毎月の森リン大賞

森リンの丘

 


7月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部32人中)

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7月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部102人中)

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7月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部128人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 あてあい (600字) ああのせ 69 60038466586
2 しっぱいはせいこうのもと いあち 69 69144476087
3 ウキウキするおふろ マーガレット 68 111946445684
4 父が母国をはなれた後を読んで エルサ 67 51541466283
5 やさしくなぁれ、お母さん おええ 66 43142436286
6 ロベルトのお話 さとタン 66 40546435995
7 一番すきなあそび! らゆみ 65 57543475858

 


7月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部147人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 きもちいいふろ わあま 75 78747527081
2 わたしの父 くるみ 73 76652476983
3 お父さんとお母さんの子どものころのひ・み・つ! ああほい 73 114447515992
4 巳之助、偉い! らあき 72 84553515987
5 昔と今 M.Kミッキー 71 60842597186
6 お父さんの子どものころの遊び りよと 70 72349495577
7 ホームラン わきち 69 46737687380
8 古いものをすてる ララ 69 48443546589
9 思い出のお風呂 いれぬ 69 58644486480
10 ミカン・スイカ星人 ころ 67 48643536083


7月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部147人中)


静かな梅雨時と一日
NAO
 静かな雨がしとしとと降る朝、小学校に小さな明かりがともりました。それに続いて、一つ、また一つと小さな明かりは広がりました。新しい朝の始まりです。
 「おはようございまーす。」
 梅雨でも変わらず五の二は明るいあいさつを交わします。しかしクラスに眠気がただよい、いまいちすっきりしない朝を迎えました。眠気覚ましは運動です。運動会の練習をします。
 「せーのっ、1,2。」
 元気なかけ声は体育館中に響き渡ります。みんなすっかり眠さを忘れ、汗を流して頑張ります。そして教室に帰ると待ちに待った仲良し会が始まります。仲良し会は特別な会。学期末にやるのです。二学期も頑張ろう。そんな思いを込めてレクをしたり、歌をうたったりします。
そして学校では五の二だけがやる「SLEEPING TIME」をします。アンケートなどが配られ、書いて先生にOKをもらったら眠ります。早く眠りたいので、みんな一生懸命書きます。書き終わってから次の休み時間までが「SLEEPING TIME」です。
 その後、給食、クラスサッカー、クラブ活動と時間はまたたく間に過ぎて行きます。しかし五の二は遊び、笑い、仲を深め、友情を育み、ゆっくりとした一日を過ごします。ほかのクラスが次の授業の話をしていても、ゆっくり梅雨らしく過ごします。
 この日が何の日だかわかりますか。この小学校ならではの「担任返し」です。一日の授業すべてが、担任の先生の時間になる日です。ある意味自由の日。他のクラスは漢字や計算ドリルもしますが、体を休め、心も休めるという目的で、勉強しません。
 低学年が帰る時間になっても雨は続きます。しとしとからごうごうへ、勢力を増してきているだけです。私たちもあと一時間で帰ります。それまでにやむでしょうか。心配なまま六時間目を過ごしました。心配な理由はかさを持っていないからです。しかし、後に外へ出てみると青空が見え、日光が注いでいました。せみの声も聞こえます。
 「今のうちに帰ろう。」
 私達は皆、それぞれの家へ帰ってゆきました。
 夜11時ごろ。小学校の電気が少しずつ消え始め。自転車や自動車の音が聞こえ、先生方も帰ってゆきます。
 深夜一時ごろ。一つだけ明かりのともっている教室で、走り回っている先生がいます。
私達の担任の先生です。一人だけ深夜の教室に残り明日の準備をしています。五の二の電気が消えました。先生は土砂降りの雨の中、レインコートもかさも使わずに、自転車をこいで見えなくなりました。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 静かな梅雨時と一日 NAO 80 104047769284
2 ねこねこジャンプ! コスモス 79 918427310887
3 チョウ あめの 79 95444759381
4 年代によって食べ物がちがう つ~たん 79 85147738690
5 私の大好きなペット なっち 79 104139558587
6 大事なペット りりら 77 84744617787
7 六十九才のハナコ わくも 75 73137598290
8 僕にとってペットとは ワシタ 75 81941587190
9 ペットが与えてくれるもの こたこ 73 70142626687
10 便利なくらし 白うさぎ 73 72543596387

★1位の作品は固有名詞が入っていたため、代表作品にはしませんでした。
7月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部143人中)


