毎月の森リン大賞

森リンの丘

 
 作品は1学年前のものです。そのため、新小1の生徒の3.4週の森リン大賞の該当作品はありませんでした。

3月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部46人中)


 
 作品は1学年前のものです。

3月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部88人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 金曜日の大地震 清良 65 31239536286
2 ユニバーサルスタジオ きよれ 61 32042475387
3 にゅうがく ながた 61 26043435295
4 ロボットのこと きょう 60 37943435381
5 大じしん ルビー 60 32547435284
6 キックボードをかってもらった りまい 60 47944435281
7 とう北かんとう大しん災 あじさい 59 66946445092
8 じしん はくし 59 33752434883
9 六年生をおくるかい あみやきテースティッチ 58 58547444781
10 ドッチボール イナズマイレブン 57 60739434776

 
 作品は1学年前のものです。

3月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部121人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ドッチビー じんか 72 66747558280
2 きれいにはえてきてね さわむ 70 64241437490
3 クジラさん、ウミガメさん、石垣島さん、よろしく とらたいがくん 69 45843657481
4 明石市立天文台 みるく 68 50342586197
5 ゆかいなジプシー なむな 67 93142478184
6 ひさしぶりのひじ山ぼうけん トム 66 49238536981
7 ドッチビー じんか 66 66746496580
8 月山であそんだよ。 なりあ 66 52641466190
9 ひさしぶりの中国  きなは 66 54339496192
10 じしん、もうおきないといいなあ。 クリーム 66 62146445892

 
 作品は1学年前のものです。

3月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部160人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 バブーたんじょう! なみま 75 77639578381
2 狂犬病の予防注射 さくらんぼ 74 90958456779
3 楽しい番組がたくさん スティッチ 73 63048568480
4 鮮やかな春 きゅうちゃん 73 116543668487
5 春はもう、すぐそこにいるんだ かなろ 73 69146617587
6 有名人大好き ゆまちゃん 73 57148697086
7 国によってちがう食べ物 みおコロネ 73 77347606890
8 スイッチ おゆな 72 56939607689
9 小さな命が生まれたとき はーちゃん 72 73644487093
10 テレビのヒーロー スマッシュ 71 67048497589

 1位の作品は、要約の部分が多かったため、代表作品としては表示しませんでした。

3月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部132人中)


赤ちゃん
イチロージュニア
「こんなんなんだー。」
ぼくは、母子手帳を見て声をあげた。あかちゃんのときの、色々なことを初めて知った。ぼくが生まれたときの体重は、「三千三百六グラム。身長五十二センチメートル。胸囲三十五センチメートル」と書いてあった。ぼくは、(今とくらべると、どれぐらいの差があるのだろう。)と、思った。
 実際に比べてみると、今は身長が、一メートル四十二センチメートルで、生まれたときとの差は、九十センチメートル。今の体重は三十五キログラムで、差は三十二キログラム。今の胸囲は七十一センチメートルで、差は三十八センチメートル。今の頭囲は五十五センチメートルで、差は二十センチメートルだった。ぼくは実際に比べた、改めて(大きくなったなー。)と思った。これからどんな風に大きくなるか楽しみだ。大人になったら、(四年生の時は、こんなに小さかったんだなー)と思うかなーと思った。
 ぼくが生まれる時、一度母のおなかから出るのをやめて休んだので、その後、母のお腹が急にすごくいたくなったと言っていた。でも、それからが早くて、いたい時間が長くなくてよかったと言っていた。血がたく山出たので、ぬうことになった。ぬっているとき、母は(早く終わらないかなー。)とか、(いたいなー。)などと、思っていたらしい。
 ぬうのが終わってから、かんごしに初めて、
「あかちゃんみますか。」
と、言われて見てみたら、ぼくは眠っていたらしい。母が初めてみたとき、兄は笑っていて、弟は最近できたカンガルーケアと言って、母親のおなかの上に赤ちゃんののせるということをしたらしい。
ぼくの出産予定日は、三月三十一日だったが、実際に生まれたのは三月二十六日だった。ぼくの弟は、ぼくの一週間前三月十九日に生まれた。兄と父の誕生日も一週間違いで、兄が一月五日で、父が一月十二日だ。だから、一月と三月は月に二回ケーキが食べられる。母の誕生日は、四月十四日だ。
 弟が生まれたとき、弟を見に行ったぼくは病院でカリカリ梅をたくさん食べた。母に二つまでと言われたが、たくさん食べた。今でも、カリカリ梅は好きだ。 
 この間、学校に父母が来て生徒と一緒に美じゅつの作品を観る会があった。その時体育館で、
「おぎゃ。」
という泣き声がひびきわたった。みんなおどろいたし、わらった。その時、ぼくも昔はこんなだったんだ?と想ぞうした。
 今日は、ぼくの誕生日。八時一分になったら家族に、
「おめでとう。」と、言われた。ぼくは、誕生日って幸せだなー。と思った。母にお礼を言いたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 赤ちゃん イチロージュニア 79 1055385910279
2 給食なんて ダイヤモンド 78 84549658883
3 ハエの一生 スヌーピー 78 83652607592
4 おいしい給食 プーニャ 77 81941607795
5 ジャーン!今昔のわたし ショコラ 76 145752478287
6 私のきせき? フックー 76 90549466787
7 赤ちゃん イチロージュニア 75 105437558579
8 ついにできた ルーニー 75 80446687676
9 おかわりじゃんけん りんご 75 100144536689
10 目指せ特級賞 うっちー 75 101251526589

