毎月の森リン大賞

森リンの丘

 


2月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部87人中)

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2月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部123人中)

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2月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部121人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 お父さんにないしょの夕食 らかふ 74 64246597596
2 年々形を変える細菌 コスモス 72 69342757192
3 自然のスケートリンクが出来たよ ゆりりん 72 74144596889
4 いたずらなざりがに 白うさぎ 72 87347626586
5 カメはかわいいな こたこ 71 70943506692
6 ハピちゃんとの思い出 りりら 71 86342516689
7 ダンゴムシウオッチング れらせ 71 65047506586
8 ごめんね、金魚さん。 あいラッコ 71 68546496295
9 いろいろな形 かなん 70 53639646887
10 チョコはうたせゆうたせゆうるさいな ゆっキー 70 116739546890

 


2月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部170人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 かけもどれ だいもんじくん 79 83746688586
2 理想の航空会社 社長まこと またろ 78 9395312311986
3 40周 ピーターラビット 78 89948668287
4 小笠原ツーリストになるぞ(清書) ゆきだるま 78 82249667792
5 植物とのふれあい れりか 77 92056598187
6 シュートでぽろり なりせ 77 83447618080
7 ミヤハラ植物記 ゆとえ 77 89042707984
8 こいしい思いで、なみだがポロリ こはな 77 98241637796
9 なぐさみ涙は止まらない ゆはる 77 114751597284
10 節分に手巻きすし イクラ 76 123043587989


2月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部143人中)


環境と共に生きる
プリン
 島に住む動物と大陸に住む動物とでは体の大きさが違うそうだ。それはなぜだろうか。その一つの理由として、生きるための捕食が原因と考えられるそうだ。動物にとって島という環境は、捕食者の少ない場所である。これをきっかけに、体の大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなって環境とともに体のサイズを変化させていく。その動物に合った無理のない体の大きさの変化は、私達の生きる思想にも、人類に合ったサイズがあるのではないか。私はこの文章を読み、人間も動物も適した環境やそうでない環境に対して、それぞれ体や気持ちを適応していく能力があることがわかった。
 一年の中には暑い時期や寒い時期とさまざまである。現在では、扇風機・ストーブ・エアコンなどがあり、快適に過ごせる空間がある。だは、昔の人々はどのようにして暑さや寒さをしのいでいたのだろう。今の私達の暮らしは、さまざまな電化製品によって成り立っている。エアコンも各家に一台あるのが普通だ。つまりそういった環境が当たり前になっているということだ。だとしたら、もし現在の人々がタイムスリップして、昔の暮らしに戻ったら、きっとその生活環境には耐えられないだろう。このように時代の変化とともに、人間の考え方も変化発達している気がした。
 快適な環境を守り続けなければならないのは私達人間だけではない。もちろん動物もそうである。そこで私は以前このような本を読んだことを思い出した。それは、世界中の保護希少動物のことである。保護希少動物とは、ここ数年人間の捕獲や気候の変化で姿を消してきて絶滅の可能性のある動物のことだ。自然の中で暮らすその野生動物を人間が保護したり守っていったりしてその減少を止めることが活動の目的だ。例にシマウマをあげると、幼いころに親を亡くしたシマウマは、餌の取り方や敵から逃げる方法を知らないため、大自然の中命を落とす危険がある。そんなシマウマを救うため、人間が作った自然に近い環境で保護し育てていく。人工的に人間が餌を与えたり、敵を近づけないようにしてしまえば、そのシマウマは人間の手から離れたときに自分の力では生きていけなくなってしまうからだ。人間にとっても動物にとっても慣れた環境とは恐ろしいものである。
 動物や人間の考え方の変化は、周りの環境が関係している。「陸に上がったカッパ」のように、自分に適した環境から離れると耐えられなくなる(本来持っている力を発揮できなくなる)。これでは困ったものだ。
 無理のないサイズとは、無理のない環境のことを示しているのではないだろうか。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 環境と共に生きる プリン 84 106957717690
2 「島の法則」とは? よれも 81 108052687086
3 深海魚のなぞ 茶太郎 80 11044411211587
4 わぁい はなまるくん 80 94851688292
5 チョウチンアンコウを読んで わはは 79 13024212714487
6 マラソンのかべ らこむ 79 112043669387
7 チョウチンアンコウ らはや 79 89044879390
8 上には上がある!! らうみ 79 125647727887
9 チョウチンアンコウ(感) うらら 79 85338717892
10 研究と命 ゆかみ 79 82249827790


