毎月の森リン大賞

森リンの丘

 


8月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部25人中)

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8月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部80人中)
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8月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部106人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 夏休みプールに入るの一番だ 織田信長 69 55537577086
2 タッチラグビー あおいゆ 67 45239537489
3 Reading impression あえまき 51 4337464553

 


8月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部115人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ドイツにいるのだからこそ あやポケ子 78 82642707889
2 おにぎり最高? あいねわ 75 80144517589
3 ぼくらはみんな生きている! はると 75 113241567389
4 立っぱなかぶと虫 あいかり 74 79049457186
5 おにぎりを作ったこと ああゆみ 68 59243455787
6 暑かったたこやきパーティー 金メダル 67 42838506989
7 楽しいおとまり あえたき 67 65741475771
8 井戸のお話し、 あうれよ 61 33539495867


8月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部136人中)


伝える言葉≠伝わる言葉
わのき
 大学入試を目指して階段を駆け上がるような小、中、高の学校教育、しかもその中で知識の修得が偏重されているということなどに、大きな原因があるのではないか。論理的思考の訓練がほとんどされていないならば、論理的思考を育てるにはどうしたらよいか。普通まずは数学教育が頭に浮かぶが、一般に信じられているほど効果があるとは思えないし、むしろ「言葉」を大切にすることが最も効果的だと思える。それも、言葉というものは人間の思考と深く結びついているからであり、言葉は単なる思想の表現ではない。言葉によって思考する、という意味では言葉が思想を形作るとさえ言える。
 私には似た話がある。それはカナダに来てから調べ学習をしたことだ。カナダの現地校は調べ学習などをすることが多い。その中でも一番大きなプロジェクトがあった。それはみんなそれぞれテーマが書かれた紙をランダムに引き、その引いたテーマに沿ったポスターを作ったり、作品を作らなければいけなかった。私のテーマは冒険で、私はそのテーマはあまり気に入らなかった。なぜ気に入らなかったかというと、冒険というテーマは範囲がひろすぎるからだ。宇宙の冒険や洞窟の冒険、アフリカの冒険など、様々な種類の冒険があった。だからそのテーマが気に入らなかった。だが一度決まったことはもう直せないのでしょうがないなと思った。その調べ学習は一年間ずっと続いた。まだ英語がそんなにできなかった私には、まるで地獄のようだった。日本語でも何を書くのかはいまひとつだった。でも私は父に何か知らないか聞いたり、インターネットで調べてポスターを書いた。それでなんとか終わらせられた。
 私にはもう一つ似た話がある。それは、カナダの現地校で五年生の頃にサーモンのふ化場に行った事だ。そこでは、サーモンの卵を取ってふ化場で育て、川に戻し、四年後にまた取ってくるという、サーモンを守るための施設だ。私の学校では、もらってきたサーモンの卵を実際にふ化させて、お腹の栄養がなくなったフライとよばれる段階になった稚魚まで育てて、川に放すまでをやったことがある。学校からバスで30分位の場所にある自然の川に、一人1匹ずつ、プラスチックカップの中に入っていた稚魚を、別れの一言を言ってから、放した。私も一匹放した。日本語で
「元気よく育ってね。」
と、小声で言った。その後、学校に帰ってから、教室で、リフレクションという振り返りの時間があり、何人かが発表した。別れた時がちょっと寂しかったと言っていた人がいた。他にも、たくさんの意見や感想が出た。男の子が、育てていたサーモンがいなくなったのは寂しかったけど、大きく育ってくれたらうれしい、と言っていたを聞いて、たしかにそうなると嬉しいな、と思った。
 私は、この長文を読んで、発表するときに、自分が伝えたいことを、人にわかりやすいように言葉を選ぶことは難しいということが、改めてわかった。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 伝える言葉≠伝わる言葉 わのき 82 120851637489
2 不安が減るヘルメット 毛利元就 80 107243668183
3 国際人の条件は さっくん 80 90846698181
4 油断大敵 紫式部 79 85241688089
5 いたいことはわすれられない m u m u 72 67144547583
6 頭を悪くする理由 こうき 71 59344567090
7 楽しかった思い出 苦ちゃん 67 48241536186
8 ナナフシつかまえた あえるら 65 41939476086


8月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部115人中)


