毎月の森リン大賞

森リンの丘

 

2月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部80人中)

▼小1の森リン大賞は、ランキングを表示していません。ランキングの表示は小3から、ランキングと作品の表示は小5からになります。
 

2月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部104人中)

▼小2の森リン大賞は、ランキングを表示していません。ランキングの表示は小3から、ランキングと作品の表示は小5からになります。
 

2月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部130人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 雪がふったよ じんか 74 73543658383
2 なつかしいなと思った日 みんみ 74 86639698083
3 ぐうぜんと自分の力 なむな 74 71747637693
4 よろこんでくれたらいいな るりん 74 73344706799
5 東京の雪ってすごく少ない? リリア 73 66052547195
6 長生きしたおかやどかり ひあと 72 64541587584
7 スキーは楽しい セバスチャンモランタイサ 72 60551496892
8 雪ん子、ミニ雪だるま作り みるきーな 72 63144556895
9 「わぁ~ごちそうだ」 くうお 72 74147586787
10 予防注射を発明したパストゥール みりまりん 72 63644716689

 

2月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部151人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 悪そうで悪くない害虫たち ドラえもん 80 99442879786
2 嫌われもののゴーヤ 彌織 80 142144919690
3 何かを育てた事 きろせ 79 105653728086
4 つらいぞ!2月のランニング やまね 79 133641797989
5 カのぜん悪 まりて 78 92451608490
6 ランニングをしたこと のりみ 77 85041598495
7 楽しい夕食 たわあ 77 85142747686
8 夕食の後は ソード 76 78043628584
9 地ごくの体験 ゆっちゃん 76 104752547789
10 グッピーのなぞ りすっぴ 76 118746607684

★1位の作文は、要約の部分が多かったために代表作品にはなりませんでした。

2月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部95人中)


深海生物
きろる
 僕の家では、魚を飼っている。フジサワメダカを五匹、ドジョウを三匹、タモロコは六匹だ。合計十四匹の魚がいるが、もちろん全て野生、自分で捕まえた。フジサワメダカは田んぼで捕まえた。網を田んぼにつっこみ、「どりゃ!」と引き上げるが、なかなか捕まらない。そこで、そ~っと網をすべらせるように入れたら、何匹かメダカがあみに入った。そうして昔は、メダカを捕まえていたので、何十匹も飼っていたのだが、もう今では捕まえている時間はない。そういうわけで、今はとても水槽がさびしい。タモロコとドジョウは用水路で捕獲した。タモロコはメダカのようには上手くいかず、用水路のかべにおいつめたり、しつこく追いかけ回したりしてしまった。ちょっとかわいそうだが、一応捕まえることができた。ドジョウは、もっと狭い用水路にいた。僕と友達は、
「あっ、そっちへ行ったよ。」
「お、来た。」
などと声をかけ合いながら、必死になって走りまわった。それで、少し前までは、僕の家の水槽は、まるで小さな水族館のようになっていたのだ。
 僕の家の近くに、江ノ島水族館がある。僕の家から十キロメートルぐらいのところにあって、自転車を使って行くと、だいたい一時間ぐらいでつく。イルカやアシカのショーはもちろん、クラゲがたくさんいる部屋や、超巨大な水槽など、おもしろいところがいっぱいある。僕は、バンドウイルカと握手したり、カマイルカに強力な鼻息をかけられたり(笑)したことがある。この江ノ島水族館で、なんとおもしろい深海生物を見つけた。とてつもなく巨大なタカアシガニだ。このタカアシガニの第一印象は、まず「でかいカニ!」その後、「深海にはこんなでかいカニが住んでいるのか」とか、「このカニって食べられるのかな?」と疑問を持ったが、まず近くに行ってよく見ることにした。体やハサミ自体も普通のカニよりでかいのに、特に足はすごく大きい。足を広げた長さは三メートル近くあった。しかし、のんびり動いていたので、かっこ良いわけではなく、少しがっかりした。深海にいる生物は、意外と動きがにぶいのだなぁ、と思った。
 僕は、この話を読んで、考えた。「千差万別」というように、世界中にはいろいろな生き物がいるという事がわかった。深海にも用水路にも、本当にたくさんの種類の生物が存在していた。だから、ぜひまだ知らない生き物について知ってみたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 なぞの多い深海魚 りんご 80 95447829992
2 深海生物 きろる 80 98644779387
3 いつもと違う節分 レシラム 80 145339738892
4 すがたを変える生き物 ショコラ 80 110048898881
5 見たこともない魚たちを求めて ふじさん 79 87546729987
6 生物は美しい 海太郎 79 106152749189
7 毎年恒例の豆まき プーニャ 79 91543758681
8 鬼の面 ゆえに 79 107353598590
9 マラソンとは・・・ わかさ 79 103044608090
10 メダカの命の大切さ ルキア 79 89939657599

