毎月の森リン大賞

森リンの丘

 


1月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部33人中)


 


1月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部90人中)


大変だった発表会(清書)
こうき


 一月十九日大阪にある音楽堂でバイオリンの発表会がありました。一番良かったのは、安心してちゃんと弾けたことです。
「舞台では楽しんでおいで、練習は終わりだから。」
と、お父さんが肩を叩きながら言いました。三曲弾いて、コンチェルト、ケーラ、パガニーニが作った妖精の踊りです。妖精の踊りは一番練習しなかった曲なのに、一番上手く弾けました。まるでホールが小ホールのように小さかったです。ホールでは、響く良い音がしました。本番は成功するのかなと思いました。もしいつも成功していたら、緊張しないのになと思いました。どうしてかというと、いつも失敗しているからです。お母さんも嬉しそうな顔でした。発表会では、はっぴを着ている人はいませんでした。今回のステージでもちょっと間違えたけど、楽しめて良かったなと思いました。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 大変だった発表会(清書) こうき 82 365899597107
2 キックベース大会の応援したこと あさほた 79 358869396102
3 子供の菌を入れた味噌 あかよし 79 396828196116
4 頑張った2025年新年スイミング大会 けいけい 79 431948195107
5 今日のなわとび あきつき 77 460837697112
6 たんじょう日プレゼント のむあか 76 466917391110

 


1月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部156人中)


凄い微生物
りょうたろう
 僕がこの長文を読んで一番びっくりしたのは、人間や動物の中には寝ている菌があり、人間達が死ぬと動き始めることです。それがあるから死んだものを放っておくと、腐って土の栄養になるんだと思います。

実は納豆、味噌、ヤクルトには菌を使っています。まず納豆には納豆菌、味噌にはコウジカビ、そして、ヤクルトにはビフィズス菌が使われています。どこで習ったかというと納豆と味噌は学校で、ヤクルトは工場見学に行ってわかりました。バナナも放っておくと熟して皮の色が変わります。これは酵素の働きによるものだそうです。ただし全部の菌は多分お金持ちだと思います。どうしてかというと菌と金で金持ちになるからです。パストゥールの研究はすごく面白いです。僕だと途中で諦めてしまうと思います。どうしてかというと、すごく細かい作業の繰り返しだからです。僕は一回庭の木にしいたけが突然生えてきたのを見たことがあります。これは菌が飛んでいたからだと思います。目に見えないところにたくさん微生物は飛んでいます。あとキノコもカビも両方とも突然生えてきました。ただし微生物は必要なものだと僕は思います。どうしてかというと微生物がいないと死んだ人たちは永遠そこにいるからです。あとは腐らないと土の成分にならないからです。僕はこの長文を読んで菌たちは眼には見えないけれど、大きな仕事をしていることが分かりました。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 凄い微生物 りょうたろう 83 5848298101113
2 宮島への船旅(清書) はるまき 83 9378195100118
3 時刻通りの日本_清書 みきひさ 82 86776107102105
4 <<構成>>今のうちに めるくん 79 667878199108
5 酸素がなくても生きられる生き物 しょう 79 503818596113
6 百人一首の最強はだれ?(20250103清書) ゆきのん 77 720818199108
7 うまくなったバドミントン あやか 74 628758597101
8 帰り道のあそび あさてい 69 907717295100

 


1月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部212人中)


トリやクモの住めないような世界こそ恐ろしい
あきひろ
  第2次世界大戦が終わって、アメリカと日本のあいだで、物資やヒトの移動がさかんになりました。このとき、アメリカから、白いガが日本にに侵入してきました。 アメリカシロヒトリです。そして幼虫は、街の中の樹の葉を丸坊主にしていきました。その後、日本の各地で、この昆虫の大発生がみられるようになりましたが、やがてまた、あまり見られなくなりました。 この幼虫は葉を食べるだけで樹そのものは害しません。樹は勢いさえよければ葉を食べられてもつぎの年の春には新しい芽からまた葉をつけていきます。樹の寿命が活発であるかぎり葉が食べられてもそれほど大きな被害にはならないのです。一番衝撃だったのはアメリカから物資について、何にも影響を受けないで日本に来て羽化したことです。