3年前からのお届け物
レモン
「それ」は、物置から現れた。「それ」は、長い間ひきだしから出されなかった遠い思い出をよみがえらせた。「それ」は、まだ完成していなかった。
六年の初めに、運動会があった。小学部最後の運動会だったので、父におねだりをして祖母にも来てもらうことになった。祖母が了解したとたん、季節はずれの大みそかが始まった。母が物置のような寝室(みんなで和室で寝ているため)を整理している途中で、問題の「それ」は出てきた。「それ」は、はたおりセットだったのだ。はたおりセットといっても、あのギッコンガッコンとはた織りをする巨大なはたおり機ではない。対象年齢八才以上の、子供用のはたおりセットだった。箱のサイズは、B5の紙がはみでるくらいで、厚さが十センチほどあった。
私がそれを買ってもらったのは、三年生の時。科学未来館かどこかへ行って、おみやげに母がプレゼントしてくれたのだった。もらったばかりのころは、
「コースターを作るんだ??」
と張り切って、ひまさえあれば「はたおりセット」をやるといった感じだった。しかし、人間というのはすぐあきてしまう生き物だ。そのうち、クリスマスプレゼントのレゴにはまって、それは物置にしまわれた。かわいそうだと思った。だから、三年後にその箱を見た時私は過去の自分の意思をつぐ決意をした。今でもはっきり覚えている。虹色のコースターを想像した自分を。それでお茶を飲むんだ、と考えた自分を。
ついに、コースターの完成する時が来た。だが、ここで思わぬハプニングが起きた。糸をジョキジョキと全部切ってしまったのだ。これでは毛糸の先をつまんでしまったら最後びろろろろおーんとのびて、ただの長い一本の毛糸に逆もどりだ。まぁ、よくやることだ。そう思っていたら、
「もう、いくつになっても私は不器用なんだね。」
と、三年前の自分に叱られた気がして、くすっと笑ってしまった。
「私は私なんだから、いくつになったって中身までかわったりはしないでしょ。性格が変わらないのと同じよ。」
心の中でそう言い返してやったら、コースターがとってもきれいに見えた。私が作った作品なんだから、ふさがついていたって、私はちっともきにしないんだから、と思った。そこでこの前、パズルを買ったのを思い出した。ふいに現れる私の記憶は、まるでもぐらたたきだ。パズルを買った時に、父が税をまけて、自分ではらってくれた。そのパズルを、こつこつ続けたおかげで、周りは完成した。父は、カタルシスがなんたらどうたらずっと言っていたがあまり説得力がなかった、というような事だ。なぜ、この話を思い出したのだろうと考えてみた。こつこつ続ける信念が共通していることに、やがて気付いた。もしかすると、父と母がプレゼントしてくれたのは、あきらめず、信念をつらぬく心だったのかもしれない。人間にとってプレゼントとは、それを通して、かくれた心を学ぶためにあるのではないかと思った。
今日もこのコースターで麦茶を飲んだ。三年前と変わらない味。はたおりセットを買ってもらった頃と変わらない味。コースターが、
「ふうん。そういうものなのかなぁ。」
とつぶやいた気がした。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 零歳でもらった宝物 イクラ 83 151952758586
2 3年前からのお届け物 レモン 80 130147879983
3 特別なお米 なゆの 80 110747828489
4 文化との約束 いやく 80 96653748490
5 お米の大切さ 四つ葉 79 1457417710990
6 私のペット エルサ 79 143447699580
7 イケマセーノ まろそ 79 122642699289
8 歓喜のプレゼント ピーターラビット 79 104546778480
9 心をこめて なゆは 79 131741847786
10 次こそという心構え れりか 78 94146648689

 
★1位の作品は要約の部分が多かったため、代表作品にはなりませんでした。
7月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部88人中)


