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● 小6 ヘチマの山 2.1週 「緊張したこと」 (434字) すずめ miri 2013年02月01日 15時05分
398 (小6オープン資料室)
大人も子どもも緊張します。その頻度や程度の差こそあれ、緊張をしたことのない人はいないのではないでしょうか。
緊張はどんな時にしてしまうか、緊張するとどうなるか、などについていろいろな話ができそうです。よくあるのは「ピアノの発表会」など人前で何かするときの緊張、「試験」などのふだんと違った状況で大事なことをする時の緊張、また好きな人の前で……などなど。
...
おうちの方からは、「緊張のあまり、こんな失敗をしてしまった!」というような(思い出したくないかもしれない)過去をお話くださると効果的!
また「緊張は悪いことばかりでなく、適度な緊張は……」というような知識の披露もよいかもしれません。
緊張しやすいお子さんには、この機会に緊張しない方法やおまじないを教えてあげてもいいかも!
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=he&tuki=02&syuu=1
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● 小6 ヘチマの山 1.2週 「テレビが普及して」(感想文) (1113字) いと ito 2013年01月10日 15時30分
385 (小6オープン資料室)
1.2週は、感想文の課題。
「本を読むことと、映像や音楽を楽しむことは両立できる」という主張が書かれています。
確かに、字だけが書かれた本よりもテレビや映画の方が、映像や音の情報量が多いので、分かりやすいように思えます。
そして、音と映像から簡単に情報を得られるならば本は不要なのでは? とも考えられるでしょう。
しかし、本文の中で筆者は「読書と映像はそもそも性質が違う」と述べていますね。
本文をよく読めば分かるとおり、受け身ではじめから終わりまで見るだけの映像と、自ら面白いところを深く読みこんだり、つまらないところは飛ばしたりできる読書とは違うもの。
テレビは、たとえ自分が「そこがもう少し知りたい……」というところがあったとしても、いちいち立ち止まって解説してくれたりはしません。しかし本であれば、自分が欲しい情報を探し出し、すばやく、的確に拾うことができるわけです。
「テレビを見て興味を持ったことを、本でくわしく調べる」というやり方は、とても有効でしょう。
たとえば『ハリー・ポッター』などは、原作が本で、映画になってさらに有名になりました。
映画では大迫力の映像で、魔法を使う場面や架空の生き物の姿が描かれて非常に見ごたえがありますが、一方で本に書かれていた部分がカットされてしまったり、登場人物の気持ちを知ろうとしても、俳優さんの演技だのみになってしまったりします。
「映像を見ること」と「本を読むこと」、どちらにも良い点と悪い点があるということですね。
自分の“似た話”としては、上に書いたような「本と映像で違うな、と思ったこと」や、「面白い本を夢中で読んだこと」、「本を使って何かをくわしく調べたこと」などを思い出していくといいでしょう。
あるいは、本文の後半に「読んで、分かる」ことが読書の意義だとあります。
「昔、難しい本を無理して読もうとしたがサッパリ分からなかった」といった話もあるかもしれませんね。
難しい本を読めるようになること、そのためにチャレンジしてみることは大切ですが、分からない本を眺めているだけでも得るものはありません。
「本は役に立たない」「自分は読書に向いていない」などと思わず、「分かる」本をじっくり読んで、知識と実力をつけていくことが重要なのです。
★項目は
構成【要約】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【一般化の主題】
の四つ。
元が「~です、ます」の敬体で書かれた文章ですから、【要約】する時も「~だ、である」の常体に直しましょう。
最後は「人間にとって大切なのは、情報を得るための方法をきちんと選ぶことだ」など【一般化の主題】でしっかりとまとめてください。
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● 小6 ヘチマの山 1.1週 「除夜の鐘」 (771字) いと ito 2013年01月10日 15時25分
384 (小6オープン資料室)
皆さん、明けましておめでとうございます。
2013年が始まりました!
新しい課題フォルダは“ヘチマ”。これが六年生最後の教材となります。
いよいよ今年の春には、小学校卒業、そして中学校への進学が待っていますね。さらなる自信と実力をつけていけるよう、頑張って勉強に取り組みましょう。
そんな1月第1週の課題は、「除夜の鐘」または「お正月」。
除夜の鐘とは、大みそかから元日にかけて、年をまたいで108回つくもの。
これは人の煩悩(ぼんのう、悩み苦しみを生み出す元)が108つあるため、それらを全て浄化するためだといわれます。
夜の冷えた空気の中、近所のお寺から聞こえる鐘の音に耳を澄ましていると、心が洗われるような気持ちになりませんでしたか?
作文としては、除夜の鐘のことだけでなく「年末年始をどのように過ごしたか」……という内容で考えていくといいでしょう。
初詣に行った人もいるでしょうし、里帰りをした人、おせち料理や年賀状作り、大掃除などおうちの仕事を手伝った人、何もせずのんびり過ごした人(笑)もいると思います。
そういった体験に加えて、「去りゆく年」「新しくやってくる年」について考えたことを書ければ、なお良いでしょう。
「今年(去年)はこうだったから、来年(今年)はこうしよう」と反省したり、決心したことはありませんか?
最高学年らしく、将来に向けた目標や、お正月という特別な時季についての自分なりの意見などを書いてまとめられれば、素晴らしいですね。
★項目は、前学期と変わりません。
構成【書き出しの結び】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【一般化の主題】
の四つ。
【書き出しの結び】には、やはり「ゴーンゴーン」という鐘の音、「明けましておめでとう」の挨拶など、年越しらしいキーワードを入れていくといいでしょう。
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● 小6 ヘチマの山 1.2週 「テレビが普及して(感)」 (1464字) すずめ miri 2013年01月09日 12時09分
377 (小6オープン資料室)
1,2週 「テレビが普及して(感)」
今週は感想文です。まずは、ごいっしょに長文をお読みください。
おうちの方の中にもテレビ派・映画派・読書派がおられると思います。また、最近は、従来の紙の本だけでなく、電子書籍も普及してきましたね。
いずれにしても、読書は能動的な楽しみで、他にはない喜びがあるのは確かでしょう。
対話としては、「ご自分の印象的な読書体験」「映画やテレビとの違い」「難解な本について」あたりがテーマになるでしょうか。
また、長文の著者 加藤周一さんは、入試問題などでおなじみではないでしょうか。医学博士にして、文学・文化についての評論も多数あります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E5%91%A8%E4%B8%80
例1
母「そういうことなら、まずはハリー・ポッターかしら。」
子「うん、いっしょに映画に行ったよね。」
母「おもしろかったわよね。でも、あれはやっぱり、本の方がよかったかなあ。」
子「えっ、そう? ぼくは低学年だったから映画の方がわかりやすくてよかったな。」
母「そう、小さかったからね。今なら、いろいろ自分で想像できる本の方が楽しいと感じるかもしれないわよ。昔から、日本でも海外でも、いろいろな小説が映画化されているけれど、お母さんに言わせるとどれも、小説と映画は別もの、という感じかしら。」
子「そうなの? 原作に忠実じゃないってこと?」
母「うーん。そういうこともあるだろうし、何より自分が本を読んで想像していたことと違う映像を見せられるとなんだかがっかりしちゃうのよね。」
子「へーえ。おもしろいものだなあ。」
例2
父「今の仕事についたのは、本の影響なんだ。」
子「えーっ。そうだったの?」
父「うん、ウェルズの『宇宙戦争』を読んでね、宇宙にとりつかれたんだよ。宇宙飛行士にはなれなかったけど、今の研究所での仕事はおもしろいよ。」
子「わあーそうなのか。僕も読んでみたいな。」
例3
母「お母さんはね、ある作家が気に入るとその人の著書をほとんど全部読んじゃうのよ。」
子「ああそうなの! 凝り性だもんね!」
母「ふふ、そうねえ。だから、その期間はその作家のワールド一色という感じになっちゃうのよねえ。」
子「それって子どもの頃からだったの?」
母「そうなの。小学生の時は赤毛のアンシリーズにはまって、髪をいつも三つ編みにしていたし、大学の時は、気に入った作家ができるたびにその出身地めぐりをしていたし、つい最近も……。」
子「ミステリー作家の、なんとかさんにはまって、何でも事件みたいに言って、推理しちゃうのよね!」
母「あらやだ、わかっちゃった?」
子どもの頃の鮮烈な読書体験が、後の人生に少なからず影響を与えたという話は時々耳にします。思春期や青年期に読んだものならさらに影響が大きいでしょう。
「読書しなさい」というお題目を唱えるよりも、こうした経験を話してあげる方がはるかに読書好きにすることができると思います。
また、前述の「ハリー・ポッターシリーズ」に代表されるような大人も子どももいっしょに楽しめるものが増えていますし、6年生ともなれば十分大人の読物を読みこなせる子も多いでしょう。ぜひ、共有してみてください。
<<授業の渚>> Billyの愛読書は何かしら?
