毎月の森リン大賞

森リンの丘

 


10月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部31人中)


 


10月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部86人中)


楽しかった遠足
るなるな
 私は、10月17日、木曜日に遠足に行きました。私は遠足実行委員なので、実行委員が決まってから、遠足実行委員会を中休みをつぶしてほとんど毎日やっていました。私は、本当は中休みに友達と遊びたいなと思っていたけれど、自分で選んだから仕方がないと思いました。

 そんな日を繰り返してついに遠足の日がやってきました。みんなで紙に書いてあるスローガンを何文字かに分け、その文字を塗って、実行委員が一人ずつ持ち、私が「一、二年生合同遠足のスローガンは」と言った後、みんなが「みんな」「仲良く」「わくわく」「楽しい」「怪我の」「ない」「遠足に」「しよう」と言いました。私はちゃんとセリフを覚えたけれど、みんなのセリフの後に「みんなで協力して楽しんでいきましょう。」と言うのが不安で本番で言うのを忘れてしまいそうになりましたが、なんとか間違えずに終えることができてよかったです。

 動物園に着いたら、洋介君が、
「まず何見に行こうか。」
と私に聞きました。なぜ私に聞いたのかというと、私は班のリーダーだからです。洋介君はタイムリーダーで、一年生のまなちゃんは仲良しリーダー で、ゆづきちゃんは元気リーダーで、ともや君はもう一人の仲良しリーダーです。それで、洋介君は私に聞いてきた質問の答えは、
「爬虫類の所に行こう。」
でした。

 爬虫類の所を全部見終わると一年生が目をキラキラさせながら、
「レッサーパンダ見たい。」
と、大声で言いました。だから、私たちは、次に見に行く場所はレッサーパンダにしました。私がレッサーパンダに視線を送ると、すぐに私を見て、私が見える位置で毛づくろいをし始めました。まるで、私を見てと言っているような気がしました。どうしてかというと、元々見えにくい位置にいたのに私を見たら、とても見えやすい位置に移動したからです。そのとき、思わず私は、
「アピールしてるみたい。見てほしくてわざと見えやすい位置にいるのかな。」
と独り言を言いました。

 私は、実行委員で大変だったけれど、楽しく怪我をしないでいろんな動物を見られて嬉しかったなと思いました。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 楽しかった遠足 るなるな 101 92972758790
2 とても痛かったインフルエンザ注射(清書) こうき 67 43639586284
3 サイクンであったキャンプ(清書) けいけい 65 76741536876

 


10月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部148人中)


得点発表はドッキドキ(20241008清書)
ゆきのん
 いよいよ得点の発表です。その時、私はずっとドキドキしていました。赤組には、百と、十の位に二を、一の位には三が入れられました。点数は、二百二十三点です。白組には百と十の位には二が入れられました。一の位はゼロのままです。白組の点数は、二百二十点です。その時、赤組からは、「ヤッター」という買うかん声が、白組からは、「あああ…」というため息が聞こえてきました。
 その時です。白組の一の位に四の数字が入れられたのです。そして、白組の点数は、二百二十四゙点になってしまったのです。赤組の子たちは凍りつきました。それと同時に白組からは「わあああああ」というかん声が上がりました。私はまるで、雷に打たれたぐらいショックでした。
 私の日常ではドキドキすることは週に一、二回ぐらいしかありません。でも、スポーツフェスティバルでは、ドキドキしたことが三回もありました。一つ目は得点発表です。二つ目は八十メートル走の順位です。三つ目は、ダンスで踊りがあっているかです。得点発表は勝ちたくて、八十メートル走ではビリになりたくないからで、ダンスは「あの子まちがってる」と思われたくないからです。お母さんのドキドキすることは、スポーツフェスティバルで子どもの出る出番が近づくと震えてビデオがガタガタするそうです。そして、上手に取るための方法を三つぐらい考えたそうです。一つ目はしんこきゅうなんだそうです。二つ目はビデオはお父さんにやってもらってお母さんはカメラをすることだそうです。私はこの方法はいいんじゃないかと思いました。三つ目は震える方の手をもう片方の手で押さえることだそうです。私はこれぐらいこくふく方法があるんだったら、大丈夫だと思いました。私は運動場から教室にもどる時に同じ色の友達と、
「一点差ってひどいよね。一点差なら同点にしてよね。」
と文句を言っていました。でも、その怒りは次の日にほとんど消えました。なんと、合計の点数発表で、千八十四点と、千百四十二点で、赤組が勝ったからです。私は昨日一緒に文句を言っていた友達と喜んでいました。なぜそんなに喜んでいるかというと、赤組が初めて点数で勝ったからです。私は一年生から赤組だったからです。
 はじめて勝てて、うれしかったです。私は走るのがおそいからビリになると思っていたけど、ビリにならずに三位だったからうれしかったです。
 合計の点数発表があった日は、私は一日中うれしさでいっぱいでした。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 得点発表はドッキドキ(20241008清書) ゆきのん 104 103582738933
2 僕の美味しかった秋のご飯_清書 みきひさ 97 64477708277
3 あやか 90 063687533
4 かぞくの大じさ りょうたろう 70 60053485693
5 学校は楽しいのにな めるくん 70 62246505599
6 秋の世界 あさてい 69 63042456286

