毎月の森リン大賞

森リンの丘

 

12月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部65人中)

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12月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部97人中)

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12月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部128人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 タヌキ さんぺい 74 52944678486
2 絆が深まってきたな みんみ 74 95648636996
3 いろんな花かんさつしたよ レモン 73 83241617395
4 学べるお手つだい なむな 72 107648557787
5 世界を守る かろけ 72 56446597290
6 その日から(感) くあゆ 72 71053506884
7 水しょうのかんさつ じんか 71 75039487790
8 登校班のヒミツ アーレクス 71 61538557397
9 ぼくの宝物 はらゆ 71 57442607090
10 知られては、いけない第一秘密基地 ざりがにんじゃ 71 73546537084

 

12月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部156人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 日本の大地に きろせ 81 103259687990
2 バスケットの試合 まりて 80 77549849284
3 札幌でやるスキー かなろ 80 81143738893
4 小さい頃からの宝物 きゅうちゃん 79 96053708389
5 本当の宝物とは・・・・・・? なみま 79 124856667780
6 今やっているスポーツ もりは 79 98152677687
7 くやしかったビルトゥス戦 からは 78 77843687896
8 宝の小箱 たかく 77 80142628186
9 大切にしているものは やまね 77 135248628083
10 あなたのスポーツ何~んだ? ぷっくりん 77 97346657886


12月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部105人中)


おいしい食べ物、口に合わない食べ物
MANCHESTER U
 「ただいま。おっ、好物の鯖寿司(バッテラ)あるやん。」
「和輝の分やで。」
「ありがとう。」
「パクパク。う~んおいしかった。もうちょっとちょうだい。」
「これが最後だ。」幸福の時間は光陰矢のごとしのように過ぎて行った。
 僕がここ最近食べて物の中で一番おいしかったのは、この「バッテラ」だ。「バッテラ」とはと、思って調べてみました。すると、「長方形に固めた酢飯の上に塩鯖の半身をのせ、出汁昆布で全体をくるみ、巻き簾で形を整えた後、竹皮で包んだ物である。」と、ウキペディアに記載されていました。いままで調べたことが無かったので、塩鯖と出汁昆布が使われていることにおどろいた。最近、食べた物の中で、口の合わなかった食べ物は、学校の給食で出たごま和えだ。なぜなら、さといもがはいっていたからだ。さといものねっちょり感とにおいが嫌いだ。さらに、漬物も嫌いだ。なぜなら、漬物に付いてくるぬかがいやだからだ。もし、ぬかのない漬物ができたらいいな。
 お母さんに「最近食べた物の中でおいしかった・口に合わなかった」について、取材した。そうすると、お母さんはおいしかった物には「おだまき」、口に合わなかった物には「白魚のあんかけ」と、答えてくれた。おだまきについて調べた。すると、「茶碗蒸しの材料にうどんを入れたもの。うどん入り茶碗蒸しを「おだまき蒸し」と言うのに対し、おだまきうどんはあくまでうどんが主体である。「おだまき」は「小田巻」と漢字で書かれることが多いが、うどん玉が麻糸を空洞の玉のように巻いた様に似ていることから「苧環(おだまき)」と名付けられたという説もある。高価な品だったが、大正期までは大阪で盛んに供された。しかし手間がかかることが嫌われ、現在では正規のメニューに載せている店は非常にまれである。」と、ウキペディアに記載されていた。この文章の最後を読んで、手間がかかるもだと、感心した。なぜ、お母さんがおだまきが好きなのかについて聞いた。理由が三つあった。一つ目は、おうどんと茶わん蒸しの卵のハーモニーがおいしいからだ。二つ目は、茶わん蒸しにおうどんが入って、ボリュームが増え満足度が上がるからだ。最後の一つは、寒い日に食べると、体も心も温まるからだ。
 作文を書いて分かったことは、おいしいものには、とても良い評価が出るが、口に合わないものには、色々と文句がつくことだ。だから、文句を一つ一つ解決していけば、おいしい食べ物が作れると思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 おいしい食べ物、口に合わない食べ物 MANCHESTER U 80 1024499611587
2 手でつくるマホウ メゾピアノ 80 1085418810289
3 おいしかったこと ひいえ 80 116949808886
4 食は一体どうちがう? ショコラ 80 90149708383
5 う~ん レシラム 79 87039699587
6 牛乳からできる食品 聖母マリア 79 113144648080
7 食べ物を食べること スヌーピー 79 101648637992
8 物事を言う時には、・・・・・? まあやん 79 106143627989
9 見かけじゃだめ! フックー 79 94839637886
10 食わずぎらい ゆえに 79 115646577580

