作文検定結果 2022年3月
このたびは、作文検定にご参加いただきありがとうございました。
この作文検定は、項目採点という客観的評価と、自動採点ソフト「森リン」による語彙力評価を特徴としています。
将来の作文試験は、これと同じような形になると思われますので、この作文検定に合格し、森リン点を上げることを今後の勉強の目標にしていってください。
入試の作文試験では、制限時間と制限字数という制約があるので、普段の作文の勉強のときも、どのくらいの字数をどのくらいの時間で書くかという見積もりをしてから書き始めると、実戦的な練習になります。
【講評】小貫椰生 様 ★作文検定4級合格
【作文】
海 4級
ザブーン、ザブーン。空までも飲みこむような青さで、果てしなく続く広い海。
私は、海のように何でも受入れる広い心をもって生きていきたいと思う。
そのための方法としては第一に、お互いを認め合い、尊重していくことだ。私は、昨年の新学期初めに、クラスの学級目標を決める活動に参加した。そこで、まず近くの友達と話し合い、アイディアを出し合ってから、出た意見を発表してもらうという形式をとった。私は、学級委員として進行する立場だったのだが、実際にアイディアを出してもらうと、実に多くの案ができた。しかし、その中から絞って学級目標を決める必要がある。そのため、まずクラス全員で多数決を取ったのだが、さすがに全会一致とはならなかった。そこで、少数意見も尊重するためその人たちの意見を聞き、いくつかのアイディアを組み合わせるなどして、数時間かけて案をブラッシュアップしていった。その結果、クラスの全員が納得する目標を作り出すことができた。これは、まずはどの意見も認め、自分と異なる意見でも尊重することができたから上手くまとまったにに違いない。また、人間関係においても、お互いを認め合い、尊重することはとても重要な点なのではないだろうか。
また第二の方法としては、一人一人の個性を大切にし、人間性を重要視する社会を作ることだ。戦国武将であった武田信玄は、家臣を大切にしていたことでも知られている。具体的には、外で無礼な振る舞いをしてしまった家臣に対して家臣のプライドを考慮しその場では怒らず、二人きりになったときに諭したそうだ。また、家臣と積極的に会話することで、その武士の個性を把握し、適した仕事につけたために、いくつかの戦いを勝ち抜いてきたそうだ。
確かに、何でもかんでも受け入れ、やみくもに同調してしまっては、悪い方向にながされてしまい良くない。しかし、「自国に対する賞賛が他国に対する軽蔑によって支えられているのであってはならないという言葉がある。私は、大きな海のように全てを受け入れられる寛大な心をもって生きたい。
※作文の中に書かれた(構成)(題材)(表現)(主題)という語句は、それぞれ
という画像に変換されています。