毎月の森リン大賞

森リンの丘

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部54人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 おまつりのれんしゅう machami 60 22639435583
2 プールでおよげた みーちゃん 60 35942435389
3 とうもろこしの絵をかいたこと ひいせ 59 40438445376
4 はるかのひまわり ゆき 59 38739435380
5 さえちゃんとまゆのおうちであそんだ はれゆ 59 17941435181
6 「あぶない」 とらじ 59 48642434890
7 バッタさがしゲーム あぐう 59 34346434784
8 おしりコリコリ きやさ 58 19439465173
9 ずこうのこと なめら 58 42738444976

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部93人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 全校体育であった五色つな引き ピカチュウ 66 48839536683
2 おじいちゃんとおばあちゃん きみけ 66 61744446592
3 ねこごっこ イナズマイレブン 66 64548566383
4 なんでもたんけんたい「ちすじのり」 ルビー 65 48238445990
5 べん強つくえ 清良 64 44638445489
6 ひみつきちをつくったこと スーパーメッシ 63 41538466386
7 ひ行きにのったこと あみへい 63 66442435283
8 じょうば はくし 62 28139436180
9 町たんけん まわへ 60 28638445390
10 はをぬいたよ きよれ 59 18038435384

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部125人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ばく大なざいさん みりまりん 73 55351547297
2 国名言い合いゲーム るりん 73 58347527097
3 ノーベルのゆいごん なりえ 72 81743547390
4 ザリガニ王国を作った事 くあゆ 71 70346487984
5 学年しょうのひみつ れいく 71 64844577877
6 とくいなことは・・・ ダイアナ 71 59347497789
7 大すきなものは?? きぬい 71 79852497080
8 みんなの好物おうどん レモン 71 56649496889
9 どんなことにもかつやさしい心 なむな 71 75852536887
10 とくいなこと ひあと 70 82644507584

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部158人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ママの好物って❤名古屋っ子のあかし? なみま 79 86343619790
2 平安京の話 りすっぴ 79 86447717795
3 聖書 みらい 78 154951599984
4 夏の暑さをたずねて かめに 77 73649588495
5 ぼくが好きな勉強 きろせ 77 162849578287
6 わたしの頭の中は計算 きゅうちゃん 77 162451707576
7 図工が一番! ぷっくりん 77 80052577283
8 おなかのすく話 リロ 76 93547488589
9 わが家の夏の料理ランキング みおコロネ 76 122751557886
10 ほねといえば関節、といえば、人の体のつ・く・り! ゼクロム 74 65651597083


9月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部111人中)


犬を飼うということ
スヌーピー
 イギリス人は犬を躾けることが上手である。日本人は、犬、猫、そして馬のような家畜を人間の完全な支配下に位置するもの、人間に従属する存在とはみなしていない。人間本意、人間中心の家畜の始末法とは違い、ここでは日本人の動物処理法の方が勝ったのである。少なくとも、犬の幸福を中心に考えればである。〈書き出しの工夫〉
 私がこの話を読んで一番心に残ったことは、日本人とイギリス人との動物の育て方の違いだ。イギリスでは小さい頃から、いろいろなマナーを覚えさせているらしいが、日本ではあまりそういう傾向がない。そのため、イギリスではリードなしでも暴れたりしないし、飛びついたりもしない。
 しかし日本では、リードをつけていても暴れたり、飛びついたりするから、育て方の違いがよくでる。あと、イギリスでは、犬を「家畜」とみなしているから、責任を持ち、死ぬ時は安楽死をさせてあげるのが普通だ。しかし、日本では多くの犬が「ペット」とみなされているため、飼い主が責任を持たないから捨て犬が増えている。
 私も、これと同じような体験をしたことがある。実際に犬を飼っているからわかることなのかもしれないが、ひどいものを見た事がある。それは、若い女の人がチワワをリードを付けずに、人に飛びかかっても
「フンッ。」
と他人事のようにし、犬がトイレをしても、片づけずに去って行ったのを見た事だ。
 そのとき、犬もまるでお嬢様みたいに飼い主と同じように
「フンッ。」
としたのをよく覚えている。〈まるで〉
 でも、これはおかしいと思う。だって、飼い始めたからには飼い主としての責任を持つべきだから、犬嫌いの人のことを考えたりする事ぐらい当たり前だと思うからだ。それに、犬嫌いの人じゃないとしても、犬のふんが道にあったら、誰でも不快になることだって誰だってわかるはずだ。
 あと、私は野良犬を静岡のおばあちゃんの家に行ったとき、見た事がある。それも大型犬の捨て犬だ。首には「拾って下さい。」の文字が書かれていた。その犬は私に寄ってきたけれど、私はその場から立ち去る事しかできなかった。
 そして次におばあちゃんの家に行ったときには、もうその犬は死んでいた。しかも野原に。そのときは泣きそうになった。「この犬には何の責任もないのに…。」
 このような事が頻繁に起きているから、殺処分されるペットが多いのだと思う。一年のうちに、殺処分されている犬、猫は約八十万匹。それにその殺し方は、窒息、薬、などの残酷なものだった。
 でも、自分の犬を安楽死させる、というイギリス人の考え方もどうかと思う。確かに、残酷な死に方よりはいいけれど、まだ生きられる生物を殺すのはおかしいと思う。なぜかというと、私が思うには、生物を一分、一秒でも長生きさせてあげるのが、飼い主の役目だと思うからだ。
 命は尊い。アリみたいにどんなに小さい生物でも、命はある。だから、どんな小さくても命があり、その命を大切にしていかなくてはならないということがわかった。〈わかったこと〉最後に犬を捨てた人に訊きたい。「あなたが捨てられた犬だとしたら、どう思いますか?」と。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 犬を飼うということ スヌーピー 82 129561577493
2 犬も人間・・・? フックー 80 108039737686
3 ドンジャラナンバーワン アキレス 79 110643639584
4 動物の本当の幸せ なっち 79 118354699090
5 本の虫&スズムシ同盟 ショコラ 79 118349588283
6 努力を重ね、一位の座へ! おんぷちゃん 78 119743588892
7 秋は虫!! 海太郎 78 98246568286
8 挨拶の目的 聖母マリア 78 98143537687
9 一番! きろる 78 82247627199
10 赤の7と5 まあやん 78 103549516980


