(facebookグループより)
養 2月8日
針供養といえば裁縫。
今では和裁は専門化していてごく一部の人だけになってしまいましたが、昔は女性が日常的に使う大事な道具でした。
裁縫が女性にとって不可欠な、たしなみとされていた時代、
大切なものだからこそ、一年に一日、針を忌む日がありました。
この日は針を休める日、針を使うと縁起が悪い。
関東では2月8日。関西や九州では12月8日。
折れたり曲がったりした針を集めて、
感謝の気持ちと共に供養し、裁縫の上達を祈ります。
針は女性の生命とされていたことと、どんな針でも失くすと危険であるという安全管理の面の意味もあったようですね。
また、針箱にお事汁を供えたりしましたね。
お事汁って知りませんか?
芋・大根・ごぼう・大豆・こんにゃく・にんじん・焼き栗などを入れた味噌汁です。
現在は
折れた針や古針を豆腐や蒟蒻にさしたり、
神棚に供えたあとに海や川に流して祓ったり、
半紙に包んで淡島神社に納め供養します。
針才天女を祀る和歌山市の淡嶋神社が本社で各地に末社などがあります。
東京では浅草寺境内に淡島堂があります。
針も大量生産で、100円ショップにもありますが、昔は手作り。
1本1本大切に使っていたんでしょうね。
「ありがとう」って感謝してみませんか。
針山も紅絹うつろへる供養かな (芝不器男)
最近は針を使う仕事の職業のかた(和裁洋裁のほかに、畳職人や医師etc…、)以外はあまり知られていない
行事ですが、自分が普段使うもに感謝するという意味でも知っておきたい行事のひとつですね
針供養一日だけの淑やかさ (川柳/小関はる子)