言葉の森新聞2024年5月4週号 通算第1804号
文責 中根克明(森川林)
■■5月29日(水)・30日(木)・31日(金)は休み
5月29日(水)・30日(木)・31日(金)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。振替授業もお休みです。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義とと方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■若者が世の中に出る道――エリート、スター、ヒーロー
●動画
https://youtu.be/P4Jk-pNB6ZU
若者は、世の中に出ることが目標です。
社会に貢献することは将来の目標ですが、その前に、まず自分が世の中に出ることです。
そのための道はいくつかあります。
大きく分けると、エリート、スター、ヒーローです。
エリートは、既存の組織で上の人に引き立てられて、自分も少しずつ上に行く道です。
安心できる道ですが、時間がかかります。
スターは、みんなの人気に支えられて一気に上に行く道です。
短期間で頂点に立つこともありますが、その頂点を支えているのは、大衆の人気というあてのないものです。
年齢を重ねても、人気を蓄積することはできません。
ヒーローは、自分の力で世の中に出る道です。
不確かな選択ですが、その苦労が自分を成長させます。
そして、いろいろな失敗や成功があっても、結局、時間がたつほど、自分の中に蓄積が生まれます。
だから、若者は、ヒーローを目指すべきです。
苦しいのは、最初のうちだけです。
その苦しいのを、楽しい苦労だと思ってがんばればいいのです。
■■中学受験作文、高校推薦入試作文、大学入試小論文なら、志望校別対策のできる言葉の森
●動画
https://youtu.be/wDBXEnOkqO8
受験の作文では、誰もが不安になります。
それは、対策が立てられないと思うからです。
一般の入試では、準備ができていれば、大体の偏差値は予測できます。
しかし、受験作文の場合は、模擬試験の偏差値は、あてになりません。
作文の対策は、志望校の過去問の傾向を調べ、傾向に合わせた作文を10本書いておくことです。
■受験する学校の作文試験の過去問の傾向を知ることが出発点
受験勉強の鉄則は、志望校の傾向を知ることです。
国語の試験でも、難しい傾向か易しい傾向の学校かで対応が違います。難しい傾向の学校については、難しく考えて解かなければなりません。易しい学校の国語の試験では、普通に解くことが大事になります。
出題傾向の分野を準備しておくことが大切です。
作文試験の場合は、その傾向がさらにはっきりしてきます。
だから、過去問分析が大事になるのです。
■作文試験は、内容よりも、まず時間内に必要な字数を書く力をつけること
作文試験では、指定の字数と時間に合わせた対策をしておくことが大事です。
作文試験の基本は、決められた制限時間内に必要な字数ぴったりに収める力をつけることです。
できるだけ、指定の字数の上限ぎりぎりまで書くことです。
時間内に必要な時数をまとめる力をつけるためには、練習量しかありません。
しかし、練習を重ねれば、誰でもできるようになります。
■特殊な学部の試験なら、その分野の本を10冊読んでおく
音楽系、芸術系、工学系、医療系などの分野では、特にその分野の知識を身につけておくことが必要です。
図書館や書店などで、受験する分野の本を10冊読み、その中で印象に残った本は繰り返し読み自分の血肉にしていきましょう。
数字や固有名詞などのデータを覚えておけば、面接試験のときにも役に立ちます。
■作文試験はその場で考えて書くのではなく、それまでに書いた文章を当てはめて書く
作文試験は、その場で最初から考えて書くのではなく、課題のテーマに合わせて、自分がこれまで書いてきた文章の内容を当てはめて書いていきます。
だから、事前に、出そうな課題について10本の作文を書いておくことが大事なのです。
しかし、自分が予想してもいなかった課題が出たら、それは逆にチャンスです。書きにくい課題ほど、構成力が重要になるからです。
■書き出しと結びが対応していて、題材に個性があり、結びに光る表現があれば合格作文になる
作文試験の採点官は、内容までじっくり読んでいるわけではありません。
文章は、内容よりも、スムーズにわかりやすく筋道を立てて書いてあることが大事です。
さらにその上に、書き出しの意見と結びの意見が対応していて、題材に個性があり、結びに光る表現があれば、合格作品になります。
これは、練習次第で誰でもできるようになるのです。
■作文クラスの無料体験学習ができます
作文クラスは、小1から高3まで、平日及び土日の7:00から20:00まで参加できるクラスがあります。
無料体験学習を希望される方は、お電話、又は、ホームページからお申し込みください。
045-353-9061(平日10:00~17:00、土日10:00~12:00)
受験作文で43年の実績
▼これまでの合格情報
https://www.mori7.com/beb_category.php?id=19
▼受験作文の過去問の解説
https://www.mori7.com/juken/juken_iwa.php
■■作文と創造発表とプログラミングが未来の勉強。しかし、今の学校の勉強をカバーするために、基礎学力、総合学力、全科学力も。又は、国語読解、算数数学、英語も
●動画
https://youtu.be/RtJxld7pvA4
私は、小学5、6年生のころ、学校の勉強は本当に退屈していました。
いつも、窓の外を見ては、「スズメは、自由でいいなあ」と思って眺めていました。
授業中は、教科書の全ページに落書きをしていました。