9月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部119人中)


短所は長所?
ぴょんぴょん
 「ねえ、私の長所って何かなあ。」
私が母に聞くと、
「ええと......。手先が器用なことと、周りに気を配れることかな。」
と、母は私の長所を二つも挙げてくれた。私の長所は、今母が言った他に「想像力が豊か」なことと「前向きなこと」だと思う。短所は作業などが「雑」なことだ。私にはあまりうれしくない話だが、妹と同じ作業をしてみると、私の方がテキパキしていて作業が早い分、はっきり分かるくらい雑だ。しかし、私がこの作文を書いて分かったことは「短所は長所」ということである。私は自分が「雑」だ、という短所しか見ていなかったのだが、これは裏を返せば「仕事が早い」という長所にもなると気付いた。また、私には「あきっぽい」という短所もあるが、これは自分のしゅみに生かされていると思う。私にはマイブームがあって、二ヶ月おき位にハマったり夢中になることが変わる。これは季節にも左右される。今まで、歴史、登山、音楽、物語や詩を作ることなど色々なことにチャレンジしてきた。同じ事を長い事続けられるタイプの人もいるが、私はそうではない。初めはあきっぽい性格を直したいという事を考えてばかりであったのだが、最近は私はこの短所のおかげで色々な知識を得てとても楽しいことに気が付いた。
 「長所」や「短所」は自分を深く見直してみたときにはじめてはっきりと分かってくるものである。少し例はちがうが、私は自分の「自画像」をを描くのがとても上手い。どうしてかというと自分の顔のことを良く知っているからだ。今までに描いてあった自分の姿を見て、共通しているのは「優しそうな印象」だと気が付いた。自分で言うのはちょっと照れくさいけれど本当に自分は、「優しい」ところもあるのだとそれも長所に数えられる。そして、明らかにちがっているのは年が上になるほど意志が強そうに見えることだ。本等に顔が変わってまるで別人のようだった。多分昔の私が今の私を見たら、「ええーっ。これが私なの。信じられない。」とびっくりすることだろう。私は自分でも思ったことをはっきりと伝える、しっかりした性格になってきたと思っていたので、これはほんとうにうれしかった。ついでにこれも長所に加えたい。心の中で自画像を描けば長所がどんどん見えてくる。
 母の長所は、周り(人)に気を遣って動けること。短所はストレスがたまりやすいことだ。こと結果を聞いたとき、私は
「私とほとんど一しょじゃないっ。」と大声を出してしまった。実は、私にもストレスがたまりやすいという「短所」が会あったのだが忘れていた。私がストレスがたまらないのは、友達としゃべって発散しているのもある。だが、大きな理由は母とたくさんしゃべっているからだ。そのおかげで毎日ニコニコしていられる。母に、毎日ありがとうと言いたい。ところで聞いてみると、母のストレス解消法は「長いお風ろ」なのだそうだ。今まで渡しは母の長いお風ろは、
「ねぇ、早く出ようよ。ふろふろになるよ。」と急かしていたのだが、ストレス解消になっていたのか、とおどろいた。やっぱり短所は長所。もし私が母だとしても、何かリラックスはほしくなると思う。人の長所も、その人のことを思いやって考えないと見つからない、と学んだ。
 人間にとって、長所、短所は自分のそれぞれ良い見方と悪い見方である。どちらか一方で人を決めるのはよくない。「玉みがかざれば光なし」ということわざもあるように、自分でも他人でも長所の「玉」をみがいていく人が必要である。自分の評価だけでなく、他の人のことも良い方の見方を使おう。私もこれから、そうしていきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 短所は長所? ぴょんぴょん 84 148751547286
2 私は長所より短所の方が47.2%増 みっくまっく 80 118947848981
3 チャンピオン トレジャーハンター 80 83141788487
4 長所と短所の関係 moja 80 111047537186
5 一番を目指して りょうたろう 79 1593477310087
6 文化的カプセル ようタイガース 79 89544708986
7 私の長所、短所 アレックス 79 90547717979
8 カプセルからでよう! ききほ 78 119247699889
9 例外のない規則 れたす 78 101864506284
10 文明 がいあ 76 79048628281