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=he&tuki=01&syuu=2&banngou=5
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● 小6 ヘチマの山 1.1週 「除夜の鐘(お正月)」 (1451字) すずめ miri 2013年01月07日 14時48分
373 (小6オープン資料室)
1.1週 「除夜の鐘(お正月)
今学期の6年生の課題は、ヘチマです。昔は小学校でヘチマを育てる授業がありました。収穫して、乾かしてタワシを作りました。
さて、新年第一弾は、「除夜の鐘(お正月)」です。お正月になってからの話は、5年生にもでてくるので、そちらを参考にしていただくとしまして、ここでは、除夜の鐘や大晦日についてお話しましょう。
(FB言葉の森予習室小5
https://www.facebook.com/#!/groups/yosyuus5/ )
または、
(言葉の森HP ジュンベリーの丘
https://www.mori7.com/okajg/index.php?id=354)
6年生ですので、おうちの方からのお話も、体験はもちろん、「除夜の鐘」「大晦日」についての由来や、故事に関する知識を披露してもよいかもしれませんね。
<<参考>>
日本文化いろは事典
http://iroha-japan.net/iroha/A01_event/13_omisoka.html
冠婚葬祭マナー&ビジネス知識
http://www.jp-guide.net/manner/sa/joya-no-kane.html
例1
子「除夜の鐘、今年は全部聞けた!」
父「うん、初めてだったな。毎年、最初の方で力尽きて眠っていたから。」
子「けっこう時間がかかるものなんだね。」
父「そりゃ、108回もあるんだからねえ。」
子「お父さん、子どもの頃、大晦日って遅くまで起きてた?」
父「もちろん! みんなで除夜の鐘をつきに行ったんだから。」
子「えっ、そうなの?」
父「そうさ。山の上のお寺まで家族でぞろぞろと。」
子「子どもでもつけるの?」
父「うん、つけるさ。108回目は元日になってからつくんだよ。」
子「そうなの! おもしろいなあ。」
父「都会では、人数が多いからきちんと108回じゃないところもあるらしいけどね。」
子「でもどうして108回って決まっているのかなあ。」
父「それはだな……。 (上記 参考をごらんください。)
(中略)
子「へえ、ぼくも来年は、実際に鐘をつきに行きたいな。」
父「そうだな。この近くだとどこがいいかな?」
例2
母「年越しそばにもいろいろな説があるのよ。長いものは長生きに通じるとか、おそばは切れやすいから年内に悪いことは断ち切るという意味とか、ね。」
子「ほんと。おもしろいね。日本全国、みんな大晦日にはおそばを食べるのかなあ。」
母「それがね、大阪や香川ではうどん、岐阜ではイワシ、北海道ではお寿司を食べるところもあるんだって。」
子「わあ、いろいろなんだね。世界ではどうなんだろう。」
母「そうね、興味深いわねえ。いっしょに調べてみましょうか?」
(中略)
子「イタリアのソーセージとオランダのドーナッツがうらやましかったなあ。」
母「ほんとね。この前のテレビでは、フィリピンではスパゲティを食べるって言っていたかしら。」
子「あ、それは年越しそばと似ているね!」
除夜の鐘が寒空に響き渡り、いつになく落ち着いた気分になるのは、子どもも同じでしょう。伝統行事! とことさらに構えなくても、ちょっとしたくふうで、1年の締めくくりと新年を迎える心の準備はできますね。
<<授業の渚>>Billyは、人生初のご来光を拝むことができたようですね!
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=he&tuki=01&syuu=1
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● 小6 フジの山 12.3週 「がんばることが大好きな(感)」 (1315字) すずめ miri 2012年12月14日 14時21分
369 (小6オープン資料室)
「勉強」という言葉の持つイメージ。おうちの方は、ご自分が子どもの頃と今とで、かなり違うと思われませんか? 子どもの頃の勉強は、「義務」「強制」「成績」のような単語が浮かぶ。しかし、今は、「教養」「趣味」「向上」? という方もいるのではないでしょうか。
本来、勉強というのは……という視点でいっしょに考えてみると、何かがみつかりそうですね!
...
例1
父「お父さんたちが小学生の時は、漢字の練習は一文字50回から100回書いて覚えろと言われたものさ。」
子「えっ! そんなに!?」
父「うん、それがすごくきらいで、よく『へん』だけ先に100個書いて、次につくりを100個なんてこともやったよ。」
子「あはは、そうなの~。」
父「そう、いやいやだからちっとも覚えられなくって、いまだに漢字がめんどうだなあ。今はパソコンがあるからいいけどね。」
母「ちょっとお父さん、そんな話して、〇〇が漢字嫌いになったらどうするの!」(←などと、他の方の発言に水をさすのはやめましょう。)
例2
兄(中学生)「そういえば、不思議なんだけど、歴史の年号や漢字、英単語なんかはなかなか頭に入らないのに、トレーディングカードのことは一瞬で覚えちゃうんだよね。」
子「えっ、お兄ちゃんもそうなの? ぼくもね、ポケモンもデュエルマスターズも遊んでいるだけで、いつのまにか覚えてて……。」
兄「そうだ、久しぶりにバトルしようぜ。」
母「お兄ちゃん! 明日からテストでしょ! 勉強は!?」
兄「……強制されてする勉強は身につかないんだよな。(小声)」
例3
母「そういえば、今年大学に入った〇〇君ね、浪人時代はあんなに勉強していたのに、入学したら遊んでばかりいて、このままじゃ留年しそうなんて、お母さんが嘆いてたわ。」
子「ええーっ。そうなの?」
母「燃え尽き症候群かしら……。」
子「だって、勉強したくて大学に入ったんじゃないの?」
母「そうよねえ。そのはずなんだけどね。」
例4
父「この前、小学校の同窓会でね、30年ぶりに〇〇君というのに会ってね。彼は勉強もスポーツもあまりできなくて、パッとしない存在だったんだけど……。なぜか歴史だけは得意だった。歴史が好きで好きで、年がら年中、その手の本を手放さなかった。無口な奴なんだけど、歴史の時間だけはイキイキとそれは詳しい知識を披露していたんだ。当時の担任の先生は、〇〇くんみたいに、何か一つでいいから、これだけは誰にも負けないというものを持つといいですよってよく言っていたよ。中学からは別々になったから、ほんとうに30年間会わなかったけだけど……。なんと彼は今、大学の偉い先生になって世界をまたにかけて活躍しているそうなんだよ。見違えちゃったよ。」
今回の課題はいろいろなアプローチができそうですね。ご自身の小6時代を思い出しながら、いっしょに「勉強」について考えてみてください。
<<授業の渚>> Billy、70歳の大学生がいるんだって!?
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=hu&tuki=12&syuu=3&banngou=5
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● 小6 フジの山 12.1週 「朝寝坊」 (880字) いと ito 2012年11月28日 17時04分
360 (小6オープン資料室)
12.1週は、第三学期の“進級試験”です。
試験は、「決まった課題で書く」「★項目をすべて入れる」「目標の1000字以上書く」の三つが達成できて合格となります。
字数の目標がなかなか大変ですが、今回の課題は「朝寝坊」と書きやすいので、ぜひ頑張っていきましょう!
朝寝坊をしたことは、皆さん一度はあると思います。
すぐに思い浮かぶのは「寝坊をして、学校や習い事に遅刻しそうになり、大慌て」……といった話でしょう。その時のあせった気持ちや、パニックのあまり重ねてしまった失敗などについて、書いてみてください。
慌てて家を飛び出したら、途中で忘れ物に気付いて引き返すはめになり、余分に時間がかかってしまった……私にも経験がありますが、自分が情けなくなってしまいますよね。
逆に、お休みの日にのんびりゆったり朝寝坊をしてみた、という話でもいいでしょう。その後に「いつまで寝てるの!」と叱られたというオチもつきそうですが。(笑)
自分の家ではなかなかできないことですが、祖父母の田舎や旅行先で、静かな部屋でぐっすり眠った……というリラックスの体験も、たまには必要ですね。
目標字数が長いですから、自分のことだけでなくご両親にも取材をしてみましょう。
大人になると、より時間の大切さが身にしみるもの。実感のともなった体験談、失敗談が聞けるのではないかと思います。
★項目は、
構成【書き出しの結び】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【一般化の主題】
の四つ。
こんな課題の時こそ、「早起きは三文の得」「時は金なり」「急がば回れ」などといった【ことわざの引用】の使い時です。
これほど時間に関することわざが多いのは、昔から人間の生活にとって、時間が重要な要素だったから……と言えるかもしれません。
【書き出しの結び】としては
「『行ってきます!』私は大慌てで玄関のドアを開け放った。」(書き出し)
「『行ってきます。』もう遅刻はこりごりだ。私は準備を万全にし、落ち着いてドアに手をかけた。」(結び)
など。
朝寝坊の経験が、人を成長させることもありますよね。
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● 小6 フジの山 12.1週 「朝寝坊」 (1239字) すずめ miri 2012年11月27日 14時59分
352 (小6オープン資料室)
「朝寝坊」 ★☆進級テスト☆★
目標が1000字です。どんなにお寝坊だとしても、自分の体験実例だけで、ここまで書くのは至難の業。おうちの方のお話をたくさん盛り込みましょう。
朝寝坊~!? どんな話をしてあげればよいか?
もし、早起きの家系で朝寝坊の習慣? のないお宅の場合は、お困りかもしれません。その時は、「どうして早起きをこころがけているのか」「どんなメリットがあるか」について熱く語るのもよし。
「寝坊して困った」という話のみならず、大きくとらえて対話してください。
例1
父「お父さん、今はね、通勤に1時間半もかかるから、うんと早起きしているけど……。実は、学生の頃は……。」
(突然参加してきた)祖母「そうよ! 本当にねえ、目覚まし時計がいくつ鳴っても起きやしない、耳元で呼んでも、ゆすっても、起きなくてねえ。」
父「だんだんおこし方も過激になって来たんだよなあ。」
祖母「そりゃそうよ、だって遅刻してしまうもの。」
父「でも、なぜか就職した途端、自分で起きられるようになったんだよなあ。」
祖母「ほんとほんと。驚いたわ。おじいちゃんとね、やっぱり社会人になると責任感も出てきて、意識が変わるんだねえと喜んだもの。」
父「以来、ずうっと無遅刻無欠勤だぞ!」
例2
母「早起きは三文の得、っていうじゃない?」
子「うん、あれってほんとうかなあ。」
母「本当よ。お母さんをみてごらんなさい。」
子「それって、もしかして、早起きして△△ベーカリーの開店と同時に入って、あの人気パンが買えるってこと?」
母「……。それは一例!」
例3
子「もう、お姉ちゃんの朝寝坊にはこりごりだよ。」
姉「やあね、そんなに朝寝坊なんかしてないわよ。」
子「えっ、自分では気づかないんだよ。毎日、ぼくがどんなに苦労して起こしているか。」
姉「えっ。」
子「ぼくだって眠いのに、ちゃんと目覚ましで起きて、お姉ちゃんを起こしてあげてるんだよ。」
姉「そ、そう? お母さんに起こされてると思ってた。」
子「ぼくが何度起こしても、起きた起きた~って言うだけで、ふとんから出ないから、最後にお母さんが来るんだよ。」
姉「う……。」
子「お姉ちゃんはどうしてそんなに起きられないの?」
姉「え、そ、それは……。」
子「返事だけして、二度寝、三度寝しちゃうよね。どうして?」
姉「えっ……。どうしてって……。」
……
姉「見てごらん。ここになぜ、朝寝坊するかについて詳しく書いてある。」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100520/92145/?ST=career&P=3
子「あっ、寝坊の原因に、意志が弱いって……。」
姉「……ヤブヘビ。」
授業の渚 Billyも、「ベッドの中は天国だ」と言っています。
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=hu&tuki=12&syuu=1&banngou=3
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● 小6 フジの山 11.3週 「誰もがよく知っている」(感想文) (1138字) いと ito 2012年11月14日 16時50分
346 (小6オープン資料室)
11.3週も、感想文の課題です。
今回の長文はかなり難しいですね。
はじめこそ昔話の「桃太郎」と、なじみ深いところから始まっていますが、その後は一度で理解するには大変な内容が続きます。
課題長文はくり返し読み、大体、以下のような三つのポイントに分けて、じっくり理解していくといいでしょう。
○昔の日本人は、薪(まき、たきぎ)がとれる森や山、洗濯ができる綺麗な小川の近くで生活してきた。
「おじいさんは山へ柴刈りに」。明かりや、料理に使う燃料になります。また、食べられる山菜や木の実、果物、家具や道具の材料になるものもたくさんありました。
「おばあさんは川へ洗濯に」。洗濯以外にも、飲み水やお風呂の水、すべてに使う大切な水源です。
○そうした「里山」での暮らしは、そこにある資源をすべて取る「刈り取り」ではなく、必要な時に必要な分だけを取る「摘み取り」であった。
森を丸ごと伐採し、加工して売ったり、跡地に家を作ったり……というのは、西洋や近代のやり方です。
昔の日本では、むしろ里山から欲しいものを「分けてもらい」、環境はそのまま維持しておく。そして、また生えるまで待ち、再び取りにいく……と、人間が自然に合わせるやり方でした。
○その理由は、日本人が昔から自然の中すべてに神様がいると考え、信仰してきたからである。地域の環境を守るために大切なところには、特別にまつって、軽はずみに立ち入らないようにしてきた。
日本特有の、八百万(やおよろず)の神様、という考え方です。自分たちにとっての自然の重要さを知っていたからこそ、大切にし、また恐れてもいたのでしょう。
これはそのまま【要約】(三文ぬきがき)にも使えそうですね。
“似た話”としてはやはり、自分も里山のような自然の中で過ごしたことを書いてみましょう。
広々として楽しかった、動物や昆虫もたくさんいておもしろかった……という以外にも、森の中に突然、鳥居が立っていたりして不思議に思った(それが本文にある「鎮守の森」です)、などの体験もあれば、書いてみてください。
ただ、最近ではそうした昔ながらの自然は、あまり残っていないかもしれませんね。
本を読んだり、テレビで見た、という話でもいいでしょう。アニメ映画『となりのトトロ』や『もののけ姫』には、大きな山、深い森が描かれていました。それらの作品を見て感じたことを書くのもいいと思います。
★項目は、
構成【要約】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【一般化の主題】
の四つ。
「日本人にとって里山とは、自分の都合で利用するものではなく、尊重して共に生きていくものだったと分かった。」
など、「人間にとって/日本人にとって」という言葉を使って、感想をまとめましょう!
