刺し身などのつまとして添えられている菊の花は、単なる飾りではありません。菊には、体に良い成分が含まれているのです。ビタミン類も豊富で、鎮痛作用、鎮静作用、消炎作用、血圧低下作用、抗菌作用、解熱作用などがあります。花を乾燥させ、煎じて飲んでも効き目があります。
「食用菊の王様」と呼ばれているのは、「もってのほか」という淡い紫色の菊です。正式には「延命楽」という名前なのですが、「天皇の御紋である菊の花を食べるのはもってのほか」ということからこの名前がついたと言われています。
松尾芭蕉も好んで食していたという菊。みなさんも、ぜひ食べてみてください。捨ててしまうなんて、もってのほかですよ(笑)。