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部93人中)


暗黙の了解
はるりん
 花、月、雪は日本人の自然観賞の基本になっている。この三つにはどれもうつろいやすいという共通点がある。大体日本人は「見る」と言うことに重要な意味を与える。自分の目で見なければ、認識の根拠としてすこぶる薄弱だとする意識がある。さらに言えば、日本の社交の基本は「見る」ことで成立しているのだ。「見る」と言うことは、日本の独特のコミュニケーション方法なのだ。私は、子のコミュニケーション方法は良いと思う。
 そう考える第一の理由は、同じものを見た人は、だれでも同じ事を理解することができるからだ。同じものを見て、言葉を発さなくても心の中で通じ合う、ということだ。同じものを見れば、自然と心が通じ合ったような気になるのが不思議なところだ。同じものを見る以外にも、同じ事をするとこのような気分になる。私の通う中学校には合唱コンクールがある。クラス対抗なのだが、学年が上がるにつれ、とても燃えるのだ。きっと、同じ事をして団結力のようなものが感じられるのだろう。同じものを見ているというのも一体感が生まれて、お互いを理解しあえる。日本人は、あまり気持ちを言葉に出さない。その分、心を通わせて気持ちを通じさせる。心を一つに!というフレーズは日本人にしか通じないのかもしれない。
 第二の理由は、コミュニケーションを取ることで、やさしい気持ちが生まれるからだ。相手の気持ちが分らない分、相手に対してやさしい気持ちで接することができる。これは、動物に対してもそうだと思う。動物は、話すことが不可能だ。人間が動物と接する時は動物の気持ちを考えなくてはならない。お互いの気持ちを尊重するということだろう。何も言わないから、自分の思っていることを相手に伝えられないので、自分の気持ちは相手の判断に任せるしかない。分かってもらえるという考えを持っているのだ。つまり、相手を信頼しきっている。この信頼によって、やさしい関係が生まれるのだ。この優しさを生む信頼関係は、心を通じ合わせることのできる日本人だからこそ作ることができるのだ。私の入っているチアリーディング部は、スタンツと言う技に信頼関係は欠かせない。コーチがいつも言っていることだ。息を合わせなければ、TOPの人はバランスを崩し、落ちてしまう。かといって、大きな声でカウントを取るわけにもいかない。心の中でカウントを取って、みんなと合わせるのだ。
 確かに、言葉ではっきりと相手に伝えた方が誤解も生じにくいし、何よりもどかしくなくていいかもしれない。しかし、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われている時である」と言う名言があるように、言葉を使わない日本人独特のコミュニケーション法も様々な利点があっていいと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 暗黙の了解 はるりん 86 112958737689
2 見えない殻 ブレイド 83 105858727186
3 日本人の「見る」力 ふっくー 83 103556647192
4 ぼくの長所短所 小林少年 83 115857616789
5 …コミュニケーション コレルリ 82 122348527283
6 自己家畜化の理由 けん道少年 80 83552677590
7 人間は飼育されている くまのプーさん 80 90957607290
8 ヒトは本来,縛られていない まかじろう 80 87658647293
9 社会システム ちはや 79 13234610911086
10 自己家畜化も必要だ かねめ 78 94248687589