 作品は1学年前のものです。

3月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部123人中)


料理が笑顔を
かこちゃん
「いい、火をつけるからね。」
「オーケー。」
学校で初めて家庭科の調理実習をしたときのことだ。わたしは家であまり料理をつくることがないので、その日がとても楽しみだった。しかも、野菜を洗うところから盛りつけまで、全て自分達だけで行うのだ。
 かれんちゃん、康平君、そう太君とわたしの四人グループでは、「野菜のバターしょう油いため」を作った。材料は、玉ねぎ、人参、キャベツ、ピーマン、かざり付けに、きゅうりとトマトを使うことにした。味付けは名前の通り、バターとしょう油を使う。わたしと康平君は、野菜係になり、かれんちゃんとそう太君は、いためる係になった。調理実習が始まると、わたしは以前テレビで教えていた、人参は『くきの根元が十円玉』になっているものがよいということを思い出し、用意された材料の中から、くきが一番十円玉の大きさに近い人参を選んだ。全ての材料を持ってくると、さっそく洗って切り始めた。人参、ピーマン、きゅうりは順調だった。玉ねぎは、人参などのようにうまくは切れなかったが、なんとかなみだをこらえれば切ることができた。そして、最後に残ったキャベツが強敵だった。わたしが半分に切ろうと、包丁をさして、下におろそうとしたら、くきの所で抜くこともできず、切ることもできない状態になってしまった。康平君に手伝ってもらって、なんとか最後まで切ることができた。野菜を切り終えると、フライパンにバターをひき、人参、ピーマン、玉ねぎ、キャベツの固くて火の通りにくいものからいためていった。その後わたしは、この後に起こる悲げきを知らずに、自分の仕事が終わったので、他のグループの様子を見に行ってしまった。そして帰ってくると、その悲げきはすでに始まっていた。なんとそう太君が、必要以上のしょう油をフライパンに入れていたのだ。わたしは自分の目の前で起こっている事が夢でありますようにとさけびたい気持ちになった。しかし、「ノー!」とさけんでもどうにもならないので、そう太君に、
「もう十分じゃない。だって見るからにしょっぱそうだよ。」
と言って止めた。しかし、そう太君は、
「何言ってるんだよ。まだ足りないじゃないか。」
というのだ。わたしは見ていられなくなり、ついに自分でいためだした。そしてこうすれば、もうしょう油は入れられないはずだと思った。しかし、わたしが気がつかない間にまたそう太君がしょう油を入れようとしていたのだ。わたしはそれを無理矢理止めた。このようにもめながらも、野菜いためはなんとか出来上がった。いただきますをして、取り分けて食べてみると、バターとしょう油のこくが口にほわんと広がり、そう太君とわたしの苦労がつまった味もして、ほっぺたが落ちそうだった。しかしわたしにとっては、やはりしょっぱ過ぎた。けれど康平君は、
「そう太の味付けいいな。」
と言い、それに対してそう太君も、
「だろ、だろう。」
と言うのだ。わたしは心の中で、
(違う。そう太君がしょう油を入れ過ぎなくらい入れようとしたのを、わたしががんばって止めたからでしょう。もし、そう太君の思う通りにやったら、一口で塩分が10グラムくらいありそうな野菜いためになっていたはずよ。)
と、さけんだ。しかし、やはりみんなの苦労があってこそ、この特別な味ができたのだから満足した。
 わたしたちは、しょう油の入れ過ぎというハプニングが起こってしまったが、お母さんが小学生のころはもっと悲しい出来事が起こったらしい。くわしく話を聞いてみた。お母さんは、
「そうそう。あのね、調理実習でホットドックを作ったんだけど、やっと食べられるっていうときに、男の子がふざけてお皿ごと一人分、ゆかに落としてしまったの。
材料は人数分ぴったりしかなかったから、食べられない人がでてくるでしょう。ほとんどの子がその男の子がそうするべきだと思っていたのに、やさしい女の子がいてね。自分の分を半分分けてあげたんだよ。」
と教えてくれた。わたしは前に、給食当番でスープのお鍋を運んでいたとき、ひっくり返してしまったことがある。だから、その大変さと悲しさがよく分かった。
 お母さんの話や、調理実習のことを振り返ってみると、わたしはグループで料理を作るとき、失敗しないことが一番だが、もし失敗しても、最後は満足のできるものになったり、笑顔ができるいうことが分かった。
「いいね。火をつけるよ。」
「オーケー。」