2月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部115人中)


敬愛すべき自然
マーフィー
 私自身もコンクリートに飽き飽きしていて、草が生えている風景を心ひそかに楽しんでいた。数年たって、下水道工事が始まって地面が掘り返され、車の振動で下水管が壊れぬようほそうされてしまったのだ。町中の雑草に対する人間の態度は時と場合によって様々である。ハイキングに行けば、「緑がいっぱいで気持ちいいわねぇ」と喜ぶ人も、自分の庭に出てきた雑草は血眼で引き抜いてしまう。
 僕は、庭に綺麗な花とともにさりげなく生えている雑草を、やはり憎く思ってしまう。たくさん雑草が生えていて、その雑草自体が景観の一つになっているならまだ理解できる。だが、美しく色とりどりの花が景観となっているにも関わらず、その景観を損ねるのなら、あまり納得はいかない。(この理論でほかのものを言うのは、少し無理があるが)だが、一つ一つのものを大切にするということは、わからんでもない。その雑草を、一つの「自然」として見ている人もいないわけではない。類似しているものを一つにまとめ、同じものと見る。その考え方も理解できなくもない。だが、さすがに引き抜いてしまうのは理不尽な気もする。「有言実行」とは言うが、そこまでの憎みはない。学校の愛校作業では、雑草を抜いて袋に入れるという作業もあった。そこから、動物の餌にするのなら、雑草も「我が生涯に一片の悔いなし」と言える程の生き様だと思う。だが、その雑草だって、生えたくてその場所に生えているわけではないのだ。置かれた場所で咲きなさい、とは言うがすくすく育ってきたが小さい子供にあべこべに引き抜かれ、焼かれてしまう。愛校作業はあるが、なぜ「愛草作業」というのは行わないのか?自然というものに向き合い、尊いものとして考えさせる良い機会になるのではないだろうか。
 この前テレビで、園芸家のことについてやっている番組を見た。ポールさんという人が出ていて、とても活躍している園芸家だそうだ。ポールさんは、陰でよく育つ植物や一年程度で枯れてしまう草や花を使用するのではないく、見た目の景観を意識しながら、生えている期間(年月)が長い植物を利用しながら自然や地球環境にやさしい土地作りをしているのだ。自然にやさしくそして外見などの面で人にも優しい。いろいろな工夫や努力をすれば、良い方向に向きを変えることもできるのだとその番組を見て感じた。
「最近の人々は、自分のためだけを考えている人が多い。いわゆる自己中心的人物ということだ。だが、自分を支えてくれている地球を、自然を、大事にしなければならない。だから僕は、こういう土地作りに努めているんだ」
まるで、ポールさんは自然の友達のような存在に思えた。
 人間にとって、自然とは第一、第二に考え、大切にしなければいけないものだ。子供から大人になるまでに、考えておかなければならないものの一つである。自然を「尊尚親愛」することで、人間性が豊かになるはずである。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 敬愛すべき自然 マーフィー 91 120066849392
2 見た目と中身(清書) らりし 86 173056657590
3 人間と自然 らめき 85 110154768090
4 外と中 らもさ 84 142052676889
5 きんちょう らたち 83 135451567377
6 私は緊張大嫌い!! みるく 83 189347737287
7 授業参観 レモン 82 148151668487
8 中身を重視すれば資源が節約できる くあゆ 82 102753708393
9 見た目重視の日本 ゆまた 81 141649859184
10 過剰包装 わせえ 80 1217548810687