★1、2位の作文は、要約の部分が多かったために代表作品にはなりませんでした。

2月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部105人中)


ドクンッ、ドクンッ
いなりずし
 「ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ。」
六年持久走大会の直前、こんな心臓の音が聞こえた。四年生の持久走大会の時から、こんな心臓の音が体中にひびいていた。心臓の音が聞こえるというのは、間違いなくきんちょうしている証だが、一年生から三年生までは、こんなあやしい音は聞こえていなかったはずだ。なぜ、四年生からいきなり聞こえ出したのだろうか。僕の推測では、一から三年の間で、マラソンはつかれる、ということを頭の中に張り付けてしまったからだと思う。実際、今でもマラソンをしようという気にはなれないのだが、それも走っているときや走った後はつかれる、という経験が自分の気持ちをあやつっているのだろう。
 僕は、小さいころから何かとたくさん習い事をやっていたため、人前で発表したり演技をする機会がたくさんあった。(というか、親が機会を設けてくれたのだと思う。)その中でも印象的な習い事は、エレクトーン(ピアノのようなけんばんがある楽器で、右手用、左手用、足用の三つのけんばんがある電子オルガン。)だ。よく発表会やコンテスト、コンクールなどもあって、少ない時でも年に二回はあった。そのたびそのたびに、母が、
「いい?やれることはやったんだから、楽しんでおいでね!!。」
と、ぼくのきんちょうして冷たくなっている手を温めてくれた。僕は、
「うん、うん。」
とうなずくだけであった。しかし、回数を重ねていくことで、だんだん慣れていってあまり緊張しなくなった。まるで、地層のようだ。何層も何層も重ねていき、少しのことでは動じない丈夫な地層を作る。きんちょうすることでも、だんだんと慣れさせていけば、少しのことではきんちょうしないようながんしょうな気持ちや心が持てるようになる。
 僕に、たくさんのきんちょうする場面を与えてくれた母に、自分もきんちょうしたことがあるか聞いてみた。すると、母も僕と同じように、音楽を習っていたそうだ。(よく、友達などから母に似ているねと言われるが、外見だけでなく性格も似ているのだろう。)その時は、僕より人見知りではずかしがり屋だった、と顔を少し赤らめて母が言った。そして、音楽テストのとき、しっかりと練習していたのかはわからないが、とてもきんちょうしておなかが痛くなってしまったそうだ。まんがの中にいるみたいな様子だと感じた。(笑)ようだいは、結こう悪く、立ってはいられない程だったそうだ。何回もくり返せば、きんちょうもうすれてくると前述したが、あまりにもこわい経験をしてしまうと、なかなかきんちょうがほぐれてこない場合もあるかもしれない。(笑)
 人間にとって、きんちょうというものは、その時のきんちょうの強さの度合いや、環境によってさまざまなえいきょうを与える相対的なものだと思う。きんちょうがこく服できる人もいれば、無理な人もいる。時には、ほどよいきんちょうがかえって良い結果につながることもある。
「過ぎたるはなお及ばざるが如し」
こんなことわざの通りだ。それとは逆に、
「案ずるより産むがやすし」
というふうに、何でもとりあえずやってしまう、という方法もある。
「ドックン、ドックン、ドックン」
ぼくの心臓の音が、持久走大会の終わりを告げている。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 人も物も花より団子 ぎんぎつね 89 127661768789
2 日本人の大事なもの Qちゃん 87 125461728887
3 ドクンッ、ドクンッ いなりずし 86 133154818893
4 見た目では判断してはいけない がんばるくん 84 162248768092
5 ビッグマックの外観 れたす 84 114364827487
6 一つの大切な感情 トレジャーハンター 82 126652948580
7 緊張っていいもの? かえるちゃん 82 121248698083
8 人間にとっての節分 アルセウス 81 122851708884
9 苦あれば楽あり まりは 80 140251759595
10 受験の日は 有菜 80 133643779480

