毎月の森リン大賞

森リンの丘

 


11月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部54人中)

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11月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部120人中)

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11月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部120人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 楽しかった音楽会 なむけ 74 88348717679
2 もえる田島先生 ゆちお 73 66146677587
3 元AKB48ではありません みよい 72 58444598186
4 おいしそうなたまごやき イーサン・ハント 72 80644647680
5 どきどきの水泳テスト ゆみゆみ 72 70347547390
6 元気いっぱい!Y先生 あじさい 72 61647496899
7 うきうき楽しいおつかい♪ ゆふお 71 63141607390
8 まよわないスーパーを作りたい あざらし 71 92143526589
9 はじめてのオムライス たちい 70 62042536889
10 今ならもう分かる やまら 70 85647486192

 


11月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部136人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ブルーとレインに乗ったこと ゆとよ 80 85442899899
2 夜行バスの旅 あこん 80 102643768586
3 電車で行こう ゆめく 79 169143748383
4 大好物のとんこつラーメン くかれ 79 76952648295
5 ガッタンゴットン電車通学 みるきーな 78 868579712089
6 よだれのカレーライス こにち 77 96443608786
7 ガマが食べるうどん たか 77 75047608687
8 図書館の帰りのできごと ひあと 77 78643667887
9 「長所の宝箱」 なむな 77 91249577287
10 お米はとても大切 くあゆ 77 82553726593



11月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部163人中)


本は楽しみ、感じ取ることができる。
なみま
 私は本を二度三度とはめったに読まない。例えばシリーズ本でいくと一冊目を読むと新しい発見が有り感動し主人公や登場人物に親しみがわく。今度はどんな展開になっていくのかと、いつも先が気になってしまう。まるで”やめられない止まらないカルビーのかっぱ海老せん”のような感じ、又はちりも積もれば山となるといった感じであろうか。ちょっとした時間に本を読むという事が、私は非常に好きである。
 これは、私の想像話であるが、同じ本を読むにしてもきっとその時その時で感想は異なるであろう。最初は表面的な意味しか分からずに、ただ面白かったな、ドキドキしたな、など物語の展開に気が集中して読み、終わるかもしれない。それが、二回目になると人物の心理を追求するようになり、三、四回目と繰り返されることで映像化され、周りの景色まで色濃く再現されるであろう。人は成長していき、色々な事に触れ合い、日々を積み重ねていくから、主人公のちょっとした心理や主人公のその気持ちにかける情熱というものが、じんわりと僕らの胸を通して伝わるのである。意外とその本の第一印象は普通かもしれない。しかし繰り返し読む事でその本には花火のように熱く感情という感情が燃え上がり、いずれ自分もその人のように生きてみたい!と思うのであろう。
 伝記を読む理由は親に歴史の勉強をしなさい、と言われ読むわけではない。確かに読むきっかけは薦められたからという理由も少しはあるのだが、読んでいるうちにどんどん人物に惹かれていく。人物はライトアップのような華やかな状態が一番輝くわけではない。花開く前の一生懸命な地道でありながらも、影のような努力をするその姿が美しいのである。そこに価値というものが付く。だから私は有名でなかったにしても、そういう姿を伝記を通して知り、自然と応援したくなる。伝記にはそういう魅力がある。
 確かに映画を見た方が風景なんかでも良く伝わるのでは?という意見がある。しかし私はこれとは異なった意見を持っている。本を読むと新たな世界に行ける、タイムスリップもできる。時代風景なんかでも想像する方が気持ちが伝わるし、映画とは異なった風景を想像する事もできる。つまり本とは気持ちを伝えるものだ。
 今、台風が吹いている。私はそこで風に押され転んでしまった。が、人生誰にいくら邪魔されようと、転ばず自分の意志を通したいものだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 本は楽しみ、感じ取ることができる。 なみま 83 98754697995
2 一番かがやけた自分 はーちゃん 80 116139819993
3 調べることの大切さ きゅうちゃん 80 101751847592
4 手作りの良さ たっくん 79 108844849895
5 本から得た事 オズグット・マニング 79 61838989292
6 ぼくの好きなスリーベリー はれさ 79 84241759189
7 科学的態度とは とよし 79 117441868983
8 ご本 キングスペディオ 79 97041768781
9 「肉!肉!肉!肉きたー」 sugichan 79 94548698583
10 なんでも試す心がけ みおコロネ 79 108949608487



11月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部87人中)