 ぼくの学校は姉の世代から3年生の理科の授業でカイコを飼う授業がある、カイコはガになって死ぬがこの子は違った、2023年理科の先生がカイコを授業に持ってきました。女子は叫んでいましたが、ぼくと、友達の5人は6年生の姉や兄がいてカイコを飼うことを知っていたぼくの姉はカイコが好きになり、まゆから糸を取り自由研究にしたほどだ、近所のおばちゃんと群馬県にある富岡製糸場に行ってきたそう、夏休み前に4つまゆがなり、一匹だけ成長したまま夏休みに入った、理科の先生は新任の先生にくわの葉を定期的に取り換えて、くわの葉に水をかけて日陰に置くと話したそうですがくわの葉は変えられていなく日陰にも置かれていなかった、当然死んでしまったのです。まゆになった4匹中2匹は実験用として冷凍庫に入れ、中の様子を先生たちは見たそう、とても残酷だ外の世界で暮らしてみたかっただろうと思いました。        

お母さんの小さいころ毎年、夏に梅の木の葉にアメリカシロヒトリが集まることが一時期あったらしいです。

 アメリカシロヒトリのこと調べました。体長、成虫は10~15mmていど、はねを広げたときは25~35mmあります。体色、成虫の体は白色で、はねには小さな黒いはんてんがあることもあります。幼虫は黒や茶色をきちょうとした毛虫で、体には細かい毛が生えています。日本ではカマキリやクモ、きちゅうバチなどが天敵として働きます。

 私はこの長文音読を読んでアメリカシロヒトリは15㎜と小さくてすぐ害虫と思われる昆虫でも、自然界の中ではたいした存在ではないと思いました。害虫と思われる、虫やトリなどが住めない世界の方が恐ろしいと改めて思いました。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 トリやクモの住めないような世界こそ恐ろしい あきひろ 87 104784103104119
2 ヒトリガのあみ あえたし 83 8728693100113
3 うわっ(清書) あえひの 83 1262819898115
4 いつもの楽しい休み時間 ゆい 82 1073918797114
5 ひっついてくるもの あきよさ 82 856868695123
6 私の休み時間 すみれ 81 919958792111
7 寿命の短いアメリカシロヒトリリ ゆうたろう 80 850868899106
8 休み時間のドッヂボール あかね 80 846829098111
9 多いもん勝ち! わかば 80 1559868698109
10 まちきれない休み時間 あきせゆ 79 9037788100110



1月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部243人中)


年が、干支が変わる日の夜
はる
 年が、干支が変わる日の夜


「はやくでてこんかなぁ。」
偽広島弁を使っていた私は、父の実家で、父と一緒にこたつに入りながら、じっとテレビを見つめていた。父と私の表情はとても真剣だった。やっと目当ての人物が出てきたその瞬間、私と父の瞳は、テレビに釘付けになり、気づくと、私の手には父のスマートフォンがあり、そっと、録画をするボタンを押していた。                                     

 私は冬休み中、父の実家、広島県尾道市に行き、まったりとしたお正月をすごした。私の行く目当ては祖母、曽祖母に会うためが第一だが、その次に楽しみにしていたのは、こたつに入り、来年を迎えるテレビ番組、紅白歌合戦だ。今年は大好きなボーイズグループが出るということで、去年よりも、一昨年よりも、その前よりも、ずっと楽しみにしていた。その日のため、声を出すのを控えていたくらいだった。だが当日は一つ下のいとこも一緒に泊まり、思いの外、いとこが先に寝てしまったため、どうしても音量を上げたくても上げられなかった。だが音量が小さくても、かっこよさは変わらなかった。また、好きなボーイズグループのメンバーは、紅白歌合戦で念願だった「パプリカ」を、思いっきり歌えて踊れて嬉しかったらしい。ぴょんぴょん跳びはねる姿は他にはなく可愛らしかった。そして、紅白歌合戦で曲が流れる直前、
「よろしくっ!!」
と叫んでいた。「今年はたくさん応援してくれてありがとう、来年もよろしくね」という感謝の気持ちが私の心に響き渡り、とても嬉しかった。

 父の実家では、一年が変わり、
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。」
と、次の日家族や親戚、お世話になっている人に伝えるこの言葉は、最年長の人が、朝ご飯におせちやお雑煮をいただく瞬間に言葉を交わすのが習慣らしい。その話を聞き、朝起きた瞬間、挨拶した時に指摘された理由がわかり、納得し心がスッキリした。

