毎月の森リン大賞

森リンの丘

 


11月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部82人中)

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11月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部120人中)

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11月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部135人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 おいしかったYakult らあき 73 65539627597
2 習字の先生はきれいな字 M.Kミッキー 70 92449516286
3 一人の買い物はきんちょうするな。 りよと 70 72242506090
4 わたしの先生 あやみちゃん 70 67347525789
5 お弁当の中の卵焼き ころ 69 58644585979
6 大好きギター先生 ベル 69 75246475589
7 頭が大変菊池先生 多野河 連根 68 94842485880
8 おいしいたまごやき わきち 67 47437506192
9 お姉ちゃんとハンバーグ なちゃん 63 42139495480
10 中みはいいけど外はよくない かやし 63 33838475390

 


11月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部127人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 固いジャガイモ 新ブン詞 80 88641768296
2 スカイツリーでの買い物 わせや 79 72339869897
3 心に残る電車 わくも 77 72244727887
4 バスや電車に乗ったこと ゆまよ 77 96647677879
5 どきどき、買い物 白うさぎ 76 98241617587
6 おつかいはどきどき! りりら 75 82544547981
7 初めて一人で電車に なっち 75 107439647083
8 電車に乗ったこと(清書) ななとや 74 70744597383
9 得意料理はたまごやき つ~たん 74 117454546784
10 ジャポニカ米とインディカ米 ゆほや 74 83949556081

★1位の作文は要約が多かったため、代表作品にはなりませんでした。
11月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部165人中)


食文化の違い
ショコラン
「わぁ、やったー」
今日の夕ご飯のおかずはグラタンだ。それもマカロニとブロッコリーとベーコンがはいったグラタンだ。私はマカロニグラタンが大好きだ。夕飯のおかずがグラタンだと飛び上がるほど嬉しい。
 私はこの前、夕飯のおかずで、マカロニグラタンを食べた。母のグラタンには特製のホワイトソースがはいっている。そのホワイトソースはとても美味しい。それとともに黄金色にこんがりとこげたチーズがなんともいえない。それがグラタンの特徴だと思う。母は私の誕生日の日にマカロニグラタンを作ってくれた。その日もスペシャル、ご飯もスペシャルだった。これが私のグラタンの思い出だ。いつも食べているグラタンよりずっと美味しく感じたからだと思う。ホワイトソースが具とあう、あたたかいチーズが具とソースをまるで上着のようにまとう。まるでそんなグラタンの美味しさが私を包みこむようだ。グラタンお腹を通った時、もしかしたらお腹も笑顔で喜んでいるかもしれない。
 私は日本のお米も大好きだ。炊きたての白ご飯はホカホカで甘みが小さな粒の中に詰まっていてとても美味しい。私はよく両親などに、白ご飯におかずいらないの、と聞かれる。けれど私は何もかかっていなごはんが好きだ。なんとなく白ごはんそのものの味が味わえていいのだ。母は子どもの頃から、おいしい煮物が好きだと言っていた。母の家は昔、お客さんがよく来ていたところだったらしい。そしてその時、私の祖母が作っていたのが煮物だったそうだ。母はその煮物のあまりを食べていて好きになったと言っていた。父は、肉野菜炒めが今でも大好きだ。私も好きだ。父は必ず、お茶碗に白ごはんを盛り、その上にどさっと肉野菜炒めをのっける。味のハーモニーが口の中で響く。妹は豆系が大好きだ。そのほかにも栗やさつまいもなど甘く感じるものが大好きだ。お菓子も大好きだから体が溶けてしまうのではないかとたまに思う時がある。こんな風に個人の好きなものがあっても、自分の国の食文化で好きな食べ物は
ずいぶん変わると思う。韓国人は辛いものが好きだけど、私たち日本人は好きではない人の方が多いのではないかと思う。日本には美味しい食べ物がたくさんある。外国人がまっさきに言うのはお寿司だろう。けれどお寿司だけではない。うなぎ飯やすき焼き、焼肉など色々ある。韓国はキムチがとても有名だ。日本では正月、おせち料理を食べるけれど、韓国ではトッポッキというショートパスタのようなもちもちとしたものを辛い鍋に入れ、煮込んだものを食べるらしい。びっくりするけれど、韓国の食文化はこのようなものなのだ。
 私は今回、食文化が違うだけで食べ物の好みが大きく変わることがわかった。そして今日も、夕飯に好物が出てやったーと言っている子がいるだろう。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 これぞ、名言ファンタジー! ゆはる 80 109844779186
2 食文化の違い ショコラン 80 114747788987
3 チャンチャン焼きに一工夫 イクラ 79 134142639586
4 ゆらゆら なゆの 79 104641599083
5 木にのぼろう こはな 79 92439578686
6 サルよりすごいかも ピーターラビット 79 89243658281
7 私の大好物 なゆは 79 115941727880
8 ダイエット無用 林 いろは 78 79642688283
9 お父さんみたいな木 なりせ 77 83346587686
10 木の上の遠足 ここ 77 168838537679