自然でできること
どろっぷ
 自然は素晴らしい。自然とは、「森林」、「太陽」、「風」などだ。自然派身近なところで利用されている。木製のものは、数えるとたくさんある。木は紙にもなる。えんぴつも木でできている。机も木、生じ、ドア、いす、たんす、ピアノ、バイオリン、わりばし、こけし、かべの額縁、本、ノート、新聞…。このように、木はたくさんのものに使われている。太陽は、太陽を利用して電気を作り出す「太陽光発電」、風は、風を利用して電気を作り出す「風力発電」などで使用されている。
 ところで、なぜ木製のものはいっぱいあるのか、気にならないだろうか。私は気になった。でも、利用されやすい理由はすぐに分かった。それは、丈夫で長持ちするからだ。私の家にある木製の踏み台は、木に白いペンキのような塗料がぬられているが、もうはげていて、木の色が見えている部分が少しある。私が小さい頃からあるため、なんとなく私が生まれた年前後に購入したものだと思い込んでいた。しかし、私は母から驚くべき事実をそこで知らされることになるのである。実は、その踏み台は、私の祖父が作ったものらしいのだ。丈夫に出来ているため、もし新品だったとすると、お店では高価な値段で売れるかもしれない。そして、さらに驚くべき事実があった。母が洗面所の蛇口に手が届かなかった幼い頃に、母のために作られたものだったのだ。約40年前のことだという。でも、踏み台は汚れたりしていても、色がはげていない部分の方が多くて、私はびっくりしていた。今後も同じように使えそうだ。まるで祖父は建築士のようだ。
 自然の素晴らしさは、これで終わりではない。バーベキューをしたとき、炭を焼いて、おいしいお肉を食べた。その火の上で、マシュマロを焼いた。これがものすごくおいしい。森や公園では、キッチンのように電気を使用できない。しかし、炭やライターがあれば、肉などが簡単にやける。フライパンで焼いて食べるよりおいしい。でも、あまり理由はわからない。
 このように、自然が持っている力はすごい。プラスチック製のものは、ある衝撃でこわれたり、ひびが入ったり、傷がつきやすい。しかし、木製のものは、人間が作り出した資源には負けてはいない。造花を見ると、香りがしない。それに、美しいとは思わない。ただ、枯れないところが生花よりも良いところだが、枯れない花は逆に美しくないのかもしれない。
 自然からできたものとは、人間にとって丈夫で長持ちするものである。自然は人々を和ませたりする力があるように思う。普段は何も考えずに手にしているものは、自然からできているものかもしれないと、私は思った。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 自然でできること どろっぷ 86 108757858283
2 自然の良さ パリジェンヌ 83 108354818890
3 自然のものと人工のもの スヌーピー 82 114352718389
4 人工物と自然 なもれ 80 97349848279
5 朝ねぼう いちごちゃん 80 94346708280
6 昔遊んだ車 くりお 80 99042628081
7 六年間のペア レオキング 80 110646637583
8 長所と短所 まあやん 80 96259587081
9 自然とともに生きる(清書) ロナウド 79 1314519011487
10 木の使い道 りんご 79 874519610084

 


11月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部78人中)