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部70人中)


経験で判断
ピルル
自分で判断し決断し行動することは、簡単なようにみえて、じつはとてもむずかしい。大勢の意見に依存することは、自分自身で判断するより、はるかに気楽である。しかし、われわれが社会生活を送っていく以上、自分で考え、自分自身で判断しなければならないことは当然のことである。それなくして、一般的な社会生活を送ることすら困難と言っても過言ではない。
 自分で物事の判断をしたり、自分の力で行動することは大切だ。自分一人で行動ができなければ、他人が力をかしてくれる状況にないとき、その状態をのりきることができない。私が小学校の6年生くらいのとき、国語の授業でグループをつくり、リーダーを決めて、それぞれのテーマで調べ学習をさせて、発表、ディベートをするといったことをよく行った。グループのリーダーは立候補式だった。私の通っていた小学校は、児童の数が少なく、私の学年の1クラスだけだった。1クラスで6年間一緒にいるわけだから、どの子がしっかりしていて、皆をまとめるのが上手であるかということも決まってくる。そんな中で立候補式でリーダーを決めるから、リーダーになる人も立候補する前から大体きまってしまっていた。つまり、集団の中で、物事を順序良く運ぶことのできる、自分で考える人にその他の人は見事に依存してしいた。私もそんな中でリーダーというものを何度もやらされていた。グループの中には、
「♯※ちゃん、Å$について調べるから、秋の天気について調べてね。」
と私が指示を出しても
「どうやって調べればいいの?秋の天気って何を調べればいいの?」
と、しごく初歩的なことを聞いてきたり、いちいちすごく細かいところまで指示を求めてきたりすることが多くあった。まとめの文章をそれぞれの人に書いてもらうときも、何をどう書けばいいのかも分からず、結局は時間がなくなって、私の言うことをそのまま書いたりすることもあった。ひどい場合には、ふざけてばかりいて、自分の仕事を他人にすべて任せているような子もいた。このように、自分で決めたり、考えたりすることができない人は、依存できない状況になったとき、何もできなくなってしまう。そして、自分をとりまく状況が悪くなってしまうのだ。
 反対に、年齢や状況によってはやるべきことを与えられるほうがよい場合もある。私の通っていた幼稚園では、朝は運動をして、次は歌を歌い、そして計算や迷路のプリントをやって・・・というふうに、やるべきことが与えられていた。私の両親が地元の幼稚園ではなくその幼稚園を選んだ理由は、地元の幼稚園ではやるべきことが園児に与えられていなかったからだ。だから、地元の幼稚園の園児は手持ちぶさたで、ぼんやりとしていたらしい。幼稚園に通うような、小さな子供は、経験や知識をたくさん吸収することができる。また、小さい子供は経験が積まれていないため、家と環境の違う幼稚園で何をしたらいいのか分からないという子もいるだろう。そんな時期には、質の良い経験、例えばいろいろな折り紙の折り方や、歌、植物や動物の名前、工作の仕方や行事をさせてあげたり、教えたりすることが大事だ。それにより、小学生くらいになって、主体的に行動しなければならない時になって、
「あのときこうやったから、そのやり方でこうしてみよう!」
というふうに、積まれた経験をもとに行動することができる。またいろいろなことを教えることで、興味を持ったことは自分から教えてもらおうとしたり、調べたりするようになる。時期や状況によっては、やるべきことを与えられたり、教えられることも必要なのだ。しかしそれをあまり長く続けてもいけない。
 自分で考え行動することと、他人から指示を受け行動すること、どちらも大切だ。しかし、もっと大切なのは、「始めることは大切だが、やり遂げることの方が、もっと大切である。」とあるように、目的や必要な事をなしとげるための力を養い、努力を続けることだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 経験で判断 ピルル 86 162357657492
2 絶対・相対 ことのは 85 127158949687
3 開国をせまられた幕府 きんぐ 84 122256909786
4 新しい文化 なるか 84 105456778590
5 いろんな文化 魔王ハデス 84 105761868184
6 自分で判断し行動する BOY 84 109064656792
7 自分自身の決断 あまぐり 84 120057636393
8 自立と他人の尊重 織田信之助 83 99663757193
9 ニセモノの自分では意味がない きぬこ 82 110753768783
10 絶対と相対 fuga 82 95656717890