★1位と2位の作文は要約が多かったため、代表作品にはなりませんでした。
11月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部131人中)


私だけの宝物
ふふふ
私は、九歳の誕生日から三年以上ずっと同じ筆箱を使っている。クラスの皆は毎年、新しい筆箱に替える。それは、筆箱というよりもポーチ形やペン立てにもなるケースだ。可愛いキャラクターが描かれており、さらにたくさんのキーホルダーをジャラジャラとつけている女の子もいる。中はカラーペンやシャーペンでパンパンになっている。だが、私のは赤の牛革でできていて、普通の長方形の筆箱だ。中には鉛筆五本、赤青ボールペンに消しゴム、定規しか入っていない。そんな筆箱を見ると、友達は、
「なんか一年生の筆箱みたいだね。なんで変えないの?」
などと、言ってくる。だが、私はシンプルで使いやすいこの筆箱をとても気に入っていて、大切に使っている。
 この筆箱は、九歳の誕生日プレゼントとして、母からもらったものだ。
「大切に長いこと使ってね。できたら、中学三年生まで使ってくれたらうれしいな。」
と、言われた。ちょうど一年生から使っていたピンク色のクラリーノの筆箱のふたがベロンとむけて、壊れかけていたからだ。私は、母にどうしてこの筆箱を選んだのかを聞いてみた。
「ママが小学校に入学する時、おばあちゃんがえんじ色の革の筆箱を買って来てくれたの。でも、ママは『そんなのより、もっと可愛いのがいい~』と言って泣いたの。それでキキララの筆箱を買ってもらって、それを使ったんだ。しょうがないから、その筆箱はおばあちゃんが今でもずっと使っているんだよ。」
と、母は教えてくれた。
「えっ!そんな前から使っているの?その筆箱、見たことあるよ。」
と私は驚いて言った。
「ママはその時、全然わからなかったけれど、大人になって、良いものを大事に長く使った方がいいと分かったから、それを知ってほしくてプレゼントしたんだよ。」
 「物には魂が宿る」とよく聞く。確かに一つの物を長く大切に使っていると、それがあるだけで気持ちが落ち着いたりすることがあると思う。長く大切にされた古いものは味わいや気品みたいなものが感じられると、アンティークが好きな母は話してくれた。古くて大切にされたものは、人間にとって、その人にしかわからない大切な物になる。私の筆箱は、他の人には可愛くない古ぼけた筆箱に見えるだろう。でも、私にとってはあると落ち着くし、ずっと一緒に勉強してきた仲間みたいなものだ。だから、ずっと大切にしていきたい私だけの宝物だ。
 私はまた今日も、赤い筆箱を開く。
「今日も一日、勉強、頑張るか!」

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ひのきの仕事 プリン 80 12255210110789
2 守り神 やまら 80 97052768686
3 私だけの宝物 ふふふ 80 102343757884
4 自然について らこむ 79 1055517310587
5 昔の思い出 赤髪のとも 79 113644778681
6 おひなさま よれも 78 115243527995
7 うちにある古いもの ならも 78 93041637392
8 科学に勝る自然の力 ゆねち 77 73842747596
9 古びたバックで・・・ あひる隊長 75 75539627589
10 身近な自然 コナンハルク 73 63541577589

 

11月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部82人中)


