元の記事:土用の丑 (908字)
きっこ()
2014/06/17 14:18:02 6992 4 採用済 「う」のつくものを食べて暑気ばらい! ~土用の丑の日~
今年の「土用の丑の日」は7月29日です。
「土用」というのは、季節の変わり目の前、「四立」と言われる「立春、立夏、立秋、立冬」の前の約18日間のことです。「丑の日」の「丑」は十二支の丑のことで、年を数えるだけではなく方角や月、日、時間を数えるためにも使われます。約18日間の土用の期間のうち、12日周期でやってくる丑の日が「土用の丑の日」になるわけです。
江戸時代から「丑の日にちなんで『う』から始まる食べ物を食べると夏負けしない」と言われていました。夏場は鰻(うなぎ)の売れ行きが落ちることを鰻屋から相談された平賀源内が、「本日土用丑の日」と書いた張り紙を店に貼ったことから評判を呼び、鰻屋は大繁盛になりました。これをほかの鰻屋もまねをするようになり、「土用丑の日は鰻の日」という風習につながったとされています。
最近ではニホンウナギが絶滅危惧種になったり、漁獲量も減って、これまでのように食べ続けることができるのか懸念されています。今年は鰻だけでなく「う」から始まる食べ物について家族でさがして、食べてみるのもいいですね。
<「う」のつく食べ物をさがしゲームをしてみよう!>
・うめぼし ・うどん ・ういろう ・うじきんとき ・うのはな ・うぐいすまめ ・瓜 ・ウインナーソーセージ ・うまい棒(!?)・薄皮まんじゅう(!?) ・うつぼ(!?) 等々、いろいろな「う」のつく食べ物をどこまでさがせるか、競い合うのも楽しいかもしれません。
<ほかにもいろいろ~土用のならわし~>
土用には食べ物のほかにも、「土用の虫干し」や「丑湯」などの風習があります。
「土用の虫干し」とは、梅雨の時期に湿りがちな衣類や、書物、調度品などを風のよく通るところで陰干しし、カビや害虫の発生を防ぎます。おもちゃやぬいぐるみなどを干すのもいいですね。
「丑湯」とは、土用の丑の日に疲労回復や夏バテ防止のために、桃の葉などの薬草を入れたお風呂に入る風習のことです。毎日入浴できなかった時代には「丑湯」は特別だったようです。みなさんも、ハーブや薬草を入れて丑湯を楽しんではいかがですか?