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オープンの川
  

森川林日記
 森川林の日記。どうでもいいことと重要なことを両方書きますが、重要なことは然るべきところにリンクしておきます。




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メモ (2441字) 森川林(nane) 2024/12/06 17:58:16 17087   5     

●AIを活用した国際特許の作文小論文指導で誰でも作文力が向上する

●小学1年生から高校3年生まで小中高の一貫指導で本物の作文力がつく

●書いた作文にその場ですぐに評価と400字の講評が返ってくる最新の作文指導

●国際特許を取得した独自の語彙力評価に基づいた客観的な作文小論文評価

●欠点を直す作文指導ではなくよいところを伸ばす作文指導

●作文教育に43年の実績、ベテランの講師陣、優れた作文理論


■中学3年生の作文から

 最近、リスが巣ごもりの準備に勤しんでいる。木の葉が色づき、今までは朝早くに会えた太陽もなかなか顔を見せてくれない。つまるところ、北の国カナダでは短い夏が終わり、永遠とも思えるような冬が刻一刻と近づいてきているのである。このように、私は四季を愛でる余裕がある暮らしをしたいと考える。

 そのための第一の方法は、常に周りを見渡すことだ。確かに、急いでいたり余裕がなかったりすると、周りの些細な変化には気を配ることができないだろう。眼の前のことで精一杯になり四季云々を感じている場合ではないと思うかもしれない。しかし、時間に余裕を持ち心を落ち着かせると、見える景色が全く異なるものになる。具体的には、空中で風に舞う木の葉を見つけ、微かな鳥のさえずりが聞こえ、さらには肌をかすめる少し冷たくなった風を感じる事ができるのだ。そのため、私は毎朝時間に余裕を持って家を出発し、登校中は常に周りをキョロキョロとしている。例えば、今日はどんぐりを集めているリスがたくさんいるな、風向きが変わってきたな、太陽の登る時間が遅くなったな、などである。このように、私は毎日の些細な四季の変化に気がつくためには自身の余裕が必要であると考える。なぜならば、あまりにもスピードや効率を追い求めて心身の余裕がないと、身の回りの些細な変化に目がいかないからだ。つまり私が目指す季節感のある暮らしとは、余裕を持って周りを見渡すことで生まれるのである。

 第二の方法として、あえて不便な環境に赴く、ということが挙げられる。明治時代を生きた日本の小説家・詩人である国木田独歩の作品、「武蔵野」では、人間の手が入っていない林の美しさについて述べられている。この小説は、「武蔵野を散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。」という一節から始まる。「春、夏、秋、冬、朝、昼、夕、夜、月にも、雪にも、風にも、霧にも、霜にも、雨にも、時雨にも、ただこの路をぶらぶら歩いて思いつきしだいに右し左すれば随処ずいしょに吾らを満足さするものがある。これがじつにまた、武蔵野第一の特色だろうと自分はしみじみ感じている。」つまり、林や野原が不規則に入り乱れている武蔵野を散歩するためには、心身ともに余裕がある必要がある、ということだ。なぜならば、大体の人は道も知らぬ、どこかもわからぬ場所で四季感を楽しむ余裕を持ち合わせていないからだ。きっと必死に携帯や地図を見ながらここはどこか、この道であっているか、などと焦り、恐れ、不安になるに違いない。このように、不便だということは、裏を返せば人間の手が届いていない、整備されていない場所である。つまり私は、一見不便な路をぶらぶらと当てもなく歩く時、心に余裕を持ち自然の営みを体感できるのだと考える。だから、私はあえて人間の手が届いていないような環境に足を運ぶことで、四季を愛でる余裕のある暮らしをしたい。

 確かに、科学の発達は、人間に快適な環境をもたらした。土地が開拓され、インフラが整備され、便利な世の中になったと言えるだろう。一方で、人間自身の心はどんどんと貧弱になっている。『忙しいハチは悲しむ余裕を持たない』というW・フレークの言葉がある通り、眼の前のことに精一杯で周りを見渡す余裕・四季を感じる余裕がないほど現代人は忙しない。だからこそ、季節を愛でる余裕を身につけることはとても大切なのではないか。この「余裕」は、全てに効率化・スピード化を求める現代社会においてはとても貴重だ。かくして、かつては当たり前だった、身の回りのものを愛でる余裕を持つことが今、重要視されているのだと私は考える。

●その場ですぐに、このような講評が返ってきます。


あえになさんの作文は、季節の変化を感じ取りながら生活することの大切さを、具体的な日常の観察を通して表現しています。
作文の中で、リスが巣ごもりの準備をしている様子や木の葉が色づく様子を通じて、季節の変わり目を感じ取ることの美しさを見事に描写(びょうしゃ)しています。
また、国木田独歩の引用を取り入れることで、文学的な深みも加えており、読み手にとって引き込ま(ひきこま)れる内容となっています。

特に、「余裕(よゆう)を持って周りを見渡す(みわたす)こと」を日常生活に落とし込ん(おとしこん)でいる点は、具体的でありながら哲学(てつがく)的な深さが感じられます。
この視点は、現代社会において忘れがちな「ゆとり」を持つ生活の重要性を、説得力を持って伝えています。

忙しい(いそがしい)ハチは悲しむ余裕(よゆう)を持たない」という引用も、テーマにぴったりで感慨深い(かんがいぶかい)ものがあります。
この作文を通じて、多くの人々が忙しい(いそがしい)日常の中で季節の変化を意識するきっかけになればと思います。

\"木を見て森を見ず\"という諺がありますが、あえになさんの作文は、木だけでなく森全体を見る視点を持つことの大切さを教えてくれます。

◎複数の理由がよく書けています。
余裕(よゆう)を持って周りを見渡す(みわたす)こと」「不便な環境(かんきょう)赴く(おもむく)こと」

◎名言がよく書けています。
忙しい(いそがしい)ハチは悲しむ余裕(よゆう)を持たない」

語彙(ごい)力評価:
-字数が1200字以上書けています。
-考える言葉がよく使われています。



作文字数1503字
目標字数1200字




総合点 86 点
思考語彙 98 点
 





83

知識語彙 74 点



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