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 料理が笑顔を かこちゃん 80 181951507584
2 料理のときに、スタディーしたこと みっくまっく 79 184243719483
3 料理実習のおみそ汁」 まーりん 79 106944508383
4 初めて トレジャーハンター 79 103142508386
5 失敗は成功のもと パンダ 79 107942558181
6 カレー作りに挑戦だ! 漫画家 79 100652517992
7 常識は絶対じゃない トゥウィンクル 79 96844647889
8 『ドキドキ料理』 ぴょんぴょん 79 171344547789
9 料理の面白さ がいあ 79 102042617680
10 試せばいい!! ほしのみか 79 102744617587

 
 作品は1学年前のものです。

3月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部107人中)


努力で得られる物
けん
「ふーー、もう嫌だなぁ」
僕は、中学への内部試験の前、何度もこんな気持ちになった。
「ココっで落ちてはいけない」
そう自分を励ましながら、ドリルをといたり、教科書を何度も何度も声に出して読んだり……。
やり始めは、今日は何ページまでと目標を決めてそれに向かって勉強していき、とても楽しい。冒険系のゲームをやっているような気分だ。でも、やはり長くやっていると、だんだん嫌になってきたりして、席を立ってウロウロしてみたり、違うことをしたりと集中が切れてしまう。そんなとき、間違った問題があったり、意味の分からない問題が出てきたりすると
「明日やればいいさ、今日はやめよう」
などと思って投げ出してしまう。
 頑張ったことの中で、今年1番インパクトの強いものは、小学校の最高学年となったからということもあり、どうしても勉強だ。
学校のテストから、中学入試、英語検定……。今までのように『ピアノ』や『テニス』などもどちらかといえば趣味に入るような部類のものに熱中するということは少なくなった。勉強に集中しなければいけないということもあるが、ス子すそのような趣味に冷めてしまったのだろう。
 今でもピアノは習っている。しかし、毎日の練習は大体1時間、という様に習い始めたときから決まっていた。今では、何となく1時間ピアノの椅子に座り、気が向いたときだけ弾くようになってしまった。幼稚園のころは、出来ないところがあると
「何で、何で出来ないのぉ」
と泣きながら、何度も何度も同じところを一生懸命練習していたという。何だかんだいって、このようにいちいち泣きながら、ゆっくりと進んでいたこともあるのか、結果的に2、3時間弾いていた、なんていうことも珍しくなかったと言う。椅子に座ってただ時間が過ぎるのを待っている今の僕からすれば、まるでピアニストの様だ、とも思う。いつから、とても楽しいと思えなくなってしまったのだろうか。
 父やハハにも頑張ったことについて聞いてみた。すると、父は
「英語をとくに頑張った」
と話してくれた。たしかに、父は英語が上手いように英語が全然分からない僕は感じる。だから、外国に旅行に行ったときも、不自由なく過ごせる。そうでなければ、コミニケーションが取りにくくなり、ツアーなどに任せるなどしなければならなくなってしまう。確かに、英語は絶対に、これから必要になってくる。では、どのように頑張ったのだろうか。
「英語だって1つの言葉なんだから、勉強すればいつか出来るようになる」
たしかにそうなのだろう。僕は内心、父って凄いなぁ、ちょっと頑張ろうと腹を固めた。英語に限らず、こういった決心・努力が結局成功につながるのではないだろうか。人間にとって頑張る・努力するというのは、成功に向かっていくために必ず必要になる要素の1つだと思う。
「ふーー、もう嫌だなぁ」
こんな気持ちになっても、くじけず、頑張っていきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 努力で得られる物 けん 87 121054698095
2 人生の教科書 ともじろう 86 118654627690
3 ちりも積もれば山となる かふた 85 180352687386
4 自分と頑張り 一方通行 84 117861617477
5 頑張って手に入れたもの ゆきんこ 82 128552688781
6 才能は必要なときに まかじろう 82 111854798692
7 手紙の長所、短所 森チュウ 82 157249768587
8 昔話の思い出 ふっくー 82 140451587984
9 快適さは自然を取り入れること ミス・バニー 80 127957689886
10 手紙の長所、短所 森チュウ 80 157248768087