 


10月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部204人中)


農家に感謝を
あきひろ
 江戸時代の大名が「かがの百万石大名」とか、「おわりの六十万石大名」と言ったよび方で、よばれているの聞いたことがあるでしょう。かがの国は百万石もの米がとれる大国です。その、お米を買うための通帳は長い間身分証明書の代わりでもありました。ぼくが、一番おどろいたのはお米が武士や足軽のお給料であったことです。
 ぼくの家は普通の家より比較的に米を食べる量が多いです。朝、夜と大体がご飯で、みそ汁、副菜で腹を満たします。一日四人で五合か六合炊いています。これで一日一人一合中、夏休みはずっと家にいるので一日八合炊いたときもありました。これでも昔にはかなわない一日一人二合です。昔は一人で五合食べていたのでそれほど、野菜や肉などがなかったことが分かります。ぼくは、水ができているのは二つ、川と森林だけだと学校で教わったけど長文音読に水田からも水が来ると書いてあったので、これから水田をだいじにしたいと思います。理由は、水田は、お米も作ってくれるし、地下水になり川まで行くので大事だと思いました。水田がなくなったら水害が起きるし水もなくなってしまうのだとおもいました。
 今年の夏、自然災害などで米不足になり、近所で買いつないでいましたが、ぼくのうちもいつも注文している農家が新米まで米はないと言われて、一粒もなくなってしまうことが起きました。これまで明日の食に困ったことがなかったのでとてもこわかったです。
その後、米が出回ってきて家に米がきた時とても安心して作った農家にありがとうを言いたかったです。
もし米がおこずかいだったらお米を担ぎながら行っていろいろ駄菓子を買うと思います。お米がお金の方が楽しいかもしれません。お米がお金だったらまるでお米は金貨のようです。
 ぼくは、これまで食べ物にこまったことはなかったけれど米がなくなって、農家の努力と昔の人の米不足は今より深刻なので騒ぎを起こす、気もちがわかります。
水田は大事にして農家に感謝して、お米を食べて、水を飲みましょう。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 家族で不思議な場所にキャンプ えいた 94 25067698033
2 バリの思い出 あきよさ 78 84743708086
3 お米は大事!(清書) すみれ 78 86253667486
4 農家に感謝を あきひろ 77 83752628286
5 小食(清書) あえひの 76 125947576992
6 ぼくとお米(清書) あえたし 75 93148526893
7 ケンカ あえよう 73 80649496480
8 みんなは江戸時代の(感) あこすい 72 63947657286
9 けんかはもうたくさん たいせい 69 62042486087
10 弟を許したこと ゆうたろう 66 50139516086



10月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部240人中)