★1位の作文は、要約の部分が多かったために代表作品にはなりませんでした。

12月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部104人中)


浅き川も深く渡れ
まりは
「浅き川も深く渡れ」

 「えっ、もう目覚ましなったの!!六時過ぎちゃったの!!」
五年生の冬のことだった。いつもは、五時三十分に起きて、六時二十分に家を出るが、この日に限って六時十分に目が覚めた。
「大変!!」
母のこのさけび声とベッドから飛びおりる音で私の目が開いた。いつもよりやけに目覚めがよい。四十分も寝ぼうしてしまったのだ。家を出るまで、
あと十分しかない!!私も母も目覚ましを止めてから、もう一度寝てしまったため、家族全員が寝ぼうしてしまった。いつもは五十分あっても準備がぎりぎりなのに、わずか十分で、食事や着がえなどできるだろうか。母は、
「ママはお弁当作るから、とにかく着がえてきて!!パパに駅まで車で送ってもらって。ご飯は車の中で食べて!!」
とあわてた表情で言うと、お弁当を作り始めた。母は前日にお弁当の下ごしらえをしてあったので、手早くささっとお弁当を作った。私も負けてはいない。今でもありえないほどの速さで、まるで新幹線のように猛スピードですばやく準備をした。そのせいか、一分ほど時間が余ったくらいだ。父もパジャマのままで一階に降りてきて、車を出してくれた。車に、父、私、そして最後にサランラップに入れてにぎった白いご飯とお茶を持った母が飛び乗った。母が、
「何とか間にあいそうでよかったね。」
とほっとした表情で話した。私は、
「うん。。。」
とご飯をほおばりながら答えた。その日は何とかいつもの電車に乗ることができたのだ。私は、がんばれば自分も十分で用意が出来ると分かった。また、家族が総動員で私をいつもの時間に駅まで送ってくれてうれしかった。
 父から朝寝ぼうについて面白い話を聞いた。それは父が高校一年生の時のことだ。ちょうど次の日にテストがあったらしい。父は、テスト前日の、山岳部のトレーニングのせいでとてもくたくただったそうだ。その時、父は、
「そうだ、午後十時から午前三時までとにかく寝よう。三時に起きて、七時まで勉強をすれば四時間もできてばっちりだ。」
と考えたらしい。そこで父は、寝た。そして目が覚めると、もう午前八時になっていたそうだ。父は、予定の三時に起きられなかった上に、一時間も寝ぼうしてしまったのだ。テスト勉強どころではない!!父は十時間も寝たので頭はとてもさえていた。だからテストの問題できかれていることは、ばっちりわかったらしい。しかし、答は全くわからなかったそうだ。。。。。話を聞いた時は、父のあせりが伝わってきて本当は笑い事ではないが、ふき出してしまった。このエピソードはまるでまんがのようでとても面白いと思う。父はこの経験を通して、「やるべきことは、寝る前にやる」ことが大切だと思ったらしい。私も、この父の教訓を念頭に置いて、これから勉強しようと思う。
 自分が体験したことからは、母がお弁当の下ごしらえをしてあったことで寝ぼうしても手早くお弁当を作ることができ、前の日の準備の大切さが分かった。また、父の話からは、やるべきことをやって心おきなくぐっすり寝ることが一番いいと思った。つまり、朝を気持ちよく迎えるには、前日の準備と寝る前にやるべきことをすることが大切なのだ。人間にとって朝というものは、一日の大切なスタートだ。そのスタートを気持ちよく迎えるためには、「浅き川も深く渡れ」とあるように、注意深く前日の準備をしたり、やるべきことは寝る前にやったりすることが大切なのではないか。私は今日も、やるべきことを終えてからしっかりと目覚ましをかけて寝ようと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 人生を豊かにする勉強 いなりずし 85 119056607096
2 浅き川も深く渡れ まりは 84 146252728387
3 超うまい・ちょっとヴぇー さくらんぼ 83 94559738384
4 いつでも寝坊してしまう自分 がんばるくん 83 133648667792
5 寝坊と時間 いひひ 83 107156617287
6 勉強… 拒否! ほしのみか 83 106657647090
7 寝坊をしないために ききほ 82 116854608180
8 朝寝坊の悲劇 有菜 82 111051657780
9 朝は自由 がいあ 81 98358638486
10 人間の資質 くらす 81 123246748183