 
 作品は1学年前のものです。1位から4位の作品は、要約の部分の言葉が多かったため代表作品とはしませんでした。

3月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部87人中)


自分をアピールして
ことのは
 私は、日本人はもっと自己アピールをしていくべきだと思う。
 その理由は第一に、自分のことをアピールしなければ、「この人はこれができる」「この人はこれができない」といった、型にはめられてしまうからである。南Q太さんという漫画家がある本で小学生の頃の自分のことを漫画にして描いていた。ちなみに南Q太と聞くと男性を連想してしまうが、実際この方は女性である。南さんは小学生の頃文芸部に所属していて、物語を執筆しつつもイラストに力を入れていたそうだ。イラストとはいっても物語の挿絵だというが、文章より絵が好きだったらしい。同級生達に誉められ、彼女のイラストを描く実力は向上していったそうだ。好きこそ物の上手なれと言えよう。そしてしばらくして彼女には同じく絵を描くことを得意とする「初めての親友」ができる。だが絵の上手な親友ができたことで南さんはまたとないチャンスを逃してしまうのだ。ある日、壁新聞にイラストを載せたいので絵を描いてほしいと女子生徒から依頼される。先に頼まれたのは南さんだったのに、南さんは咄嗟に親友の方が上手だと誘いを断ってしまったことで彼女は「クラスで二番目に絵が上手な子」という型にはめられた。本当の自分は黙っているだけでは理解してもらえない。自分で能力を主張しなければ深い後悔の念が残るのだ。本来なら一番に匹敵する画力の持ち主だろうに。実際は得意なのに、その能力を隠し、後に悔やむ。これは日本人のほとんどに当てはまる、「日本人の欠点」と言えるのではないか。
 第二の理由は自分自身が成長できないからである。「第四回新入社員のグローバル意識調査」によると、海外で働きたいとは思わないと答えた人が四十九パーセントを占めたという。ほぼ二人に一人の割合である。その中で、理由に「自分の能力に自信がないから」と答えた人は五十四・六パーセントだそうだ。ここでも日本人は謙遜してしまっている。この答えた人の中には「海外に行ける実力はあるだろう」と内心で考えている人もいたのではないだろうか。だがそんな大胆な発言をするのも恥ずかしいから、自分に能力がないという手頃な理由でごまかしたのだと思う。海外で働きたいのならもっとそのことをアピールしなければ誰にもその意志は伝わらない。意志が相手に伝わらなければその能力が開花する機会が相手に伝わらなければその能力が開花する機会を失ううえに、自分自身を成長させることもできないのだ。日本人は謙虚にすることで多くの能力の芽を摘み取ってしまっている。
 確かに自分の能力を過信して自己アピールをすると「でまかせを」と思われてしまう。だが「短所をなくす一番良い方法は、今ある長所を伸ばすことである。」という名言がある。自分ができることは周囲にできることを発信していかなければならない。自分の良い面をアピールすると、自分のことを周りに知ってもらえる。だから日本人はもっと自己アピールをしていくべきだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 「逃げ」の「謙譲」 織田信之助 93 144169869092
2 狂気について チョコボ 90 129568919584
3 狂気 ポセイドン 90 122664758790
4 使い分ければ… カモミール 89 127861798480
5 自分をアピールして ことのは 89 121562808483
6 狂気 ヤヨイ 88 117059768386
7 自己主張によって あまぐり 88 132159748287
8 反省せよ リザードン 88 115466817983
9 三学期期末試験でがんばったこと にうぬ 87 130756798590
10 日本の美徳とは ききか 87 117861668189