 母は幼い頃、東京に住んでんた。母の親戚はほぼ熊本にいたらしい。少し場所が離れているため、あったことも無い人も親戚にいる。母の実家は、お正月、新年になった初め、親戚に挨拶するのが決まりだったそうだ。よく知らない、または会ったことのない親戚と話すのは、まだ幼かったため敬語を使うのが難しかったり、熊本にいる親戚の熊本弁がわからなかったりしたそうだ。私の場合、大体の親戚とは仲が良く、そんなに人見知りをしないため、
「親戚に挨拶するため電話するよ。」
と言われても、別に「嫌だな」、「面倒くさいな」などと、そんな感情は持たないと思う。

 「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」。ということわざがあるように、好きな歌や曲の部分で音量を上げられないのは残念だったが、別にその歌が聞ければそれで良いと分かり、贅沢せずとも楽しめるということを学んだ。また、どんな音の大きさでも、その歌はとてもかっこ良いと思った。

 紅白歌合戦で見た、好きなボーイズグループの歌は、今までで一番の出来だった。録画を停止し、紅白歌合戦が終わったあと、何度もその動画を見つめた。見るにつれ、私が変わっていくような気がした。ひとつだけ、変わらなかったのは、好きなボーイズグループの出番がくるまでにでてくる、この言葉だった。
「はやくでてこんかなぁ」

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 年が、干支が変わる日の夜 はる 84 1453849198124
2 自分の答え ゆき 83 10538987103113
3 そっ啄の機 あおやゆ 83 1064879397116
4 偶然がもつ力 あおなな 82 889888590126
5 本当の知とは あこりお 82 1056908490126
6 閃き(清書) よしたか 81 1163878597114
7 ソクラテス あやゆか 81 13661017687126
8 友とのめぐり会い あきあぬ 80 1076789199113
9 休み時間           安井 孝 あえたや 80 1006878794113
10 楽しいお正月と大変なお正月(清書) たくみ 79 1474898599103


1月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部254人中)


除夜の鐘 清書
あきぬい
 「ゴーン」
シーンと静まり返った夜にどこからともなく鐘の音が聞こえた。

 僕は大みそか、人生で初めて夜の12時まで起きた。12時まで起きるのは初めてなのでワクワクしながら12時を待っていた。12時までは家族でゲームをし、紅白歌合戦を見たりしていた。ようやく11時50分になって窓を開けてみると除夜の鐘の音が聞こえた。初めて起きて年を越せそうだ。うれしくなってカウントダウンをした。そういえば去年友達が年越しの瞬間にジャンプしたと言っていたので僕もやってみたくなった。12時になったら僕はジャンプした。自分だけ12時に空中にいたので特別な気分になった。外を見てみると初詣に行っている人がいたので初詣に行くことになった。12時を過ぎた夜の世界はどんな世界なのだろう。僕は少し大人になった気がした。除夜の鐘をききながら12時に初詣に行った時は想像よりもたくさんの人でごったがえしていた。そしてまるで提灯のようなライトが神社をにぎやかに彩っていて、夕方の神社のお祭りにいるような気分だった。僕は神社にお参りした後に神社の人が振舞ってくれた甘酒を飲んだ。とても甘くてめでたい味がした。去年おみくじが凶だったので新年早々引いてみたら、なんと大吉だった。除夜の鐘は年を越す時に鐘を108回つくそうだ。108回つくことで煩悩をはらうという意味があるそうだ。僕の煩悩も振りはらえたのかもしれない。帰りに空を見てみると空気が澄んでいて、暗いので沢山の星が見えた。おみくじで大吉も引けたことだし、今年はいい年になりそうだ。除夜の鐘はより良い新年をむかえる大切な儀式だと分かった。