 
★1、2、3、4、5位の作文は、要約の部分が多かったために代表作品にはなりませんでした。

2月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部86人中)


愛情の鞭
ブレイド
 僕は、家庭での愛情と躾は大切だと思う。
 第一の理由は、誰もが社会に出て生きていくうえで、なるべく不快な思いをせず、マナーを守って気持ちよく過ごすことがよいと思うからだ。大して躾をされなかった人は、自分の世間を持ってしまい、そのせいで気に入らないことははねつけ、言ってはいけない言葉を発し、してはいけない行動をとり、自己中心的になる。これらのことはいずれもよく見かけることだ。そして、その人は気付いていないだろうが、大多数の人がその人の身勝手な行動に対して憤慨し、やがて少しずつ周囲から遠ざけられる存在になってしまう。このように、あまり子供をかわいがりすぎる親はよくないが、愛情もやはりなくてはならないものだ。親は子供に対して事細かに愛情を注いでいる。例えば僕は親から毎月小遣いを貰っている。その金額は、やはり親が考えた末、受け取るに至っていることに相違ない。子供にとっては初めのうちは痛い躾だ。しかし、やはり躾にも親の愛情が結びついており、それを受けていくことによって、常識をわきまえた大人にまで成長する。それがないことには、子供は立派に成長することができない。
 第二の理由は、子供は親の影響をうけやすいからだ。データ集55 乳幼児の就寝時刻(厚生省 1997年)のデータによると、全国の4歳未満の乳幼児の約4割が午後10時以降に寝るとある。 かなり夜型が多くなってきている世の中だが、これほど幼いのにもかかわらず、そこまで就寝時間が夜遅いことに驚いた。僕は幼い頃、公園に連れて行ってもらい、そこで何時間も散歩をして、遊んで・・・という毎日で、家に帰ると13~16時頃までは昼寝の時間で、20時には既に就寝しているという状態が普通だったからだ。昼寝をしなくなったのは小学校に上がってからで、授業が終わるまで帰れなかったこともあり、徐々に回数は減っていった。親が夜型だと、子供は親に影響して就寝時刻が遅くなる。僕の場合は、母が横でしばらく寝ていたので、大抵その間にぐっすりと寝ていた。父はかなりの夜型で、仕事から帰ると、毎晩とても騒がしい。あまり耳障りなので、昨日は手紙を書いて部屋に放り込んでおいた。僕には夜型はどうも合わないらしく、体調を崩すことが多い。そのため、夜の睡眠は成長に欠かせないと考えてきて、それを大切にしてきた。
 確かに、個人個人で性格や個性など、中身は全く違っていてもよいだろう。しかし、「ロバが旅に出たところで、馬になって帰ってくるわけではない。」という名言があるように、やはり愛の鞭がなければ子供は成長できないと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 広告欄、余白の美点 はるりん 89 131661778487
2 曖昧なコトバたち ふっくー 86 122058748987
3 外見よりも中身を まかじろう 85 1219561039995
4 人生のお手本 くこあ 85 118053688089
5 科学は記述から始まる 清書 はつね 85 139961606893
6 愛情の鞭 ブレイド 84 107457648286
7 愛情のある躾 かふた 84 120251677892
8 本物の いちご 84 119654656986
9 厳密の大切さ ちはや 83 101654748187
10 言葉を厳密に クッキー 83 121549607886