 
 作品は1学年前のものです。1位と2位の作品は、要約の部分の言葉が多かったため代表作品とはしませんでした。

3月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部62人中)


小さい頃。
文鳥
 私は小さい頃、ポケモンごっこを近所の友達とやるのが流行りだった。ポケモンごっことは、そのままである。自分がポケモンになり切ってバトルしたりするのだ。まぁ、バトルしかしていないが。最初は、そのポケモンの属性に従って行動していた。ピカチュウは自分の中では電気タイプで、10万ボルトや、体当たりなど、それぐらいの技しか出さなかった。だが、時を追うにつれて、どういうわけかピカチュウが電気タイプのポケモンでは出せないはずのハイドルポンプを噴射していたりしていた。完全に自分の世界である。きっと、この時から私の自己ワールドは出来上がっていたのであろう。現実では有り得ないことが好きだった。今も好きである。
 子供の遊びから得るものは多い。私は、前述したように有り得ないことが好きだった。小さい頃から非日常に憧れていたし、それは今も心のどこかで憧れを持っている。多分それは、平和だからこそ持つことの出来る憧れなのだ。もし、周りに超能力者がいたら。もし、自分が空を飛べたら。もし、自分の友達がスパイだったら。そんなことを絶え間なく考えていた。そのような『もし』は、今、私が小説を書く良い題材になっている。小さい頃に想像したこと。遊んだこと。それは、絶対に自分の中でなんらかの形となっている。特に幼稚園の頃にした遊びは大きい。精神的にも体力的にも、だ。幼稚園時代に沢山遊んだ人はメンタル面が強いだろう。自分が覚えていなくても、遊んでいくうちに覚えたマナーだとか、ルールだとか、あるいは、友達を泣かせてしまって自分の心に負った小さな傷。それらが集結し、構成されたのが人間性ではないだろうか。
 だが、勉強しなければ身に付かないこともある。例えば、読み書きそろばんなんていうのは自分でそう簡単に編み出せるものではない。誰かから習わなければならないだろう。『一休さん』というとんちがうまい頭の良いお坊さんの昔話があるが、その一休さんだって人間である。なにも生まれつきとんちの神であるわけではない。一休さんが生み出すとんちも、小さい頃に身につけた教養だとか、経験から、生み出されていくものなのである。生まれつき何でも出来る人なんていない。確かに、才能だとかそういうものはあるだろう。だが、ある段階までは才能は関係ない。自分が努力したかどうかだ。努力していなければ伸びないし、努力すればある程度まで伸びる。ただ、その『ある程度』というのは並大抵の努力では到達出来ない場所なのだろう。その『ある程度』まで達成出来た者だけが才能を語る資格がある。
 確かに、誰かから教えてもらうことも子供時代に思いっきり遊ぶことも大切だ。だが、1番大切なのは昔からよく言われる「よく遊び、よく学び、よく眠る」ではないだろうか。この言葉、簡単なようで実は結構難しい。出来そうで出来ない。ある意味名言である。遊びつつ学び、よく眠る。それこそが人間を常に向上させていく秘訣だろう。人間は向上したがる生き物だ。『はぁ?点数上げるとかマジめんどくせぇー』とか言う男子だって、結局は点数をあげたいから勉強するし、『球技大会とかやりたくないー。』とか言う女子も結局は練習している。皆向上したいのだ。『経験は最良の教師である』という名言がある。沢山のことを経験して、向上していきたいものだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 遊びと勉強 きやの 89 124759758387
2 モノに対する考え さくら 89 141458788195
3 バランス感覚しっかり持って まりい 89 118864768092
4 小さい頃。 文鳥 88 136562708781
5 日本の為、世界の為に えらる 88 147161698186
6 狂気と冷静 サッカー 87 122063718580
7 今にしかできないこと 86 139861727987
8 「もったいない」の気持ち たけたけ 86 117556637792
9 子供時代にしかできないこと F:F 85 105562688484
10 日本人と外国人の比較 フラワ 84 118252909089