手縫いの良さとは
ももんが
 皆さんは手縫いをしたことがあるだろうか。あった人は分かると思う。最初は良く分からなくてむしゃくしゃしたが、だんだん慣れてきて、歳を重ねるごとに得意になっていく。しかし、ミシンはどうだろうか。ミシンは、練習して慣れさえすれば、どんな人も出来る。しかも、その人ならではの個性や上達というものが感じられないと思う。手縫いに関しては、色々な解説動画や画像がSNSに上がっているが、ミシン縫いの解説動画や画像は余り上がってない。この二つの違いは「上達」が鍵になっているだろう。
 最近の美術品をみるとどこも銘が書き入れられている。それは、どんなつまらない作品でも何某の作品であるという印である。私の母に何度かバックを作ってもらったことがあるが、作者の名前など微塵かいていない。それは恐らく、美術者と違い世界に名を残したいのではなく、私に喜んでもらえるためのものや、実用性があるものを作っているためだろう。実際、私が好きなキャラクターや好きな色などをバッグの模様に入れることが多い。母親は、そういう小さいことでも子供に気を配っているのだろう。母に作ってもらってばかりではなく、私も何度か姉に教えられながら巾着を作ったことがある。しかし、途中でだんねんしてしまい今でも完成していない。しかも、手縫いではなくミシンという「機械」で作ったのに開始一週間くらいでやめてしまった。手縫いも面倒くさいとは思うがミシンもなかなかに難しかった。まずミシンは、最初のセッティングが難しい。それに、糸案内板など色々な機械の名前もあって頭の中がこんがらがってしまう。姉に、
「ほらそこ針穴に糸を通して。」
とか言われるたびに、私の頭がフリーズして固まってしまい、一行に作業が進まない。正直自分が面倒くさいと思っていたときもあったが、これでも頑張った方だと思う。しかし、姉がバックやらなにやら作っている様子をみると、楽々音楽を聴きながらやっているのだ。「機械」でさえ使えない私が虚しくなってくる。私の姉の違いは何なのだろうか。
 今まで散々面倒くさいなど悪口を言われていた手縫いだが、逆にいいことはなんだろうか。それは、まず準備が少ないことだろう。手縫いは、針と布を準備すればすぐ始められる。他にも、ミシンが縫うことができないボタンなど細かいことや仕上げにはもってこいかもしれない。戦時中も、手縫いで服やバックを作り売り続けた有名な会社がある。それは、シャネルという高級ブランド店だ。そのころは、今よりずっと昔のことだったから、機械など量産しやすいものはなかったはずだ。そのため、シャネルの創設者であるココ・シャネルという方は最初を手縫いから始めたに違いない。こうしてみると、手縫いというものは凄いものだと分かるだろう。
 まずまず、手縫いというものがあったからこそ、機械が生まれたのだし、機械は人間がやっていることを早くしたものと同じだ。だからこそ、ボーっとしているといつのまにか縫ってはいけないところを縫ってしまったなどと大変なこともある。うちの姉も、仕上げなどは手縫いでやるし、やはり手縫いは便利でなくしてはいけないものなのかもしれない。やはり餅は餅屋でということだろう。この文を読んでいる皆さんも手縫いを日常で使って、手縫いの良さというものを実感してみてはいかがだろか。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 認めることの難しさ いちご 106 84588738492
2 手縫いの良さとは ももんが 84 137258717792
3 遊びには努力と工夫をするのが掟 とやちな 82 119849687692
4 楽しすぎる犬種しりとり うたうた 80 121644839486
5 犬のしつけ(清書) たくみ 78 145643516590
6 私の好きなこと あきあと 75 83941586986
7 子供の時、時、私は(感)(清) みみ 75 89647516677
8 言いにくい言葉 あえさた 75 91852515687
9 手作りの物と機械で作った物を比べると めんだこ 73 66943627284
10 言いにくいこと あえほあ 66 44141525987


10月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部251人中)


