「かまくら」とは
京都御所清涼殿で行われていた吉書焼きの左義長の遺風をうつしたものといわれ、美郷町六郷のほか、秋田県内には仙北市(旧・角館町の火振りかまくら)や横手市などにも伝わっています。また、新潟県の魚沼地方では、「ほんやら洞」という同様の伝統行事が行われています。
「かまくら」の語源は、「竈(かまど)に似た蔵」で「カマドクラ」が「かまくら」に転じたとする説、水神を祭る「神の座(かむのくら)」が転じたとする説、鎌倉幕府に由来する説など、いくつかの説があります。
「かまくら」の作り方・楽しみ方
雪を集め、スコップで叩いたり踏みつけたりして固めていきます。固まったら、上から雪を盛り、固める作業を繰り返します。固まった雪の山が十分な高さになったら、入り口になる部分をスコップで掘っていきます。入り口を作ったら、中を掘り進めていきます。壁や天井は、拳一個分くらいの厚さを保つようにします。中に十分なスペースができたら、床を均します。
かまくらの中に、コタツや火鉢を持ち込んで友達と遊ぶのが一般的な楽しみ方ですが、雪の壁によって外気を遮断しているので、暖房は灯りのロウソクで十分暖かいです。かまくらの中で火をおこす場合は、天井に傘などで小さな穴を開けておくと煙突の役割を果たします。かまくらを使わない時はビニールシートをかぶせておくと長持ちします。
そのほかの雪遊び
雪合戦、雪だるま、雪の滑り台など、雪の楽しみ方はいろいろあります。ちょっと冷たいけれど、新雪に顔をつければ顔型の出来上がり。口を開けるなど、いろいろな表情で型を作るとおもしろいです。
バケツに雪を入れて固め、引っくり返して中を掘るとミニサイズのかまくらができます。中にロウソクを入れて火をともすと幻想的な世界が楽しめます。雪の灯篭は、雪の玉をたくさん作り、それらをうまく重ねて作ることもできます。