 
★1位の作文は、要約の部分が多かったために代表作品にはなりませんでした。

2月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部58人中)


私が本当に「日本」を身をもって
はわえ
 筆者、岡本太郎は、初めて縄文土器の異様な美に触れ、日本の根源を突き止めたと思ったとき、「日本」を身をもって発見したと思った。縄文土器は、あまりにも異様なので、誰もが日本の伝統とは考えなかったため、考古学資料として扱われ、美術史からは除外されていた。そこで岡本太郎は、これから日本人がどういう人間像を取り戻すべきかをポジティブに考えた。なぜなら、現代の惰性を打ち破るテコにし、協力な証拠をぶつけたからには、それを起爆剤として何か生まれると期待していたからだ。岡本太郎は今、これまでに考えられていた日本文化とあまりにも異様な縄文土器などの過去の文化、この違った文化を同時に考えるのは絶望的だと思った。つまり、海外に目を向けいろいろなことを参考としている日本は、海外が大きな壁にぶつかって、まったく反対の出発点に立った、縄文文化とか、マヤ、インカなど、一つの通じ合い。この魂の風土ともいうべきものを見極めあい、再発見、再獲得し、ひいて行くことが大切ではないかと考えている。
 確かに、自分は独自で考え実行することはいいことだと思う。私も実際に中学一年の時、すごくネガティブ思考で、さまざまな委員会を決める時、興味があったことでも、どうせほかの人がやってくれるからいいや、と思って、まったく立候補もせず、委員会活動もしていなかった。しかし、中学二年生になって、すこし、ポジティブ思考になり、委員会を決める時、興味が少しあるものには、もし誰も立候補しなければやってみようかなと思い、現在委員会に所属している。すると、中学一年生の時に考えていた、委員会は仕事が多くて、つまんないといった考えが、実際に入ってみると、楽しい、充実感を感じるようになった。イソップ童話のアリとキリギリスでは、夏の間、アリたちは冬の間の食料をためるために働き続け、キリギリスは歌を歌って遊び、働かない。やがて冬が来て、キリギリスは食べ物を探すが見つからず、アリたちに頼んで、食べ物を分けてもらおうとするが、「私は、夏にせっせと働いていた時、あなたに笑われたアリですよ。あなたは遊び呆けて何のそなえもしなかったから、こうなったのです」とアリは言うお話ですが、食料集めは面倒で、やりたくないと思うが、実際は、食料集めはとても重要で、頑張った分、楽しみがある。
 しかし、外からの影響により、実行することもいいと思う。さっきの私の委員会の話に戻ると、私は中学二年生で委員会に入ったが、興味はあったものの、正直入るか迷っていた。そこで、私は中学一年生の時に、その委員会に入っていた同級生に話をして、どんな活動をするのかを聞いた。その話で、委員会にはいろうと決意した。つまり、外からの影響により、委員会に入ることを決意した。アリとキリギリスでも、夏の間に遊んでいたキリギリスは、食料集めをしていなかったため、アリから食料を分けてもらうように頼んだ。つまり、夏の間に食料集めをする必要があることを知った。なのでキリギリスは次の夏からは、食料集めをすると考えてしたと私は思う。つまり、キリギリスはアリからの言葉や環境などにより、食料集めをするという決意をしたということになる。
 つまり、自分は独自で考えて実行することも、外からの影響により、実行することもいいと思う。しかし、外からの影響が、自分の考え、意志をそむくようなことの場合はどうだろうか。それはある意味、強制ということになる。やりたくもないことにやらなくてはいけない。すると、ストレス、疲れなどを感じる場合がある。ウォルト・ディズニーは、「夢をかなえる秘訣は4つのCに集約される。それはCuriosity「好奇心」、Confidence「自信」、Courage「勇気」。そしてConstancy「継続」である。」という名言を残している。つまり、何かを実行する場合は、「好奇心」「自信」「勇気」「継続」の四つのことが必要である。この中に、自分で考えること、自分からの印象などは、「好奇心」「自信」「勇気」の三つがある。つまり、大切なことは、自分の心の内にあるものを呼び起こすことだと私は思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 礼儀を尽くす なるか 90 135164778289
2 私が本当に「日本」を身をもって はわえ 90 170161818295
3 議論の在り方 はるかぜ 89 113071848192
4 100%中?% ピルル 88 125759678295
5 価値観の大切さ ききか 87 125258727992
6 多数決と全員一致 あまぐり 87 132862647690
7 価値観 ポセイドン 87 148467647690
8 文化 りす 86 123559958589
9 価値観 ヤヨイ 85 112561728179
10 長いものには巻かれろ BOY 85 105358727892