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● 小6 フジの山 11.2週 「私たちは長い間、木綿と(感)」 (1267字) すずめ miri 2012年11月08日 18時55分
342 (小6オープン資料室)
11.2週 「私たちは長い間、木綿と(感)」
今回のテーマをわかりやすく言えば、「自然のものと人工のものの比較」でしょう。これを念頭に話を展開させてください。かなりいろいろな例があがりそうです。
昨今の自然食ブームや、エコ志向、ナチュラル主義? などはなぜ起こったか? 自然のものはよくて人工のものはすべてよくないのか? 反対に自然にできたものは見栄えが悪く、人工のものだけが洗練されていると断言できるのか? うまく一般化の主題が導き出せるような話し合いになるかもしれませんね。
例1
父「……。そうなんだよ、漆喰の壁というのはすごいんだぞ。障子もそうだ。昔からある自然のものでできたものというのは素晴らしい点がたくさんあるんだ。」
子「うん、そうだね。おじいちゃんも障子は意外とあたたかいし、サッシのように結露ができないところが自慢だなんて言ってたよ。」
例2
母「そうよ、このきゅうりは露地栽培と言ってね、温室やビニールハウスで作ったのではないという意味なの。つまり、ふつうの畑でできたものよ。」
子「へえ、何が違うの?」
母「自然の中で作られているから、季節に合ったものだし、栄養も味も抜群なのよ。なんだか力強い感じがするわ。」
例3
子「……。でも、ここ毎年、猛暑でしょう。自然の風だけでは熱中症になってしまう人もいるよね。」
父「いいところに気が付いたね。確かにクーラーがないと命を落とすということもあるからな、実際に。」
母「まあそうなんだけど……。災害の時は電化製品は役に立たなかったわ。ローソクを立ててごはん食べたじゃない?」
子「あ、そうだったね。うーん。難しいな。」
姉「ねえ、お花も生花と造花があるわよ。」
子「わあ、どっちがいいのかなあ。」
母「時と場合によるわね。」
父「そうだよ。どちらも一長一短ある。すべて自然のものがよいなら、こんなに開発されるはずがないのだから。不便なことがあったから、技術が進歩したんだよ。」
例4 (これは毎年、使う生徒が多い例です)
子「ぼくは、去年、芋判を作ったよ。」
祖父「ああ、そうだったかい。」
子「うん、彫刻刀で怪我したり、何度も押し直したりして大変だったけれど、みんなに好評だったんだ。」
祖父「じいちゃんは、専ら印刷の年賀状だなあ。毎年。」
子「あて名はともかく、文面も印刷じゃ味気ないんじゃない?」
祖父「まあな。しかし、何百枚も書くのはあまりにも大変だからなあ。」
祖母「おばあちゃんは、印刷の字の横にね、一人一人短い言葉を添えることにしているのよ。」
子「ふうん、それはいいアイディアだよね。」
その他、自然素材と人工の材料を比べて、その製品について考えたり、やや漠然としてはいますが、これほど発達しても自然科学や医療の分野などでコンピュータなどの科学技術では解明できないことがまだまだたくさんあることなど。
<<授業の渚>>
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=hu&tuki=11&syuu=2
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● 小6 フジの山 11.1週 「うちにある古い物」 (1354字) すずめ miri 2012年11月01日 18時54分
338 (小6オープン資料室)
生徒さんの小さいときのベビーグッズや、おうちの方の思い出の品、または年代ものの○○など、歴史を感じさせるものをいろいろあげてみましょう。
学校でも歴史の学習をしていると思いますが……。古代から脈々と歴史は続いている、今、目に見えるこの世界はぽっとできたわけではない、ということを実感できる年齢になったと思います。
それを具体的に表す「物」について書くことでいっそう理解が深まるでしょう。また、自分に関するものについては、今までいかに愛情深く、大切に育てられてきたかを再認識するよいきっかけとなるのではないでしょうか。
例1
母「これはね、産着といって、うまれたばかりの時に着せたものよ。写真で見たことがあるでしょう? もう12年も前なのねえ。」
子「わあ、小さいね、ほんとにこれしかなかったの、私?」
母「そうよ、これでも袖から手が出ないくらいだったのよ。」
子「信じられない~」
母「それがこんなに大きくなるなんてね。なんだか……ううう。」
子「お母さん。」
例2
父「古い物と言えば、これだな。」
子「?」
父「これはひいおじいちゃんが東京に出てくるときに身に着けてきた腕時計。ちょっと変色してはいるけど、がっしりしたものだな。」
子「ひいおじいちゃんかあ!」
父「何十年前になるかな? 東京の大学に入るために上京したんだよ。その記念になんと、村長さんからもらったんだってさ。何といっても村で初めての大学合格者だったらしいから。出発の日には停車場に親戚一同が集まったとか……。18歳の時って言ってたなあ、だから何年前になるんだろう。えええと……。」
子「明治生まれだよね? 何年かな? えええと……。」
例3
母「うちは引っ越しが多かったから、あまり古い物って残っていないけれど……。とっておきのものを見せるね。これは絶対に古いわよ!」
子「この辞書……。」
母「○○川△子って書いてあるでしょう? お母さんのもとの名前。1年6組というのは、中1の時のクラスなの。」
子「お、お母さんが中1!!」
母「ふふー。セーラー服着て、かわいかったんだからー。」
子「……。」
母「英語は熱心に勉強したから、たくさん書き込みや折った跡があるなあ。懐かしいわあ。」
子「何十年も経っているのに意外ときれいだよね?」
母「そうねえ。ちょっと紙が黄ばんでいるけれど……。え? 何十年って!!!」
子どもでも、昔のものは懐かしいものであったり、興味深いものであったり。いろいろな「もの」を媒介にいっしょにタイムスリップしてみましょう。
思わぬ再発見があるかもしれません。
また、この課題はおじいちゃんおばあちゃんにもぜひ協力していただき、昔の話をどんどん聞いてみましょう。生の声が聞けると同時に、孫とのそんなコミュニケーションはきっと喜ばれることでしょう。
実際にものが残っていない場合は、アルバムをひっぱり出してきて写真で確認するのもおすすめです。
http://retro-club.com/ 昭和レトロ倶楽部 (こんなサイトは、おうちの方のほうが夢中になってしまいますね!)
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=hu&tuki=11&syuu=1
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● 小6 フジの山 10.3週 「笑う門には福が来る」(感想文) (1038字) いと ito 2012年10月16日 16時07分
334 (小6オープン資料室)
第3週は、感想文課題。
「運が良い、悪い」ということの本質について、詳しく書かれています。
「運が良い」というと、つい何の努力も苦労もせずに、ものすごく得をすること……のように思いがちです。
確かに、何気なく買った宝くじを当てて大金持ちになるような、本当にラッキーな人も世の中にはいるでしょう。しかしそれはあくまでも、特殊中の特殊なケース。
幸運とは、「日頃の努力の積み重ねの結果」であると、本文にはあります。
たとえば宝くじだって、買わなければ当たりませんよね。
「お金持ちになりたいから宝くじを買いにいく」というのは、(他にもっと良い方法がありそうな気はしますが……)一つの立派な「努力」なのです。
宝くじ売り場に行きもせず、「運がよければお金持ちになれるのになあ」と考えているだけでは、当然、何の成果も得られないでしょう。
もう少し、皆さんに身近な言い方をするならば……
「全部の科目が得意で、成績が良ければ、勉強する気が起きるのになあ。」
といったところでしょうか。
勉強しないで突然、苦手な科目ができるようになったり、成績が上がるはずはありません。(笑)
「努力と忍耐なくして幸運はありえない。」と、本文の中でも断言されています。
日々の勉強という努力と忍耐あってこそ、得意な科目ができ、成績が良くなるという「幸運」……望む結果が得られるということなのです。
★項目は、
構成【要約】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【一般化の主題】
の四つ。
“似た話”、【前の話聞いた話】としては、身近にいる「運の良い人、あるいは悪い人」のことを書いてみるといいでしょう。
勉強でもスポーツでも、いつも良い結果を出し、活躍していてすごいなあと思える人がいませんか?