偉大な自然
ぎんぎつね
 私たちにとって、ミミズは身近な存在であるとともに、その存在を軽んじられる生き物でもある。しかし、この文化が低い生き物は自然界において重要な役割を果たしていることをダーウィンは彼の著書、『ミミズと土』に記している。ミミズは毎日土を食べて生きている。ミミズが食べた土は、ミミズの体内の分泌液によって豊かな黒い土に変わり、さらに、出てきた土は細かい団粒状であるため、水や空気が通りやすく、ふわふわと柔らかくなる。つまり「土が死んだ」ことは「ミミズが死んだ」ことになると有吉佐和子は述べている。『ミミズと土』が出てからいまや、ロンドンのあるところではミミズを用いた生ごみの処理が始まっている。ミミズは私たちの日常生活を改めて振り返らせたのである。
 私は、自然の仕組みに敬意を払うべきだと思う。その理由は二つある。
 その理由は第一に、自然があるからこそ、私たちは生きていくことができるからだ。今の私たちは科学を発展させて、自然を破壊しているが、植物たちがいなくなったら、誰が私たちに酸素を与えてくれるのだろうか。多くの生き物たちが姿を消してしまったら、誰が私たちに食料を提供してくれるのだろうか。今、地球はこの百年間で摂氏約一度上昇したのだ。一度というとあまり変わらないではないかと思われるが、約一万年前の氷河期と、現在の地球は三~六度しか変わらなかったことを考えれば、、人類がどれほど多くの生命を危険にさらしていることに気づくだろう。このような状況を作り出してしまった私たち人間はこれらを解決しなければならない責任がある。
 また第二の理由としては、生き物それぞれが自然の役割を担っているからだ。ユーグレナ属のミドリムシは、動物でありながら光合成をして二酸化炭素を吸収する働きをする。(そのため植物として扱われることも)また、ミドリムシは食べると、非常に栄養価が高く、まさに人類の期待の星だ。わたしも、旅行先の科学館で「ミドリムシクッキー」というものを見たことがある。値段も比較的高く、また科学館など限定の場所でしか買えないので、普及には時間がかかりそうだなと思った。ミドリムシの体長はおよそ〇・五ミリメートルしかないが、このように小さな生き物でも自然界の大切な役割を果たしているのだ。
 確かに、自然の仕組みに従ってばかりいると、生活が不便になったり、成り立たなくなってしまう。しかし、「脱皮できない蛇は滅びる」というように、人は高慢であるあまり、今日まで人間本来の役割を忘れ、自然を破壊し続けている。だからこそ私たちは謙虚になるとともに、自然界に対して誇れるような新しい生活を始めるべきである。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 偉大な自然 ぎんぎつね 89 109864869192
2 今、全力で! 四葉のクローバー 87 116857698089
3 不思議の力 りょうたろう 86 137154748489
4 未来へ れたす 86 124651787590
5 小さいものの役割 アルセウス 85 101657748087
6 自然と生きる とりう 84 103056747592
7 詩的な言葉は大切だ トレジャーハンター 84 110361687189
8 小さな生き物などの役割 がんばる 83 105252577495
9 清書 きもえ 82 102956909084
10 人が安堵できる理由 ほっぴぃ 82 107156637083

 


11月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部75人中)


古典と流行どちらを追うか
はるりん
 古典とは、決して古いものという意味では無くて永遠に新しいものを古典という。流行りと呼ばれるものは、確かに流行っている時代の人々にはたくさん読まれるが、時代をまたいで読み継がれるわけではない。若い頃面白いと思いながら読んでいた本も、今改めて読んでみると、つまらないものであったりする。流行りの本の多くは、いつの間にか消え去ってしまうのだ。古典は、人間的なものを、その時代の具体的な素材を用いて抽象の中に表現し得ているものだ。古典に現代の生活では日常的でない素材が用いてあると、抽象の骨組みがはっきりと見えてきて、現代の生活で混乱した思考をはっきりとさせてくれることがある。古典は、読むとすがすがしい気分になるのだ。
 確かに、古典には何とも言えない魅力があり、素晴らしいと思う。古典と呼ばれるものは、いつの時代に読んでも感動する。私は、5年生くらいの時に好きだった本は、いま読み返しても面白いとは感じない。しかし、昔読んだ「走れメロス」を、今国語の授業で扱っているのだが、教科書で読んでみても素晴らしいと思う。他にも、素晴らしいかどうかは私には分からないが、「平家物語」などは作られてから1000年以上経っているが、今も有名で国語や古文の時間に扱っている。私が小学校中学年の時に好きだった子供向けの楽しい文庫本や漫画が、1000年後の中学校の古文の時間に扱われることは、まず無いだろう。これが、流行の本と古典の違いだ。古典には、いつの時代にも通用する素晴らしさがあると思う。流行の本が大衆に受けるのは、発売してから少しの期間だけで、しばらくすればまた新たな本が流行り出す。本以外でも音楽がそうだ。流行りの歌もあるが、昔からずっと歌い継がれている曲もある。ビートルズやマイケルジャクソンなどだ。これらのアーティストの歌は、どの年代の人でも知っているはずだし、とても感動的でいつ聴いてもよい歌ばかりだ。日本の曲でも、民謡や童謡など昔から歌い継がれている曲はたくさんある。
 しかし、今の時代の流行りもよいと思う。流行りは、人を引き付けることができるし、人々のお手本となる。私は、ファッション雑誌を読むのが好きなのだが、よく今年の冬一番流行る○○などのフレーズが書いてある。私は冬服の買い物に行く時は、この流行りをチェックしながら買い物をする。例えば、今年の冬流行っているのはファーだが、どのお店にも店頭にはファーの付いた商品がずらりと並んでいる。これは、買い物をする客にとってとても参考になるのだ。流行の物を買えば間違いは無いはず。これは、とても分かりやすいと私は思う。さらに、いつまでも古いものにこだわるのは良くない。人間は日々進歩していくべきなのだ。数学の授業で、ある問題の解き方を習った。その解き方は、他の問題にも使えるのだが少し応用した問題になると、他の解き方も出てくる。私は、最初に習った方法で応用問題も解いていたので、テストの時に時間が足りなくなってしまったことがある。前のやり方をずっと使っているのでは進歩することができない。新しいやり方をどんどん使うことも大切だと思う。
 古典を大切にすることも流行を大切にすることも、どちらもよいことだと思う。しかし、「自分の心の内に持っていないものは何一つ自分の財産ではない」という名言もあるように、古典または流行が、自分にあっていることが大切だと思う。自分は今、古典、流行のどちらを必要としているかを見極めるできなのだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 古典と流行どちらを追うか はるりん 87 143653777787
2 古典と流行 小林少年 86 152857758486
3 古典と流行 森チュウ 86 157567687587
4 ただ道具に過ぎないもの にゃぱ 84 127854809287
5 魅力ある古典 ふっくー 83 117256879493
6 「ああすれば、こうなる」(清書) もけけ 83 130847707689
7 潤滑油 ブレイド 83 105954637589
8 成長において いちご 82 94654777583
9 生きた古典 ゆきんこ 81 104148817486
10 話し方 ポケット 81 97252647492