幸せのための鍵はユーモア?
ルパン四世
イギリスは、日本とは違ってユーモアが重要視される。日本は一生懸命仕事をすることが大切とされる。日本の人に「ユーモア大切にしようぜ。」とか言っても 「ユーモアなんて必要ない。一生懸命やるのがいちばんだ。」と返されるのがおちである。昔、日本の文学は喜怒哀楽の哀と怒に片寄りすぎたのではないかとかんがえられる。喜びや、楽しみを書いたものはとても少なかったのである。ユーモアというものは少なくとも哀や怒の感情から出るものではない。ここからもユーモアは日本人がユーモアを重んじていなかったことがわかる。結局ユーモアというのは一生懸命勉強すれば身につくものではなく、人がユーモラスと感じるか感じないかというセンスの問題になるわけだ。 
お父さんによく聞かされている話がある。外国人はユーモアがあってとても交流的だ。だけど日本人はユーモアがなくてすごいカチコチしている。礼儀ばっかで面白いことなんて言わない。だから外国人は友だちが多くていろんな場所で話をしているんだ。と。僕はそのとおりだと思う。ユーモアがある人は友達が多い。学校でもユーモアのある人は友達に囲まれている。そしてその一歩手前まで踏み込んで考えてみると、未来で友達の多い人はしごとをみんなが助けてくれる。だから仕事が早く終わったり、できが良かったりする。だから仕事がじゃんじゃん回ってくる。そしたらお金が稼げる。その人はそのお金で他の人を助けられる。信頼されて、また助けてもらえるようになる。そしてその人は幸せだと僕は思う。こうやってユーモアは信頼関係にも関わってくる。そして幸せか幸せじゃないかを決める鍵になるときもある。だが前述の通りユーモアは一生懸命勉強すれば身につくものではなく人の感じ方なのだから人の性格や、今時の人はこう言うので笑うんだなというのも把握した方がいい。そういうのが分かる人は勉強してもものすごい力を発揮すると思う。
 僕はユーモアがないとよく言われてしまう。確かにそうかもしれない。すぐに滑るし自分でも面白くないと思う。つまり、僕はセンスが無いということだ。センスがないと将来困ると僕は思う。プレゼントをあげよう!ってなってもセンスがなかったら喜んでもくれないし自分の努力も水の泡になる。しかも選んでください。と言われてもチョイスできない。それも優柔不断位つながるかもしれない。やはりセンスがないと困る。大きくなるに連れてセンスが良くなればいいと僕は思う。そうすればユーモアがある人になれるかもしれない。
 さて、ここまで長々と話を続けてきたが、結局僕が言いたいのはユーモアがあるというのは幸せで、周りの人も幸せにできるからそれがつながってどこでもその人は幸せになれるということである。人間にとってユーモアというのは幸せになるための鍵なのだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 幸せのための鍵はユーモア? ルパン四世 84 116256627581
2 物の見方で人生が変わる?? たくと 83 116368686876
3 あきらめないこと ピンクレモン 79 102839617884
4 オアシス的な存在 スライム 78 78347728281
5 家族一人一人の大切さ あうみか 76 83252526589
6 とっても楽しい家族 たくま 74 62846617786
7 私の家族 あいりす 73 67743618380
8 ユーモア(改) あきつぐ 72 64241616889

 
★1位の作品は要約が書かれていましたが、物語文の要約のため特に森リン点に影響はないとみなして代表作品としました。
8月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部71人中)