 
★1位2位の作文は、要約の部分が多かったので、代表作品にはなりませんでした。

12月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部91人中)


死を意識する
ちはや
わたしは、回覧板やテレビで訃報の知らせを見るたびに、亡くなった方や遺族に対して「可哀そう」という気持ちを持ってしまう。なぜなら、死は悲しく、不幸なことで、起きてほしくないことだからだ。でも、死はだれにも平等にやってくる。わたしは、野生動物のように死を意識して生活していくと、いろいろなことに対して、違った見方ができると思った。
 その第一の理由は、死のような追い詰められた状況があるからこそ、物事に集中できるからだ。テスト勉強なども、時間のある時にダラダラするよりも、「今日中に全文暗記するぞ」と、切羽詰まった状況で覚えた方が頭に入る。わたしは陸上部に入っていて、テスト週間の土曜日、日曜日に必ず大会が入る。自分が出る種目の日だけ競技場に行くようにすれば、一日はテスト勉強ができるのにといつも思う。しかしそうなったとしても、きっと遅くまで寝ていて、教科書を開くのはお昼ご飯を食べてからだろう。大会には教科書や問題集を持参して、芝生の上で書き取りをしたり、椅子を机にして問題集を解く。定期テストなどなかった小学校時代には、学校以外の場所に教科書を持って行くなんて、考えられないことだった。時間がないという追い詰められた気持ちと、机以外の場所で勉強した時の記憶が、勉強の記憶を定着させてくれる。
 第二の理由としては、死のような締め切りを意識しないと、計画的な人生を送ることができないからだ。「平均寿命の国際比較」(イミダス 1998年)というデータを見ると、日本はイスラエルや中国を抜いて男女とも堂々の一位だ。今、年金保険料を払わない若い人が増えていると問題になっている。確かにいつ死んでしまうかわからない命だったら今が楽しければ良いと思い、保険料を払う気もなくなってしまうだろう。しかし、現代は戦国時代ではないのだから、もっと平均寿命のことを知り、歳を取ってからのお金のことを、真剣に考えるべきだろう。たとえ平均寿命まで生きなかったとしても、今ある命はこの辺までの期限付きと考えると、生きているその時をどう生きるか、計画を立てられると思う。
 確かに死を意識すると未来が暗く映り、前向きな考え方ができなくなってしまうだろう。しかし、「できること」より「できないこと」を意識したとき、人は目標を持って生きるのだろう。今までわたしにとって死は、身近なものではなかった。だから、テストで思うような点が取れなくても、「次、頑張る!」などとぬけぬけと言っていた。「いつまでも次はないですよ」と言う先生の言葉が深い意味に思えてくる。「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことをわたしは本当にやりたいだろうか?」先日亡くなった、スティーブ・ジョブズ氏の言葉だ。わたしはこの言葉を聞いたときに鳥肌がたった。そしてわたしもこのように生きたいと思った。死という締め切りを意識することで人生に迷いはなくなり、彩りのあるものになるのだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 昔の道具との距離が… まぐろ 91 120968848689
2 死と生 かねめ 90 125861788393
3 死を意識する ちはや 90 121664848187
4 人生最期の「死」 かえるのぴょん 89 131366718189
5 死と共に生きる ゆきんこ 88 121858708489
6 行列をする近代の工業社会 トンクス 87 99762898893
7 死を意識して生活する ピロシ 87 131769607789
8 人は二足歩行で 清書 はつね 87 138861687792
9 行列の大切さ ブレイド 84 93359888989
10 人間と動物たちとの死の違い ふっくー 84 113059657284

 

12月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部66人中)