全力少女!!
みんみ
 私は、今を最優先に考えて大切に生きることが必要だと思う。
 理由は第一に、人間というのは、欲望にかられてしまうものだからだ。例えば、将来、世界の最前線でプレーするテニスプレーヤーになりたいとする。その夢について考えた時、必ず、莫大な報酬や優雅な生活について考えることだろう。目の前の棚の上には、数えきれない程のトロフィー、家は有数の高級住宅街の大豪邸、高級車数台に美人な妻・・・・・。しかし、そんな未来の理想を思い浮かべたって何の役にもたたない。今考えるべきことは、自分は有能なテニスプレーヤーになるために何をすべきなのかということだ。自分を見つめ直し、どうすれば強くなれるのかという問題と向き合う必要がある。確定していない未来を欲や望みでうめるより再度現実を見つめ直し、今の自分の立場を理解し、改善しようとすることが大切なのである。
 第二の理由は、今しかできないことがあるからだ。近年は、中学生で部活や外部のクラブチームにも入らず、勉強ばかりしている人が多くいる。しかし、私はその事について個人的には反対だ。理由は三つある。一つ目は、部活はほとんどの人が中・高生の時にしかできないからだ。部活では、楽しい思い出も作ることができる。二つ目は、部活と勉強を両立させ、限られた時間の中で勉強する方が、集中でき、効率も上がるからだ。ある程度時間に追われ、メリハリをつけた方が、色々なことがはかどるだろう。三つ目は、部活から学ぶことは多いからだ。例えば、こんなデータがある。新卒者採用で企業が重視した点は、割合が大きい順から、「コミュニケーション能力」・「主体性」・「協調性」・「チャレンジ精神」となっている。私はこの項目を見て、これらを、私は今、部活から学ぶことができているな感じた。上下関係や、ライバルとしてお互いを高め合う事、積極的に行動して、いち早く上達しようとする気持ち等、重なる点も多い。また、試合運びをうかがって対応する力や思考力も養うことができる。だから私は、勉強ばかりでなく、部活等で様々な経験を積み、思い切り中学校生活を楽しむことが必要だと考えている。
 確かに、未来の計画を立てることは物事を円滑に行うために大切だし、過去を振り返ることも今後への糧となることなので重要だ。しかし、「夢があるから行動するのではなく、行動するから夢が生まれる」という言葉があるように、今、アクションを起こすことで未来は開けていく。また、「前を向きなよ 振り返ってちゃ うまく歩けない」という歌詞があるように、過去ばかり見ていてもいけない。つまり、今を一生懸命生きることが何より大切なのだ。以上の理由から、今を最優先に考えて、今を大切にすることが必要だと言える。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 全力少女!! みんみ 89 112963888490
2 「今」を大切に生きる くあゆ 86 128054737790
3 詩的な言葉で変わるもの マーフィー 86 130852777586
4 自然という生き物 はや 84 116554608092
5 小さな生き物を大切に レモン 83 110361707381
6 ことばの持つ意味 らもさ 82 110449656884
7 今を生きる るりん 82 138171616690
8 ちいさなことでも・・・ ひなえ 81 93253717987
9 音に注目 ゆこぷん 81 255458596377
10 今、現在 らたち 80 102947759184

 
★1位の作文は要約が多かったため代表作品にはなりませんでした。
11月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部83人中)