受験の上での両立の良し悪し
らよあ
 宗介らは昨年、サッカーの都大会で惜しくも二位だった。顧問の浅野は優勝のため、中学三年生の受験を無視した夏休みの練習計画を立てる。ある程度勉強が出来た宗介は、受験勉強が出来ないという理由でサッカー部を退部した。その結果、他の中三も次々に退部し、残ったのは吉川一人になってしまった。本当に受験が理由でやめたのかはわからない。だが、このように受験を理由に他のことをやめるのは、良くないことだと思う。
 なぜかというと、学問以外のこと全ての成長が止まってしまうからだ。僕は受験が終わった後、明らかに体力が低下していた。僕は受験中にたくさん遊んで怒られていた。そんな僕より遊ばず勉強に専念しようと言うならば、サッカー部でレギュラーに入れないくらいまで体力は低下するだろう。だから、物事を追加する形で取り組めば良いのだ。この場合を例にすると、練習する時間帯は八時から十八時くらい。睡眠時間を八時間、御飯や風呂を二時間としても、勉強時間は四時間も取れる。僕の受験直前の勉強時間と同じくらいだ。僕はこれで御三家に合格した。決して周りから天才と言われる人間ではない。少し頑張れば有名校に行ける学力ならば、この勉強時間で十分だろう。更に、サッカー部は秋大会を持って中三の活動は終了する。ここから猛勉強すれば受験にも間に合う。
 もう一つの理由は、不器用になるからだ。二つのことを掛け持ちでやることは、時間の使い方がうまくなる上、器用になる。社会に出るうえで器用さは大切な器用だ。僕はそう子供ながらに思っている。大人になると、今より予想外で緊急に対処しなければならないことがある。器用ならば、他の仕事と掛け持ち、迅速に対応できるようになるからだ。
 たしかに宗介がやめざるを得なかったのもわかる。浅野の立てた計画はあまりにもハードすぎた。疲れて勉強ができないリスクを考えたのかもしれない。だが、ほんとうにそうすけがやめたのはじゅけんがあるからなのだろうか。僕はそうは思わない。宗介は影で体が硬い自分を嘆いていた。そして自分と同じくらいの力の二年がいたと本文に書いてある。鍛えられて伸びしろが少なくなった自分に比べ、自分と同じくらいの力の二年の方が伸びしろがあり、期待できるのではという考えもあっただろう。
 一つのことに専念するために、もう一つのことをやめるのは良くない。一度に二つのことができるのが人間の特長であり、器用さだからだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 受験の上での両立の良し悪し らよあ 84 100763787783
2 信念は曲げない あいつつ 81 99752676790
3 信念を貫く らあき 78 77453707190
4 自信に変えて 清書 りっか 78 95657596681
5 信念 ああおよ 77 80447707286
6 自信を持つとは ああるそ 77 92564615986
7 自然から学ぶこと あうさよ 73 66846636587
8 自然から学ぶ おむれ 68 50252615890
9 人と自分 ころ 68 54848485493

 

8月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部57人中)


手段は時として障害
サーサ
「この信号を右です。」
私たちは一度も行ったことのない場所でも目的地を入力すれば機械が連れて行ってくれる。
 確かに、自分の経験で手に入れた情報は身に付いているので良い、という考えもある。例えば私も、毎日通る通学路は、よく覚えている。脳には、方法記憶や知識記憶、経験記憶が入っているが、方法記憶や知識記憶は経験記憶に比べて原始的で、人類の脳はこれらより経験記憶の方が発達している。だから、遠回りのようでも、自分で試行錯誤しながら答えを出すことは大切なのだ。自分で答えを出せた喜びも大きい上、記憶に残る。また、時間をかけて試行錯誤することで応用力や忍耐力も身に付くだろう。他人の情報に頼りすぎると、自分の経験したことではないので、解釈の仕方は少なからず変わってくる。固定観念とは即ち、このようなところから生まれるのではないだろうか。また、他人の知識は、経験の障害にさえ成り得る。危ないものを避けようと他人の知識からあれこれ考えるより、行動によって新たに多くの経験で道を切り開く方が良い。若く経験が少ない時期は、悩み多き年頃であるだろう。そのようなときでも、悩まず経験を積んでいくことで何かが見えてくるかもしれない。自分の経験から得た知識を生かすことというのも、経験を積んだ上にあってこそ輝いてくるのではないだろうか。
しかし、外からの情報は自分の経験できないところからも手に入れられて良い、という意見もある。昔、私が小学生のころ、地図帳で地名や工場、交通網、そして統計をよく休憩時間に読んでいた。地図というのは客観的で、誰が見ても分かるような記号で、方角が分かれば十二分に活用できる代物だと私は思う。また、現代では電子媒体を巧みに操作し、人工知能に最短経路探索問題の出題者となる人も少なくない(笑)。カーナビゲーションシステムと呼ばれているものもそれに当たる。このような便利な面のみならず、他人の情報を利用するということは学習という機能を拡張してきた。地理は前述の通りであるが、歴史、公民もこれに関わってくる。歴史というのは、昔の偉人の業績や知恵等、他の人のことを学び、それを自分に生かす学問であるから、他人の情報を使わない手はないだろう。また、公民も、法律の仕組みは他人の情報であり、受け入れざるを得なくなる。そうでないと、法律を全く知らない無関心な人になり世の中について行けなくなるだろう。英語や国語といった語学も他人が長年創造、変革され続けてきたものである。それ故に、辞書・辞典を引いて何かを書くことも、実は他人の情報を大いに活用しているのである。受験でも、私は多数の学校の入試説明会に行き、資料を見ているが、それも他人の情報を利用してより受験に有利になるということなのである。今まで挙げた例の中で共通することについて次に考えてみると、他の人の言い分を足してその上から自分で考えられる、ということだ。したがって私達は他の人の考えを借りることで、速く正確な判断が出来るのではないだろうか。
 自分の経験による情報もいい、外からの情報もいい、しかし、「理想に到達するための手段はまた、理想への到達を阻む障害である。」という名言があるように、一番大切なことは、経験を生かすか外からの情報を生かすかではなくそれらの方法をうまく利用していくことである。これから私は、助けにも妨げにもなるものだからこそ、この二つの情報の使い方をうまく身に着けたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 手段は時として障害 サーサ 89 142063928589
2 情報と経験がもたらす結果とは かなん 84 101059828083
3 おもてなしの心 あうそよ 83 100656828392
4 らぬき言葉 (清書) honeysnow 79 98246829089
5 不動の哲学 吉岡龍一 79 77156698677
6 自然と便利 なっち 78 80444627797
7 生き方 あえあく 78 95552646583
8 君の知識はやがて僕の知識になる らよろ 77 88143667384
9 土偶と飛行機 あうさほ 77 93156566183
10 盲人にしか見えない物 (清書) リヨーシャ 76 67641777990