手を上げよう
アホ神God
 確かに、言葉が行動にプラスの影響を与える面はある。僕はテニス部である。テニスの練習の際僕たちは先生にこんなことを言われた。「負けそうになったら声を出してみろ。勝てる確率が上がってくるぞ。」といわれた。僕は、どうしてだろうと思いながら声を出しながらテニスの試合をプレイしたことがよくあった。その結果に、ほとんど勝つことができた。僕は今までに50回ほど試合をしてきたが、そのうちの10回ぐらい声を出している。しかもそのうち8回は、勝っているだろう。ではなぜ声がいるのだろうか?先生に聞いてみるとこういった話をしてくれた。ある大きい大会でベスト4に入るときほとんどのゲームを取られていたそうだ。しかしそこで先生は相手より大きな声を出したらしい。そして先生はその先のゲームをすべてとったらしい。その結果に勝った。すると相手の人がこういったらしい。「声に負けました。」これはどういうことなのだろうか?予想をしてみると先生の方が暗示力が高かったということなのだろうか?それに暗示力はすごいことが証明されている。ある目をかくした人の手に少しあったかい鉄をあてて、「これはとても熱いアイロンです。」といったらしい。するとその目を画した人は暴れて、手に水ぶくれが生じた。しかし目を隠さなかった人には何も出てこなかった。これが思い込みの力である。思い込みの力とはすごいものである。
 しかし、言動が言葉ののブレーキになることもある。例えば、「これは出来ないかもしれないなぁ」という弱い気持ちではいけない。昔話でたとえてみよう。「猿蟹合戦」というお話がある。これはサルが蟹をいじめて蟹の仲間がしかいしするようなお話である。しかしよく見てみると蟹の仇を打とうとする方たちは皆猿より弱いことがわかる。サルを倒すために考えているときに「サルは強いからなぁ」とか、「サルに負けたらどうしようかなぁ」などといい始めると敵を討つはずが、逆に返り討ちになるかもしれない。そこでくりさんが、「みんなでやればできるよ。」と言わなければみんな解散していたかもしれない。ほかの話でもあげてみよう。桃太郎で表してみよう。昔話の桃太郎は、犬や猿やキジにもキビ団子を上げる時にこんなことを歌っている。「あーげましょうあげましょうこれから鬼の征伐についてくるならあげましょう。」既にこのときには、桃太郎の頭の中には、「鬼の征伐」という成功イメージが言葉として定着していたのではないか。もしこれが「これから鬼との長期大決戦の負けたら村が壊れてしまうかもしれない戦いについてくるならあげましょう。」などとうたっていらば誰も来なかったであろう。やはり暗示といってもマイナスの方向に行ってしまっては使えないものである。自分をサポートするために暗示を変えればよい味方になるはずだ。
 確かに言葉には大きな力がある。しかし大事なことは、言葉自体にあるのではなく、その言葉を実感できるような体験を蓄積していくことではないだろうか?そのためには、小さなところから成功体験を積み重ねていくことが必要だ。「長所をなくす一番良い方法に、今ある短所をなくすことが一番良い方法である。」という言葉がある。言葉の持つプラス面を伸ばしていけば、そのマイナス面も自然になくなっていくはずである。今までネガティブだった人は自分を盛りあげるようにポジティブな言葉を使っていきなんでも成功するような人になってほしい。それが何にでも上手になるために必要なことであるからだと思っているからである。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 手を上げよう アホ神God 88 145266698086
2 自分と日本の未来 あまぐり 88 130961777687
3 言葉の力 サッカー少年 87 142756697989
4 はっきりか曖昧か ことのは 87 124769647295
5 便利な散らかり ピルル 85 120054738389
6 日本語と英語の違い バービー 85 141656567490
7 利益 BOY 85 104563747389
8 言葉と成長 なるか 84 106163647295
9 成功と失敗 しゅんしゅん 84 120153616893
10 利益 ポセイドン 83 125154979984

 
★1位の作文は、要約の部分が多かったため、代表作品にはなりませんでした。

12月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部36人中)