 
 作品は1学年前のものです。

3月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部81人中)


一週間を振り返って
ちえのわ
 2011年3月11日午後2時46分、三陸沖の深さ約24km地点でマグニチュード9.0の地震が発生した。東北地方太平洋沖地震である。日本国内観測史上最大、世界で4番目に大きな地震となり、東北地方を中心に大きな被害を出した。また、他にも関東地方や北海道でも死傷者を出す悪事態を引き起こした。警察庁によると戦後初めて2万人を越える戦後最悪の自然災害だという。そして、この地震は東北地方の方々のたくさんの尊い命を奪った。
 この10日間、毎日ニュースで東北・関東大震災について放送していた。画面に映るのは町を飲み込む巨大な津波、無惨に壊れた家、家族を亡くして泣く人たち。たった一つの地震なのにそれは巨大な波を生み、たくさんの住処、日常、そして命を奪い取ってしまったのだ。私は「人類は自然を超えた」などという言葉をよく耳にしていた。しかし、そんなものは間違っていると今回の大震災ではっきりしたことだろう。人類は自然に比べたらちっぽけなものなのだ。自然は人類の想定を遥かに超えていた。人間は自然をコントロールなどできもしなかった。結果、大勢の大切な命が奪われ守れなかったのだ。調子に乗りすぎている私達を止めるために自然が怒ったのではないだろうか。
 だが、感動するニュースもあった。なんと112カ国も日本を支援したいと垂オ込んできたのだ。112カ国は世界の6割の国々にあたる。そして、募金額は今の時点でなんと110億円を超えているというではないか。なんとも有難いニュースだ。何より、今回私がこの大震災を通じて思ったことは、「日本が他の国々から愛されている」ということだ。アメリカタイムズ誌で「アジア好感度4年連続一位」といわれている日本。その礼儀正しさ、また芸術・技術の高さから成せられた結果だ。それ故、日本を助けたいと思う国々も多かったのではないだろうか。「世界が今日本を支援しているのは日本が今まで貢献してきたから。」とよく聞く。これをきっかけに世界の国々との仲を深めていってほしいものだ。
 最後に、これはあくまで私の解釈だ。今回の地震は自然が猛威を振るった。それはまるで自然が怒っているように見えた。大きな波が奪い取るように原子力発電所を攻撃した。結果、今原子力発電所では爆発が起こるなどして大きな問題が起こっている。そして、そのため私達は節電をしなければならなくなった。だが、振り返ってみると節電の生活はあまりたいしたことではないのではないだろうか。確かに、人工透析や人工呼吸器を使っている人たちにとっては苦しい日々となっているかもしれない。しかし、大半のいたって健康な私達はというとそんなに苦労をしてないはずだ。コンビニだって、節電をして3割ほどの電気を使っていないのが目に見えて分かるのに、なのに断然明るく見える。ここから節電はエコであり、それはあまり苦労しなくてもできることが学べるのではないだろうか。私達は発達しすぎたか故に自然の存在を薄々忘れてきていた。自然を雑に扱うようになってきていた。自分達の欲望のために電気やエネルギーを思い切り使い、地球を痛めつけてきた。今回の地震は私達の自分勝手な傲慢さを気付かせるために起こったものとも取れるのではないだろうか。
 では10日たった今、私達ができることはなんだろうか。福島原子力発電所の事故より、計画停電が実施されている。そして、よく節電の呼びかけをみる。節電も確かに大切だ。しかし、まだまだ私達にできることはたくさんあるのではないだろうか。例えば、ガャ潟唐・黷驍フを控える。これは特に首都圏に住む私達は実施すべきではないだろうか。私達には電車という交通手段が残されている。首都圏に住む限り半径5kmのどこかの地点で駅が見つかるだろう。しかし、宮城・岩手・福島のほうでは首都圏ほど電車が多くないため交通困難に見舞われることが多いのだ。私達はガャ潟唐ミ地の救急車や駅が近いところにない田舎に回すべきではないだろうか。また募金。これは実施されている方々が多いはずだ。私は前コンビニの前の募金箱に一万円が入っていて感動したのを覚えている。考えてみると、日本人一人が一万円募金にだせば一兆円貯まるのだ。決して一万円入れろとはいわない。しかし、金額は多いほうが早い復旧が見込まれる。そして、学習。これは最も大切だといえるだろう。家族で避難所を決めている家は一体何軒あるのだろうか。少なくとも、私の家は避難所を決めていなかった。しかし、今回の地震により家族で一つの避難所を決めることにした。そうすることにより万が一家族全員がバラバラになってもすぐにお互い会うことができるからだ。「あの時、もっと頑張っておけば良かった、なんてことは微塵も思いたくないし、最後まで精一杯やった、と言いたいですね。」という名言をロシア交響楽団主席識者の西本智美はいっている。私達が今何をできるかなんて、少ししか分からないだろう。私自身もあまり理解していない。しかし、分かることも少しながらでもあるのだ。ならば、それを精一杯するのが私達の今できることではないだろうか。(総合化)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 一週間を振り返って ちえのわ 95 2098788410287
2 [清書]私はこの数年間テレビ、ラジオ きれあ 93 123469849293
3 法と道徳 だるまー 93 129766929093
4 量と質 しんご 89 124172778389
5 日本の芸術 いすも 89 149558828392
6 自由の使い方 ゆりん 87 109164899686
7 昔話の大切さ のんちゃん 86 216361899789
8 友達優先 むさし 86 117762708376
9 ほんとうに生きた日 キリコ 86 127159687884
10 本当に伝えるべきもの ファラオ 85 106859718487