そうした人も、今回の話を踏まえて考えると、そういえばこんな努力をしていた……と気付くことがあるかもしれません。
また、歴史に名を残す偉人たちも、当然その成功の裏に、さまざまな努力や忍耐があったはず。伝記などを読めば、必ずそういったエピソードが書かれています。
この機会に改めて、一冊手にとり、実例として引用するのも良い勉強になるでしょう。
とんとん拍子に成功してハッピーエンド、というのを「まるでおとぎ話のよう」……と言いますが、そんなおとぎ話のシンデレラでさえ、魔法使いのおばあさんに会うまでは耐え忍ぶ日々でした。
現実に生きる我々が、ただ魔法のような幸運と手助けを待っているだけではいけませんよね。
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● 小6 フジの山 10.3週 「笑う門には福が来る(感)」 (1247字) すずめ miri 2012年10月15日 15時49分
330 (小6オープン資料室)
このことわざはかなり身近で、子どもたちもみんな耳にしたことがあると思います。
6年生ともなれば、ものごとをあるがままに受け取るだけでなく、人生や生き方について、少しずつ考え始めるのではないでしょうか。まわりの事象を見て、ひとり深く考えることもあるのではないでしょうか。
そんな時期だからこそ、主題には「一般化の主題」が選ばれております。自分個人の感じ方から、普遍的な概念へとフィールドを広げていきましょう。
今回は、「幸福は自分で作るもの」というお話。
抽象的なテーマは、具体例をあげて、その形をはっきりさせると非常に書きやすくなります。
例1
母「そうそう、よい例があるのよ。ほら、福岡のおばあちゃん。いっつもニコニコしていて、暗い顔を見たことがないでしょう?」
子「あー言われてみれば!」
母「大家族の長女で、学校もろくに行かせてもらえず、小さなころから子守に出されて……。でも、いつでも笑っていようと、心がけていたんだって。」
子「え、えら過ぎる!」
母「そうしたら、おじいちゃんの実家のような大きな商家に見初められて……。」
子「うわっ、ほんとうだ! 長文の通りだ~!!」
例2
父「高校の同級生でね、Kと言うんだが、今あの有名な@大学病院で外科部長になっているやつがいるんだ。小学生の頃から、ずば抜けてできがよかったらしく、みんなは両親も医者だからとか、遺伝だとか天才だからとか言っていた。で、高2の時、学校キャンプがあってね。パパはKと同じ班だったんだ。Kってね、勉強はダントツにできるのに、ちっともいばったところがなく、ひょうきんで、スポーツ万能、おまけに大のアウトドア好きだったんだ。全然ガリ勉タイプには見えなかった。その日も遅くまでみんなでふざけあったり、しゃべったりして、寝たのは1時をまわっていた。それなのに、Kは、なんと5時起きで、朝、勉強してたんだ。」
子「す、すごい! でも、どうしてパパ、知ってるの? まさかパパもべ……。」
父「い、いや、トイレに起きてテントを出たら、Kが外でぶつぶつ言いながらやってたんだよ。」
子「なんだー。パパはトイレか~。」
父「思わず、声かけたら、ああ、日課だから目がさめちゃったんだ、やらないとなんか気持ち悪いし、だって! 小6の時からの習慣らしいよ、朝の勉強。」
子「日課ってことは、毎日、だよね……。」
父「う、うん。だから、この長文を見て、すぐKのことを思い出したっていうわけさ。」
りっぱすぎる方々の例があがりましたが、もっと身近なところで、誰にでもできることについても、日常を思い出して話し合ってみるとよいかもしれません。
毎日継続して努力する、というところまでなかなか行かなくても、今回の長文でこの法則を知っただけでも大きな収穫ではないでしょうか?
授業の渚
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● 小6 フジの山 10.2週 「色づいたカキは日本の」(感想文) (965字) いと ito 2012年10月09日 15時25分
326 (小6オープン資料室)
第2週は感想文の授業。秋らしく「柿(カキ)」についての長文です。
カキが日本の歴史上、長く親しまれ、食べられてきたこと。カキの甘味、渋味についての秘密……とても詳しく解説されていますね。
とはいえ、よほどカキが大好き! という人でもない限り、なかなか体験実例は思い浮かべられないでしょう。
「甘いつもりで食べたら、渋ガキだった」「庭や果樹園でカキの実をとった」……などという体験があればちょうどいいのですが、本文中にもあるとおり、昔よりカキを食べる機会が減ってきているのも確か。
ですから、カキそのもののことより、もっと視点を広げて果物全体について考えるようにした方が、書きやすいかもしれません。
カキではなく、他の果物について知っていること、調べたことがある……という話があれば、ぜひ【前の話聞いた話】として書いてみてください。
たとえば、バナナの皮は未熟なうちは青く(色としては緑ですが)、見慣れた黄色になってやっと食べられるようになります。さらに言えば、その黄色い皮に黒い斑点“スイートスポット”が浮かんできたら、一番甘味が強い食べ頃と言います。
渋味の成分タンニンが「黒いゴマ」に変化し、渋味が抜けるという、カキの成長にも似ていますね。
または、ニュースや新聞でこんな場面を見たことがないでしょうか。
お腹をすかせた野生ザルが人里に下りてきて、民家のカキをとり、ムシャムシャ食べていたりする光景(そしてそれを追い立てたり、呆然と眺める人間の姿)。
これはまさに、本文にある「動物たちの食べたい気持ちと、タネを運んでほしいカキの思いとが一致する時」の現れとも言えそうです。動物は食べられるもの、食べられないものに敏感ですから、カキが渋いままであればきっと食べていないでしょう。
人間には品種改良や、収穫後の処理(調理)といった知恵と工夫がありますが、それ以前に自然の中でも充分、理にかなった「適応」と「消費」が行われているのかもしれませんね。
★項目は、
構成【要約】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【一般化の主題】
の四つです!
「人間も、じっくりとカキの成長を待ち、自然本来の味を楽しむくらいの余裕を持つべきだと思った」
などと、小さなカキの話から、大きなテーマへまとめられるように考えてみましょう。
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● 小6 フジの山 「私の名前」 (615字) いと ito 2012年10月01日 16時52分
318 (小6オープン資料室)
秋の新学期が始まりました。
キリンの表紙が目印、新しい課題フォルダの名前は“フジ”。ぜひがんばって、勉強を続けていきましょう!
第1週の課題は「私の名前」です。
自分が物心つく前、生まれた時から持っているのが、親からもらった体と名前ですね。
そんな自分の名前について、自分ではどう思っているかや、どうしてそのような名前をつけてくれたのかについて書いていきます。
漢字の意味や、音の響きを重視する場合もあるでしょうし、名字と合わせて字画に気をつける場合もあるでしょう。または、ご両親以外の親戚や、お世話になった方に名づけてもらった……という人もいるのでは?
自分の名前の由来について話を聞き、くわしく知ることができると、より愛着が持てるかもしれませんよ。
ところで、課題フォルダに載っている“暗唱長文”の10月分が、まさに「自分の名前」についての内容となっています。参考にしてみてください!
そして、三学期からは★項目もこれまでと変わります。
構成【書き出しの結び】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【一般化の主題】
の四つ。
今回は題名課題ですから、【書き出しの結び】を入れることが大切です。
これまで通り“書き出しの工夫”をして、それに対応するように結びも考える、というようにすると分かりやすいでしょう。
うっかり何の変哲もなく書き始め、結びも工夫のしようがない……とならないように、気をつけてくださいね。
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● 小6 フジの山 10,.1週 「私の名前」 (1313字) すずめ miri 2012年09月28日 19時43分
312 (小6オープン資料室)
毎年、この課題の時は、みんなとても張り切って取材してきます。
おうちの方も10数年前のことを思い出し、いろいろ話してくださるようで、とてもよい作品が多いです。
よく「名前は親からの最初の贈り物」と言いますが、ほんとうに心のこもった贈り物ですね。自我が芽生え、思春期に突入し、他者との比較でコンプレックスを抱きやすいこの年代に、あらためて「自分の存在価値」を認識させてくれる、そんな課題だと思います。
おうちの方は、名前の由来はもちろんのこと、出生前後の思い出、まわりの方の様子、そして新生児だった本人のことを話してあげてください。
この課題を通じて、「自分が望まれてこの世に生を受け、大切に育てられてきた」ことをきっとあらためて感じることでしょう。
例1
「あの日は三月の終わりというのに、まだ肌寒い日で、途中から雪がちらついていたのよ。お母さんは、初めての出産なのに、お父さんは海外に出張中だし、おばあちゃんも入院していたので、とても心細かったの。でも、病室できれいな雪を見ていたら、心が落ち着いて、勇気が出たっていうのかな。そして、なんとなく、この雪のようにきれいな女の子が生まれるなあと思ったのね。」
「そうなの!? 大当たりだね! だから私、小雪っていう名前なの?」
「そうよ、前に決めていた名前もあったのだけれど、ほんとに色が白くてかわいらしかったので小雪ってね……。」
「わあ、そうなんだ。初めて聞いたなあ。」
例2
「おじいちゃんが晃助、お父さんが晃平、ときて、ぼくが晃汰。なんだか武家の血筋みたいでカッコイイって友だちに言われたよ。」
「そうかい。晃の字にはな、こういう意味があるんだ。晃って……。」
例3
「ソーッ!」
「え、なに」
「何じゃないでしょう、また玄関にカバンをおきっぱなし! 靴も脱ぎ散らかして!」
「えー、だってめんどうだもん」
「何度言ったらわかるの! まったくソーったら!!」
「まったく、ぼくには聡介という立派な名前があるんだからね。気安くソー、ソーって呼ばないでよ。」
「聡介の聡、ってどんな意味だか知ってるの!?」
「……。」
例4
「お父さん、どうしてうちは、健と康子なの? 康子、学校でお兄ちゃんの名前書いたら、ケンコーだ、健康だーってからかわれちゃったんだから。」
「それはね、お母さんが自分が小さいころ体が弱くて、運動や体育が人並にできなかったり、修学旅行や遠足に行けなかったりした悲しい思い出があるから、子どもには健康第一に大きくなってほしくてつけたんだよ。」
「そうなんだー。」
「自分の命をかけて生んだ大事な子どもたちに、願いをこめた名前をつけたんだよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ふふふ、おかげさまで、あなたたちを生んだら、すっかり体も丈夫になったのよ。名前って大切ね!」
このような感動的な話でなくても、名前や出生にまつわるお話ならなんでもOKです。ぜひ、ちょっとタイムスリップして、あの瞬間のことを話してみてください。
授業の渚
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● 小6 ヒイラギの山 09.3週 「世界じゅう、どこに行っても(感)」 (702字) すずめ miri 2012年09月13日 19時44分
303 (小6オープン資料室)
09.3週 「世界じゅう、どこへ行っても(感)」
最近は、長い休みにはいつも海外、というお宅も増えてきて、うらやましい限りです。
長文によれば日本人は、文化的カプセルからなかなか出られない民族のようで、これは海外に行った時に限らず、身の回りの人間関係でも言えそうですね。
「この前の旅行で、この話のようにほんとうに日本人がかたまって行動してたね。ツアーでないのに、ガイドブックのお店に団体で入っていて。」
「でも、そういうの、なんだか安心なのよね。」
「それが文化的カプセルだ~!」
「クラス替えで、あんまり知らない子ばかりがいっしょになっちゃって。唯一同じクラスから来た友だちとずうっと行動していたんだけど……。その子がこの前、休んじゃって……。」
「お母さんが短期留学に行った時にね、すごく不安でどうしようと思っていたんだけど、思い切って隣の子に話しかけたの、自分から。そうしたら、その子、とても日本にあこがれている子でね、いろいろ聞かれてすぐに仲良くなっちゃったわ」
「会社に研修に来た、アメリカ人のマイケルはね、いつも陽気で、だれにあってもハーイ! とわらいかけるものだから、もうちょっとした有名人だよ。ほんとに人なつっこいなあ。日本人からみるとうらやましいくらいだ。」
こんな感じで、ちょっとグローバルな視点(?)で、日本人というものについて考察してみましょう!