きんちょうテスト
みいた
「うわー、すごくきん張する。」
何人かの友達がそう言った。私も確かに初めてのテストで少しだけドキドキしていた。けれども一日目、二日目、三日目、と時間は流れていき、すぐにテスト期間は終りょうした。だが、それで安心してはいけなかった。テスト返しがあるからだ。その間にはいろいろな不安がたくさんあった。点数は大丈夫かなということだ。次の週学校へ行くとテストが返きゃくされた。けっこう高得点のものもあってうれしく感じたが、少し低いのもあったので改善しなければと思った。そんなことがいろいろあって、テスト期間中やその前をふり返ってみると、テストは良いものだと感じられた。
 第一の理由として、自分の実力が分かるからだ。例えばsごく高得点のものがあったとする。それは自分の得意な教科だし、たくさん勉強したからだと分かる。逆に、少し低い点数があったと考える。そうすると、それは苦手教科だからすごく勉強したはずなのにどうしてだろうと思う。それはもしかしたら、ポイントがずれていたかもしれないし、やり方やまだ勉強時間が少なかったかもと考える。だから、もっと勉強しないと実力でよいものはでてこないと思える。そう考えることによって学力向上にもつながるし、実力もあげることができるから、テストは良いものだと考える。
 第二の理由として、自分が今、どの位置にいるかわかるからだ。例えば、数学で九十四点をとったとする。そして、学年の平均点や点数のグラフを見て、ここら辺かなと予想することができる。また、〇〇〇よりは上にいようと思い、グラフを見たらどうだったかがわかる。負けていれば、競争心がかきたてられて、次は追いぬかしてやると、思うことができたりもする。だから、自分の位置がわかるのも良いところである。
 確かに、競争ばかりになってしまう人もいると予想されるからテストはよくないと考える方もいるかもしれない。だが、「物事は、もっとやってみれば、もっとできるものである。」という言葉がある通り、競争心だけではなく、自分はもっとできるのだと思ってほしい。それと、喜びもテストのときにはできれば持っていると良いかもしれない。やはり、テストは良いものだと考えられる。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 自分との出会い プリン 81 86557737292
2 きんちょうテスト みいた 81 91666576996
3 意欲と愛着 らうみ 80 80448758289
4 テストの良さ らこむ 79 105053568087
5 見える実力 わのに 79 84547697692
6 親子関係について ああえり 79 82754707096
7 いろいろ試して、ステップアップ! ふふふ 79 94553767087
8 テストはよいと思う トイストーリー 78 90846616599
9 自分なりに たろろ 77 95248565986
10 自分なりに取り入れる 工藤コナン 76 81446706593

 

7月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部71人中)


皆が対等に生きる権利を有する
はや
「う?ん。思ったより難しいなぁ。」
僕は思わずそうつぶやいた。今、僕は山形県のとある介護病院に居る。なぜなら、父方の祖父の顔を見に来たからだ。祖父は半身がまひして、動かすことができない。もちろん、歩くこともできない状態だ。そのため、移動は車椅子を使っている。当然、片手でしか動かすことができない。両手で動かすことはすぐに慣れることができるが、片手だとそうはいかない。しかし、僕は祖父が手助けされているところをあまり見たことがない。一体、なぜなのだろう。
確かに、障害を持つ人も一人の大人なのだから、自力でできるところはやった方が良いという意見もある。例えば、自分の家族に障害を持つ人がいたとする。今はまだ周りの家族に支えてもらっているが、いざ家族がいなくなってしまったとき、突如一人になり、何もできなくなってしまうだろう。今のうちに障害を持っていても色々とできることはやらせておけば、もしものことがあったとき、少なくとも生きていくことはできるだろう。また、手助けをし過ぎると、障害を持つ人は、自分が情けなく感じたり、扱いが他の人々と違ったりすることで、ショックも受けるだろう。ある有名な障害者の母親は、いつでも自立できるように、できることはすべてやらせていたそうだ。結果的に、その人は健常者と変わらない生き方ができるようになった。まるで普通の人と接するかのように育てることで、子供の自立の備えをしていたことに僕はとても驚いた。
しかし、障害を持つ人も、不自由なのだから手助けをしてあげた方が良いという意見もある。障害者がどんなに優れていても、障害がどんなに軽くとも、必ず何かできないようになる。自力で不可能なことは、やはりやってもらった方が良い。例えば、僕の父方の祖父は、脳出血という病気で半身がまひした状態で生活している。半年ほど前、父の実家がある山形県に帰省して、祖父の様子を見に行った。祖父は元気であることに変わりはないが、一向にまひが回復しないということだった。祖父からの勧めで、僕は車椅子に乗らせてもらった。車椅子の操縦はとても難しく、それを片手でやると真っすぐに進むこともできなかった。もちろん、ときには段差を越えられないこともある。そのときは誰かに押してもらった方が良いのだ。まるで、以前から乗っていたかのような慣れた手つきで操縦していた祖父も、できないことは助け合い、支えることを考えてもらっていることに僕は感心した。
自立を尊重するのも良い、援助を惜しまないのも良い。しかし、一番大事なのは「才能とは自分自身を信ずる能力である。」という名言もあるように、他の人と支え合いながら対等に人生を送っていくことである。そして、障害が生み出す隔りを打ち破ることである。これから僕は、障害者の方に対して対等に関わり、手助けをして支えつつ自立を促していきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 皆が対等に生きる権利を有する はや 86 118656697386
2 障害者に与えるべきものはなにか くあゆ 84 100961737686
3 大きな優しさ らめき 81 113247737890
4 レベルアップ!~ゼロから始まるスタート~ 夢歩 81 105549607384
5 対等な立場で マーフィー 80 133147617487
6 学業成就へのすゝめ みんみ 79 91146707986
7 子供の育てかた シナモン 78 92347556893
8 大切なもの りらりら 78 84253616892
9 思いやりを持って ゆこぷん 78 105749536486
10 どのシチュエーションで助けるべき? われり 77 90451536490