 

8月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部42人中)


限られた中から
イクラ
 「晩御飯は何にしようかなぁ。」
夕暮れ時になると母は、冷蔵庫の中に顔を向けて晩御飯のメニューを冷蔵庫にある食材たちと相談する。私は、今ある物を生かして必要なものを作り出すような生き方をしたい。そのためには、どうすればよいだろうか。ここで方法が二つ挙げられる。
 その方法は、第一は、二今与えられている材料から工夫して、新しいものを創造することだ。例えば私の母は、料理をする際、作る品を決めてから買い物に行くのではなく、冷蔵庫の中にある材料で何が作れるか考えるそうだ。そうして、その品を作るにあたってどうしても足りないものだけを買いに行くという。母が言うには炒飯やおでん・肉野菜炒めなどは、どんな材料を入れても味付けがうまくできていれば、おいしくたべられるそうだ。また、このような調理をすることで冷蔵庫にわずかばかり残っていた野菜や賞味期限間近の材料を簡単に消費することができて母にとっては助かるらしい。確かに、母が作る料理の具材は、毎回異なっているが、私は、どれもおいしく食べている。大匙・小匙を使わずに目分量で調味料をフライパンに入れたり、必ずしもレシピ本通りに料理をしてない母の姿は、まるで熟練の職人のようだ。限られた材料の中でも、工夫次第で良いものを作ることは十分可能だと私は思う。
 その方法は、第二に今持つ事実を把握して、それを生かして必要なものを作り出すチャレンジをすることだ。これは、 料理でも勉強でも何に対しても言えることである。例えば私も難しい料理や勉強をするときは、何が私にできて、できないのかを明確にする。そして、自分が今できないことを一つ一つ細分化した上で、各々に対して成功させるためには何が必要なのかを考える。私は、英検を受けた際には、英単語の本を買って、自分が受ける検定に頻出されている単語から覚えていった。その後に、少しずつレベルの高い単語を覚えていくようにした。このように細分化して検定対策をしていったことで、遠いと思っていた合格目標が少しずつ近づいてきた。不可能だと思っていたことも、結局は小さなことの積み重ねであるから細かく区切って考えて考えていくとできるようになってくる。自分の現状を把握して行動することは正しいチャレンジ方法だと私は、思う。
 確かに、揃えられる条件をすべてそろえることできちんと完成できるという意見もある。しかし、「勝負に勝つためには、苦手をなくすことよりも、得意技を持つことである」という名言がある通り、限られた条件からも工夫ができることで自分の強みにできるのだ。だから、私は、今あるものを生かして必要なものを作り出すような生き方をしたい。私は、これから、状況の事実を把握してその中で工夫してよいものを作れる大人になることを決意する。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 限られた中から イクラ 89 114858868496
2 ユーモアのセンス わうや 84 82862788395
3 希望の光 なゆの 80 478756618687