授業の渚
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● 小6 ヒイラギの山 09.2週 「噴水は、飲めない水で(感)」 (966字) すずめ miri 2012年09月07日 18時11分
299 (小6オープン資料室)
感想文課題の時は、対話の前にできるだけおうちの方も長文に目を通しておいてください。的をしぼった対話ができることでしょう。
「役に立つとは思えないけれど、あると何となくいいもの」について、というのが今回のテーマ。さすが6年生ともなると、こういうテーマが出てくるのですね!
最後の「一般化の主題」(~は人間にとって……である)という結び方を意識して、さあ対話を始めましょう。
● 母「ぴったりなものがあるじゃない? 」
子「えっ、もしかして、あのクマ!?」
母「そうそう。もう10何年もいっしょに寝てるのよねえ。もうぼろぼろだから、何度も捨てなさいって言ってるのに……。」
子「だって、なんだかだっこしていると落ち着くんだもん。」
……。
●● 子「お父さん、これなあに?」
父「ああ、太陽に向かって だってさ。」
子「どうしてここにあるの?」
父「こういう像があると、駅前が文化的な感じになって、何となくいいいだろう?」
子「アートって感じ?」
父「そうそう、そういう雰囲気になるだろ。」
子 ブロンズ像を撫で回す……。
●●● 「この間、スーパーで、突然機械が壊れちゃったみたいで、店内放送の音楽が聞こえなくなったのよ。ふだんはほとんど聞いていないんだけど、なくなると変な感じがしたのよね。少しして復旧したので、改めて耳を傾けたら、あの音楽があるとなんだか楽しい気分になると思ったわ。なくてもいいけど、あるとなんだかいい、のよい例でしょう。」
●●●● 「おばあちゃんの部屋の棚にある、地方の民芸品だけどね。これはどんどん増えるし、色も褪せてきて、捨ててもいいように見えると思うんだけど。おじいちゃんとでかけた思い出や、みんなからのおみやげだから、こうして部屋にあるとうれしいのよねえ。何より、年寄の部屋がにぎやかになるでしょう?」
こんな感じで、いろいろな「役に立つとは思えないけれど、あると何となくいいもの」をあげて、そのものに対する思いなどを話し合いましょう。
そうすると、一般化の主題が自然と見えてくるかもしれませんね。
授業の渚
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● 小6 ヒイラギの山 9.1週「私の長所短所」 (662字) いと ito 2012年09月01日 12時51分
296 (小6オープン資料室)
9.1週は“進級試験”です。
「私の長所短所」という課題で、四つの★項目をすべて使い、目標となる800字以上書いていきましょう。
「短所」で400字、「長所」で400字、というつもりで構成を考えていくといいかもしれません。
ただ、自分の「短所」ならたくさん思いつくが、「長所」は……という人が多いのではないかと思います。
確かに「長所」というと、いわゆる得意なことや好きなこととは違いますし、ましてや自分で「自分の長所はこう」と決めるようなものでもありませんね。
ここは思いきって、身近な友達や、家族に(少しばかり照れくさいかもしれませんが)「私の長所ってどういうところだと思う?」と聞いてみるといいでしょう。
★項目は、
構成【書き出しの工夫】
題材【体験実例】
表現【たとえ/ユーモア表現】
主題【一般化の主題】
の四つ。
「短所は○○だ。長所は△△だ。」と羅列するだけでは味気ないですから、やはり【体験実例】を基にして書いていきましょう。
「とんでもない大遅刻をしたことがある」という体験からは、「時間にルーズ」なことや、「前もって準備をしておかない計画性のなさ」などを短所として書けるでしょう。
「家族や友達を手伝ってあげたこと」があるならば、「優しさ」や「協調性や責任感があること」を長所として書けます。
最後の【一般化の主題】では、「人間にとって長所とは、短所とは」とまとめましょう。
よく言われることですが、人間に必要なのは「長所を伸ばすことか、短所を補うことか」。
自分なりの意見を書いて、ビシッと締めくくれるといいですね!
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● 小6 ヒイラギの山 9.1週 「私の長所・短所」 (1064字) すずめ miri 2012年08月28日 11時30分
288 (小6オープン資料室)
今週は作文検定です。字数と項目はもとより、内容もよりよいもので挑戦できるようにがんばりましょう!
今回の課題は、自分のことをふりかえって書くものではありますが、おうちの方への取材から、「家族は自分のことをどう見ているか」という話を引き出し、話に広がりを持たせるとよいですね。
ただ、おうちの方への注意! やはり思わず小言が出そうになるのが親というもの。長所の話より、短所についていいたくなる心情は誰しも同じです。
しかし、作文を見るとおわかりになると思うのですが、毎年この課題をやると、驚くほどみんな内省・内観的に自分をみつめているのです。さすが6年生、と言いたくなるほどです。その結果、自分の足りないところ、ダメだとおもうところに目がいきがちで、短所ばかり書く子もいます。
また、自分中心だった小さな頃に比べて、客観的になり、まわりと比べるという目が芽生えてきます。劣等感が強くなり始めるのもこの頃から。
そういうわけで、言わなくても短所は自分でわかっているはずなので、おうちの方からは、
●「いつも、黙って妹を優先させてあげてるわよね。2つしか違わないのに、小さい時からずっと。ほんとうに優しい子だなあと思っているのよ。そこが最大の長所じゃない?」
●「△△の大会で、誰もが優勝までは無理だと思っていたのに、最後まで食い下がって、初優勝したね。あの時は根性があるなあと感心したよ。」
●「1年生の時から、一日も休まずに言葉の森の暗唱を続けているね。三日坊主のお父さんにはまねできないよ。旅行にもお泊りにも持って行ってやっているんだからね。わが子ながらあっぱれだなあ。」
●「逆上がりや、跳び箱、水泳、それに泣き虫だったことも克服したよね。苦手なことに挑戦して、できるようになるまでがんばる努力家というところが長所だと思う。」
こんな感じで、日常的なことの中からその子の長所をみつけて、エピソードを交えて話してあげましょう。特に本人も気づいていないことや、そんなことは長所とは言えないのではないかと思っているようなことを言ってあげると効果的です。
数々の対話をおすすめしてきましたが、今回の課題は、作文のためだけでなく、この時期にしておくとよい大事な話が(作文にかこつけて)できると思います。ぜひ、お時間をとってゆっくり話してみてください。
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=hi&tuki=09&syuu=1
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● 小6 ヒイラギの山 8.3週 「ユーモアについて話が(感)」 (584字) すずめ miri 2012年08月24日 18時37分
286 (小6オープン資料室)
「ユーモアは命を運転して人生をわたっていくのに欠かすことのできないものです。」
「ユーモアは、たとえるなら花のかおりのようなもので、口ではうまく説明できない。」
この二文はとてもユーモアの本質をよく表していると思います。ユーモアというのは、人から教えられたり、努力して学んだりするものではなく、人間関係をしていくうえで、自然と身につくのが理想のように思います。
今回の対話は、そんなユーモアに関してのお互いの考え・感じ方を話し合うのに絶好のチャンスです。6年生ともなると、かなりしっかりした意見を言う子もいるのではないかな……。
●ユーモアがあると思える人の例・どんな人が「おもしろい」のか
●冗談の通じない人の例・ふざけると怒る人の例
● ユーモアに助けられた話
●ユーモアのつもりが度が過ぎて……。
「うちのお父さんは、おやじギャグばかり言うよね……。あれもユーモアかな?」
「△△先生の授業は真面目一方で、ほんとあくびが出ちゃう。」
「芸人の@@ってなんとなくおもしろいから見ちゃうよね。それは……。」
こんな話をきっかけに楽しい対話をしてみてください。
授業の渚
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● 小6 ヒイラギの山 8.2週 「みなさんには。まだ字を」(感) (625字) すずめ miri 2012年08月10日 18時48分
277 (小6オープン資料室)
「みなさんには。まだ字を」 (感)
みなさんのお宅では、読書は進んでいますか? 6年生ともなると大人の本が読める子もかなりいるでしょう。
親子で同じ本を読むという体験は、ここまで成長してくれたという証にもなるうれしい体験ですね。
さて、今週の課題は……。
ずばり「読書の醍醐味とは」でしょう。この作者のように幼い時の読書体験が、同じ本を読んでも今ではもう味わえないような鮮烈な印象となっている例は誰にでもあることです。また、同じ本でも感じ方は十人十色。誰もが自分流の読み方をする、そして時には「作者の意図をもこえて、我々の内になにかを作り上げて行く」というのが醍醐味です。
対話のポイントは
●(本に限らず)自分は良いと思ったのに、すすめたらあまりよい評価が得られなかった話
●何かを人からすすめられたが、あまり共感できなかったという話
●小さいころの読書体験
●ベストセラーだけれど……。△△賞をとった本だけど……。クラスではやっているけれど……。
実際の書名や映画の名前を出して具体的な例をあげて話しましょう。
とても小さいころの話は共有できますね。絵本の話や読み聞かせしてもらった本の話など。親のことや、食べ物、遊び、などに広げてもよいですね。
授業の渚
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● 小6 ヒイラギの山 8.2週 「みなさんには、まだ字を」(感想文) (740字) ito 2012年08月09日 13時44分
275 (小6オープン資料室)
第3週の感想文、今回はなかなか難しい……というか、イメージが掴みにくい話です。
まとめると、文章を読んで内容を理解するばかりが読書の楽しさではない、「理解できないなりに想像を働かせることもまた楽しい」といったところでしょうか。
皆さんにも、ほんの小さい頃の読書体験で、覚えていることはありませんか?