 
★1位の作品は要約の部分が多かったので、代表作品になりませんでした。

2月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部91人中)


言葉を厳密に
らみわ
 最近、言葉を略したりすることが非常に多くなっている。特に若い世代では、言葉を略すことが日常茶飯事になっていることが多い。現に私の友達も「リア充」や、「ゆるキャラ」などの略し言葉をよく使っている。「リア充」はリアルに充実、「ゆるキャラ」ゆるいキャラクターという意味合いを持っているが、若い世代以外にこれらの言葉が分かる人は中々いないだろう。しかし、この決定的な言葉の違いが若い世代と大人がコミュニケーションを取る上での壁になっているのかもしれない。言葉を厳密に使うことは大切だ。
 その理由は第一に、曖昧な言葉では誤解を招くことがあるからだ。私は以前、父に 
「山葵持ってきて」 
と、言われた。だが、言われた通りに山葵を持ってくると父は
「ああ、それじゃなくて」
と言って、山葵味の柿の種を指差した。私はチューブの山葵を持ってきて欲しいと頼まれたつもりだったのだが、父は山葵味の柿の種のことをいっていたのだ。後で父に聞くと、その日の前日に私が山葵味の柿の種について話していた為、通じると思ったらしい。だが、私からしてみれば前日の話ならば厳密な言葉を使ってもらわないと理解しにくい。母に洗濯物を干すように頼まれたときも同じようなことが起こってしまった。私は単純に洗濯物を干せばいいと思っていたのだが、母の考えではベランダに置くところまで行うのが常識だったようで、結局怒られてしまったのだ。これらの誤解はきっと、家族だから少し位曖昧な表現をしても通じるだろうという奢りから生まれたのだろう。家族でさえも少し曖昧な表現をしたら誤解されてしまうのならば家族以外の人と曖昧な言葉でコミュニケーションを取ったら更に酷い勘違いを引き起こしてしまうかもしれない。  
 その理由は第二に、厳密な言葉で表現すれば誰にでも分かり易いからだ。例えば、ニュースや新聞の言葉は誤解されにくい言葉が使われている。もしも、分かりにくい言葉が使われていたら、視聴者の中には突拍子もない誤解をしてしまう人もいるだろう。例えば、天気予報士が「明日はカラッとするでしょう」と言ったら、カラッと晴れるのか、カラッと乾燥するのか判断するのは難しい。そのため、晴れると思って遊びに行く予定をたてたら、乾燥はしているが曇りだったなんていう残念な勘違いを引き起こしてしまうかもしれない。だが、実際にこのようなことは起きていない。それは、このような情報機関では言葉を厳密に使うことで誤解を最小限に抑えようとしているからだと私は考えている。携帯電話の加入台数は2002年12月末で73514100台となっているが一方で、携帯電話では気持ちは伝わらないためトラブルも多い。益々言葉を厳密に使うことが大切になってくるだろう。
 確かに、言葉を厳密に使い過ぎても堅苦しい会話になってしまう。しかし、「すべてに効くという薬は、何にも、たいして効かない」という名言もあるように、「まあね」などの曖昧な言葉よりも厳密な言い方をする方が誤解が少なく、良いコミュニケーションが取れるだろう。今日ではスマホなどのSNSを小さな子供でも持つようになっている。だが、まずは曖昧な言葉ばかりに頼らなくても相手と会話できるようになることが大切だ。私は、厳密に言葉を使い、誤解の少ない良好なコミュニケーションを取っていきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 余白の利用 彌織 89 123362938987
2 言葉を厳密に らみわ 89 137467718192
3 本質的な問題にの感想文 わかよ 88 290366959287
4 言葉から受けるイメージの違い りすっぴ 87 130854717890
5 はっきりと言う事 きろせ 86 123854707983
6 科学は記述から始まる りめい 83 109854667196
7 狂気 らもえ 82 143352959790
8 息抜きの時間 とうがらし 82 98354697784
9 本当のナマケモノとは? みっふぃーちゃん 80 85947899081
10 厳密に使う言葉 はーちゃん 79 109446638095

