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● ZOOMからGoogle Meetへ (187字) 森川林 nane 2026年09月13日 06時46分
19572 (森の便り)
ZOOMは本日9/13も引き続き40分で切れます。
現在、Google Meetに移行する準備をしています。
明日9/14から9/16にかけて設定が完了するようなので、そのあとオンラインのクラス作りをします。
設定に時間がかかるため、しばらくZOOMの不便な状態が続きますがご容赦ください。
Google Meetが開通したら、これまでと同じ状態で授業ができるようになると思います。
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● 【重要】ZOOMが45分で切れた場合、再度アクセスしてください (127字) 森川林 nane 2026年09月09日 17時36分
19570 (森の便り)
ZOOMの有料版の契約をしていますが、アメリカからの請求なので、クレジットカード会社が何度も支払いを止めてしまい支払いが完了していません。
そのせいだと思いますが、ZOOMが45分で切れてしまう可能性があります。
その場合は、再度アクセスしてください。
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● 言葉の森新聞2026年9月2週号 通算第1914号 (2717字) 言葉の森事務局 jun 2026年09月09日 09時59分
19569 (森の便り)
言葉の森新聞2026年9月2週号 通算第1914号
文責 中根克明(森川林)
■■口頭検定、改めスピーチ検定に
面接と口頭試問の検定試験は、「口頭検定」という名称から「スピーチ検定」という名称に変更します。
https://www.mori7.com/moriuma/
「スピーチ検定」は、面接、口頭試問だけでなく、一般的な自己紹介などのスピーチも評価する仕組みです。
面接、口頭試問の場合は、わかりやすく密度の濃い回答を評価し、一般的なスピーチの場合は、わかりやすくユーモアの感じられるスピーチを評価します。
■■森リン掲示板を作りました――森リン点を上げる二つのポイント、語彙の密度と字数
◆◆森リン点について質問できる「森リン掲示板」
「よく使うリンク」の17番に森リン掲示板を作りました。
森リンの点数についての解説は次のページにあります。
▽「森リン点の解説」
https://www.mori7.com/as/4526.html
しかし、この長い記事を読んでも、ある作文がどうしてそのような点数になるのかということは、具体的にはよくわかりません。
そこで、森リン点に関する質問があったとき、掲示板でその質問に対して答える形にしました。
具体的な作品についての質問の場合は、生徒コード・月・週がわかるようにしてください。
質問を公開したくない場合は、投稿する際にペンネームだけを書いて、コード・パスワードは空欄のまま送信してください。
すると、その投稿は表示されません。
こちらでその質問に回答したあと、質問そのものは削除しておきます。→森リン掲示板
https://www.mori7.com/ope/index.php?k=ms
◆◆書き直したのに森リン点が下がることがある
これまであった質問の中で、よくあるものは次のような質問でした。
「ある週の作文を、より良いものにしようと思い、清書の際に書き直したが、かえって森リンの点数が低くなった」という話です。
これは、実はかなり多くあります。
子供たちが作文をより良いものにしようと思って書くときには、どうしても字数を長くしようと思うことが多いものです。
しかし、森リンの点数の基本は、語彙の種類の集計なので、同じ語彙を使って字数を増やすと、文章の密度が薄くなってしまうことがあるのです。
どういう語彙が集計されたかということは、森リンの評価にある集計語彙の表を見ればわかります。
◆◆要約は語彙の密度が高くなりやすい
また、普段書く感想文の場合は、第一段落に要約を書いていますが、4週目の清書の週は要約を省き、要約の代わりに自分なりの説明を書くように勧めています。
すると、要約の部分は語彙の密度が高い文章になっていることが多いのですが、要約の代わりに自分なりの説明を書くと、語彙の密度が薄くなってしまうことがあるのです。
要約の元の文章は、プロの作者が書いたものですが、子供たちの書く文章は、当然、その元の文章よりも語彙の密度が低いのが普通です。
だから、子供たちの作文の本当の目標は、要約をする元の文章と同じぐらいの密度で作文を書けるようになることだとも言えるのです。
◆◆森リン点を上げるもうひとつのポイントは字数
森リン点を考えるとき、もうひとつ大事なものは字数です。
どうしたら森リン点が上がるかということのいちばんのコツは、字数を学年の200倍まで書くことです。
小学4年生だったら800字、5年生だったら1000字、6年生・中学生・高校生は1200字が目標です。
なぜこういう字数にしたかというと、昔の調査で、学年ごとに無理なく書ける作文の字数というデータがあり、それを参考にしたからです。
また、森リン点は、字数が少ないと誤差が大きくなりますが、1200字以上の字数になると、ほぼ誤差がなくなるという経験則があったからです。
それぞれの学期ごとの字数も決まっていますが、それは、その学年の級に初めて取り組む生徒が負担を感じないように、学年の100倍から始めるようにしているからです。
本当は、学年の200倍の字数が楽に書けるようになることが目標です。
◆◆字数が多い生徒は語彙も豊富
字数と森リン点は高い相関があります。
それは、作文の字数を長く書ける生徒は、一般に語彙が豊富だからです。
語彙が豊富で、書こうとする言葉が次々と浮かんでくるので、自然に作文の字数が長くなるのです。
ところで、字数の基準は学年の200倍ですが、その字数を超えていくら長く書いても、それ以上は森リン点に影響しません。
