アゴラ、面白い
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環境原理主義はなぜ「新しいナチズム」となったのか
https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/52085477.html
欧州議会選挙では右派が勝利し、緑の党が大きく後退した。世界をリードしてきたEUの環境原理主義も、ようやく曲がり角に来たようだ。来年はトランプ大統領の再選が確実とみられ、世界的な脱炭素化の流れは逆転するだろう。
それ自体は驚くべきことではない。大気を操作して地球温暖化を止めようとするドン・キホーテ的な事業は投資として成り立たないので、いずれ行き詰まることはわかっていた。わからないのは、こんなナンセンスな運動がなぜ30年以上も続いたのかということだ。
それは運動の中心がドイツだったことと無縁ではない。宗教改革を生んだのもマルクス主義を生んだのも、そしてナチズムを生んだのもドイツ人だった。そこにはハイデガーが1930年代に超政治(Metapolitik)と呼んだ思想があった。
それは自然を対象化して計算可能な存在とし、それを操作する人間を世界の主体に昇格させる思想で、のちに彼はこれを主体性の形而上学と呼んだ。……
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