面白さと魅力
しろめウサギ
 今の私たちの 「流行」といえば、スポーツ関連のモノだろう。例えば、ラグビー。今まではニュースなどでラグビーを見たことがなかったが、ワールドカップのあの活躍ぶりに日本人を心を躍らせた。これまでも同じようなことはことはいくつもあった。サッカー・野球・水泳・・・。どれも本当に素晴らしいのだが、その「流行」は長くは続かなかった。流行はスポーツの場合、いい成績を残したとき・チームの中に特徴的な人がいたとき、○○フィーバーなどと呼び、日本人は跳ね上がった。しかし、ほかの競技で新しい成績が残ると、日本人の木はすぐにコロッと変わってしまうのだ。こうして流行は長くはつづかなくなってしまう。これからも「流行」は長続きはしないのだろうか。
 流行のモノは多くの人の気持ちを引き付ける力がある。日本には流行語大賞というものがある。その一念でよく使われた言葉・印象的だった言葉を決めるものである。その流行語が決まった後のテレビは特にすごい。その言葉を残した、お笑い芸人のネタや、スポーツ選手。その人たちばかりがテレビでよく見かけるようになるのだ。流行語の言葉の引用のされ方はそれぞれであるが、人から人へ、メディアを通して日本中に知れ渡るのだ。スポーツやお笑いに興味はなかったとしても、流行語となった言葉だけはなぜか知っていて、よく使うという人は少なくはないだろう。「流行」がひきつける言葉の引力はとても強いものだと思った。
 一方、古典のモノが長い間愛されてきたのは、それだけの魅力があるからだ。音楽で言うと、バッハやベートーヴェン・ショパンやほかのさまざまな作曲者の曲が約200~500年もたった今でも聞かれ続けている。歴史的には、その長い年月の間にたくさんの事件が起こっているのに、形も変わらず音楽は私たちの心を今でも癒し続けてくれる。長い間人々に愛され続けるものというものは、時代を超えて感じさせられる何かがしっかりとその中に含まれているからなのだろう。昔話の桃太郎は、桃から生まれた男の子。皆さんはここに驚いたのではないだろうか。ありえないことが書いてあったからこそ、日本中の人が桃太郎の話を面白いと思ったのだろう。桃太郎の場合は、その意外さが魅力につながったのかもしれない。
 確かに、古典にも流行にもいいところがある。しかし、最も大切なことは、古典や流行などとこだわらずに、自分なりにその魅力を見つけ出していくことだ。「真に良いことは、新聞に大きな騒ぎを起こすことなく、小さく始まる。」という名言があるように、そのものの良さを知るためには、自分なりに解釈してみて、自分なりに魅力を考えてみた方が、より面白さを感じるのだろう。理解して魅力を考えてみれば、想像力も豊かになるし、発想力・脳の回転も速くなる。それを続けてみれば、自分の成長にプラスになるに違いない。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 詩的な言葉の魔法 清書 ああけえ 85 12136110210890
2 面白さと魅力 しろめウサギ 85 117756658399
3 古典と流行 まいも 82 90357767786
4 stopして考えるwaitして考える。そしてOh yes! みっふぃーちゃん 80 927489811284
5 話という機械の上手な動かし方 りすっぴ 80 108649718387
6 寵愛と自立 彌織 80 106648837590
7 このところ、ドストエフスキーの感想文 わかよ 79 14675310611089
8 古典と流行の秘密 たのすけ 79 80851818396
9 古典と流行 きろせ 79 103846717981
10 このところ、ドストエフスキー もも 75 69546646993

 

11月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部35人中)


見て学ぶ
くるる
「トン、スー、トン。」
筆を紙にあてながら呟く。人は何でも見て学ぶ。私が四歳のときから、お習字を習っている。先生に教えてもらうときは、書いている様子を見て真似をする。また、お手本を見るときも、できるだけその字に近くなるように真似をする。赤ちゃんのときは、たくさんの人の行動や言葉を見て自分から学ぶ。習うより慣れよということわざや、「守・破・離」という考え方があるように、学ぶことは真似ることだという伝統がある。私は、模倣についてのマイナスイメージを取り払い、「守・破・離」を大切にした生き方をしたい。そのためには、どうすればいいのだろうか。ここで二つの方法が挙げられる。
その方法は第一に、上達した人の良い点を真似て、まず自分の中に取り込むことだ。勉強や遊び・ルールなどでも上達方法はたくさんある。自分にあった方法は自分にしか分からない。しかし、その方法を自分で見つけるのは大変だ。基礎となる土台さえなければ意味がない。人は人に支えてもらわなければ一歩も前には進めない。人の良い点を真似て、自分の中に取り込むことも大切だ。例えば、私は部活に入って楽器の吹き方を教えてもらうとき、口で説明してもらうより横目で先輩を見ながら真似るのが分かりやすく上手くできた。真似ることで、私はできるだけ近づけようと努力をしたり、工夫を凝らしてやろうとするので案外上手くいく。真似をするのも大切だ。
その方法は第二に、模倣ができたら自分のセンスを磨き、オリジナリティーを加えていくことだ。日本人は昔はよく、「猿」と呼ばれた。なぜなら、中国の漢字を真似ていたからだ。猿はよく人の真似をするからだ。他国からすれば日本人も中国の漢字を真似しただけということだ。しかし、現代の日本の文章に漢字・ひらがな・カタカナ・漢字混じり文が主流である。日本は、長い年月をかけ独自の文化を創り出したのだ。漢字の一部や似ている文字を創る上で自らオリジナルを付け加えた。そのため、日本語は日本のみでしか使われていない。何か一つを加え、自ら新しいものを創っていくことはとても重要だ。
確かに、模倣だけで終わってしまうと、成長に繋がらないという意見がある。しかし「怠け者であるものを批判するよりも、人間とはもともとそうしたものだといところから出発すべき。」という意見があるように、模倣することを恥じるよりも出発点とすべきである。だから私は、模倣についてのマイナスイメージを取り払い、「守・破・離」を大切にした生き方をしたい。これから私は、いろいろなものへと目を向けて模倣について考えていきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 見て学ぶ くるる 83 107653637784
2 昔話から学ぶ生き方 やまり 81 97652748287
3 古典と流行 きろる 80 97452647084
4 うちにある古い物 ゆよた 77 82043677487
5 デジタルとアナログ かりへ 71 55342606492