 


11月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部36人中)


パクリ
ことのは
 人類は模倣することで発展してきたところがある。すなわち、現代を生きる私達も模倣することを恥じる必要はない。私は模倣の能力を武器に、自分自身を向上させて生きていきたい。
 そのための第一の方法としては、模倣する際は手本をよく観察し、自分の中で消化することである。中学校の美術の試験には、実技がある。毎回先生によって定められたテーマの物を、鉛筆を使用して描くのだ。一年生の時に行われた実技のテーマは、日本の鉛筆のデッサンであった。まず私は実物を見つつ描いてみたが、鉛筆には程遠い絵に仕上がってしまった。もはや幼稚園児のお絵描きレベルだ。目にあまる酷さなので、母に協力を仰いだ。母の描いた絵は、正しい鉛筆の絵だった。「実物を見ながら描く」というデッサンの鉄則を破ってはいるが、私はその絵を見ながら鉛筆を描き始めた。よく見ると、タッチや輪郭の描き方、影のつけ方など、学ぶべき点が分かった。どのポイントも、従来の私の絵には存在しなかったものである。発見したポイントを心に留め、絵の中に盛り込むようにしつつ毎日デッサンの練習を続けた。その結果、三十点満点中二十五点を取ることができたのだ。最初に描いた酷いレベルの絵に比べれば、驚くほど進歩していた。おそらくこれは母の絵のおかげだろう。そしてこのような成果を上げられたのは、目の前の手本のポイントを理解し、描くことに臨んだからだといえる。与えられた手本を、ただ漠然と真似するだけでは、手本を見る意味がない。
 また第二の方法としては、授業の一環に「模倣」という作業を取り入れることである。例えば、「パロディを作成する」という内容の国語の授業はどうであろうか。生徒がとっつきにくいと感じるであろう近代文学などを、生徒達に模倣させ別の作品を作らせてみるのである。パロディを作る=既製品を真似るということは替え歌を作るのが面白いように、なかなか楽しいものだ。しかも作者の独自のスタイルが見られる文学作品ならば、生徒はなるべく原作の形を踏襲した作品を作ろうと試みる。パロディは、原作が分からなければ面白くないからである。そのためにはパロディにする作品を深く読みこみ、自力で分析するといった作業が必要になるのだ。作品をどれだけ理解しているかで、出来上がるパロディの質も違ってくる。つまり、パロディを作るという作業をこなすことが、その作品を深く理解し、味わうことにつながるのだ。ただ授業を受けるよりも楽しく、生徒達の理解度も上がるのではないだろうか。聖徳太子は隋の国の使者から隋が発展しているということを聞き、そのような国にする方法を学ばせるため僧を連れて行かせた。その後、隋の良い所を模倣したから、日本は発展したのであった。
 確かに何も考えることなく模倣しただけでは、その後進歩することはできない。だが模倣は、理解を深めるための一つの手段である。「持ち物を気にするのは、実力に自信のない証拠である」という名言があるように、模倣することを恥じずに、模倣によって自分の能力を高めていきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 パクリ ことのは 91 125868728892
2 アナログ思考 織田信之助 88 1208661039184
3 時計を選ぶときには はわえ 87 121561697695
4 長所を生かす なるか 86 150161939992
5 アナログとデジタル ききか 85 165358988592
6 模倣できる能力に自信を持とう きらり 84 114154969186
7 昔話 ハッピームーミン 83 104649727393
8 昔話 BOY 82 98553757292
9 ストップウォッチと例え ピルル 81 1086488687100
10 昔話から学ぶ きよほ 81 108048646587

