元の記事:七夕(たなばた)~願いをこめて~ (1012字)
きっこ()
2014/06/17 12:49:27 6991
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七月七日は「七夕(たなばた)」です。七夕は日本独自の風習と中国の二つの伝説が結びついたものです。
一つ目はみなさんもよく知っている、「織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)」の伝説です。古代中国の、一年に一度七月七日の夜にだけ二人は天の川を渡って会うことが許されているというお話です。
二つ目は、同じく中国から伝わった「乞巧奠(きっこうでん)」の風習です。これは織姫が機織りが非常に巧みであったことから、機織りはもちろん、裁縫や書道などの上達を願う習わしです。
三つ目は、日本独自の風習で神を迎える儀式です。「棚機女(たなばたつめ)」という選ばれた乙女が、水辺の機屋にこもって豊作をもたらす神様の着物を織り、お供えして、収穫の無事を祈りました。この機織り機のことを「棚機(たなばた)」といいました。棚機はお盆を迎える準備として、七月七日の夕方に行われていたため「七夕」を「たなばた」と読むようになりました。
<なぜ、笹に短冊をかざるの?>
笹のできる竹は、天に向かってまっすぐのびて成長していく植物で、歌にもあるように葉が風にゆれてサラサラと音がします。このサラサラとした音が天からご先祖様を呼ぶとされていて、笹は神聖な植物だと言われています。天やご先祖様に願いがきちんと届くように、七夕には笹が使われているのです。色とりどりの短冊に願い事を書いて、かざりつけてみましょう。
<七夕飾りにも意味がある!?作ってみよう!>
笹には短冊だけでなくいろいろな飾りをつけますが、その一つ一つにも意味があるということを知っていますか?
◎ちょうちんかざり
折り紙で筒を作り、それより大きいちがう色の折り紙を半分に折り、一センチ程度の間隔で切れ目を入れて開きます。先に作った筒に上下の端を合わせてのりで貼ってできあがり。これには「願い事を書いた短冊を明るく照らす」という意味があるそうです。
◎あみかざり
折り紙を縦に二回折り、左右から互い違いに同じ間隔で切れ目を入れていきます。紙を広げるときれいに伸びる網ができます。これは「海で魚がたくさんとれて、作物もよく実るように」という意味があります。
◎ふきながし
あみかざりのように縦に二回折り、真中を上の方まで切れ目を入れます。左右の折り目も切れ目を入れてひらひらの部分を作っていきます。広げてまるく形を整えのりで貼ります。これは織姫の織糸を表し「機織りや芸事の上達を願う」という意味だそうです。