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オープンの川


英語の勉強法 (1423字) 森川林(nane) 2023/05/18 03:48:34 14751

 英語の勉強は、3つの方向で進めるといいと思います。

 第一は、音読暗唱です。
 私がいいと思うのは、「英会話・ぜったい・音読 【入門編】英語の基礎回路を作る本」(国弘正雄 千田潤一 久保野雅史 著)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/477002746X/
 中学生が習う文法を取り入れた英文なので、文法的な読み方も身につきます。

 音読暗唱がいいというのは、野口悠紀雄さんの「図解「超」英語法」などに詳しく載っています。
https://www.amazon.co.jp/dp/4062161230/

 中学生の定期テスト対策としては、英語の教科書も音読のいい教材になります。
 「教科書ガイド」などに音声CDがついていれば、それを聴きながら暗唱できるようにするといいと思います。

 第二は、文法学習です。
 これは、問題集の文法の部分を繰り返し読むことです。
 問題集の問題そのものは、どういう問題形式があるのかを知る程度の意味しかないので、問題と答えを照合しながら読んでいくといいです。
 問題を解くのに時間をかける必要はありません。

 第三は、英語の読書です。
 入試で英語の長文問題が出ることに対応するためもありますが、大学の推薦入試でも、長い英語の文章を読んで、それに対して感想を書くという形のものがよくあります。
 英文をばりばり読む力が要求されているのです。

 将来は、AI翻訳が広がるので、今のような英語の試験はかなり変わると思いますが、今のところは、英語力はその生徒の勉強力との相関が高いので、英語試験は推薦入試などの導入部分の試験として行われることが多いのです。

 英語の読書でも、自分の興味のある説明文の分野であれば、英語の勉強というよりも読書を楽しむ感覚で取り組めます。
 「講談社バイリンガル・ブックス」は、日本に関連した説明文が多いので、海外に留学して日本のことを英語で説明するようなときにも役立つ内容になっています。
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

 以上、暗唱、文法、読書が英語の勉強の基本と考えていくといいと思います。
 問題集を解くような勉強にはあまり時間を割かず、英語力をつけるための暗唱、文法、読書を中心にしていくと密度の濃い勉強ができます。


 ところで、英語の学習を本格的に始めるのは、小学4年生以降です。
 今は、幼児期から英語の学習をするところがありますが、小学3年生までは、日本語の基礎を作る時期なので、英語はお遊び程度にやるだけにとどめておくことです。

 英文学者でもある渡部昇一さんが、「英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし」という本を著しています。
https://www.amazon.co.jp/dp/4198637822/
 私は、こういう本は、もっと多くの人が読まれるべきだと思います。

 なぜ小学3年生までが日本語力の形成時期かという裏付けは、角田忠信さんの次の本に科学的に書かれています。
「日本人の脳―脳の働きと東西の文化」
https://www.amazon.co.jp/dp/4469210684/



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