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オープンの川


あうねふ (1122字) 森川林(nane) 2022/04/10 07:26:48 13710


 


作文検定結果 2022年3月

 このたびは、作文検定にご参加いただきありがとうございました。
 この作文検定は、項目採点という客観的評価と、自動採点ソフト「森リン」による語彙力評価を特徴としています。
 将来の作文試験は、これと同じような形になると思われますので、この作文検定に合格し、森リン点を上げることを今後の勉強の目標にしていってください。
 入試の作文試験では、制限時間と制限字数という制約があるので、普段の作文の勉強のときも、どのくらいの字数をどのくらいの時間で書くかという見積もりをしてから書き始めると、実戦的な練習になります。


【講評】山田万葉様 ★作文検定8級合格


 

【作文】
自然が生み出す神秘的な生き物 8級
「チュチュ、チュッピ―。」
チュッピの鳴き声が部屋中に響き渡ります。
 チュッピは私の飼っているシルバー文鳥です。くりくりとした黒い目、かわいらしい鳴き声を持つチュッピのことが私は大好きです。しかし、たまに野生の本能を発揮するのか思い切り噛まれることがあります。父のことは甘噛みしかしないのに不公平だと思います。でも可愛いので、結局、許してしまいます。
 チュッピの羽は白と灰色の間くらいの色なのですが、もともとの野生の文鳥もこのような美しい神秘的な羽をもっているのでしょうか。調べてみるとこのチュッピの「白さ」はアルビノ種と呼ばれ、突然変異によって白くなったそうです。色素が遺伝子の欠損により落ちてしまった、そんな羽の色の生き物だそうです。
「チュッピは色素が落ちちゃった生き物なんだね?」
そう問いかけると、
「チュチュチュッピ―!」
とまるで褒められたかのように誇らしげに返事をされてしまうので、ついつい
「かわいいなあ。」
と思ってしまいます。
 そんな美しいアルビノ種。しかし自然界では白の生き物はめだってしまい、捕獲されてしまいます。文鳥以外にも、カラス・スズメ・ムース・クジラなどにもアルビノ種が生まれるそうです。古くから神の使いとしてあがめられてもいたけれど、目立ってしまい狙われる、一長一短なのかもしれません。しかもチュッピのような文鳥は人工的にあえてつくられたアルビノ種だそうです。
 自然は時にアルビノ種のような美しく、その個体にとっては危険な変異をもたらします。自然界は色々な生き物が暮らし、そこに暮らす個体はそれぞれがナンバーワンよりもオンリーワンなのかもしれません。
 そんなことを考えながら、私は今日もチュッピに噛まれつつ、やっぱり白くて神秘的な美しさもあるので、
「かわいいなあ、もう。」
といって許してしまうのでした。

※作文の中に書かれた(構成)(題材)(表現)(主題)という語句は、それぞれという画像に変換されています。



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