 

11月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部126人中)


規則規則規則の中で光る個性
れたす
 私は、中学校に入学し、初めて生徒手帳を手にした時の衝撃を未だに覚えている。そこには、校則が何ページにも渡って書き綴られていたのだ。
「こんなに決まりごとがあるの?」
と新たな生活に馳せた希望がしゅんとしぼんでしまったような気がした。私たちは、規則に縛られずに個性を大切にすべきだと思う。そのためにはどうしたら良いだろうか。それには二つの方法がある。
 第一の方法は、自分自身を表現することだ。私は、小学生の頃からピアノを習っている。そして、いつも教わっている先生に勧められ、中学一年生と二年生の時に作曲し、それを発表会で披露したことがある。普段は誰かが作った曲を弾いていて、強弱記号など楽譜に書かれていることを分析し実際に表現していくことはとても難しい。しかし作曲は、その何百倍も難しかった。まずどの音から始めれば良いかがわからない。また確固たるテーマがないと、部分的に出来上がっていくだけで、それぞれを合わせた時、違和感が生まれてしまう。そこで、私は一日の様子を音で表現しようと考えた。初めは明るく、穏やかな感じをイメージし、途中からハプニングがあったように不安で、暗い感じをイメージして作っていった。作曲している間、私には今まで感じたことのないような充実感や緊張感があり、自分のイメージに音を近づけていくことがこんなにも難しく、そして楽しいことを初めて知った。これが自分を表現して、他人に伝えるということなのだろう。
 第二の方法は、途中経過を大切にする考え方に変えていくことだ。私は、学年が上がるにつれテストの解答欄が大きくなっている気がする。小学校の頃は、ただ答えが合っていればマルがもらえたが、高校生にもなるとどこかの式が抜けていると答えが合っていてもバツにされてしまう。それは、結果だけでなく途中経過も大切にする考え方がポピュラーになってきている証拠である。ここで、学年が上がるにつれて増加するものは解答欄の面積だけではない。例えば、公式の数もそうである。高校生になると、数学だけでなくほぼすべての教科にあらゆる「公式」が存在する。しかもそのうちのほとんどは、覚えているか覚えていないかのグレーゾーンに浮遊しているのだ。それは、どうしてか。おそらく、多くの生徒が形から覚えようとするからだろう。要するにどうしてそのようになるのかと言う疑問を誰も抱かないのである。このように何も考えずに暗記作業を始めるため、短期記憶で終わってしまう。それを長期記憶にするためには、やはりテストの途中式と同じく、公式の途中式を自分で書いたりして、理解しなければならない。私も実際、高校受験の時はそのようにして公式を覚えるようにしていた。だから、公式が思い出せないということもあまりなかったし、あるいは公式がありすぎてどれがこの問題に当てはまるのかがわからないという事態もあまり起こらなかった。このように途中経過を大切にする考え方は、現在の教育にフィットした考え方なのである。
 確かに、規則がなければ社会は成立しないだろう。しかし規則とは、表現の自由を奪うものではなく、人々が快適に過ごすために作られるものである。このように、規則の中で生活することに窮屈な思いをするのはおかしいのである。だから私たちは、規則に縛られずに個性を大切にするべきだと思う。私は、また機会があれば作曲に挑戦し、しっかり自己表現ができる人間になりたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 規則規則規則の中で光る個性 れたす 88 141059878089
2 常に前を見据えて 四葉のクローバー 86 117456878490
3 個体性の可能性 Qちゃん 85 105556838189
4 広告の役割 ジェネラル 82 92556888792
5 方法を壊す ぎんぎつね 82 99859807393
6 清書 しょうこ 81 85659929287
7 どんな時も成長してゆく方法 にゃーみ 80 108651859292
8 制御不能 ああかか 79 100851929584
9 双方向の言葉 らわん 79 79856607892
10 その広告は 百合 78 11526311910087



2024年07月の森リン大賞 |  2024年06月の森リン大賞 |  2024年05月の森リン大賞 | 
2024年04月の森リン大賞 |  2024年03月の森リン大賞 |  2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
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2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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