作文検定結果 2022年3月
このたびは、作文検定にご参加いただきありがとうございました。
この作文検定は、項目採点という客観的評価と、自動採点ソフト「森リン」による語彙力評価を特徴としています。
将来の作文試験は、これと同じような形になると思われますので、この作文検定に合格し、森リン点を上げることを今後の勉強の目標にしていってください。
入試の作文試験では、制限時間と制限字数という制約があるので、普段の作文の勉強のときも、どのくらいの字数をどのくらいの時間で書くかという見積もりをしてから書き始めると、実戦的な練習になります。
【講評】松崎かなで 様 ★作文検定8級合格
時間内に、800字以上(正味702字)までよく書けました。
また、項目も、正確に全部入れることができました。「まるで親友のように」というたとえもよく書けました。
結びの感想も、「人間にとって」というような内容で、大きくとらえて書くことができました。この感想の部分がこれからの作文のいちばん重要なところになりますから、これからも、お父さんやお母さんやお姉さんといろいろな話をして、主題を深めていってください。
実力は十分ですから、これからもがんばってください。
常体で書く書き方もよくできています。
お姉さんからもらったぬいぐるみの説明が詳しく書けています。このように描写力があるのは、普段からよく本を読んでいるからです。これからも、引き続きいろいろなジャンルの読書を続けていってくださ。
話題を中で転換して複数の実例を書いたのもよい書き方です。文章が立体的になりました。
今回の作文は、話題が豊富なので、森リン点の表現語彙が高い点数になりました。知識語彙は、難しい言葉を使うと点数が高くなります。知識語彙や思考語彙は、今回のような身近なテーマでは高くならないのが普通です。将来、中学生や高校生で書くようなテーマになると、自然に高くなります。
今は、表現語彙を多様にすることを目標にがんばっていってください。
字数は、45分で800字書ければ十分ですが、早く長く書けると、いろいろなところで役に立ちます。
将来の目標として、60分で1200字書けるようになることを目指していってください。
【作文】
共生の難しさ 8級
私が好きな生き物はたくさんいる。ありふれている。こんなことを言ったら、ウチで飼っている犬におこられそうだが、一番好きな生き物は犬だけではない(ゴメンネ)。私が一番好きな生き物は、トラだ。かっこよくて、でも、かわいいところもあって……魅力はもっとあるが、私がなぜトラに運命を感じたかというと、私がトラどしだからだ(えぇーっ)。
私は、少し前までは、トラは好きだが大好きではなかった。しかし、ある動画を見てトラがもっと好きになり、応援したいという気持ちになった。その動画とは、トラが人間とじゃれあっている動画だった。トラはねこのように人間にすりついていて、人間もこわがるそぶりさえも見せなかった。
私はこの動画を見て、あることを思い出した。そのこととは、セレブの人たちが、トラのようなきけんな動物を飼っているという海外の動画だった。私は、すごーいなどと見ていたが、その動画のあるコメントみてみるとびっくりしてしまった。なぜかというと、そのコメントにはこう書いてあった。
「こんなことをしているから、野生の動物が減っているのではないか」
という、なかなかきびしいコメントであった。そのコメントを思い出して、自分なりに飼われているトラについて考えてみた。私は、そのトラが幸せならいいと思った。どうせトラの気持ちは誰にもわからない。幸せかどうかなんて、このトラが一番わかっている。
私は、そんなトラの動画を見て好きという気持ちが大好きになったのではない。もっと、大きな出来事があった。動物園に行って、トラを見たときこう思ったのだ。
「か、かわかっこいい……!!」
と、声にだしてしまっていた。かわかっこいいとは、かわいいし、かっこいい。二刀流なのだ。ホワイトタイガーを見た動物園では、お母さんにお願いしてホワイトライオンの人形を買ってもらった。グデーとしていて、まるで休日のわたしのようで、親近感が持てた。図かんなどで見るかっこいいトラとはちがい、かわいくてしかたがない。トラに一度ふれてみたいものだ。
生き物は、人間と住む場所がちがう。生きる場所がちがうのだ。それでも、最近は共生の道を歩もうと人類はしている。しかし、動物、生き物はどうだろうか。生き物たちの声は、人間には届かない。
※作文の中に書かれた(構成)(題材)(表現)(主題)という語句は、それぞれ
という画像に変換されています。