 
★1~2位の作品は要約の部分が多かったので、代表作品になりませんでした。

2月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部54人中)


文化の価値観
くるる
 「パタンッ。」
手に収まりきらない厚すぎる本を閉じる。おととしの春、私はハリーポッターシリーズにはまってしまい、何冊にもわたるシリーズの全てを、一カ月もかからないうちに読み切ってしまった。この前だから、ハリーポッターの人気が少し落ち着いてきたころだ。流行に完全に出遅れていた。流行に乗り遅れたとしても、自分のペースで進んでいくことは大切だ。しかし、文化の流行に合わせ現代社会の波にのることも必要だ。文化の価値観は、どのように考えることが良いのか。
 確かに、自分自身の価値を大切にして行動するのが良いという意見がある。文化は年々進化し続けていく。しかし、その中でどうしても曲げられないものを持ち続けることは大切だ。例えば私の場合、世界中で流行した小説「ハリーポッター」シリーズについて挙げられる。今、その人気は静まってきたが、私はこの間初めてハリーポッターシリーズを読んだ。登場人物の動きや考えが面白く、色々な感情にさせられる小説であった。私はその面白さに飲み込まれ、十冊程度ある本を一気に読破してしまった。本に出てくる魔法の呪文やセリフも覚えてしまったほどだ。そのことを友達に話すと、
「今さらハリーポッターなの?」
と笑われた。そのとき、流行に乗り後れていたにも関わらず熱く語っていた自分がとても恥ずかしく思えた。しかし、趣味というものは自分で気に入ったものである。だから、流行に乗り後れていても関係ないのだ。自分が何を楽しいと感じられるかが大切だと私は思った。
 しかし、その時代の文化の価値観に合わせて行動することも必要だという意見がある。時代が進むと同時に文化も発展する。これは、その国が発展していっている証である。今、
流行という言葉に社会全体が敏感であると思う。この間は、今年流行すると思われる「怪味ソース」について取り上げていたテレビ番組が二つもあった。また、少し前ではスマートフォンの新しい形が発売されたときには、携帯ショップに多くの人が行列を作っていた。テレビのインタビューに答えた人は、約五時間並んで予約をしたと言っていた。このように、人々は流行にひどく敏感で、マスメディアの言葉に影響されている。流行の良いところは経済がうるおい、お金が世に回ることだ。しかし、私達は流行ものを入手したいと思うのは、多くの人と共有したいからだろう。文化の価値観に合わせ行動すると、流行について語りあえたりする。「桃太郎」という昔話があるように、きび団子を配れば家来が付いて来たが、今の時代ではポップコーンやパンケーキなど、流行ものを配らなければ家来は付いてこないだろう。流行とは、生きていく中でとても重要だとわたしは感じる。
 自分の価値観を持ち続けることは良い。周りの流行に合わせて行動することも良い。しかし、一番大事なのは、どんどん自分で行動して新しい価値観を探すことだ。「未来にはひとりでにできる未来と、自分で作る未来の二つがある。」という名言があるように、マスメディアに振り回されるのではなく、自分たちが生きる文化をどのようにしていきたいか未来に向かって考えていくべきである。これから私は、文化の価値観について深く考えていくと共に、自分の大切にしてきたい価値観も研ぎ澄ませていきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 話し合いの大切さ りなこ 87 116262767586
2 自己性と協調性の調整 紫電改 87 134953787590
3 文化の価値観 くるる 85 135056908683
4 人生の鍵 オラフ 82 146751738381
5 決め方 やまり 81 100653707384
6 多数決か全員一致か らふま 80 94161626886