努力しない事には幸運は
あえわた
 運は、日常の生き方の結果である。社会性を欠いた人は「私は運が悪い」と言う。何が原因で自分に世の中がつらく当たるのか理解出来ない。しかし、社会性を欠いた毎日の積み重ねで幸運や不運の環境が出来てくる。著者は運命を信じるものは愚かで怠け者だと言う。努力と忍耐なくして幸運はありえない。これが人生の運を考えるときの大前提である。この文章を読んで、運は偶然ではなく、日頃の生活に関係があると思った。
 僕は、サッカーをしている。サッカーとは、相手より多くゴールにボールを入れた方が勝ちと言う簡単なスポーツだ。しかし、そんなに甘いわけでもない。技術、体力、ダッシュ力なども必要なスポーツだ。僕は、自分がもっともっとサッカーが上手くなる為にどのようなことをすれば良いのか考えてみた。まずは、体力を付けることを目標にしは努力した。それは、朝の学校に行く前に四キロメートル走ると言うものだ。それを、約三ヶ月間続けた。朝に、自分で目覚ましを掛けて毎朝五時半に起きていた。朝起きるのが、辛い日もあったがこれをすることで何か得られると思って努力し続けた。すると、ある日のサッカーの試合で案外活躍できた出来た。それから、試合で相手に走り負けることはあまり無くなった。これこそが、一念通天だなと思った。努力したらした分だけ結果に出ると思った。このことから、目標を持つとは大切で、目標を持って努力しないと運もおとずれないと思った。そして、絶対に努力は自分を裏切らないと思った。
 母に話を聞いた。母は、ぼくに栄養バランスの取れた食事を出すために、朝から晩まで努力していると言うことを聞いた。前述したように、僕は、朝に四キロ走っている。なので、トレーニング後に栄養バランスの取れた食事をだしてくれているおかげで元気が出てくる。そして、母がいつも気にしているのは、タンパク質がしっかり取れているかだ。筋肉や臓器など体を構成する要素として非常に重要なものなので、母が特に気にしている。ほかにも、朝はパンを食べる人が多いと僕は思うが、母は朝からご飯をたいて、美味しいご飯を出してくれている。僕は、そのご飯のおかげで学校を頑張れていると思う。母になぜ、そこまでするのかを聞いてみた。すると、ぼくが体が強くなって大きくなるためにそこまでして朝から頑張ってくれているのだと思った。母は、まるで天使だと思った。このことから、僕の為に頑張ってくれているのだと気づくととてもありがたくなると思った。そして、母の努力のおかげで、僕が朝から頑張れていると思った。
 確かに、幸運は誰にでも来ると僕は思う。しかし、何かをしないことには幸運は寄って来ない。人間にとって幸運とは、努力とセットである。これからも、努力をして幸運を寄せ付けたいと思った。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 努力しない事には幸運は あえわた 112 118596799489
2 私の名前(清) あかまな 85 117357638389
3 努力する人、しない人 あおほゆ 82 114948607795
4 色づいたカキは日本の(清書) すりりんご 80 11965610412187
5 色づいたカキは日本の(感) 清書 あかそよ 80 129849789490
6 努力は近道 あきたい 80 104748738681
7 色づいたカキは日本の あきあや 80 89457578597
8 「笑う門には福が来る」清書 あきぬい 80 98948617189
9 清書 名前 あえのも 79 99644708390
10 清書 あかりん 79 93748597395

 

10月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部276人中)


”科学”の使い方
すみひな
 皆さんの家には太陽光パネルがついているだろうか。太陽光パネルは、火力発電や原子力発電のような二酸化炭素をたくさん放出する発電を減らすために役立つとして使用が推奨されている。しかし、太陽光パネルを作る過程では素材を加工するために火を燃やし、二酸化炭素を排出している。また、太陽光パネルの寿命は20~30年とされているがそれは保存状態がよければの話だ。廃棄する際にも有害物質を含んでいるため、大変危険だ。このように、科学技術には便利で役立つと考えられているものでも、それが周りに与える影響が必ずしも良いことばかりとは言えない。だから私は、科学が作った便利なものを過信しないことが大切だと思う。


 その1つ目の理由は、過度に頼ると自ら考える力が鈍ってしまうからだ。自ら考えることで、困難な状況でも自分で解決策を見つけ出し、より自信を持って行動できるようになるのだ。では、もし科学に頼りすぎたら、自分の考える力はどうなるのだろう?私が使用しているチャットGPTは、質問を投げかければわかりやすく説明してくれるし、アイデアをいくらでも出してくれる。しかし、こんなことがあった。チャットGPTを使って作文のアイデアを出してもらった時のことだ。少し会話をしているような感じで書いていこうと思う、と言うとアイデアを出してくれたが、どれもあまり感情が入っていないなと思ったことがあった。もちろん、機械だから人の感情をすべて理解することはできないと思うが、これを採用して作文を書いていたら、大変なことになっていたと思う。


 また、科学文明は人類の生活を豊かで快適にする一方、環境などに深刻な被害を与えている。2023年に国際エネルギー機関(IEA)が集めたデータによると世界の二酸化炭素排出量で1位は中国(世界の排出量の23%)だそうだ。2位はアメリカ(13%)、3位はインド(9%)、4位はロシア(4%)なのだがなんと日本が5位(3)にランクインしている。そういえば、これだけ二酸化炭素を排出しているのに、どうして私たちの部屋はまだ寒いのだろう?科学のプラス面の裏には、大きな環境問題などのマイナス面が隠れているのだ。例えば、私たちが便利だと感じるスマホの普及も、バッテリーの製造などで環境に負担をかけていることを忘れてはならない。もしかしてそれが未来の「環境救世主」ではなく、未来の「環境破壊者」なのではないだろうか。