自分を信ずること
文鳥
 日本人には、すぐに他人と自分を比較したがる癖がある。例えば、模試の結果1つ取っても「うわぁ・・・あいつより下だ・・・。」とか「え、こいつ出来てんのに私出来てない」とか、反対に「うわぁ、あいつ出来てないけど俺出来てるー!!」ということもあり得る。どうであれ、自分を他人と比較して良し悪しを決めているのは間違いないだろう。現に私もそうやって勉強してきたし、それがそれなりの結果を生んでいるので決して間違いではないのだろう。だが、他人に合わせるばかりでなく、自主性を持ち、行動していくことも社会では求められているのが事実である。
 私は、他を基準とするのではなく、自分を大切にした生き方をしたい。
 その方法として第1に、自分のことは自分でやることである。
 スポーツテストで50m走のタイムを測る時に名前順で4人組になるのだが、クラスの人数の関係で1人余ってしまうことがある。その時に1人で走ってもタイムが変わらない人と、タイムが大幅に下がる人がいる。私はどちらかというと下がる人だ。競争相手がいなければ燃えないし、なんだか1人で走っていると一生懸命走るのがなんとなく馬鹿らしくなるからだ。それでも、変わらず走れる人はいるし、大抵そういう人は周りに流されない人である。周りが熱くなっていてもノらずに1人で冷静に考えているような人がタイムが下がらない。私は周りに流されやすい。周りが熱ければ面倒くさくなるほどハイテンションだし、周りが静かだと驚くほど押し黙る。要は、自分の持ちようなのだろう。常に自分の考えを突き通せるような人がどんな状況下でも最終的に強い。
 その方法として第2に自分の考えと、それを批判されても簡単には折れない意思の強さを持つことである。
 トロイの遺跡を発掘したことで有名なシュリーマンは、子供の頃にクリスマスプレゼントでもらったトロイ戦争の絵本・・・「イーリアス」という本だったそうだが・・・を読み、それを信じることで歴史的な大発見をした。だが、そこにいきつくまでにいくつもの苦労や困難があったことだろう。所詮童話だと笑われたことがあったかもしれない。それでもそれを信じて執念深く調査を続けたのはシュリーマンの執念深さか変人さとでも言うべきか。それでも、常人にはない自己を確立していたのは言うまでもないだろう。自分の意見だけを信じ込むことは敵を作るが、確立された自己は魅力となる。確立された自己を持つことが大切である。
 確かに、他人と比較し、自分の立ち位置を把握することは大切である。模試を受けると、他人と比べて自分の実力はどれほどのものか、順位は何位か、というものが出る。だが、そればかりではなく、自分の立ち位置が多少悪くても気にせず前を向くことも大切である。『才能とは自分自身を信ずる能力である』という名言があるように、自分を信じることも能力であり才能である。
 私は自分を信じられるような生き方をしたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 言葉 タケル 91 124064959392
2 自分を信ずること 文鳥 91 121662878695
3 国際化 かまむ 90 125659848390
4 愛が言葉を創り、言葉が愛を語る きとみ 90 154266828292
5 自己基準 さくら 88 120663758287
6 今を生きる River 86 179661687784
7 人生の変転 えらる 83 103953858492
8 心のこもった行動をする きやの 82 101757989292
9 資質 あかなす 82 115756556492
10 言葉に気持ちを込めること フラワ 81 102751748597

 

12月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部119人中)


