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言葉の森オンライン新聞
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元の記事:
言葉の森新聞2024年10月4週号 通算第1824号 (3910字) 言葉の森事務局(jun) 2024/10/24 10:27:04 16627   2     

言葉の森新聞2024年10月4週号 通算第1824号
文責 中根克明(森川林)


■■10月29日(火)・30日(水)・31日(木)は休み

 10月29日(火)・30日(水)・31日(木)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。振替授業もお休みです。
 なお、29日~31日は、サーバー移転のため、言葉の森のホームページは使えません。


■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)

 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。

■清書の意義と方法

 清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
 内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。

 書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。

■清書の投稿

 清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。

 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。

●小学生新聞の投稿先

■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係

●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に

 新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
 その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。

※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。


■■2024年10月保護者懇談会資料

●サーバー障害のお詫び

 9月下旬から10月にかけて、サーバー障害によりホームページの閲覧や送信が大幅に遅れるようになりました。
 ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
 原因は、海外からのDDOS攻撃という手法で、膨大なアクセスを言葉の森のサーバーに送りつけサーバーをダウンさせ、サーバーの中に入ろうとしていたということのようです。
 対策として、遅いクエリを修正することと、新しいファイアーウォールを設定することで、対応しました。

●11月から新しいサーバーに移転――しばらくの間、一部のページしか使えません

 11月から新しいサーバーに移転します。
 OSも、プログラム言語も新しいバージョンになるので、直すところがかなりあります。
 現在、全ファイルの修正を行っているところですが、複雑な作業になるため、11月からは、一部の必要なページだけを稼働することになりそうです。

 とりあえず、現在ほぼ直っているところは、
・ホームページの表紙・オンラインクラス一覧表・個別れんらく板・検索の坂
までです。

 このあと、
・作文の丘・山のたより・発表室連絡・読書記録・自習記録・確認テスト・暗唱検定・教材注文・森リンベスト・絵の実・森の掲示板・受講案内・体験学習
などのページを直す予定ですが、1日に2つぐらいずつしか直せないので時間がかかります。

 10月29・30・31日は、サーバー移転のため、言葉の森のページはどこも使えませんので、この期間に振替授業に参加される方は、27日までに予習メモ、読書記録などをアップロードしておいてください。作文の送信は、11月1日以降にお願いします。

●ChatGPTを活用した新しい勉強法

 今後の勉強は、AIを活用したものになります。
 ChatGPTは、まだ検索の代わりに使うような利用が多いと思いますが、実は、あらゆることを教えてくれる一流の家庭教師のような存在です。しかも、無料です。
 より高度な利用をするなら月額20ドルの有料になりますが、普通に使うだけなら無料でいいです。
 将来、中学生や高校生などで、学校の定期テストや志望校の模擬試験を、ChatGPTを使って作るような子も出てくると思います(笑)。
 これまでの過去問を読み込ませれば、そういうこともすぐにできます。

 また、自分が苦手な分野の問題と似た問題を、ChatGPTを使って大量に作ってもらうこともできます。
 英語などでは、音声でChatGPTとやりとりをして、そのあと、自分の話のどこを直したらいいか教えてもらうこともできます。

 言葉の森でも、サーバー移転が一段落したら、AI森リンをはじめとして、AIを利用した学習システムを作っていく予定です。

 13歳からは、Gmailでメールアドレスを作れるので、そのメールアドレスで、ChatGPTの無料アカウントを作っておくとよいと思います。
 13歳未満でも、保護者の監督のもとで生徒個人用のメールアドレスを作ることはできます。

 今後、AIの利用によって、勉強の仕方は大きく変わってきます。
 子供たちの適応力は高いので、新しい技術には早めに対応できるようにしていくといいと思います。

●吸収する勉強から発表する勉強への転換

 これまでの勉強は、知識を吸収しそれをテストで再現するという勉強でした。
 今でも、多くの学校の試験は、そのパターンです。
 すると、記憶力のいい子か、勉強時間を長くかけた子が、いい成績を取るようになります。
 昔は、そういう勉強にも意味がありました。
 しかし、これからは、そうではありません。
 大学入試の総合選抜、高校の授業の探究学習などに見られるように、勉強の方向が大きく変わってきています。

 同じようなことを言っている人がいました。

「東大の入試問題を見れば「頭のいい子」の条件がわかる…名門進学校の教諭が最も重視する"学力以外"の能力」
https://president.jp/articles/-/86772

 ここに書いてあることは、簡単に言えば、「吸収するよりも発表すること」「読むよりも書くこと」が大事だというようなことです。

 東大の入試は、確かに国語の選択問題は1問もありません。すべて記述問題です。
 選択問題は、大学入試共通テストまでです。
 読む力、選ぶ力よりも、書く力、表現する力が評価されるようになっているのです。

 しかし、発表型の勉強は、優秀で意欲的な生徒でないと、かつてのゆとり教育のような勉強になりがちです。
 また、子供自身も、発表型の勉強よりも吸収型の勉強の方が、勉強した気がする面があります。

 言葉の森では、今後、子供たちが意欲的な発表ができるような仕組みを作っていきたいと思っています。
 その主なやり方は、表彰システムを大幅に拡大することです。

●家庭での自学自習が勉強の基本――自習室を活用しやすくする方法を検討中

 勉強は、学校や塾でするよりも、家庭で自分ひとりでするのが最も能率のよいやり方です。
 しかし、小学生や中学生は、まだ勉強の自覚がないので、ひとりではなかなか勉強に取り組めません。
 そこで、自習室をもっと活用しやすくし、先生がその子の勉強の様子を見て、自習室での勉強を指示するというようなこともしていきたいと思っています。

 国語、算数数学、英語の確認テストを見ると、成績の悪い子が時どきいます。
 今後、それぞれのクラスの授業を受けない人でも、問題集さえ購入すれば確認テストができるようにして、勉強のトータルなアドバイスをできるようにしたいと思っています。

●読書のレベルが、将来の学力のレベルになる

 中学生や高校生で、読書の質が低い生徒がいます。
 また、物語の本しか読んでいない子もいます。
 逆に、小学校高学年で、読書の質が高い生徒もいます。

 子供たちは、学校の勉強を第一に考えがちですが、あとになって残るのは読書の力です。
 読書の質が低い、または、読書の量が少ない生徒は、学年が上がるにつれて成績が上がらなくなります。

 それは、読書とは、思考力をつけるものだからです。
 そのためには、難しい本を読む必要があります。

 小中学生のころは、勉強にまだ考える要素が少ないので、勉強さえしていれば成績が上がるように思いがちです。
 しかし、高校生、大学生になると、考える力がなければ、勉強だけしていても成果を上げることはできなくなります。

 中学生以上の生徒は、やさしい本や物語の本だけでなく、できるだけ難しい説明文意見文の本も取り入れて読むようにしていくことが大事です。

 ただし、難しい本を読ませようとして、読書量が低下しては、かえって読書力がつかなくなります。
 複数の本を並行して読むような方法で、読書量は低下させずに、少しずつ難しい本を読むことに慣れていくといいと思います。
 複数の本を読むには、付箋読書が役に立ちます。
https://www.mori7.com/mori/hp_senn_husenn.php?table=beb_article



上の記事に対するコメント▼



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