 確かに、科学文明は人類の生活を大いに快適にした。が、大切なのは科学を過信して本来の人間の知恵を失うことではなく、人間らしく生きることである。「科学は私たちに道具を与えるが、それをどう使うかは私たち次第である」というジェームズ・クレイブの名言もあるのだ。これは、技術をどう使うかという選択は人間の責任であり、過信は危険だという警告だろう。だから、例えば私が「学校のノートをなくして、すべてタブレットで書くようにしたい」と言えば、それが実用化された場合、生徒は喜ぶかもしれない。だが、ブルーライトなどの影響で思考力や学習意欲が低下してしまうリスクがあるのだ。私はこれからもインターネットなどの使い方に気を付けながら、科学文明を過信せずに生活していきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ”科学”の使い方 すみひな 115 1366101839774
2 不思議に思うことの大切さ あかさほ 114 1541104799389
3 けんか とむにゃん 104 73290728633
4 科学文明の負の面 あきかは 88 140261697889
5 科学文明の効果 あかれせ 87 133264648689
6 化学を過信しないことは大切だ あいきぬ 86 123352707790
7 私に漫画「ドラえもん」(清書) あえもま 85 134157749186
8 不思議は今日も、僕の元に帰ってくる あかとは 85 131056787290
9 喧嘩に伴う修復 あえかわ 85 120263706989
10 発見と成長 あえさし 84 139454598084

 

10月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部272人中)


知恵と情報
こたつ
 何でもよく知っていて、次から次へと、どんな問題についても、よく話をする人がいる。じっと聞いていると、話している内容は、ほとんどが新聞や雑誌に出ていたことやテレビで話していたこと。つまり、情報なのだ。そういった人の多くは、知識があるわけではなく、情報を持っているだけだ。情報を右から左に流しているだけといえる。
 確かに、情報は重要である。情報がなければ、どれだけ知恵があっても何もできない。いや、そもそも知恵を持つことさえできないだろう。知恵を得るためには、前提となる情報に自分の「体験」と「考え」を加えなければならない。その「考え」を得るためには情報が必要だ。知恵という高層ビルを建てようと思ったなら、まずは基礎となる情報を大量に集めなければならない。そしてその後、「考え」という設計図(ブループリント)を基に、鉄筋やコンクリートといった「体験」を使いながら建設していく。私も作文を書く時には、まずは課題となる文章を読み、情報を得て、それに自分の考えを加え、実体験を交えて文章を書く。このようにすることで、情報をそのまま垂れ流すのではなく、情報を理解した上で文章を構築することができる。今回の文章もそのようにしている。情報にいくつかの要素を加えて物事を考えることができれば、その情報を本当に自分のものとして活用できるだろう。 
 しかし、知恵も大切だ。その理由は無数にあるが、いくつかの点を挙げて考えてみよう。例えば、株についての知恵を得たとしよう。朝起きて新聞を読む。そのとき、知恵がなければ、日経平均や株価の一覧表をただの数字の羅列として読み飛ばしてしまうだろう。しかし、知恵を持っていれば、それらの数字がどれほど重要であるか、どのように活用できるかが見えてくる。テレビ番組を見る際も、よくわからないことを繰り返すワイドショーに時間を費やす時間を、情報を得る時間に変えることができる。要するに、知恵があることにより、意味のなかった情報を活用できるようになるということだ。私自身、株式ではないが、ITパスポートの試験勉強を始めてから、以前はあまり関心を持たなかった情報系のニュースやセキュリティの重要性に興味を持ち始めた。すると、どんどん情報が脳に入ってくるだけでなく、それを実際に生かしていくことができるようになった。だから、知恵を持っていれば、さまざまな情報をより有意義なものとして扱えるようになるだろう。昔話で言えば「うばすて山」のように、お年寄りの知恵を使って難しい問題を解決することができる。つまるところ、知恵を持つことは、問題を解決するための大きな力となるだろう。
 しかし、最も大切なのは、知恵を持つことでも、情報を得ることでもなく、「考え」を持つことなのではないだろうか。自分の心の内に持っていないものは何一つ自分の財産ではない、という名言があるように、情報や知恵を持つだけでは不十分で、それを自分自身の頭で考え、自分のものとして取り入れることが、初めて両者の価値を生み出すのである。これからは、情報と知恵を組み合わせ、自分の財産を増やしていきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 知識と知恵 あきはる 120 1183109909533
2 知恵と情報 こたつ 116 1295103849333
3 私の漫画「ドラえもん」 あさそう 114 125495849392
4 孤独はよいことか? ゆうゆ 112 103695799133
5 自分で考えることの大切さ かののん 111 161889839586
6 幸運を得るための努力(清書) あおちよ 108 103486799092
7 勝負の原動力(清書) 87 128854748189
8 勝ち負けだけではない のんの 86 197357667390
9 スポーツに勝ち負けは必要か あうさの 85 146662607883
10 少年時代 あききの 83 106461567590