 

7月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部72人中)


自分に厳しく取り組む
しろめウサギ
 この前の模試でこのような物語を読んだ。『自然の中で生きる生命力の強さ』がメインとなる話であった。叔父と子供2人で行った森には大きな木と岩があった。ただただ、木と岩があったのではなく、気が岩の割れ目から生えていたのだ。それを見た叔父が子供たちに「見てごらん。あの岩が少しずつ動いているのが分かるか。」と問いかけた。子供たちは木と岩をじっと見つめたが、動いているようには見えない。すると叔父が「心で見るんだよ。」と言った。叔父は子供たちに、自然の生命力の強さを見せたかったのである。ある日偶然岩の割れ目に落とされた1つの種。それは、雨や近くの草、コケなどから栄養を取り、頑張って土まで根を届かせた。種にとっては、不利な現実ではあった。だが、今は、割れ目からでも大きな木が育っている。この話を読んで自然の中での過酷な生き方を知った。そして逆境をプラスに変えていくような生き方をしたいと思う。そのためにはどのようなことをすれば良いのか。2つの方法が考えられる。
 そのための方法として第一に、失敗を恐れず、積極的に物事に挑戦していくことである。私は3歳の頃からピアノを習っている。今ではピアノのコンクールに出るほどにもなった。私がピアノのコンクールに出始めたのは、小学4年生の頃だった。コンクールとは無縁の生活をしていた私に、ピアノの先生が、1つのコンクールを薦めてくれた。私にとっては大きなチャレンジだったが出てみようという気になった。コンクールのために曲を仕上げたが、結果は予選通過ならず。大きなダメージを受けた。その後は、様々な会場でたくさんのコンクールを受けた。やはりいくつかは、予選通過をしなかったりしたが、それでもあきらめず他のコンクールを受けた。場を踏み、回数を重ねることにより、だんだんと本選、全国大会へと道を進めることが出来るようになった。いまだに、予選や本線で落ちてしまうこともあるが、どこが悪かったのかと丁寧に見直すことが出来るようになった。
 また、第二の方法としては、敗者に対しても考慮されるような社会体制を作ることである。オリンピック選手の選考会は、一度きりではない。種目によっては選考会の回数は変わるが、どの競技も一度の結果で決まってしまうほどの軽い舞台ではない。選考会よって難易度や選ばれやすさは異なるかもしれない。だが、さまざまな結果から人を選んでいるそうだ。ピアノのコンクールでも同じようなことがある。大体のコンクールは一度で事が決まるのであるが、海外の有名な方が主催をしているコンクールとなると、一度落ちたとしても、もう一度だけチャンスを与えられる。一回に審査だけでは、その人自身の力が発揮できていないとされ、演奏者の事を考慮してくれるのだ。一度の失敗を跳ね返すことが出来るチャンスがあるからこそ、人間は燃え(気持ち的に)本気になって取り組めるのではないのだろうか。
 確かに、逆境に立たされ、焦りもがくよりも、順境にいた方が、余裕を持て、冷静に行動できるのだろう。しかし、逆境に立たされないと本当の力が出せないのではないかと思う。私が順境にいたら、何もしなくなり色々なことをさぼってしまいそうで怖くなる。「ロバが旅に出たところで、馬になって帰ってくるわけではない」という名言があるように、最も大切なことは、逆境に立ってどのように成長できたかということである。私自身は、逆境にいないと色々なことが出来なくなってしまう。追い込まれないとヤル気スイッチが押されないタイプの人間である。私は、逆境をプラスに変えていくような生き方をするために、逆境に負けないくらい強い心を持てるようになりたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 自分に厳しく取り組む しろめウサギ 89 150961818087
2 亀の歩み わかよ 88 114069817977
3 亀風生き方のすゝめ りすっぴ 84 101352787695
4 前へ  自分からぶつかれ ああけえ 81 14575410210583
5 一歩の勇気 みはあ 81 103149838496
6 きろせ 81 96553636993
7 生きることは学ぶことであり(感)清書 タイチ 80 94653626993
8 カメのような生き方 はーちゃん 77 90544607089
9 所有、レンタル らもえ 74 71152636584
10 レンタルの生き方(清書) ジャスミン 73 75242616676