もちろん、後から読み直したのでもない限りは、本の内容を覚えていて説明することはできないでしょう。ですから、挿し絵などの記憶で構いません。
登場人物が派手にずっこけて、痛そうだとか、面白いと思ったこと。指をさして大きな口を開けているのだけれども、一体何と言っているのかと不思議に思ったこと……
あるいは、ちょっと話は変わりますが、『ハリー・ポッター』やディズニーのアニメ映画などを、日本語吹き替えでなく字幕で見たことはないでしょうか。
英語は当然分からないし、字幕も速く、難しくて読みきれない。でも画面上では次々と、とても華やかでダイナミックに物語が展開していくので、食い入るように見てしまう……そんな経験です。
そういう時には、分からないセリフを「きっとこんなことを言っているんだろうなあ」と考えながら見ているでしょう。そこからさらに想像が広がり、自分で勝手にお話の続きを考えたりした人もいるかもしれませんね。
そうした発展性こそが、読書の良いところでもあります。
教科書のように読んで中身を覚えるというのではなく、そこに何が書かれているのかを読み取り、考える力を育ててくれるのが、読書というわけです。
★項目は、
構成【要約】
題材【体験実例】
表現【たとえ/ユーモア表現】
主題【一般化の主題】
の四つ。
【要約】では、元が“敬体”で書かれている文章なので“常体”に直すのを忘れずに!
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● 小6 ヒイラギの山 8.1週 「私の家族」 (488字) すずめ miri 2012年08月01日 18時21分
270 (小6オープン資料室)
今までも家族については、時々課題がありましたが、今回は「私の家族」という大きなくくりです。
内容は、家族の一人に焦点をあててもよいし、家族の関係に注目してもよいでしょう。
特におすすめなのは、「家族のよいところ」探し。すてきなエピソードを入れて、読む人をあたたかい気持ちにできるとよいですね。
おうちでの対話は……。
●家族に聞いた「他の家族のこんなところ」
お父さんから見たお母さん、妹から見た私など。
●ある一つのできごと(引っ越しとか、台風とか)をめぐる家族の様子、感情など。
●家族の間の関係について、それぞれにインタビュー。
(お父さんはお姉ちゃんに弱い、ぼくはお母さんがこわい!?)
●それぞれの特徴について
(お父さんから見たお母さんなど)
●他の家族と比べて
(ウチってこんなところが変わってる?! )
など、新しい切り口で書くのがおすすめです。
会話をたくさん入れて臨場感を出しましょう!
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=hi&tuki=08&syuu=1
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● 小6 ヒイラギの山 8.1週 「私の家族」 (616字) いと ito 2012年08月01日 14時07分
263 (小6オープン資料室)
六年生、8.1週の課題は「私の家族」。
これまでの学年でも何度もテーマになってきた“家族”についての話ですから、正直「もう書くことがない」「飽きた」……という人もいるかもしれません。(笑)
しかし、人には歴史があるものです。もうすっかり理解した気でいる両親や兄弟のことも、何度も話を聞き、考えていくうちに新しい一面を知ったり、これまでと違う捉え方ができるようになるはずです。
一・二年生の頃は、ただ単純に、優しく頼れるお父さん。三・四年生になると案外ドジだったりだらしのないところが見えてくるようになり、ちょっと面白おかしく書き立ててみたくなります。
それが今、六年生になってみるとどうでしょうか? 普段の仕事での頑張りなど、だらしないばかりではない、本当に良いところもなんとなく分かるようになっているのでは……。
今回は、これまでのような客観的な説明・紹介だけでなく、そうした「自分が家族についてどう思っているか」という視点で書いていくと、内容的にも今までと区別ができるでしょう。
四つの★項目、
構成【書き出しの工夫】
題材【体験実例】
表現【たとえ/ユーモア表現】
主題【一般化の主題】
の中でも、最後の「人間にとって家族とは?」という結論から、中身を考えていってもいいですね。
少し照れくさいかもしれませんが、自分と家族との関係や、それぞれの性格についてじっくりと考え、自分なりの意見を述べられるよう、チャレンジしてみてください。
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● 小6 ヒイラギの山 7.3週 「私は改めて自分の部屋に」(感想文) (1048字) いと ito 2012年07月18日 13時37分
254 (小6オープン資料室)
7.3週、今回の課題長文は、いつも以上に楽しく読めると思います。
なぜかというと、この文章を書いたのは“さくらももこ”先生。漫画『ちびまるこちゃん』の作者だからです。
今回の長文も、そのまま『ちびまるこちゃん』の世界といった感じで、漫画を読むような感覚で読み進められるでしょう!
内容は、家庭訪問についてです。
普段ズボラなももこちゃんは、自分の部屋をまったく片付けていませんでした。しかし先生が来るとなって、お母さんが慌ててそれを綺麗にし、ひとまず見た目だけ取りつくろいました。
ここでももこちゃん本人が、「そんな風にごまかしても仕方ないだろうに……」と冷めた態度なのが面白いところですね。(笑)
実際に、家庭訪問に来た先生には一目でそのことがバレてしまい、とどめには日頃のゴチャゴチャを押し込めた引き出しの中を見られ、笑われてしまいました。
ただでさえいつもだらしないのに、それを隠そうとしたことまで知られては、「恥の上塗り」というものです。ももこちゃんもお母さんも一層いたたまれなかったことでしょう。
先生が帰った後、お母さんはお決まりの小言を言いますが、ももこちゃんにとっては「余計なお世話」だった気持ちもあるのでしょう。いつものように、それを軽く聞き流してしまうのでした。
皆さんの学校には、家庭訪問がありますか?
家での自分をよく知るお母さんお父さんと、学校での自分を見ている先生。両者が改めて話し合うとなれば、やはり緊張するし恥ずかしい思いもあるでしょう。
家庭訪問がなくても、六年生になった今なら「保護者面談」や自分を含めた「三者面談」などが行われたことがあるかもしれません。“似た話”、体験実例として、そうした話を書いていけるといいですね。
また、もう少し単純に「自分の部屋の片付けや、大掃除」の話なども書けそうです。ももこちゃんのように散らかりっぱなしにしておくと、いざという時が大変なのです。こんなことならきちんと整理整頓しておくのだった、と後悔した経験がある人もいるのでは……?
★項目は、
構成【要約】
題材【体験実例】
表現【たとえ/ユーモア表現】
主題【一般化の主題】
の四つ。
本文の中にも、「まるで賢い子供の部屋のようだ」「ちらかっていた昨日までの子供部屋のミニチュア版という感じである」「脳天にマグマが上昇してゆくような熱さを感じた」など、非常にユーモアがあって面白い【たとえ】表現が多用されていますね。
これらを参考にして、ぜひ自分の作文にも生かしてみてください。
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● 小6 ヒイラギの山 7.2週 「こうしてケーキミックスは」(感想文) (1107字) いと ito 2012年07月09日 16時14分
248 (小6オープン資料室)
ヒイラギ、7.2週は感想文の課題。
日本人特有の感性・価値観について書かれた長文になっています。
皆さん、ホットケーキは好きですか?
ホカホカのパンケーキにたっぷりのバターとシロップをかけていただく、とても甘くておいしいお菓子ですね!
一方、ふっくらと炊き上がった白いご飯も大好きだと思います。どんなおかずにも合う、日本人の主食です。
では、「お米を炊く炊飯器(電気がま)にバニラやチョコ味の粉を入れて、ホットケーキを焼く!」と言ったら、どう思うでしょうか。
便利だ、おいしそう、と思うより先に、「何か嫌だなあ」と感じた人が多いのではないでしょうか。
「せっかくのご飯に甘い味がつきそうで……」という抵抗感があるのでは?
それこそが、白いお米のことを特別に大切に考える、日本人ならではの感性なのです。
そんな日本人の思考を読み取れなかったために、海外でヒットしたホットケーキミックスは、日本では大失敗してしまいました。
勘違いしてはいけないのは、「実際にお米が甘くなったので売れなかった」わけではない、ということです。ホットケーキも作れるが、もちろん普通にお米を炊くのにも何も問題はなかったのです。
それが理屈で分かっていても、やっぱりお米はお米だけで炊きたい、食べたい……と感じずにいられないほど、日本人にとって「白いご飯」は生活に浸透し、文化として定着した大切なものだということです。
この内容を踏まえて、今回は「日本独特の文化や風習」について思い出し、“似た話”として書いていきましょう。
長文に合わせて「お米をおいしく食べた」話でもいいですし、他には畳や緑茶なども日本ならではのものと言えるでしょう。今の季節ならば、「浴衣を着てお祭りに行った」などという話もいいですね! 洋服よりもはるかに涼しく過ごしやすかった、と改めて発見したこともあるかもしれませんね。
逆に、最近ではそうした日本人の価値観もだいぶ変化してきた、と思えることもあるでしょう。
「時短」などといって手軽さや効率、スピードを重視し、お米を炊く以外の用途に炊飯器を利用することは、もう珍しくありません。ニーズに応じてか、炊飯器自体にも様々な料理に対応できるような高機能が備えられていることが多いです。
少し話は違いますが、お米をもとにパンを焼き上げる「GOPAN(ゴパン)」などという有名な製品もありますね。
家での手伝いや学校の調理実習などで、そういった炊飯器の変わった活用法をしたことがあれば、そちらの方面から書いていってもいいでしょう。
★項目は、
構成【要約】
題材【体験実例】
表現【たとえ/ユーモア表現】
主題【一般化の主題
の四つです!