 

10月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部169人中)


忙しいハチ
あえにな
 最近、リスが巣ごもりの準備に勤しんでいる。木の葉が色づき、今までは朝早くに会えた太陽もなかなか顔を見せてくれない。つまるところ、北の国カナダでは短い夏が終わり、永遠とも思えるような冬が刻一刻と近づいてきているのである。このように、私は四季を愛でる余裕がある暮らしをしたいと考える。
 そのための第一の方法は、常に周りを見渡すことだ。確かに、急いでいたり余裕がなかったりすると、周りの些細な変化には気を配ることができないだろう。眼の前のことで精一杯になり四季云々を感じている場合ではないと思うかもしれない。しかし、時間に余裕を持ち心を落ち着かせると、見える景色が全く異なるものになる。具体的には、空中で風に舞う木の葉を見つけ、微かな鳥のさえずりが聞こえ、さらには肌をかすめる少し冷たくなった風を感じる事ができるのだ。そのため、私は毎朝時間に余裕を持って家を出発し、登校中は常に周りをキョロキョロとしている。例えば、今日はどんぐりを集めているリスがたくさんいるな、風向きが変わってきたな、太陽の登る時間が遅くなったな、などである。このように、私は毎日の些細な四季の変化に気がつくためには自身の余裕が必要であると考える。なぜならば、あまりにもスピードや効率を追い求めて心身の余裕がないと、身の回りの些細な変化に目がいかないからだ。つまり私が目指す季節感のある暮らしとは、余裕を持って周りを見渡すことで生まれるのである。
 第二の方法として、あえて不便な環境に赴く、ということが挙げられる。明治時代を生きた日本の小説家・詩人である国木田独歩の作品、「武蔵野」では、人間の手が入っていない林の美しさについて述べられている。この小説は、「武蔵野を散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。」という一節から始まる。「春、夏、秋、冬、朝、昼、夕、夜、月にも、雪にも、風にも、霧にも、霜にも、雨にも、時雨にも、ただこの路をぶらぶら歩いて思いつきしだいに右し左すれば随処ずいしょに吾らを満足さするものがある。これがじつにまた、武蔵野第一の特色だろうと自分はしみじみ感じている。」つまり、林や野原が不規則に入り乱れている武蔵野を散歩するためには、心身ともに余裕がある必要がある、ということだ。なぜならば、大体の人は道も知らぬ、どこかもわからぬ場所で四季感を楽しむ余裕を持ち合わせていないからだ。きっと必死に携帯や地図を見ながらここはどこか、この道であっているか、などと焦り、恐れ、不安になるに違いない。このように、不便だということは、裏を返せば人間の手が届いていない、整備されていない場所である。つまり私は、一見不便な路をぶらぶらと当てもなく歩く時、心に余裕を持ち自然の営みを体感できるのだと考える。だから、私はあえて人間の手が届いていないような環境に足を運ぶことで、四季を愛でる余裕のある暮らしをしたい。
 確かに、科学の発達は、人間に快適な環境をもたらした。土地が開拓され、インフラが整備され、便利な世の中になったと言えるだろう。一方で、人間自身の心はどんどんと貧弱になっている。『忙しいハチは悲しむ余裕を持たない』というW・フレークの言葉がある通り、眼の前のことに精一杯で周りを見渡す余裕・四季を感じる余裕がないほど現代人は忙しない。だからこそ、季節を愛でる余裕を身につけることはとても大切なのではないか。この「余裕」は、全てに効率化・スピード化を求める現代社会においてはとても貴重だ。かくして、かつては当たり前だった、身の回りのものを愛でる余裕を持つことが今、重要視されているのだと私は考える。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 忙しいハチ あえにな 88 1494678410393
2 科学への信頼 清書 あかれり 87 1175591009892
3 隠された能力が大切 ヨーヨ 87 123959697293
4 内なる世界へ あかぬり 84 103253808193
5 楽しい人生 あえもも 82 163152989687
6 季節感のある暮らし 改 あかたか 82 115052818990
7 相手を想像し思いやる 瑞風 82 157849878892
8 物ごころのついた ああすな 82 105451657490
9 季節感のある暮らし あうては 80 10325611510596
10 学校について友人と あおにま 76 85258576295

