お盆~ご先祖様に感謝をしよう~ (1106字)
きっこ()
2014/07/13 17:15:51 7071
「お盆」とは、ご先祖様の霊を家に迎えて感謝の意を表し、家族と一緒に飲んで食べて楽しい時間を過ごして、またあの世に戻ってもらうという日本古来の信仰に基づく行事です。ご先祖様の霊にお礼をしよう! …と言う訳ですね。
お盆の日にちは地方により異なります。関東では7月13日~16日の4日間、地方では8月13日~16日の4日間に行うことが多いようです。
13日に盆棚を作り、花や果物、お菓子などを供えます。盆棚とは、普段狭い仏壇の中にある位牌や仏具を取り出して、竹または木製の小さなテーブルの上に広げたものです。ご先祖様も家に帰った時くらいは広いところでゆっくりしたですねよね。夕方には家の門口や玄関で「迎え火」を焚いて、ご先祖様の霊を迎えます。これはご先祖様が道に迷わないよう、火を焚き目印にしてもらうためです。14日、15日はご先祖様が家にとどまるので、家族と同じ食事を供えます。16日には「送り火」を焚いてご先祖様の霊を送り出します。送り火を焚くのは無事にあの世に帰れるように明るく照らすためで、「来年もお会いしましょう」という気持ちを込めて送ります。
お盆に合わせてお父さん、お母さんのふるさとに帰省する人も多いのではないでしょうか。家族や大勢の親せきが集まり、ご先祖様にお参りをするお盆の行事は大切にしていきたいですね。
<きゅうり馬となす牛のお話>
「迎えは早く、帰りは遅く」と一般的に言われています。ご先祖様にはきゅうり馬に乗って早く帰ってきてもらい、帰りはなすの牛に乗ってゆっくり帰ってもらうために、乗り物飾りを作ります。おうちでも作ってみてはいかがでしょうか。「ぼくもきゅうり馬やなす牛にのってみたいなすー。」なんて言っている人はいないかな? ばちが当たるのでやめましょう。
◎材料
・きゅうり、なす(体)…各1本 ・小豆…4粒(目)・小枝、短くした割り箸など…8本(足)
最初に四本足で立つように小枝を刺し、目をつけてできあがり。それぞれにきゅうり(分量外)を小さく切ったものなどをお供えしましょう。
<盆踊りとは…>
「盆踊り」と言うと、夏祭りにみんなで集まり楽しく踊るイベント…というイメージがありますが、元々の意味は少し違います。本来、盆踊りはお盆に帰ってきたご先祖様の霊を慰めるために16日の晩に神社の境内などで老若男女が踊った行事です。この日は十五夜つまり満月にあたるので、月明かりの下で夜通し踊ることができたと言われています。その踊りには霊と踊り手が親しみ通じ合うことを表す所作が盛り込まれているそうです。盆踊りでよく見る振付を思い出してみると、確かにそのような所作があるような気がしますね。