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部42人中)


自由の体験
さくら
 現代の子どもたちは外で遊ぶ、特に自然のなかでの遊びをすることは少ない。実際に外は暑かったり、冬になれば寒かったりと快適とはいえないことも多い。昼でもうすぐらい森のなかには危険がひそんでいるかもしれない。こうした環境が子どもたちから自然遊びを奪ってしまっている。また、それだけではなく生き物の世話は面倒で完璧な清潔を求める人にとっては衛生的でないように思われるため、その考えを持った大人に育てられた子どもは生き物が嫌いになっていく、という問題もあると思う。それでは子どもの心は成長しない。イメージだけで何かをするのをやめるのは間違っていると思う。わたしは何事も自分が実際に体験して学ぶ生き方をしたい。 そのための方法として第1に、自然や生き物と実際に触れる機会を多く持つことだ。私は小学生のころ、林間学校のなかで火起こしから始める飯盒炊爨を経験した。夏だったので、気温が高く、森のなかのため虫も多かった。そこで火を起こすのは大変なことだった。特別な道具を使わず、木材のみだったので大変苦労した。これは楽しいだけの体験ではなかったが、五年以上たった今、振り返ってみると普段涼しいキッチンでしか料理をしない私にとってプラスの出来事だったと思う。自然といえばまた少し経ってもう一度その場所に行ったとき夜、同学年の人たちと地面に寝転がって都会では絶対に見られないような星を見られたことが印象深い。自然は飯盒炊爨のときのように快適でないこともある反面、人間に多くのものを与えてくれ、人生の原点に帰らせてくれるのだろう、と考えた。
 第2の方法として、子どもに何もかもを禁止するのではなく、自由を与え、そこから責任や配慮を学ばせることである。身近なところから考えると、校則。携帯電話持ち込み禁止、登下校時の買い物禁止、私がいる環境で禁止されていることはとても多い。校則で生徒を縛ることも、教育方法のひとつかもしれないが、自由を許し、そこから学ばせるという方法もあると思う。例えば、下校中に自動販売機で飲み物を買っても良い代わりに、電車の車内で飲むのはマナー違反だ、というようにだ。それは自然にもそれは当てはまる。生き物と自由に触れあって、そこから生き物の命に対する責任感を感じていくほうが、言葉だけで、生き物は死んでしまうからだめ、というよりも子どもの心に響くのではないか、と考える。
 確かに、人工的なものの囲まれて生活するのは、清潔で快適だ。自由には同時に危険も伴うとともに、責任ももたなくてはならない。しかし「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある。」という名言があるように実際に体験して学ぶことが大切だ。これは子どもだけでなく、すべての人にいえることだと思う。先入観だけで物事を決め付けてしまうのでは成長できない。したがって、一見嫌なものに見えても、体験すると意外な一面、良いところが見えてくる。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 自由の体験 さくら 87 120363648183
2 地球とともに rei 87 146561637395
3 自然と調和するための第一歩 ハオハオ 85 97763738686
4 独自の文化 文鳥 84 168456969887
5 成長の仕方 タケル 84 174152647887
6 生物との共存 フラワ 82 90161859484
7 自然の中の人間 きやの 82 96458647781
8 自然との共存へ ななみ 82 102354587389
9 参考書より実体験 えらる 79 90256606592
10 自然のシンフォニー かまむ 78 94252567686

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部132人中)