 

7月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部135人中)


テレビアニメから考える深い思考の意義
きろる
 テレビアニメ「それいけアンパンマン」や「ドラえもん」は、水戸黄門のようなワンパターンを繰り返している。問題を根っこから解決しようとする場面が存在しない。テレビアニメの短絡さが気になって仕方ない。この二つの誰もが知っているアニメ番組ですら人と人がじっくり向き合い、どうすれば問題が解決するのか、掘り下げて考える場面が出てこない。少なくなっていく子供たちの体験の場所を補うのではなく、短絡的なワンパターンを繰り返すことで、長寿番組になっている。僕たちは物事について短絡的にではなく深く考える機会を持つべきである。そのために考えられる方法は二つある。
 第一の方法としては、テレビアニメなどの既製品の中に答えを見出そうとするのではなく、自分で考えられるようにすることだ。僕自身も、学校での課題の発表や様々なスピーチなどが多く、それに伴って想定外のアクシデントもたくさん体験した。もちろん現実ではそのようなことが起こってもドラえもんが素敵な道具を持ってきてくれるわけではないし、アンパンマンのような正義のヒーローがやって来てその状況を打開してくれるわけではない。だからこそこちらも対策をしておかねばならないのである。例えば僕は中学生の頃、新入生に対する部活動紹介のプレゼンテーションで自分の所属する部活動を紹介するという体験をした。当時科学部の部長であった僕は、プレゼンテーションと同時に行う科学実験が失敗したときに備えて予め成功した時の動画を用意しておいた。また、学校での調べ学習の最後に行う発表では、制限時間内に終わりそうにない時に切る文章や逆に時間が余った時に足す文章を考えておくようにしている。そうすれば、多少の事故なら対応できるというものだ。
 第二の方法としては、様々な人が関わり合えるような環境を整え、その中で生き方の知恵を学ぶような場をつくることだ。人間は、自分一人で考えるだけでなく、他人の経験を参考にすることができる。例を挙げるならば、生き方の知恵ではないが学校のイベントなどが当てはまる。イベントは異なる世代が交わる機会が多くなり得るからである。特に体育祭や文化祭では毎年構成を一から考え直すのではなく、前年度までの内容を参考に企画することが多い。こういうイベントは、先輩方が創り上げてきたものを踏襲しつつも新たな仕組みをもって革新するものである。ちなみに僕の学校の文化祭のスローガンは、少し味気ない気もするがこれに準じて「踏襲と革新」となっている。
 確かに、手本があることで大胆な解決を図ったり落ち着いた対応をすることもできる。しかし、僕たちは様々な問題の持つ複雑な側面を自ら見つめ、それについて考えていかねばならない。想定外の事故に対応するために必要なのは初めから与えられていた手本ではなく自分で物事についてしっかりと考えられる力である。僕たちは物事について手本に与えられたような考え方で考えるのではなく、自ら深く考えるようにするべきだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 テレビアニメから考える深い思考の意義 きろる 90 1230811008890
2 流行に流されないためには ポケット 87 125067706990
3 現代の人間関係 四葉のクローバー 84 130148858299
4 中国には数限りなく(清書) わよつ 83 1011639510795
5 複雑な思考 そうき 83 92068737093
6 人間は他の人間と(清書) ああしめ 82 87658848887
7 心のバランス にゃーみ 80 90752657890
8 いじめの例とは 清書 あああえ 80 109742616790
9 古いものも大切に 枕草子 79 82446998590
10 杭はそろわなくて良い ぎんぎつね 78 84547888293



2024年07月の森リン大賞 |  2024年06月の森リン大賞 |  2024年05月の森リン大賞 | 
2024年04月の森リン大賞 |  2024年03月の森リン大賞 |  2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
2019年08月の森リン大賞 |  2019年07月の森リン大賞 |  2019年06月の森リン大賞 |  2019年05月の森リン大賞 |  2019年04月の森リン大賞 | 
2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
2018年05月の森リン大賞 |  2018年04月の森リン大賞 |  2018年03月の森リン大賞 |  2018年02月の森リン大賞 |  2018年01月の森リン大賞 | 
2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
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2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
2013年05月の森リン大賞 |  2013年04月の森リン大賞 |  2013年03月の森リン大賞 |  2013年02月の森リン大賞 |  2013年01月の森リン大賞
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2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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