 

2月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部28人中)


観客参加のすすめ
さくら
クラッシック音楽のコンサート会場で騒いでいる観客はまずいない。皆一様に着席し、ときおりプログラムに目をむける。演奏終了後に拍手をするとき以外はただ黙って聴いているだけである。そして演奏者側もまたただ演奏しているだけである。それに比べて現代のアイドルやアーティストのライブはどうだろう。ファンは椅子に座らず、立ってペンライトを振り回しながら歓声をあげている。そうしてアーティストと観客との間に一体感がうまれているのだ。コンサートやライブのほかにも水族館や動物園などで見る側が参加する展示物が増加している。水槽や檻のなかの生き物たちをのぞくのではなく、実際に触れ合うスペースが儲けられているところがあるだろう。タッチプールが良い例だと考える。ただヒトデを眺めるのではなく、指でさわってみるというのは観客を楽しませる。私は何かを発信するときに、観客の参加を考えて生きていきたい。
 そのための方法として第1に参加による混乱を恐れないことだ。私が通っている学校では毎年夏に受験を考えている小学生および保護者の方々向けにオープンキャンパスを開催する。そこでは部活に発表のほかに国語教室や算数教室を開く。私は昨年国語教室の担当生徒として小学生に手紙の書き方を指導した。実際に小学生が家族や友人、塾の先生などに手紙を書くというイベントだった。手紙の書き方を教えるだけだったら、私たちが教壇に立って、黒板に示せばよいのかもしれない。しかしそれでは小学生にとって面白くない。自分が参加して、工夫しながら楽しく手紙を完成させていくほうが、小学生にはもちろん、私たちも充実した時間を送ることができる。それはそれぞれが分離しているのではなく、同じ時間を共有できるからだろう。したがって受け身にならず、お互いに関わりあうことによって両者がその時間を最大限に楽しめるのではないか、と考える。
 また第2の方法として、人の上に立つ者が、すべてを自分で進めないようにするべきだということである。今のところ私は部活で私の学年をまとめる立場にあるのだが、それを深く意識させられる。それぞれタイプの異なった二十人近くの人の意見を聞きながらまとめるより、私一人で決めてしまった方が楽な場合もある。しかしだからといって私が全てを独断で決めてしまっては他の部員にとって部活が存在のないものになってしまう。そうした結果、私も部活で苦しい思いをしてしまうのかもしれない。そう考えているので私は自分だけが空回りをしないようにしているつもりだ。あの有名な坂本龍馬も亀山社中を作り、若者に意見を取り入れながら発展させて言ったからこそ「海援隊」を結成し、伝記に残るほどの偉人になったのだろう。周りの意見を聞かない人は決して人のリーダーになることはできないのであろう。
 確かに、クラッシック音楽のコンサートにように一方的に発信されているものを受け身の姿勢でとらえる場も案外居心地が良いものかもしれない。しかし「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という名言があるように、私が何かを開催する際には観客参加の自由な形態にし、それを社交の場のひとつとできるようにプロデュースしていきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 観客参加のすすめ さくら 92 1357711029986
2 社会に生きる子ども ななみ 84 112152847887
3 ハッピーの連鎖 ハオハオ 84 106852777884
4 社会で生きる くまもんっ☆ 82 133652969090
5 客と演者の一体感 えらる 81 133644838189
6 観客の一体化 フラワ 79 10074911811287
7 観客が参加すること きやの 79 10734810510186
8 笑顔 かまむ 79 95149778686
9 私の英語能力はほとんど ドラエモン 79 83152797586
10 文化もパーソナリティも くけぬ 73 65849646787