そのころは、不登校という概念がなかったので、いつも我慢して学校に通っていました。
そのときに、自分を励ますが言葉が、「○○さんがいるから学校に通うんだ」ということでした。
○○さん、今ごろどうしているかなあ(笑)。
もちろん、先生は、とてもいい先生で、のちに校長先生になりました。
しかし、私は、授業を聞いているのが退屈で仕方なかったのです。
唯一、ほっとするのがテストの時間でした。
それは、自分のペースでやればよかったからです。
これは、今の子供たちにも、多かれ少なかれ共通していると思います。
だから、言葉の森のオンラインクラスは、先生が教える授業という時間はできるだけ少なくして、できるだけ子供たちが発表する時間を確保するようにしています。
子供は、自分のペースで教科書や参考書を読んで勉強していればいいのです。
たまに質問があったときだけ、それを聞くことのできる先生が必要です。
しかし、先生に聞かなければわからないような質問は、滅多にありません。
では、どういう勉強が大事かというと、それは、ひとつは自分のペースで進める勉強、もうひとつはみんなの前で発表する勉強です。
大事でないのは、人に教えてもらう勉強です。
人に教えてもらうのは、自分ではどうしてもわからないときだけでいいのです。
言葉の森の、作文クラス、創造発表クラス、プログラミングクラスは、自分で進めて、みんなに発表する勉強です。
これが、本当の勉強です。
国語読解、算数数学、英語、基礎学力、総合学力、全科学力も、自分のペースでやる勉強です。
しかし、小中学生は、勉強の自覚がないので、先生が家庭学習の進捗状況をチェックしないと、授業に参加するだけの勉強になってしまいます。
そこで、「森からゆうびん」というアナログ葉書で、生徒の学習状況をデータやグラフとして毎月送ることにしました。
(海外の方は、ウェブで見られます。
https://www.mori7.com/gs/ )
点数やランキングも表示するので、自分の学習の位置がわかります。
しかし、本当は、こんなことはどうでもいいのです。
勉強は、やる気になれば、すぐにできるようになります。
数学や英語のような時間のかかる勉強でも、本気になれば、数ヶ月で見違えるように成績が上がります。
ただし、そのための基礎は、読書力です。
ある程度難しい説明文の本をばりばり読む力さえつけておけば、勉強は、すぐにできるようになるのです。
そして、社会人になってから必要なのは、勉強の成績ではありません。
読書によって育てた教養と、あとは、ほかの人とのコミュニケーションの力、共感力なのです。
しかし、こういう一般論を言っても、多くの人がピンと来ないと思うので、当面、言葉の森では、次の勉強を進めていきます。
まず、作文クラス、創造発表クラス、プログラミングクラスのいずれかに参加しておくといいです。
次に、すでに塾に通っていて忙しい人は、基礎学力クラス、総合学力クラス、全科学力クラスに参加するといいです。
塾に通っていない人、又は、特に力を伸ばしたい教科がある人は、国語読解クラス、算数数学クラス、英語クラスに参加するといいです。
これからの世の中は、大きく変わります。
目の前のわけのわからない習い事にとらわれることなく、本当の学力と個性を育てていってください。
■■創造発表クラスの授業の様子――これからの勉強は、答えのある知識を再現する勉強ではなく、自分の興味と関心に応じて個性と創造性を伸ばし発表する勉強
●動画
https://youtu.be/_fb7AeI6CaI
創造発表クラスは、生徒が自分の興味関心に応じて研究したことを発表する授業です。
その発表に対して、一緒にいる参加者が質問をしたり感想を述べたりします。
現在、高校では、探究学習という授業が行われています。
しかし、30人から40人のクラス単位で行われるため、個人が創意工夫をする余地は限られています。
また、発表の機会も、年に数回と少なくなります。
言葉の森の創造発表クラスは、毎週、全員が発表又は発表の準備の説明をします。
発表は個人に任されているので、自分の好きなことを自由に発表します。
今の日本の教育では、真面目な子ほど、教えられる授業に適応します。
答えのある勉強をしっかり覚えて、テストで再現できることが勉強だと思ってしまうのです。
社会に出たら、そういう勉強は役に立ちません。
もちろん基礎学力は必要ですが、その基礎学力から先は、自分の創意工夫です。
創造発表クラスの発表は、教科の枠を超えています。
国語でも、数学でも、英語でも、理科でも、社会でもないような、あるいはそれらの融合のような発表になります。
この創造発表の学習に、有効なツールが生まれています。
それが、ChatGPTなどのAIテクノロジーです。
昔は、参考書を調べたり、図書館で資料を探したり、インターネットで検索したりというようなことが必要でした。
今は、AIでいくらでも資料を見つけられるます。
だから、大事なことは、その調べたあとの個性と創造性です。
探究学習という授業でも、ChatGPTを使えばすぐに資料をまとめることができます。
同じことは、夏休みの宿題の読書感想文とか、人権とか税金とかの課題作文にもあてはまります。
これらの学習は、もうすでに時代遅れになりつつあります。
価値ある学習は、それらの資料の上に自分の創造性を付け加えることです。
それは、探究学習のようなグループ学習ではできません。
個人個人がそれぞれに発表することのできる創造発表クラスの学習でなければ、個性的創造的な学習はできないのです。
先日の創造発表クラスの授業の発表の様子を動画にしました。
カメラはオフにしてレコーディングしています。
▽奈良県について
https://youtu.be/naDfUcOmjMc
▽スピンランチ
https://youtu.be/ZFPXpdu7LTc
▽マレーシア航空
https://youtu.be/oRo_0eEdHwc