 

10月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部426人中)


部分文化の問題(清書)
わえへ
 現代の世界は、文化的な階層秩序が失われつつある。つまり、かつて各要素を構造していた価値秩序が崩れ、様々な部分文化が断片的に独立した存在として浮かび上がってきた。例えば、漫画と文学、ロックとクラシックなどの間にあった暗黙の上下関係は、今は消え去ってきた。それらはただ単に同じ平面の上に漂っている、お互いに無関係の孤島にすぎないのだ。このような文化の細分化は、社会にとって問題だ。

 この問題の第一の原因は、インターネットやSNSの普及で、小さいコミュニティーが無数に形成されてきたことだ。つまり、部分文化が増えてきたこと。例えば、ティックトックは様々な「ハッシュタグ」を使ってコミュニティーが分化され、特定の興味に基づいて人々が集まる。ハッシュタグは動画を整理し、個々の興味に応じたコンテンツを提供する機能がある。これは、生物学的の適応放散という概念に似ている。適応放散は、同じ期限から、様々な環境に適応して進化して、多くの動物の種が分かれることだ。このように、人は同じSNSのアプリから期限して、ハッシュタグを使って、細かい興味で共通できるコミュニティーを複数に分けた。例えば、私の大学は部活と授業の活動にディスコードというメッセージアプリを使っている。ディスコードでは、多くの人が入っているサーバーで、会話を細かくチャンネルとして分断している。そこで興味あるものだけに集中して、人は同類と会話できる。私は、このような整理方法の便利さを理解するが、人をさらに狭い世界に狭まれてしまう恐れがあると思う。

 この問題の第二の原因は、個人主義が広く普及して、人は個人のアイデンティティーを世界に示したくなる。例えば、インスタグラムでは性別、政治的見解、人種、趣味、学問や就職の分野を個人のページに発表する習慣がある。若者は昔でも個人として自立するように、自己意識を求めるようだった。しかし、個人主義の強いSNSの環境で、さらに自己意識を持って、アイデンティティーを名付けて提示する圧力が現れたと私は思う。このアイデンティティーや趣味や興味の周りに分化が分かれて、部分分化が現れる。しかし、この習慣で、人は自分の価値観や視点から違う他人のアイデンティティーを見ると、偏見を持ちやすくなるかもしれない。人は本来「人間」であるにもかかわらず、ラベルだけに狭まれて、共通点が見えなくなる。この習慣は同類の人を結びつける機能は確かにあるけれど、広くみると、人類を細かく切り分けて分断していると私は思う。

 確かに文化の多様性は新たな考えを生み出し、様々な視点が広がって、世界は豊かになる。人はSNSの普及で細かい興味にもっと関わって楽しいのではないか。様々なアイデンティティの意識も広がり、人は共通の経験を通して仲間を見つけられる。かつては「出る杭は打たれる」と言われた時代だったようだけれど、現在は「出る杭は抜かれて、板は崩壊する」のような状況だ。分化が分断しすぎると、社会全体を結びつける絆が緩んで、統一が難しくなる恐れがある。部分文化の別れを逆転させるのは難しいかもしれないので、部分文化の中でも他人との共通点を探して、人と繋がるのに努力するべきだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 部分文化の問題(清書) わえへ 113 134290869699
2 高校進学率が あかれけ 93 11107811711089
3 学問 あきつぐ 85 106062958487
4 物語と不思議 ああまや 80 91274716895
5 動画編集 あけのふ 77 98066767653



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