2024年07月の森リン大賞 |  2024年06月の森リン大賞 |  2024年05月の森リン大賞 | 
2024年04月の森リン大賞 |  2024年03月の森リン大賞 |  2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
2019年08月の森リン大賞 |  2019年07月の森リン大賞 |  2019年06月の森リン大賞 |  2019年05月の森リン大賞 |  2019年04月の森リン大賞 | 
2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
2018年05月の森リン大賞 |  2018年04月の森リン大賞 |  2018年03月の森リン大賞 |  2018年02月の森リン大賞 |  2018年01月の森リン大賞 | 
2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
2014年09月の森リン大賞 |  (2014年7~8月は未集計) |  2014年06月の森リン大賞 |  2014年05月の森リン大賞 |  2014年04月の森リン大賞
2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
2013年05月の森リン大賞 |  2013年04月の森リン大賞 |  2013年03月の森リン大賞 |  2013年02月の森リン大賞 |  2013年01月の森リン大賞
2012年12月の森リン大賞 |  2012年11月の森リン大賞 |  2012年10月の森リン大賞 |  2012年09月の森リン大賞 |  2012年08月の森リン大賞
2012年07月の森リン大賞 |  2012年06月の森リン大賞 |  2012年05月の森リン大賞 |  2012年04月の森リン大賞 |  2012年03月の森リン大賞
2012年02月の森リン大賞 |  2012年01月の森リン大賞 |  2011年12月の森リン大賞 |  2011年11月の森リン大賞 |  2011年10月の森リン大賞
2011年09月の森リン大賞 |  2011年08月の森リン大賞 |  2011年07月の森リン大賞 |  2011年06月の森リン大賞 |  2011年05月の森リン大賞
2011年04月の森リン大賞 |  2011年03月の森リン大賞 |  2011年02月の森リン大賞 |  2011年01月の森リン大賞 |  2010年12月の森リン大賞
2010年11月の森リン大賞 |  2010年10月の森リン大賞 |  2010年09月の森リン大賞 |  2010年08月の森リン大賞 |  2010年07月の森リン大賞
2010年06月の森リン大賞 |  2010年05月の森リン大賞 |  2010年04月の森リン大賞 |  2010年03月の森リン大賞 |  2010年02月の森リン大賞
2010年01月の森リン大賞 |  2009年12月の森リン大賞 |  2009年11月の森リン大賞 |  2009年10月の森リン大賞 |  2009年09月の森リン大賞
2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


Online作文教室言葉の森