 

2月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部28人中)


お金になる家事力
Qちゃん
 私は中学受験をして、現在は中高一貫の学校に通っている。おかげで、小学生時代の友達が受験勉強をしているときでも私は遊んでいられたわけだが、三年後に大学を選んで、受験をしなければならないと考えると気が重い。きっとこれからも生きていく中で、いろいろな選択をしながら大人になっていくのだろうけれど、生きる上で本当に必要なものとはいったいなんなのだろうか。それは今学校で習っている数式や知識だけではない気がする。私は精神的にも経済的にも自立した大人になりたい。
 そのための第一の方法としては、普段から周りの人に頼り過ぎないようにすることだ。例えば家事。掃除、洗濯、料理など、普段は母親にやってもらっていることを自分でやるというのは大切なことだ。家事力というのは、持っていれば非常に便利で、外食する分のお金を自分で作って使わずにいれたら、そのお金は他の物に使うことができる。つまり、家事力とはつまり経済力と同じものではないかと私は思う。他にも、自分でアルバイトをすれば、家族に金銭的に頼らず、また、一足早く社会を体験することもできる。アルバイトをする中で、目上の人に対する態度や、仕事に対する集中力をつけることができる。私はいつも布団を敷く仕事を家族の中で受け持っている。次は料理をできるようになりたい。
 第二の方法としては、社会で子供をもっと大人として扱うことである。「源氏物語」などでは光源氏は十二歳で元服している。幼稚園や小学校に通っている間はまだ「児童」であるが、中学生や高校生になるともう「学生」である。そうなると、もう周りもあまり本人を手伝いすぎてはならない。もちろん、放任主義というのはいけないものだが、甘やかしすぎるのも本人のためにならない。大学生となると十九歳なのだから、あと一年でもう完全な大人である。しかし、成人式を終えて、大学を卒業して社会人と呼ばれるまで、三年間もある人もいる。もちろん高校を卒業して社会人になる人もいるが、やはり「社会人」と「成人」だったら、「社会人」の方が自立していると思う。なぜなら、「社会人」には負わなければならない責任が多いからだ。やはり、責任ある立場にある人が、より大人なのではないかと私は思う。私は習っている習い事のグループの中で最年長なので、司会進行をすることも多い。それらは大変なものだが、非常にやりがいもある。
 確かに、「子供」の期間の中で多くのことを学び、成長するのは大切なことだ。しかし、「過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる」という名言があるように、自分が自立した大人になる努力をできるのは、自分だけである。だから、大人になるのにいつまでも他人の手助けを必要としてはならない。努力していれば、いつか周りから「大人」だと認めてもらえる。「大人」だと決めるのは自分ではなく周りの人間である。そもそも、「大人」という言葉のニュアンスの中に何が含まれているのかを決めるのは人それぞれなのだ。私も精神的にも経済的にも自立した大人になるために、これからも努力していきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 お金になる家事力 Qちゃん 89 126964797789
2 笑顔の意味 にゃーみ 88 117758878690
3 let ぎんぎつね 88 138361738090
4 観客による参加と聴衆 ききも 87 113767868089
5 全員で 枕草子 82 12705810911587
6 子供から大人へ かこちゃん 81 111151938997
7 社会で役立つ人間に 四葉のクローバー 79 128147999492

 

2月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部132人中)