 僕は冬休み、京都に旅行に行った。父は寺や神社が好きで母は御朱印集めが趣味なので、沢山の神社や寺に行かされた。僕はもともと寺や神社には興味がなく行きたくなかった。だが金閣寺で金箔抹茶ソフトを食べられるのなら行ってもよいという条件を付けた。すると母は「お安い御用だ」と言ったので行くことにした。「花より団子」ということわざがあるが僕の場合は「寺よりアイス」だ。平等院鳳凰堂、清水寺、金閣寺、龍安寺、天竜寺……。思い出しただけで足が痛くなってくる。こんなことなら、アイスだけではなく、パフェやあんみつも交換条件につければよかったとつくづく思う。それぞれの寺には鐘がおいてあった。平等院鳳凰堂ミュージアムは特に大きい鐘が置いてあった。それは梵鐘と呼ばれるらしい。梵鐘とはときを知らせるために朝、昼、晩ならしていたそうだ。昔は時計が無かったので時刻は影を使って把握していたのだろうか。そして鐘という手段を使ってその村や町に住んでいる人たちに時間を知らせていたのだろう。更に仏様の声として広く届けるという意味もあったそうだ。昔は薬などが無かったので神様や仏様の存在を大切にしていた。だからこそ昔の人は毎日の時刻を知らせる鐘の音というのは仏様が見守ってくれているという大事な習慣だったのかもしれない。鐘の音は村に住む人たちにとってなくてはならない時間を知る為の大切な手段で、仏様が見守ってくれているという大事な習慣だ。よってそのような意味をもつ除夜の鐘というのは昔から煩悩を払い新年の始まりを心おだやかに過ごせる大事な儀式だったのだ。

 一年の計は元旦にあり、ということわざがある。一年の始まりは最も大切だ。人間にとって除夜の鐘とは新しい一年の始まりをよりよくするためや心を穏やか一年を過ごすための大切な儀式だ。僕は古くから伝わる大切な儀式をこれからも行っていきたいと思った。
「パンパンパーン」
シーンと静まり返った夜にどこからともなく花火の音がする。
「A happy new year!」

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 除夜の鐘 清書 あきぬい 85 15548492105118
2 まさかソフィーは(清) すりりんご 83 1333928993118
3 勉強と文房具 あえわた 80 1131978284121
4 あなたは言葉の引き出しがありますか? あおなち 79 1661838794113
5 除夜の鐘 あきあや 77 1272718597117
6 テレビが普及して(感) あかそよ 77 1456898290107
7 自分の中の世界 あおほゆ 76 14851027884103
8 清書(1.2週) はななは 76 1663958383104
9 本の大切さ あきたい 75 123875909898
10 テレビが普及して あえらて 74 1286888382103

 

1月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部278人中)


日本における社会(清書)
あおらえ
 社会は個人から成り立つものとされている。しかし、日本人の大部分は、社会を構成する個人としてよりも、世間にいる、一人の人間として行動している部分のほうが多い。ときには身内以外にさしたる世間とのつきあいもなく暮らしている人もいるが、それでも世間の評判は気にかかるのである。世間は快適な暮らしをする上で必須に思えるが、それが持つ排他性や差別閉鎖性は公共の場に出た時にはっきりと表れる。電車の中で宴会を始めたり騒いだりする人たちに対して、日本人には公徳心が足りないなど言われるが、この仲間意識を多くの人が是認している点にある。日本人には、排他的な空間を作っている意識がほとんどないのである。だから、世間にとらわれすぎるのは良くないと思う。
 
 第一に、周りと合わせようといつも気を使っていると、ストレスが溜まってしまうからである。日本人には尖っている人が少ないといわれるが、それは出る釘になるのを恐れているからであろう。私が中国にいた時、イギリス系のインター校だったが、誰も何も恐れずに発言していた。先生が質問をすればすぐに手が挙がるという環境だったが、日本に帰ってきてみると皆周りと意見が違うのを恐れて先生に指名された時以外にほとんど発言しない。その同調圧力に屈して、私も次第にそういう風になってしまった。だが、自分が良い案だと思っても手を上げられなく、ストレスが溜まることがままある。中学で国際学級に入って多少良くはなったが、日本人は周りを気にしすぎてしまうものなのだ。

 第二に、世間にとらわれないと、想像力が向上するからだ。新しいことを言い出すことについて恐れないからだろう。2014年にHarvard Business Reviewに掲載された調査によると、柔軟な勤務環境だと、社員の約30%が創造的な提案を行ったと報告したのに対し、固定された勤務環境では約15%にとどまったそうだ。柔軟な勤務環境はリモートワークや勤務時間が柔軟に決められること、固定された勤務環境とは制限された勤務時間や勤務場所を指し、創造的な提案が30% を超えた企業では、業績の向上が見られたという。これは企業以外でも同じで、メリットがデメリットを上回ると思う。例えば宿題においては効率が良かったり最適な時間帯が世間の常識では考えられなかった時間帯にあったりなどだ。