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● 小6 ヒイラギの山 7.2週 「こうしてケーキミックスは(感)」 (598字) すずめ miri 2012年07月06日 19時03分
244 (小6オープン資料室)
7.2週 「こうしてケーキミックスは(感)」
6年生ともなると、なかなか難しい長文になりますね。おうちの方もぜひ目を通してみてください。同じものを読んで本当に話し合うことができるのは、やはり高学年ならではでしょう。
おうちによるとは思いますが、食生活が多様化している現代では、昔ほど「お米信仰」がなくなっているかもしれません。そんなわけで、子どもたちにはピンと来ない部分があるかもしれないですね。
そこは日本における「お米」の位置づけ、たとえばお赤飯やお寿司にみられるように「ハレの日の食べ物である」というようなことや、稲作が発展するまでの苦労などについて話してあげるとわかってくると思います。
また、調べ学習として、諸外国のそうした位置づけの食べ物をみつけてみるのもよいと思います。
食べ物の話は、だいたい盛り上がりますので、大いに楽しんでくださいね。
子「この長文にはこんなことが書いてあるけれど、ぼくはパンのほうがずっと好きだなあ。」
母「じゃあ、この世界にお米がなくなったどうする? カレーやチャーハン、お寿司なんかも食べられなくなるのよ。」
子「そ、それは……困る。」
父「日本酒もなくなるのか……。」
母「パパ!」
授業の渚
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● 小6 ヒイラギの山 7.1週 「うれしかったプレゼント」 (767字) いと ito 2012年07月03日 12時14分
241 (小6オープン資料室)
いよいよ、夏の新学期が始まりました!
新しい課題フォルダは「ヒイラギ」となります。
引き続き、頑張っていきましょう!
7.1週の課題は「うれしかったプレゼント」。
「わたしのペット」というのもありますが、こちらは5年生の時にすでに書いた人も多いと思うので、できれば新しい方で考えていきましょう。
誕生日プレゼント、クリスマスプレゼント、それ以外にも何かのお祝いや、引っ越しの時の餞別など。今まで色々な贈り物を受け取ったことがあると思います。
その中でもとくに嬉しかったり、印象に残っているもの、今でも大切にしているようなものについて書いていきましょう。もらったのはいつか、嬉しかった理由は何か、そのもの自体の説明より【体験実例】を充実させていくのが大切です。
とくに思いつかない……という人は、「こんなプレゼントをもらえたらすごく嬉しいだろうなぁ」と想像したことや、身近な人にどんなプレゼントが嬉しかったか、聞いたことを書くのもいいでしょう。
あるいは、「自分が誰かにプレゼントをあげた」話もいいかもしれませんね。なかなか決まらず、色々なお店を探し回ってしまったことや、どんな気持ちで選んだかなど、詳しく書いていけそうです。
項目は、前学期と同じ。
ただ、これまで●(くろまる)だった重要項目の目印が、★(くろほし)に変わっています。
より目立つように、分かりやすくなったので、しっかり取り入れていってください。
構成【書き出しの工夫】
題材【体験実例】
表現【たとえ/ユーモア表現】
主題【一般化の主題】
人間にとってプレゼントとは……?
本当に嬉しく、価値があるプレゼントとはどういうものでしょうか。
物より、そこに込められた気持ちが嬉しいということもあるはず。自分の体験を通じて、考えてまとめてみましょう。
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● 小6 ヒイラギの山 7.1週 「うれしかったプレゼント」 (563字) すずめ miri 2012年06月27日 18時16分
231 (小6オープン資料室)
人生の中で人は贈り物を何回くらいもらうものでしょうか。そのうち、心に残るものはいくつくらいでしょうか。
お誕生日やクリスマスのプレゼントに始まり、おみやげやちょっとした贈り物、プレゼントとは呼べないくらいの日常的な「もらったもの」。その中で特に印象深かったエピソードを話してあげましょう。
単にものの説明に始終せずに、そのプレゼントをもらった背景、状況なども詳しく描写してあげましょう。
ご自身のもらったものの話はもちろん、人に差し上げて喜ばれたプレゼントの話もよいでしょう。
一般化の主題が「贈り物とは人間にとって……である。」という形になりますので、その子なりの「プレゼント観」が構築できるような具体的な話がよいですね。
●「お母さんが一番うれしかったプレゼントはね、お父さんにもらった……」
「えーっ、あの話をしちゃうのか?!」
「あら、いいじゃない。あのね……」
●「パパがもらったもので、一番心がこもっていると思ったのは、子どもの頃……。」
●「亡くなったおじいちゃんは、生きているうちには何も言わなかったんだけどね、手紙を残してくれていたのよ。その内容はね……。
これ以上の贈り物はないなあと思ったの。」
なるべく具体的に、その時の気持ちを交えて話してあげましょう。
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● 小6 6.3週 「先日、日本産トキの」(感想文) (897字) いと ito 2012年06月19日 12時08分
228 (小6オープン資料室)
6.3週は感想文です。
国の特別天然記念物であるトキ。最近は、野生で孵化したヒナたちの巣立ちの様子や、その後の安否がニュースなどで注目を集めていますね。
この課題フォルダが編集されたのはだいぶ前なので、現在の状況とは必ずしも一致しないところがあります。(純日本産のトキがいない、というのは事実のようですが、公式には「絶滅」したとはされていません)
ちょっと高度なやり方ですが、調べ直してそれを感想文に生かす……というのもいいでしょう。
とはいえ、本文の内容はトキだけに限ってはいません。図鑑や理科の教科書、テレビ番組で見た生き物の名前がたくさん挙がっていると思います。中には「この生き物も保護の対象なのか」と驚くくらい、身近な動物もいるでしょう。
私も昔、「メダカが絶滅寸前」という話を聞いてショックを受けたことがあります。どの川にもいて、たくさん捕まえることができるポピュラーな魚だと思っていましたから……。
そんな生き物たちを含む「自然環境の保護」というのは、人間にとって大切なテーマでしょう。
しかし、それほど慌てて厳重に保護・再生しなければならないほど環境を壊してきたのは、結局、人間自身に他なりません。生き物も地球も、好きで絶滅したり壊れかかっているわけではないのです。
本文でも触れられている通り、アメリカが環境保護において先進国なのは、見方を変えれば「他国に先んじて保護活動に着手する必要があった」つまり「他のどの国よりも率先して環境を壊してきた結果」……とも言えてしまうのです。
ただ、そういった国際規模・地球規模の視点で意見を書くのは難しいでしょうから(笑)、「似た話」【体験実例】はあくまでも自分の身近なところから考えましょう。
「自然豊かなところで遊び、楽しかった思い出」や、逆に「今現在、自分の身の回りには自然がまったくないのでつまらない」という話でもよいです。今より色々な自然や生き物が身近だっただろう、お父さんお母さんの子供時代の話を聞いてみると、新しい発見があるかもしれませんね。
●項目は
【要約】
【体験実例】
【たとえ/ユーモア表現】
【一般化の主題】
の四つです!
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● 小6 ハギの山 6.2週 「『ガッツがある』とか」(感想文) (1085字) いと ito 2012年06月12日 14時34分
219 (小6オープン資料室)
ハギの課題、6.2週は感想文。
物事には“遊び”や“余裕”、“ひま”が必要である、という話です。
小学6年生では、まだ少しピンと来ない話かもしれませんね。
“ひま”と聞くとつい「ボーッとして何もやることがない時間」と考えてしまうし、“遊び”についてもそんな「ひまをつぶすこと」をイメージするかもしれません。しかし、それとは少し違う意味で書かれていることに注意しましょう。
“遊び”とは「自分のしたいこと、好きなことをして楽しむこと」だとありますし、“余裕”や“余地”のことである、とも書かれています。
漫然とだらだらするわけでも、必要以上に詰め込みすぎるのでもなく、自分から興味を持って取り組み、きちんと吸収するのが大切、ということです。
本文にある「空腹と食事の関係」のたとえが分かりやすいですね。四六時中おやつを食べ続けたりしていては、きっとごはんがおいしく感じられないはずです。
学校で休み時間が一切ないのは辛いでしょう。かといって、授業がなく全部が自由時間では飽きてしまうし、張り合いもありません。勉強を頑張った後の、待望の休み時間だから思いっきり楽しめる……という気持ちは想像できると思います。
また、計画をしっかり立てることは大切ですが、すべての時間に予定がビッシリ入っていては体がもちません。いざスケジュールが崩れてしまった時に修正するのも難しくなります。
“余裕”を持って、“遊び”(空白)の時間を設けておくことも、立派な「計画」の内なのです。
何かを作ったり、表現する時に「遊び心がある」なんて言い方もしますよね!
●項目は
【要約】
【体験実例】
【たとえ/ユーモア表現】
【一般化の主題】
の四つ。
上の解説や予習シートにもあるように、「勉強に疲れたからゲームをやった。楽しかった」……というような【体験実例】では、ちょっと物足りないところです(そういう息抜き自体は、もちろん大切ですが)。
休みなしで頑張ったはいいが、本番では思うような結果を出せなかった。
好きなことなので楽しく、遊びのような気持ちで続けていたら、いつの間にかしっかり身についていたことがある。
そういった体験を思い出してみましょう。学校や塾での単純な勉強よりも、スポーツや音楽の習い事、お絵描きなどの趣味の話の方が書きやすいと思います。
「休憩のつもりでゲームをしたら、つい熱中しすぎて目と指が痛くなってしまった。やはり、何事もやりすぎはよくない」などと書くのは、ちょっとひねりすぎかな?(笑)
たくさんの勉強と遊びを経験してきたであろう、お父さんお母さんに話を聞いてみるのもいいでしょう!
