在がより神話に近くなってきている。ということだ。ほんの二、三百年前であったら、世界中のどの文化も文明にも、神の存在は現代の我々が道路を走っている鉄の塊を「車」と呼ぶのと同じように、彼らにとって事実であり真実であり、そして当然のことだった。彼らの神は確かに彼らを見ていて、そのことを彼らは知っていた。ところが近年の科学技術の向上による知識の拡大や手段の増加によって、今まで神話だったはずの現象の解明それによって生じる神の存在に対する疑問。人は少しず、神がいたことを忘れ、科学的な裏付けのあることこそが心理だと考えるように変わってきた。誰かが病気になった時、我々は空を仰ぐでも無く、偶像の前に手を合わせるでも、十字を切るでもなく、車に乗って病院に行くようになったのだ。
 ここまでだと、まるで宗教と神は絶滅したかのようだが、まぁ当然違う。確かに宗教を持つ人は減ったかもしれないが、それでも宗教がこの世に大きく影響していることには、何ら変わりはない。つまり科学というものは必ずしも神と名のつくものを殺し、否定するものだとはかぎらないのだ。例えば人々は長らく聖書での事柄を我々の世界に当てはめて証明しようとしてきたことはよく知られている。それが意味することは、科学と宗教は必ずしも両極端でにらみ合っていているとも限らない、ということである。
 これは自論だが世の中の人間が科学による裏付けを信じる人種と、神に傾頭する人種の二つに分かれるとしたら、真逆に見えて実は同じような人種なのではないだろうか。と、言うのは、いずれにしても人間は(例えば先の例を上げるげるのであれば、病人を神に治してもらうのか、医療技術に頼るのか)自分で無い他人、いやむしろ形に無い何かに頼っている。日本人の多くは無神論者で神を信じていないはずだが、トランプで負けそうになれば最後には信じてもいない何かに祈る。困った時の神頼みとはよく言ったもので、自分の手に負えない事柄に直面した時、人々はとりあえず手を合わせて『何か』に祈るようにできている。もしかしたら何かに祈ったり、根拠が無く手も盲心的に頼ってしまうのは人間の本能なのかもしれない。
 宗教は正しいのか、とか神はいるのか、などという問題は、触れてはいけないパンドラの箱であると同時に、大したことの無い不毛な疑問なのかもしれない。はっきり言ってどちらでもいいし、どっちであっても世界に明日は来るだろう。しかし科学は雷を神の怒りから空気中の水分から生まれる巨大な電気の塊に降格させる力はあっても、聖書の様に、最も凶悪な数々の犯罪者を心の底から改心させてきたような力は無い。忘れてはいけないのは、科学が我々に与えてくれるモノと、信仰から得られるモノは、全く違う次元の事柄であり、片方がもう片方を不可抗力に存在を薄れさしてしまうことはあっても、互いに干渉することはあってはいけない、ということだ。ただ、世の中には信仰と科学の境界線を引けない人や自分の神に言われたと言ってビルに飛行機で突っ込んだり、地下鉄に毒ガスをばら撒くような人がいるうちには、仲良く共存、とはいかないだろう。ニーチェも言った。
 「どっちなんだ?人間が神の失敗作なのか、神が人間の失敗作なのか」
 ・・・・前者のほうがたちはいいかもしれない。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 無神論者は祈るか いさせ 90 204166799190
2 複雑さとの付き合い ゆうちゃり? 89 130566748190
3 天は人の上に・・・ はっピー 88 117561748286
4 清書 まじめさん 87 144956707884
5 人間関係 いすも 85 148556738693
6 レンタル きへあ 83 108356668190
7 自己発見の材料 ちこちこ 82 97854868584
8 人間関係 PINK 82 94757788183
9 ウサギとカメの長い長い競争 くま王子 81 99154628293
10 競争心からの自己確立をめざして ゆりん 81 85956657995



2024年07月の森リン大賞 |  2024年06月の森リン大賞 |  2024年05月の森リン大賞 | 
2024年04月の森リン大賞 |  2024年03月の森リン大賞 |  2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
2019年08月の森リン大賞 |  2019年07月の森リン大賞 |  2019年06月の森リン大賞 |  2019年05月の森リン大賞 |  2019年04月の森リン大賞 | 
2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
2018年05月の森リン大賞 |  2018年04月の森リン大賞 |  2018年03月の森リン大賞 |  2018年02月の森リン大賞 |  2018年01月の森リン大賞 | 
2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
2014年09月の森リン大賞 |  (2014年7~8月は未集計) |  2014年06月の森リン大賞 |  2014年05月の森リン大賞 |  2014年04月の森リン大賞
2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
2013年05月の森リン大賞 |  2013年04月の森リン大賞 |  2013年03月の森リン大賞 |  2013年02月の森リン大賞 |  2013年01月の森リン大賞
2012年12月の森リン大賞 |  2012年11月の森リン大賞 |  2012年10月の森リン大賞 |  2012年09月の森リン大賞 |  2012年08月の森リン大賞
2012年07月の森リン大賞 |  2012年06月の森リン大賞 |  2012年05月の森リン大賞 |  2012年04月の森リン大賞 |  2012年03月の森リン大賞
2012年02月の森リン大賞 |  2012年01月の森リン大賞 |  2011年12月の森リン大賞 |  2011年11月の森リン大賞 |  2011年10月の森リン大賞
2011年09月の森リン大賞 |  2011年08月の森リン大賞 |  2011年07月の森リン大賞 |  2011年06月の森リン大賞 |  2011年05月の森リン大賞
2011年04月の森リン大賞 |  2011年03月の森リン大賞 |  2011年02月の森リン大賞 |  2011年01月の森リン大賞 |  2010年12月の森リン大賞
2010年11月の森リン大賞 |  2010年10月の森リン大賞 |  2010年09月の森リン大賞 |  2010年08月の森リン大賞 |  2010年07月の森リン大賞
2010年06月の森リン大賞 |  2010年05月の森リン大賞 |  2010年04月の森リン大賞 |  2010年03月の森リン大賞 |  2010年02月の森リン大賞
2010年01月の森リン大賞 |  2009年12月の森リン大賞 |  2009年11月の森リン大賞 |  2009年10月の森リン大賞 |  2009年09月の森リン大賞
2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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