 


11月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部125人中)


「知性」を見直す
nakamu
 水族館に住むオルカやイルカは、ただ餌が欲しい為に本能的に芸をしているのではない。彼らは彼らが「友」として受け入れる事を決意した人間を喜ばせ、更に自身も楽しむために、芸をする。つまり彼らの「受容」の「心」の判断によるものなのだ。彼らのような鯨や象の「知性」 と、科学技術を進歩させて来た人間の「知性」は違う。人間の知性は自分以外を支配しようとする「攻撃」の「知性」であるのに対し、彼らは「受容」の「知 性」を持っているのだ。私達は彼らの、相手を理解し共生を試みる「受容」の「知性」に学ぶべきだ。
 その為には第一に、私達が「知性」を攻撃のためではなく、調和のために使うという方法が考えられる。私が通う学校では、先生が生徒を非難する事が少なく、むしろ褒めてばかりだ。1つの小さな善行で、これでもかと云うほどの賛辞を受ける。代わりによっぽど酷い行いでなければ、怒られず、お説教程度で済んでしまう事がしばしばだ。おそらく褒めて伸ばす、という教育理念でもあるのだろう。そして私はそれが、プラスに働いていると実感している。生徒達の表情は明るく、学校にははつらつとした雰囲気が溢れているからだ。
 第二の方法と しては、人類が自然を尊んでいた時代を再評価することだ。元来日本古来の八百万の神への信仰は、目に見えない自然に対する畏敬の念から生まれたものだった。人々の自然への畏れは、自然との共生意識を生んだ。
 他にも、人々が自然を尊んでいた歴史として、江戸時代のリサイクル精神などが挙げられる。それが明治の文明開化と共に、欧米の富を意識 する生き方が普遍化、定着してしまったことで、今では殆ど忘れ去られてしまった。科学技術の進歩がもたらした工業文明の発達と、その上に広がっていった人類 の発展が、人間の自然への畏怖を忘れさせてしまったのだ。今なお続く自然破壊は、自然を無視して発展をした人類の思い上がりの延長だといえる。それがいつか自分の首 をも絞めると考えると、情けないばかりである。
 確かに「攻撃」の「知性」は科学と経済を発展させ、それは人類の発展へと導いた。しかし「人は文明の上だけに生きるのではなく、1つ1つの自然の恩恵による」と言える様に、大切な事は、私達が、自然への感謝を忘れていないか、ということだ。人は築いてきた文明だけに頼って生きているのではなく、大切なのは、自然の恩恵によって生かされていることを、心に留めておかなければならないだろう。そして自然と生きていく決意をした時には、私達は現代の自然破壊の手を止め、自然との共生と調和を意識せねばならない。つまり「受容」の精神を学ぶ必要があるのだ。幸いな事に、自然は未だ私達に少なからず「受容」の心を示してくれている。よって私達は自分達の「知性」を、攻撃から受け入れる体勢に見直さねばならないと私は思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 「知性」を見直す nakamu 94 117873869395
2 官僚制と労働時間の関係性 とりの羽 91 11656810710495
3 協調と競争 まりい 89 123469737886
4 心の自由 ゆてた 86 109558667895
5 個体性を持つ きやの 85 96462878286
6 マニュアルを土台に えらる 85 110861677587
7 例えば市町村で ドラエモン 82 690256777281
8 真似る事 ひょうたん 81 95553827886
9 人間関係を深める なやか 80 10004911010692
10 ことばという道具 ちゃんじい 80 102653626980



2024年07月の森リン大賞 |  2024年06月の森リン大賞 |  2024年05月の森リン大賞 | 
2024年04月の森リン大賞 |  2024年03月の森リン大賞 |  2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
2019年08月の森リン大賞 |  2019年07月の森リン大賞 |  2019年06月の森リン大賞 |  2019年05月の森リン大賞 |  2019年04月の森リン大賞 | 
2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
2018年05月の森リン大賞 |  2018年04月の森リン大賞 |  2018年03月の森リン大賞 |  2018年02月の森リン大賞 |  2018年01月の森リン大賞 | 
2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
2014年09月の森リン大賞 |  (2014年7~8月は未集計) |  2014年06月の森リン大賞 |  2014年05月の森リン大賞 |  2014年04月の森リン大賞
2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
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2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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