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● 小6 ハギの山 6.2週 「ガッツがある」とか(感) (599字) すずめ miri 2012年06月07日 17時32分
204 (小6オープン資料室)
大人でも、集中力の持続時間は90-120分といわれています。ましてや、子どもは……。
何ごとにも、「遊び」や「余裕」が必要、というお話です。おうちの方からはどんなお話ができるでしょうか。
「(車に乗って)ハンドルの遊びって言うのはね……。」
「お父さんもね、仕事の時、ずっとPCの画面を見続けていると、目は疲れるし、頭もぼうっとしてくる。だから、1時間か2時間に一度、コーヒー飲んだり、トイレに立ったりするよ。戻ってくるとリフレッシュしていて、すっきりした頭になるんだよ。」
「食事でもそうよね。箸休めといって、メインのおかずの脇役でお漬物や酢の物がちょっと出るでしょう。」
「ママは昔から本好きで、暇さえあれば本を読んでいたのよ。宿題やテスト勉強の時も、読みたくて困るくらい。それで、中学生の時には、どこまで勉強したら、本を何ページ読んでいいとか、何分間読んでいいと自分で決めて、勉強したものよ。好きなことをはさむと、勉強もやる気が出るから不思議だったわよ。」
「へえ。それできっちり、やめられた? ぼくのゲームみたいに、あと1分、とか思わなかった?」
「あ、あたりまえじゃない。おほほほほ。」
「……。」
授業の渚はこちら。
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ha&tuki=06&syuu=2
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● 小6 ハギの山 6.1週 「家族の長所」 (851字) いと ito 2012年06月01日 11時38分
199 (小6オープン資料室)
6.1週は、一学期の“進級試験”です。
六年生の皆さんは、すでにこの試験にも何度も挑戦し、慣れていることと思います。
しっかり準備をして臨んでください!
●課題は「家族の長所」。
長所とは、“良いところ”のことですね。
お父さん、お母さん、兄弟姉妹、それぞれの良いところを思い出して紹介していきましょう。
ただ、「お父さんは頭が良い、学校の先生をしている。お母さんは優しい、仕事は看護士だ」と説明するだけでは、単調な作文になってしまい、長く続けることもできません。
そうした家族の性格や特技が、「実際に発揮された」場面、自分が見たり経験した出来事を取り上げて書いていくといいでしょう。上の例でいうなら、
「お父さんに教えてもらったら、すごく勉強が分かりやすかった」
「転んで怪我をした時、お母さんはとてもテキパキと手当てをして安心させてくれた」
といったところです。
とはいえ、家族のような身近な相手の良いところは、かえってなかなか見つけづらいし、書きづらいものですね。
直してほしい短所ならたくさん書けるのに……という人もいるかもしれません。(笑)
そんな時には、本人や、他の家族から直接話を聞いてみるのもいいでしょう。
「お父さんは昔、スポーツで全国大会に出た」
「お母さんは海外留学した経験があり、外国人の友達が大勢いる」
などという自慢(?)話から、
「弟はこの間、道で拾ったお金をちゃんと交番に届けた。真面目だ」
「ふだん無愛想なお父さんだけど、病気のおじいさんをいつも励ましている。親孝行だ」
「お姉さんは授業参観の時、とてもしっかりしていてクラスのまとめ役だった」
といった意外な“良いところ”を、他の誰かが教えてくれるかもしれませんよ。
●項目は
【書き出しの工夫】
【体験実例】
【たとえ/ユーモア表現】
【一般化の主題】
の四つ。
最後は「人間にとって家族とは~」(「それぞれの長所を生かして助け合うものだ」)、あるいは「長所とは~」(その人の人生を方向づける大切な才能だ)とまとめられたらいいですね。
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● 小6 ハギの山 6.1週 「家族の長所」 (655字) すずめ miri 2012年05月31日 11時52分
183 (小6オープン資料室)
進級テストです。日常的に身近にいる家族。あらためて、長所は、と聞かれると、「うーん」と唸ってしまいそうですか? 距離が近すぎてかえって見えなくなっているところだと思います。対話しながら、いっしょに探して見てください。
長所をみつけたら、ただ挙げるだけでなく、その裏づけとなるような楽しいエピソードを入れましょう。おうちの方は、そのあたりの手助けをしてあげるつもりで、あんなことがあった、いつもこうだね、というような話をしてあげるとよいでしょう。また、ご自分の子どもの時の家族の様子を話してあげて、対比させるのもおもしろいですね。
自分とその家族との関係・付き合い方から、長所を見つけていくと書きやすいと思います。誰か一人に絞って書いてもよいし、数人を紹介する形にしてもよいと思います。
(生徒)「お姉ちゃんって、僕には威張ってばかりいるけど、友だちはやさしいお姉さんがいていいなあなんていうんだよ。」
(母)「そうなの。ああ見えて、けっこう弟のこと、かわいがっていると思うけれど?」
(生徒)「えーっ、かわいがってやる! と言って技をかけてくるんだよう。」
(母)「あはは、そうねえ。でも、あなたの帰りが遅いと、すぐ心配して迎えに行って来ようかなんて言うし、学校に行く時も、あなたが忘れ物していないかどうか、いつも部屋をチェックしてから出かけるわよ。」
(生徒)「ほんと? そうなのかあ。でも、僕の姉の長所はやさしいところだ、と書くのは……微妙だなあ。」
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● 小6 ハギの山 5.3週 「日本語は、いままで」(感想文) (755字) いと ito 2012年05月15日 13時52分
167 (小6オープン資料室)
6年生ハギ、5.3週の感想文課題は、前回に引き続き「日本語」について。
日本人として、普段から日本語を使いこなしている(?)我々にはあまり自覚がありませんが、日本語は「世界一習得が難しい」言語と言われたりします。
前回の課題文でも語られていたように、表現が実に多様・多彩で、とても複雑だからです。
美しく繊細な表現ができるのは誇らしいことですが、「世界の人にとって覚えづらい、分かりづらい言葉」だと言われてしまっては、自慢ばかりもしていられません。
この長文では、そうした日本語の雑多な現状を「外部から見ることによる、“言語の刈り込み”がまだされていないから」だろうと説明しています。
日本語に比べるとひどく単純に思える英語も、多くの人が研究して整理してきた(これが“刈り込み”です)結果、分かりやすくなったのです。だからこそ、世界の公用語として普及しているのでしょう。
“似た話”には、色々な書き方があると思います。
日本人同士でも、言いたいことがうまく伝わらなかった話。
(もう六年生なので)学校や塾で英語の勉強を始めているが、やっぱりこちらの方がはるかに難しいと思う。という話。
あるいは言葉に限らず、「外からの視点や指摘を受け入れなくては、進歩がない」という例を書いてもよいでしょう。仲の良い友達だけで固まっていると、話題も固定化してしまい、つまらないものですよね。
●項目は、
【要約】(感想文)
【体験実例】
【たとえ/ユーモア表現】
【一般化の主題】
の四つ。
要約する時には「常体」に書き直すことを忘れないように!
そして、最後の主題は「人間にとって~」他の言語を学ぶことは必要だ、自分の国の言語を見つめ直すことは大切である……と、国際的な広い視野を持って(とは言いすぎですが)締めくくるといいでしょう。
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● 小6 ハギの山 5.3週 「日本語は、いままで(感)」 (621字) すずめ miri 2012年05月14日 18時33分
161 (小6オープン資料室)
今回の課題は、対話のテーマが多岐に渡りそうですね。非常に楽しいと思います。
これまでは、あまり深く考えることもなく、日本語で話していた子どもたちに、日本語は実は特別な言葉なのだと気付かせるよい機会でもあります。まずは長文を一緒に味わってから、気になったポイントについて話し合ってみましょう。
おうちの方からのお話としては、方言をご存知であればそれに関する話、海外での言語体験、外国人との言葉のことでの印象深かったできごと、若者言葉・流行語とおじいちゃんおばあちゃんの時代の言葉について、そのほか、日本語って難しい! と実感したことなど。
「お母さんは、田舎に帰っておばあちゃんたちと話すとき、話し方が変わるでしょ、不思議と自然にそうなっちゃうのよねえ。東京にいても、小学校の頃の友だちに会う時は、◎◎弁になるのよ。」
「最近の女の子たちって、自分のこと『ウチ』っていうわよねえ。関西弁のうち、とは発音が違うし、おもしろいわ。いつごろからそうなったのかしらね」
「そういえば、授業参観の時、英語の専任のジョージ先生が日本語の敬語はムズカシイデス、っておっしゃってたわねえ。ほら、あの時も……」
どれを採用するかお子さんが悩んでしまいそうなくらい、いろいろ似た話がでてきそうです。あとは、お子さん自身の体験実例、一般化の主題への流れや、つかえそうなことわざとのかねあいで、決めていくとよいでしょう。
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● 小6 ハギの山 5.2週 「少年のころの桜は」(感想文) (640字) いと ito 2012年05月08日 18時00分
145 (小6オープン資料室)
ハギの課題5.2週、感想文の説明です!
「日本語には風情に富んだ多彩な表現がある」「しかし著者は、からまつの葉が落ちる光景をうまく言葉にできなかった」……という内容。
「こうするべき」という意見がハッキリ示されているわけではないため、少々テーマがとらえづらいかもしれません。
次々出てくる“桜”や“からまつ”に気をとられすぎず、著者のように「いざという時、言葉が出てこなかった」体験について考えていくと、書きやすいと思います。
自然の美しさや映画の内容に感動したが、言葉に表すことができなかった。
説明を求められたが、うまくまとめられず、しどろもどろになってしまった。
言葉が出てこないくらいビックリした。あるいは、悲しかった。頭に来た。
などなど、色々思い出してみてください。
お父さんお母さんにも、入社試験の面接で緊張して上手にしゃべれなかったことや、プロポーズの言葉を考えるのに苦労した……なんて話があるかもしれませんよ。
●項目は、
【要約】(感想文)
【体験実例】
【たとえ/ユーモア表現】
【一般化の主題】
の四つ。
「私も今、この感想文を言葉選びにとても苦労しながら書いている(笑)」
などといったユーモア表現が書けるといいですね。
そして最後は、一般化の主題で締めくくりましょう。「人間にとって~」あるいは「人間とは~」という形で意見をまとめる項目です。
「言葉とは大変便利なものだが、言葉を使う人間ならではの不便もあると分かった」と、自分なりの感想・意見を書いていきましょう。
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● 小6 ハギの山 5.2週 「少年のころの桜は(感)」 (366字) すずめ miri 2012年05月07日 15時42分
139 (小6オープン資料室)
情緒たっぷりの長文です。いっしょにお楽しみいただけたでしょうか。
「言葉にできないような体験」「言葉につまる感動」について、話し合ってみてください。
お父さんやお母さんなら、
「あなたが生まれた瞬間は、あまりのうれしさに声もでなかった」
というような話ができそうですね。
そこまで大きな体験でなくても、日常生活で、この感動を人に伝えたいのに、うまい言葉がみつからない、もどかしい、そんな思いを思い出してみてください。
反対に、TVのグルメ番組の言い得て妙なコメントや、本や詩などにあるうまい表現など、探そうと思えば、うまく表している例もきっとみつかるでしょう。
いずれの例を使うにしても、結びの「人間にとって言葉とは……
」にうまく結びつく話が書けるとよいですね。