 確かに、世間でとがりすぎたり、伝統的な価値観を重んじなかったりすると相手と摩擦が起きたり、溝ができたりする。周りから批判を受ける中で、精神が不安定になることもある。共感されないことで、人間関係の持続が難しいこともある。しかし、「意志あるところに道は開ける」というエイブラハム・リンカーンの言葉がある通り、自分の意志を貫かなければならない。世間においても、周りから批判されるのが怖くても、意志を貫けば道は開けるはずだ。偉人はみな変人といわれるが、世間にとらわれずに生きたからだろう。私も、常識を疑うという思いを持ち、生活したいと思っている。世間にとらわれないように生きると、さらなる幸福が待ち受けているかもしれない。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 日本における社会(清書) あおらえ 83 13026995101129
2 お正月 あけみお 79 1203977183131
3 人間が求めるもの あかるら 78 127452105126105
4 ポイ捨て、除夜の鐘 あえもま 74 14325992101109
5 世間に囚われすぎる危険性 あきかは 74 1426718185119
6 同調圧力に逆らえ すみひな 73 12676586100103
7 整いすぎより少し古びていた方が 明香里 73 1274589099107
8 清書 あえます 73 944897581109
9 小さな心がけを大切に あかさほ 71 1228637194119
10 ポイ捨て ゆう 71 949688088107

 

1月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部272人中)


争いのない世界へ
あきはる
 戦争の悲惨さを後世に語り継ぎ、反省することは、人々がその恐ろしさを忘れず、平和を願う意識を育む上で重要だ。しかし、それだけでは戦争を防ぐための具体的な手段を得ることはできない。歴史を振り返り、戦争に至った背景や原因を冷静かつ論理的に分析し、同じ過ちを繰り返さないための対策を講じることが重要だ。例えば、国際的な対話を促進し、経済的な相互依存を深めることで、紛争を未然に防ぐ仕組みを構築することが考えられる。また、教育を通じて、他者の価値観や文化を尊重する態度を養うことも平和の磯となる。戦争の記憶を継承する努力とともに、平和を実現するための具体的な行動を模索し実践することが、現代の僕たちに課せられた重要な課題なのだ。

戦争の悲惨さを後世に語り継ぎ、反省することは、平和な未来を築く上で極めて重要だ。戦争がもたらす破壊や苦しみ、命の犠牲は、時間が経つにつれて風化してしまう危険があるが、その記憶を次世代に伝えることで、人々に戦争の現実を直視させ、再び同じ過ちを繰り返さない意識を育むことができる。歴史的な事実や体験談を記録し共有することは、犠牲者への追悼の意味を持つだけでなく、平和の尊さを再確認する機会にもなる。また、戦争の背景や原因を学び、それを反省することは、単なる過去の出来事として片付けるのではなく、未来に向けた責任のある行動の基盤となるべきなのだ。そのために、僕たちは教育や文化活動を通じて、その重要な使命を果たしていかなければならない。

戦争を防ぐためには、感情的な訴えだけでなく、冷静で論理的な視点から原因を分析し、対策を講じることが重要だ。戦争は往々にして、資源や領土をめぐる対立、民族や宗教の対立、誤解や不信感の蓄積など、多様な要因から生じる。これらの根本的な要因を正確に把握し、国際社会全体で共有することが、紛争を未然に防ぐ第一歩となる。例えば、外交による対話を重ねることで相互理解を深め、緊張を緩和する仕組みを作ることができる。また、国際機関を通じたルール作りや紛争解決のメカニズムを強化することも有効だ。さらに、教育を通じて多様な文化や価値観を尊重する姿勢を育むことは、対立を和らげる基盤となる。戦争を防ぐためには、感情に流されず、長期的な視点で効果的な低策を検討し、実行する努力が必要だ。それは平和な未来を築くための責任ある行動であり、僕たち一人ひとりの課題と言えるであろう。