文化と自分
だるまー
 インターネット等の世界をつなぐ様々なネットワークが発達し、私たちは各国の文化に触れる機会が増えた。文化は人々を形成していると同時に縛ってもいる。私たちは、ボーダレス化する世界の中で文化と自分の意思とのバランスを保つようにしていくべきだ。
 第一の方法としては、自分の考えがどこからくるのか省みることだ。私たちの考えの多くは文化に影響されている。文化というとピンとこないかもしれないが、環境に影響されている、といえば思い当たる節があるだろう。そして、私たちの環境に影響を及ぼしているのが文化だ。私たちは、自分の考えが本当に心からの考えなのか、それとも単に文化の影響に流されているだけなのかをしっかりと考えなくてはならない。
 日本では少ないが、外国で人々の考えに大きな影響を与えているのは宗教だ。宗教は文化の中で重要な位置を占めている。そこで問題になるのは宗教に基づいた考え方だ。周りが聖書に書いてあることを伝統的に信じているから自分も同じ意見を持つのか、それとも本当に自分が信じている意見なのか。最近その疑問を感じたことがあった。GSA、ゲイ・ストレート・アライアンス運動に際してだ。同性愛者異性愛者同盟と訳すべきか、この団体は同性愛者が危険におびえることなく安心して過ごせる環境を作ることを目的として活動している。元々はカリフォルニアで始まったのだが、現在は全米中の多くの高校にある団体だ。私の通う高校でも今年十二月、遅ればせながらようやく設立された。そして、多大なバッシングを受けた。アメリカにおけるアンチゲイの背景にはキリスト教の影響が色濃くある。しかし、今回の学校でのGSAに対するアンチは心からキリスト教を信奉している人々が行ったわけではない。単に文化的にそういった運動にはアンチが付き物だからなだけだ。文化に流された心無い行動なわけである。自分でもそういった文化に流されているだけの行動をしないために、自分の考えが一体どこに基づいているのかをしっかりと省みなくてはいけない。
 また第二の方法として、子どもたちに、彼らを取り囲む文化とそれとの生き方を考えられるような環境を用意することが大事だ。子どもの頃から自分の文化について意識的に考えることによって、文化に左右されない自分の考えを持つことが出来るようになると思う。特に日本は未だに閉鎖的な部分があるように思う。それは島国ゆえなのかもしれないが、海に囲まれているため自国と外国の間に大きな隔たりがある。自分の文化というのは、他の文化に触れて初めて分かるものだ。他の文化に触れるまでは、自分が「文化」というものに囲まれているという意識すら持ちにくい。
 近代の子どもの国際教育の先駆けといえば、津田梅子が真っ先に思い浮かぶ。文明開化という時期そのものが国際化ではあるが、わずか6歳の少女がアメリカに留学するというのは稀有だったに違いない。6歳の娘を海の向こうに送った父・津田仙も先見の明があったといえる。アメリカで教育を受けた津田梅子は、その後数回日米間を行き来し、やがて華族平民分け隔てなく女子教育を施すべきだと考えた日本における女子教育の先駆者だ。彼女のそんな考えも、日米の文化を学んだ上で形成された。日本の文化に流されていただけでは、女子も高等教育を受けるべきだと考えるようにはなりにくい。文化ではなく、自分で正しいと思ったことを信じたのだ。
 確かに、文化というのは非常に重要なものだ。私たちのアイデンテティーは文化に由来するといっても過言ではないだろう。各国に文化があるからこそ、それぞれの国が個性を持つ。しかし、私たちは文化の個性以上に個人としても個性を持っている。個人の個性はかならずしも文化に由来しなくてもいいのではないか。年々世界はボーダレス化し、各国間で多くの人が行き来する。複数の文化を背景に持つ人も増えている。私もそのひとりだ。そこで、一つの文化にだけ縛られているわけにもいかない。文化に頼らず、文化に流されずに、自らの意思をしっかりと持たなくてはならない。私たちは、ボーダレス化する世界の中で文化と自分の意思とのバランスを保つようにしていくべきだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 文化と自分 だるまー 90 171966959887
2 地道な努力 かはふ 90 120264798893
3 著作権問題 いすも 90 163782768292
4 今を生きる けろん 89 119367879583
5 特許 ちな 87 116264757681
6 理文両良な人材 えてよ 86 1417589310095
7 ボランティア精神 なるは 86 125753758193
8 物事の見分け方 トウモロコシ 85 172052808592
9 文化というもの いちごサクラ 85 120851707786
10 セカンドオピニオン えひな 85 102571777399



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2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
2014年09月の森リン大賞 |  (2014年7~8月は未集計) |  2014年06月の森リン大賞 |  2014年05月の森リン大賞 |  2014年04月の森リン大賞
2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
2013年05月の森リン大賞 |  2013年04月の森リン大賞 |  2013年03月の森リン大賞 |  2013年02月の森リン大賞 |  2013年01月の森リン大賞
2012年12月の森リン大賞 |  2012年11月の森リン大賞 |  2012年10月の森リン大賞 |  2012年09月の森リン大賞 |  2012年08月の森リン大賞
2012年07月の森リン大賞 |  2012年06月の森リン大賞 |  2012年05月の森リン大賞 |  2012年04月の森リン大賞 |  2012年03月の森リン大賞
2012年02月の森リン大賞 |  2012年01月の森リン大賞 |  2011年12月の森リン大賞 |  2011年11月の森リン大賞 |  2011年10月の森リン大賞
2011年09月の森リン大賞 |  2011年08月の森リン大賞 |  2011年07月の森リン大賞 |  2011年06月の森リン大賞 |  2011年05月の森リン大賞
2011年04月の森リン大賞 |  2011年03月の森リン大賞 |  2011年02月の森リン大賞 |  2011年01月の森リン大賞 |  2010年12月の森リン大賞
2010年11月の森リン大賞 |  2010年10月の森リン大賞 |  2010年09月の森リン大賞 |  2010年08月の森リン大賞 |  2010年07月の森リン大賞
2010年06月の森リン大賞 |  2010年05月の森リン大賞 |  2010年04月の森リン大賞 |  2010年03月の森リン大賞 |  2010年02月の森リン大賞
2010年01月の森リン大賞 |  2009年12月の森リン大賞 |  2009年11月の森リン大賞 |  2009年10月の森リン大賞 |  2009年09月の森リン大賞
2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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