親と躾
わこり
 人間が本質的な問題に気付き、分別を持てるようになるためには、様々な要素が必要であり、中でも親の愛情と家庭内での躾というものが大切である。かわいいからと言って、親がわがまま放題にして育ててしまうと、いずれは子ども自身が苦労することになってしまうのだ。私も小さいころから、人のものを奪ったり、わがままなことを言ったりしては、両親に叱られていた。その時は、悲しくて泣いていたし、自分を叱った親に対して反抗心を抱いたりしたが、成長した今では納得できている。もし、それらの行為が悪いことだと教わらなければ、幼稚園や小学校などで、私は孤立していただろうし、歪んだ性格になったことだろう。だが、それでは幸せな生活は送れない。子どものためを思うのならば、親が愛情を持って、きちんと躾をすべきなのである。
 躾が重要であることの第一の理由は、子どもは身近な大人から学びながら成長するからである。以前、大学のボランティアで地域の学童に参加した際、年下の子からおもちゃを強奪している児童がいた。それに対し、私たち学生が注意をすると、母親が「うちは叱らない育児をしているからいいの」と制止するのである。叱らない育児というのは、悪いことをしたら静かに諭す、というものであり、決して悪事を放任していいというものではない。叱らなくても、躾は必要なのだ。だが最近、このような勘違いしている親が多いように思う。両親、祖父母、先生などの身近な大人から、子どもはいろいろなことを学ぶ。それは善悪の基準だったり、食事の仕方だったりと様々だが、全て集団社会において必要なものである。それを正しく子供に伝えないということは、子どもの将来に、大きく悪影響を及ぼすことになるだろう。家庭での躾をしないということは、子どもの未来をつぶすことに他ならないのだ。
 第二の理由は、親からの愛情を受けられなかった子どもは、他人にも愛情を向けることができないからである。心理学の用語で、世代間連鎖という言葉がある。虐待を受けて育った人が、自分の子どもに対しても虐待をしてしまうことを指す言葉だ。厚生労働省の発表によると、2013年度の虐待件数は七万件以上にもなるそうだ。そして、この中の約三割が、世代間連鎖による虐待といわれている。虐待と躾は、似ているようにも見えるが、本質は全く別のものだ。親が自分の感情やストレスに負けず、子どもの気持ちを優先し、愛情のある躾をすることが大切なのだ。
確かに、いつでも甘えられる存在というのは、子どもにとって嬉しいものだろう。だが、甘やかすだけならば、それは愛情ではない。「明日の朝が仕事を完成させてくれるわけではない」という名言があるように、勝手に子どもが成長してくれるわけではないのである。時に優しく、時に厳しく躾をすることで子どもは成長する。それこそが本当の愛情なのだ。私はまだ親ではないが、教師として子どもと向き合う際、ただ優しいだけ、厳しいだけの先生になるのではなく、愛情を持って躾ができるようになりたいと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 親と躾 わこり 91 125166808395
2 自分の存在はどうやら消しカスみたいだ かふた 86 129954889193
3 息づく言葉 パセリ 85 177758909887
4 イメージ 文鳥 83 151454939587
5 社会的とは 魔王ハデス 81 1023561009293
6 一人旅 ピット 81 103959638787
7 どこかへ旅行がしてみたくなる(清書) らおは 80 15285212111986
8 危険な道(清書) 森チュウ 79 13965310310983
9 私たちは旅、未知と偶然の 百合 78 98943939379
10 ドロケイが教えてくれたこと わそさ 78 115646698693



2024年07月の森リン大賞 |  2024年06月の森リン大賞 |  2024年05月の森リン大賞 | 
2024年04月の森リン大賞 |  2024年03月の森リン大賞 |  2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
2019年08月の森リン大賞 |  2019年07月の森リン大賞 |  2019年06月の森リン大賞 |  2019年05月の森リン大賞 |  2019年04月の森リン大賞 | 
2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
2018年05月の森リン大賞 |  2018年04月の森リン大賞 |  2018年03月の森リン大賞 |  2018年02月の森リン大賞 |  2018年01月の森リン大賞 | 
2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
2014年09月の森リン大賞 |  (2014年7~8月は未集計) |  2014年06月の森リン大賞 |  2014年05月の森リン大賞 |  2014年04月の森リン大賞
2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
2013年05月の森リン大賞 |  2013年04月の森リン大賞 |  2013年03月の森リン大賞 |  2013年02月の森リン大賞 |  2013年01月の森リン大賞
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2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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