過去の戦争を反省し、その教訓を未来に欠かすことは、平和を守る上で欠かせない取り組みだ。また、戦争を回避するために原因を論理的に分析し、具体的な対策を講じることも極めて重要だ。しかし、これらの行動を支える根本的な力は、僕たち一人ひとりが平和を求める強い気持ちを持ち続けることにある。平和への願いがなければ、過去の反省も対策も形だけのものになり、真に平和を実現する力を失ってしまう。この気持ちは、身近な人との調和を大切にする小さな行動から育まれ、やがて世界全体の平和につながる大きな流れを生み出す。教育や文化活動を通じて平和の尊さを学び、伝え合い、対話を深め合うことで、僕たちの意識はさらに高まるだろう。一番大切なことは、平和への願いを決して忘れず、その気持ちを次世代に引き継いでいくことなのである。それが、争いのない未来を築くための最大の力となる。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 争いのない世界へ あきはる 86 139865122111116
2 戦争せずに平和を作る のんの 86 139076105103120
3 過去を見返す あおやの 83 13388410111198
4 尊い犠牲に黙祷を(清書) みさと 83 16427496103121
5 戦争と欲求 あけとう 83 1266869897110
6 自分を信じる あうさの 81 1352877592136
7 豊かさとは ちさたん 80 12087486106115
8 自分らしさと礼儀 あおらは 78 14507285105113
9 一流ホテルの、いかにも(感) あきえよ 76 1586788497105
10 世間にとらわれてはいけない理由(清書) あおちよ 74 1254718391113

 

1月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部170人中)


グローバライゼーション
あうては
私は日本の文化の枠にとらわれない生き方をしたい。

 第一の方法は、周りとは異なる視座で物事を考えることである。直感を信じて即断即決ではなく、一度立ち止まって違う可能性を考えてみることは、自らの思考を一段上の次元に引き上げてくれるだろう。なぜなら直感というのは論理的な考えに基づいたものではなく自分の物事に対する第一印象によって左右されるものだからだ。私も、学校では他の人に安易に雷同せずに、他人とは違った考えを持つように心がけている。その場の雰囲気に流されず、自分自身でも考えた方が視野が広がるからだ。他人のことは一旦脇において自分で改めて考え直すということを一人一人がすれば、人の感じ方は十人十色なのだから何十もの新鮮な意見が出てくるはずで、それらを受け入れることは自らの成長の糧になるだろう。少し抽象的になったので、具体例で例えてみよう。ある高校の文化祭で、クラスの出し物は何が良いか、またそれに対する理由を考えるとする。クラスのリーダー格がその取り巻きと一緒にジェットコースターにしようと独断で決めてしまうより、一度全員で案を出してみてそのうえで議論をして意見を一つにまとめるほうがより良い出し物になる公算は高い。また、一人一人にとってみても自らの確固とした思考回路と他人の意見に耳を傾けられる度量を持つことは、器の大きい人間をつくる上では重要だ。織田信長は、従来のしきたりや作法を重んじる中世日本にあって、自分がより合理的だと思った方法で物事を進め、うつけものと陰口を叩かれながらも独自の天才的な商業政策と戦略で日本統一のきっかけとなり、また歴史に名を残した。常識にとらわれず、周りの声に流されず、自らの良かれと思う方法を貫いたからこそだろう。

 第二の方法は、海外の文物に触れ、人と交流することだ。違う言語を話し、違う文化の中で生まれてきているのだから新鮮な視点が得られる。様々な文化に触れると偏っていないより中立的な考え方ができるようになる。私は中国に行って、インターナショナルスクールに通ってみて、日本がいかに狭いのかを実感できた。日本人にとって謙虚さは美徳かもしれないが、海外に行ってみるとただのはっきりとしない優柔不断な人物だととらえられかねない。たとえば、私が前に読んだ本に書いてあったのだが、議論のテーブルにおいて自分の意見を強く主張しない人は、日本では穏やかな人だなと見られるが、アメリカでは一般的になぜいるのかわからない存在理由のない人になってしまい白眼視されるらしい。他にも、日本の文化や考え方が海外では通用しないことは多々ある。これからの時代ますます国の境はなくなっていくだろうし、私は旅行が好きで将来は積極的に海外に行きたいと思っているので、日本の文化にとらわれすぎず、自分を主張できるような度胸を持ちたい。

