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オープンの川


秘密は蜜の味 (577字) ゆめ(yume) 2021/09/08 22:16:01 13208

 誰にでも秘密はあるけれど、作文の課題に「ないしょの話」というのがあるのは解せません。私はそのことを知ったとき、「それはないっしょ!」と思いました。

 作文に書いてしまったら、もうそれは「ないしょの話」ではなくなるからです。

 それから、最近気づいたことですが、秘密というのは時間を経るほど価値のあるものになるようです。

 すぐにばらしてしまう、もしくはばれてしまう秘密は、元々秘密にしなくてもいいようなことなのです。

 たとえば、私が盗み食いをしたときなどは、秘密にしようと思った瞬間にばれてしまうことが多いのですが、ほとんどの場合、たいした問題にはなりません。
(チョコレートを食べたときは大問題になりましたが。チョコっとだったのに……。)

 でも、何年も、ときには何十年も秘密にしていることにはそれなりの重さがあります。そういう秘密は蜜の味がします。

 だからこそ、「ないしょの話」などという課題にだまされてはいけません。本当に秘密にしておきたいことは、心の中にそっとしまっておくべきなのです。

 でも、心配は無用。誰だって、本当の秘密は「ないしょの話」に書いたりしないでしょうから。「ないしょの話」に書くのは、本当はばれてもいい秘密か時効になっている秘密だけ。実際、ばれてもいい秘密がばれたときは、心がはればれするものです。

 今日は秘密について考えてみました。




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