元の記事:読解検定4月の説明会 (893字)
森川林(nane)
2021/04/24 18:29:54 12421 5 読解検定4月の説明会
●小3の問題をもとに説明。
問題文
https://www.mori7.com/dokken/index.php?yama=sa&gakunennjunn=3&tuki=04
▼答え
https://www.mori7.com/marason/md_ss.php?nae=hyouji&id=25
■解説
問1
A エネルギーのもとになる資源が、環境破壊の原因になっている。×
※「資源をエネルギーに変換するためには……これが……さまざまな問題の原因になっています」とあるように、
似た言葉が使ってあるが、必ずしもそうではないという部分があるので×。
B 資源をエネルギーに変換するとき、排出物が出てくる。○
※これはそのまま○。しかし、「変換」「排出物」という言葉が、小3では実感できないことがある。
その学年相当よりも難しい言葉が使ってあると、その選択肢を○にしてしまう場合が多い。この場合は、○でよかったが。
問2
A ソーラーハウスは、あまった電気を電力会社に売ることができる。○
※「あまった電気は、電力会社が買い取って……」と、なっているため、「売る」という言葉が出てこないので×だと思ってしまうことがある。
合っていることを違う言葉で書いてあるとのは○。
B 太陽エネルギーを電気エネルギーに変えると、電化製品が使える。○
※これもそのまま○。「電化製品」という言葉が、小3では実感できないことがある。
以上が解き方のコツ。
しかし、解き方のコツは理屈ですぐにわかるが、その根底にあるのは、読む力。
読む力とは、言葉をイメージ化できて、実感できる力。
本を読んでいて、手に汗を握るとか、本に引き込まれて声をかけても気がつかないとか、寝る時間になっても読むのをやめようとしないとか、同じ本を何度も繰り返し読むとかいうのが、本を実感できる力を育てる。
読む力は、音楽やスポーツと同じで、繰り返し練習する中で身につく。
小4までは、学校の勉強は難しくないので、成績を上げるよりも、読書を増やすことが大事。
「最新脳科学でついに出た結論 「本の読み方」で学力は決まる」(川島隆太)などを参考に。