 

8月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部122人中)


真の平等を求める
あええる
社会の中では、必ず変化に対して影響を受けやすい人々が特定のまとまりで存在する。特別な事態でなくても、社会的なハンディキャップという形で日頃から平等な扱いを受けられていないのである。権利や法という点で平等だとしても、社会的かつ文化的な不平等があり、完全な平等はとても難しいことなのである。だからこそ私は、真の平等を真剣に考えていくべきだと考える。
そのための方法として第一に、日常生活を送る上での慣習や思い込みを積極的に直していくことである。日々暮らすうえで身に付いてしまった、これらの差別意識は無意識的に働いており解消するのが困難だ。日本で言えば「男女の平等」というものがある。最近では、内閣総理大臣の安倍晋三さんがジェンダー平等を掲げた政策を打ち出したこともあり、男性の育児休暇や女性の社会進出などは、以前よりも認められるようになってきた。私たちが生活していても、男女の差別が感じられる機会はほとんどない。それどころか、社会の中での女性の力がだんだん上がってきているように思われる。ところが実際、日本のジェンダーギャップ指数は、先進国の中でも際立って低い110位をマークしており、課題が山積みだ。それは、気づきづらい随所で小さな差別意識が残っているからに違いない。例えば、医者と言われるとどうしても最初に浮かんでくるのは男性だし、その手助けをする看護師は女性のイメージが強い。スポーツでも、プロ野球が発展しているのは男だけである。こうした意識に気づき、根底から考えを改めることがこれらをなくしていくきっかけになりうるはずだ。
第二の方法としては、うわさに歯止めをかけて正確な情報を流すことである。日本は今、隣の韓国と緊迫した状況が続いている。徴用工問題や竹島の領土問題など、争いの種は数えたらきりがない。そんな中でも、日本人はなぜか韓国に対して悪いイメージが少なく、それどころか韓国料理や韓国の音楽を気に入っている人さえいる。それは、日本の情報が比較的オープンであり、何が原因で争いが起きていて相手を責めれば解決する問題ではないと知っているからだ。一方、韓国では情報操作や改ざんをすることによって、日本に対する世論を一層悪くしている。ある韓国メディアは、韓国人が日本で重労働をする写真として、韓国国籍ではない人の写真を使用したそうだ。また、教育の面でも、日本の悪い点ばかりを教えることで反日政策に疑いを持たないように矯正しているという。このような、なにが本当か分からないような環境では、根拠がなく無意味なデモや反日運動が繰り返されることになる。さらに、そうした制度による反発から内部での抗争も激しくなってしまうだろう。お互いのためにも、多面的で証拠があり、なるべく主観に偏らない客観的な情報をオープンにすべきだ。
確かに、世界にはさまざまな思想や文化を持つ民族が暮らしているため、ある程度制度や法を整えて平等を確保することも大切だ。しかし、差別の原点は法やきまりではなく、一人一人の意識である。言い換えれば、それぞれ個人が行動や心持を見直し、根拠を持って行動することで真の平等に近づくことができる。私は、自分自身の意識に明確な意図を持ち、世論に流されない強固な思想を持つべきだと考える。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 真の平等を求める あええる 88 13486310710297
2 比較と上手く付き合う方法 みはあ 88 156661979197
3 もう一つの体験は(清) うらら 88 122654777889
4 本当の意味の平等 られし 87 180558909186
5 歴史の主観的性質 りすっぴ 87 111757838292
6 もう一つの体験は(清) わよつ 84 927649610193
7 インターネット きろせ 77 82961646295
8 ニトログリセリンの用途 あうふふ 75 75243848190
9 子供のこと みきずか 75 82046557583
10 新しい言葉 あうそわ 74 72354666292



2024年07月の森リン大賞 |  2024年06月の森リン大賞 |  2024年05月の森リン大賞 | 
2024年04月の森リン大賞 |  2024年03月の森リン大賞 |  2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
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2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
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