 確かに、日本においては日本の文化を重んじることは大切だ。郷に入っては郷に従えという言葉もあるし、日本においてはおしとやかにふるまっていたほうが悪目立ちしない。そして日本文化も一つの文化として尊重されるべきだと思う。しかし、ネットを見ているとつくづく感じることだが、日本の一部の人はいまだに違う文化を受け容れられず、日本の尺度で民度が低いなどといっている。しかし、これからの時代、海外の人と交流する機会は増えていくだろう。その際に、あまり日本の文化にしがみ付かないほうが良い。目新しいものに抵抗する気持ちもわかるが、海外で活躍するためにはグローバルな視点を持つことが大切だ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 グローバライゼーション あうては 79 1467768194125
2 平和と戦争 清書 あかれり 79 1418928285117
3 ある日の垣生山にて あかぬり 72 1292886780115
4 自信をもつこと あえたき 57 97573626491
5 清書 あおにま 55 89773596289

 

1月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部427人中)



あああさ
 文章は決して謙虚な気持ちだけで書けるものではなく、経験の浅いうちは自惚れが先行する。そういう者に対しては、あえて苦言を呈し叱ることが必要である。厄介で複雑な成り立ちの歴史を持つ日本語を、適切に運用しようというのは、いい加減にではなく物を見、物と自分とを関係づけようという生き方の表れである。そうであるからこそ、言葉遣いに対する注意は先人が行うべき大切な義務である。私は、叱責が必要な際には、しっかりと的確で率直な指導をすべきであると考える。

 そのための方法としては、第一に、叱責が必要な際には躊躇せずに叱ることだ。他人に注意を促すことは勇気のいる行動であるが、いざという時には冷静かつはっきりとした物言いで指導をすることは最も相手のためになる。私の通学する学校は中高一貫校である。高校生と比較すると、中学生に対しては校則がより厳しく機能しており、自由度も低い。そして、全般的に校則の厳しい学校であるため、私たち高校生には、中学生の校則違反を目撃した際に注意を促さなければならないという義務が規則として定められている。しかしいくら規則とはいえ、下級生の違反行動を注意するとなると躊躇いが先行する。特に常習犯に出くわした時には、躊躇に呆れと無力感も相まって、黙認させてくれと切実に願ってしまう。実際に私は、校則破り常習犯の男子中学生が、スマートフォンを公然と操作しながら登校する場面に遭遇したことがある。私は一瞬躊躇ったものの、平静を装って彼に声をかけ、率直な言葉で校則違反を注意した。どんな反論か言い訳か、あるいは沈黙が返ってくるだろうと身構えていた私を前に、彼は驚いた顔をして、すみませんと素直に頭を下げた。常習犯として広く高校生の間に知られている彼だが、おそらく皆に愛想をつかされ、自らの違反を正面から咎められた経験が無かったのであろう。以後、彼の校則違反の噂を耳にすることはなくなった。他人を叱ることは勇気のいることであり、後味の悪さも少なからず感じるが、自分の言葉が一人の人間を変えたと考えると、あの行動はやはり必要なものであったと思う。

 第二に、自分自身に対しても厳しい姿勢を持つことだ。他人を叱る際には、自分が相手を指導するに相応しい人間であることが必要である。日本の武士道は、忠誠心や義務感を重視する倫理観である。武士の教育において、理念に沿った道徳観と資質を身に着けるために、師匠が弟子を厳しく叱ることは一般的であった。また武士道においては、自分自身の行動や考えを常に反省し改善する姿勢が重要視されており、これにより自己成長を促し、他者に対しても適切に叱ることができるようになったという。武士が長年に渡り歴史において重要な役割を果たしていたのは、他人に厳しいと共に自分にも厳しい姿勢を持つ彼らの精神に由来するものであったと思う。

 確かに、体罰やパワーハラスメントに該当する行為などの過度で極端な指導は、他者に負の影響を与えかねない。しかし、若者を叱り的確に指導することは、先人に課せられた社会的な責任である。叱ることの本質は人間性の否定ではなく、真の優しさである。よって私は、叱責が必要な際には、しっかりと的確で率直な指導をすべきであると考える。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 あああさ 82 13438296101110
2 コツコツと努力すること あかしか 82 1234898598115
3 周りとの調和 さとり 75 1095718799103
4 けいかんかん あきつぐ 67 1050636890107



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