 

2月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部123人中)


周囲の人も自分たちと同じ!
のんちゃん
 私は、今回の長文にもあったように、自分の周囲の人たちも自分たちと同じなのだと考えるべきだと思う。
 そのための第一の方法としては、相手の立場にたって考えてみることである。私の母は大動脈解離という病気で1ヶ月ほど入院した。1月半ばに退院してきたのだが、入院生活のためにボケが少し進行してしまった。病院で管理された生活をしていたため、起きるのも寝るのもこちらの指示がないと、何もしなくなってしまった。漸く、お風呂の入り方を思い出したところで、私は少々、介護に難儀を感じていた。そんな時に、母の退院の知らせを受けて北海道の親戚の陽子さんから電話がかかってきた。母は、昔、陽子さんの世話をしたことがあり、陽子さんは私の母が大好きなのである。陽子さんは「東京に出ていくから、お会いしたい。」と母に告げると、母は「是非、出ていらっしゃい。」とにこやかに応対した。しかし、電話が終わると私に「この電話の人は誰なの?」と問いただす。「潤叔父さんの奥さんだった人だよ。」と言うと、「潤ていったい誰なの?」と自分の弟の潤のことを忘れてしまったようである。陽子さんには介護の大変さを言っておいたのに、数日後、陽子さんからは「春になったら、そちらに伺いたいと思います。」とメールが来たので、私は少しばかり腹がたってしまった。私の実家に泊まることを前提に私の母を見舞いたいということなのである。私は母の介護と本屋の仕事で手一杯なのに、お世話する余裕がないのにと思ってしまった。母自身が陽子さんのことを忘れかけているので、来ていただいても、上手く応対できないのにとの思いもあった。ちょっと、脳天気のようにも思えた。だが、陽子さんの立場にたって考えてみた。陽子さんは、昨年、自分のお母様を亡くし、つい先日一周忌を終えたばかりだという。亡くなられるまで、お母様の介護をされていた。前向きに生きなくてはと思うのだけれど淋しい気持ちでいっぱいだという。こちらにお泊めできるかどうか、私の手に余らないかはまだ何ともいえない。だが、近くのホテルを予約するという手立てもある。ただ腹を立てるだけでなく、陽子さんの立場にたって考えなくてはいけないと思った。ついつい自分の難儀ばかり主張してしまいがちだが、相手も同じように難儀しているのだと、相手の立場にたって考えてみなくてはならないのである。
 第二の方法としては、自分たちの狭い世界だけに捉われて視野を狭めないようにすることだ。経営の神様と言われた松下幸之助は、父親が商売に失敗して尋常小学校4年生で中退させられ、火鉢店に丁稚奉公に出された。それで満足しないで自転車屋に奉公先を変えたあと、大阪に導入された路面電車に感動して電気に携わる仕事に就きたいと電燈会社に就職した。そして、そこで電気について学んだ後、自分で小さな店をはじめた。幸之助は自分の小さな世界に安住することはなかったのである。そんな幸之助が良く言っていたことが「衆知を集める」ということである。例えば、次のようなことを言っている。最高の経営は何かというと、それは、衆知による経営ということである。全員の知恵が経営の上により多く生かされれば生かされるほど、その会社は発展する。いかにすぐれた人といえども、人間である以上、神のごとく全知全能というわけにはいかない。その知恵にはおのずと限りがある。その限りある自分の知恵だけで仕事をしていこうとすれば、いろいろ考えの及ばない点、かたよった点も出てきて、往々にしてそれが失敗に結びついてくる。だから、中心に立つ人が、自己の知恵のみによらず、衆知をカクテルにしてこれを活用するならば、これは真に偉大な働きをすると思うのである。経営の神様と言われた松下幸之助にして社員全員の衆知を集めることの偉大さをといているのである。まして、我々は自分たちだけの狭い世界に捉われて、視野を狭めるようなことは、努々あってはならないと思う。
 確かに誰にとっても他人には伝わらない心というのはあるかもしれない。しかし、周囲の他人にも、自分と同じ深い内面があるのだということ、自分たちと同じなのだと捉えることによって自分の考えも深まるのだと思う。傍目八目どころか傍目十目ぐらい、他人の方が自分のことを良くみているのかもしれないのだ。他人の目とは、決して無関係な代物ではなく、自分を映す鏡なのである。私は周囲の人を自分たちと同じなのだと捉えることによって自分の考えを深めるべきだと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 周囲の人も自分たちと同じ! のんちゃん 91 183964929492
2 個人と集団 ちな 89 117367788087
3 「大相撲をはじめて見にいったとき」 T・M 88 124761989293
4 自分らしさ さえピ 88 125659858790
5 医療従事者として えひな 88 125562698092
6 自己犠牲は果たして良いのか えりそ 87 135056717690
7 感情の豊かさ いすも 86 124756778389
8 日本人の個人主義 なるは 84 121954959192
9 楽しい生活 トウモロコシ 83 168853909993
10 「黄金」のコミュニケーション なむね 82 101154808589