家畜化と創造性
えてよ
 家畜は人に飼育されている。人は人が作った社会制度に飼われている。家畜は人から食物を供給されている。牧場などで飼われているので生活空間や場も与えられている。人間も似ているところがある。いつも同じ時間に起きて会社と自宅を往復して一日を終える。社会制度の枠組みにがっちりとはめ込まれている。そのように枠組みにはめ込まれ方がひどくなってきていて、自己家畜化が進んでいる。本物の家畜は一見放牧されていれば自由に見える。しかし見る目を少し引いて見るとそれは人工的な牧場という枠の中だけの自由で本当の自由ではない。人間は自由のように見えるが以外と忙しいく自由なことは本当に少ない。人は家畜化するのではなく、もっと自由にいきるべきだ。
 自由に生きたい。しかしこの社会では難しい。一人だけで動くことは統率を破り、他の人に迷惑を与えかねない事態にもなりうる。学校は代表例と言える場所である。朝決まった時間に学校に行き、時間になればお昼ご飯を食べ、家に帰る。一日の動きが皆一様に同じで部活や塾なんかはその決まったスケジュールのオプションでしかない。要するにみんなが同じことをしていて他の事は無視できるほどの差異しかないということだ。放課後を部活で運動をするか、絵を描いているか、塾で勉強をするかでは大差ない。さらに基本的に挙げたこれらはさらに家畜化をしている時間が単純に増えているだけである。しかしこんな生活はもういやだと言って投げ出し、自由を叫びながら生活をしてもそれは成り立たない社会であるが自由な生き方を忘れないように生きていくことは大切な考えだ。
 国民総番号制度という考え方がある。これは国民一人一人に個体番号を与えて国など行政が行うサービスを確実にするための考え方だ。この発想の良いところは行政サービス全般を国民ならば誰でも漏れなくしっかり受けられるところである。外国に行って何かあってもすぐに身元も判明しやすい。しかし、個体別にそれぞれの番号を付けるのはすでに家畜ではすでに行われている事である。この考え方は人が人を支配、管理することを最終目的にしている。人を家畜と同じように管理する制度の最終形態はどんなものだろうか。それは番号ではなくバーコードという話もある。体になんらかの方法でバーコードを印刷する。そのコードを基に個体を識別する。人々の自由は束縛される一方である。
 確かに家畜化されることにもいいことはある。日々生活を規則正しく生きるので一日の時間を効率よく使えるからだ。学校が毎日あるからこそ朝早く起きれることもあると思う。学校が長期間の休みになるとどうしても学校がある普段通りの生活は出来なくなってしまう。また社会的に秩序を保つためにも皆が同じような動き方をしなくてはならない。ヒトはペットなどと同じように動物として生まれてくる。しかし人は動物ではなく物事を考え想像し創造する人になるのだ。新しい発想や考え方、独創的な発案は自由な生き方から来るものだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 家畜化と創造性 えてよ 91 123164848889
2 費やす価値のある人生を! のんちゃん 88 250867819889
3 高齢社会との付き合い方 だるまー 88 1447578989100
4 高齢化社会の中で トウモロコシ 88 153657698092
5 環境問題 いすも 87 147059869287
6 相手の基準 ちな 87 103761798192
7 隣の芝生は青い キリコ 86 121158758589
8 「何ごとぞ花見る人の長刀」 T・M 86 129256908489
9 近所付き合い ちえのわ 86 206584708186
10 お互いの理解 かはふ 84 116958708486



2024年07月の森リン大賞 |  2024年06月の森リン大賞 |  2024年05月の森リン大賞 | 
2024年04月の森リン大賞 |  2024年03月の森リン大賞 |  2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
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2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
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2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
2014年09月の森リン大賞 |  (2014年7~8月は未集計) |  2014年06月の森リン大賞 |  2014年05月の森リン大賞 |  2014年04月の森リン大賞
2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
2013年05月の森リン大賞 |  2013年04月の森リン大賞 |  2013年03月の森リン大賞 |  2013年02月の森リン大賞 |  2013年01月の森リン大賞
2012年12月の森リン大賞 |  2012年11月の森リン大賞 |  2012年10月の森リン大賞 |  2012年09月の森リン大賞 |  2012年08月の森リン大賞
2012年07月の森リン大賞 |  2012年06月の森リン大賞 |  2012年05月の森リン大賞 |  2012年04月の森リン大賞 |  2012年03月の森リン大賞
2012年02月の森リン大賞 |  2012年01月の森リン大賞 |  2011年12月の森リン大賞 |  2011年11月の森リン大賞 |  2011年10月の森リン大賞
2011年09月の森リン大賞 |  2011年08月の森リン大賞 |  2011年07月の森リン大賞 |  2011年06月の森リン大賞 |  2011年05月の森リン大賞
2011年04月の森リン大賞 |  2011年03月の森リン大賞 |  2011年02月の森リン大賞 |  2011年01月の森リン大賞 |  2010年12月の森リン大賞
2010年11月の森リン大賞 |  2010年10月の森リン大賞 |  2010年09月の森リン大賞 |  2010年08月の森リン大賞 |  2010年07月の森リン大賞
2010年06月の森リン大賞 |  2010年05月の森リン大賞 |  2010年04月の森リン大賞 |  2010年03月の森リン大賞 |  2010年02月の森リン大賞
2010年01月の森リン大賞 |  2009年12月の森リン大賞 |  2009年11月の森リン大賞 |  2009年10月の森リン大賞 |  2009年09月の森リン大賞
2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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