2024年07月の森リン大賞 |  2024年06月の森リン大賞 |  2024年05月の森リン大賞 | 
2024年04月の森リン大賞 |  2024年03月の森リン大賞 |  2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
2019年08月の森リン大賞 |  2019年07月の森リン大賞 |  2019年06月の森リン大賞 |  2019年05月の森リン大賞 |  2019年04月の森リン大賞 | 
2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
2018年05月の森リン大賞 |  2018年04月の森リン大賞 |  2018年03月の森リン大賞 |  2018年02月の森リン大賞 |  2018年01月の森リン大賞 | 
2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
2014年09月の森リン大賞 |  (2014年7~8月は未集計) |  2014年06月の森リン大賞 |  2014年05月の森リン大賞 |  2014年04月の森リン大賞
2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
2013年05月の森リン大賞 |  2013年04月の森リン大賞 |  2013年03月の森リン大賞 |  2013年02月の森リン大賞 |  2013年01月の森リン大賞
2012年12月の森リン大賞 |  2012年11月の森リン大賞 |  2012年10月の森リン大賞 |  2012年09月の森リン大賞 |  2012年08月の森リン大賞
2012年07月の森リン大賞 |  2012年06月の森リン大賞 |  2012年05月の森リン大賞 |  2012年04月の森リン大賞 |  2012年03月の森リン大賞
2012年02月の森リン大賞 |  2012年01月の森リン大賞 |  2011年12月の森リン大賞 |  2011年11月の森リン大賞 |  2011年10月の森リン大賞
2011年09月の森リン大賞 |  2011年08月の森リン大賞 |  2011年07月の森リン大賞 |  2011年06月の森リン大賞 |  2011年05月の森リン大賞
2011年04月の森リン大賞 |  2011年03月の森リン大賞 |  2011年02月の森リン大賞 |  2011年01月の森リン大賞 |  2010年12月の森リン大賞
2010年11月の森リン大賞 |  2010年10月の森リン大賞 |  2010年09月の森リン大賞 |  2010年08月の森リン大賞 |  2010年07月の森リン大賞
2010年06月の森リン大賞 |  2010年05月の森リン大賞 |  2010年04月の森リン大賞 |  2010年03月の森リン大賞 |  2010年02月の森リン大賞
2010年01月の森リン大賞 |  2009年12月の森リン大賞 |  2009年11月の森リン大賞 |  2009年10月の森リン大賞 |  2009年09月の森リン大賞
2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


Online作文教室言葉の森