だから、まずは学年の200倍、小学6年生以上なら1200字以上書くことを目標にしていくといいのです。
◆◆長く書くコツは段落ごとの字数配分
では、どういうふうに長く書けるようにするかというと、段落ごとに字数の目標を決めるのです。
例えば、大きく4つの段落に分けて作文を書くとしたら、第一段落を300字、第二段落を300字、第三段落を300字、第四段落を300字として、合計が1200字になるという字数配分です。
この字数配分の練習をしていると、作文試験で字数指定がある場合にも役立ちます。
自分の書きたいことをいくつかの段落に分け、その段落ごとに字数配分をしていきます。
例えば、第一段落が長くなりすぎたと思えば第二段落を短くし、第三段落が短いまま終わりそうであったら第四段落を長くするというような調整を行っていくということです。
◆◆最後の段落を長くするには実例を加える
ところで、第一、第二、第三段落は、長くしようと思えば、実例をより詳しく書くことによって長くすることができます。
しかし、第四段落は、感想や意見になることが多いので、感想や意見で字数を増やすことは難しいものです。
そこでどうしたらいいかというと、自分の意見を書いたあとに、その意見をさらに補強する意味で、「例えば」と実例を付け加えていくのです。
低学年の生徒の場合は、「どうしてかというと」と、感想の理由を補強する文を続けることもできます。
◆◆語彙力を育てる基本は読書
森リン点を上げるためには、字数を学年の200倍まで書けるようになることです。
そのためには、言葉が次々と浮かんでくるような語彙力を育てていく必要があります。
語彙力を育てる最も大事な練習は、読書をすることです。
読書の量が増えれば、使える語彙が増え、字数も増えてきます。
作文の勉強の基本は、読書力です。
「推薦図書」のリストを参考に、面白く、かつ質の高い本を読んでいってください。
https://www.mori7.com/tosyo/
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● 森の便り9月7日「進級テスト」「いろいろな検定試験」 (664字) 森川林 nane 2026年09月07日 16時49分
19561 (森の便り)
●作文の進級テストの締切は9月7日(月)
作文の今学期の進級テストの締め切りは9月7日(月)です。
9.1週の作文は9月7日中に間に合うように出してください。
また、今後、作文の進級テストは森リンの評価も行いますので、低学年の方も含めてテキスト化した作文を送る練習をしておいてください。
テキスト化は保護者の方が入力してあげるよりも、生徒が自分で書いた手書きの文章を音声入力でテキスト化するということに慣れておくといいです。
音声入力で多少の読み違いがあっても、森リンの点数は大きくは変わりませんので、丁寧に音声化したものであれば多少原文と違っていても構いません。
なお、手書きで書いている方は、手書きの作文とテキスト化の作文は両方合わせて送っていただけるといいです。
●図書検定、スピーチ検定、暗唱検定のページを改良注
現在、図書検定、スピーチ検定、検定と暗唱検定の改良を行っています。
図書検定は自分の読んだ本があるかどうかを調べるための検索窓を作っています。
https://www.mori7.com/tosyo/
暗唱検定はオリジナルの英文暗唱を入れていますが、その他に現在練習している英語の暗唱文も入れる予定です。
また、今後「星の王子さま」などの英語も入れていく予定です。
▽英語版
https://www.mori7.com/morisika/indexe.php
スピーチ検定はサンプルを増やして、自分のスピーチの参考になる文章を見られるようにする予定です。
https://www.mori7.com/moriuma/
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● 言葉の森新聞2026年9月1週号 通算第1913号 (3265字) 言葉の森事務局 jun 2026年09月01日 11時13分
19549 (森の便り)
言葉の森新聞2026年9月1週号 通算第1913号
文責 中根克明(森川林)
■■【重要】9月1週は作文テスト――締切は9月7日(月)(作文クラス)
9月1週は作文テストの週です。
普段勉強している字数と項目がすべてできるように書いてください。
字数は、作文用紙に書く場合は作文用紙の字数です(マス目が空欄のところも字数に含めます)。
テキスト入力する場合は、正味の字数です。
(「ワードで書いた文章の字数の数え方」などで検索するとAIが答えてくれます)
各学年の項目は、項目表を参考にしてください。
https://www.mori7.com/mine/nae.php
項目は、自分がその項目を意識して書いたということが伝わるように、書いたところに項目マークをつけておいてください。
手書きの作文の場合は、課題フォルダの「項目表」を参考にして、
- 構成: 枝
- 題材: 葉
- 表現: 花
- 主題: 実
の絵を描いておいてください。
テキスト入力の場合は、その語句の近くに、
- 構成: <<構成>>
- 題材: <<題材>>
- 表現: <<表現>>
- 主題: <<主題>>
と書いておいてください。
★9.1週の作文の提出締切は、9月7日(月)です。
定期試験などがあり期日に間に合わない場合は、先生と相談してください。
■■おすすめ図書のページができました
生徒のみなさんが毎週つけている「読書記録」をもとにした「おすすめ図書」をつくりました。
「よく使うリンク」の27番にリンクがあります。
https://www.mori7.com/osusume/
毎月、幼長から高校生まで合計100冊のリストを掲載します。
一緒に勉強している友達がどんな本を読んでいるかを見て、読書の幅を広げていきましょう。
小学校低学年の生徒は、中学年・高学年の本を見て、小学校高学年の生徒は中学生のおすすめ図書を見て、中学生の生徒は高校生のおすすめ図書を見て、自分のこれからの読書生活の参考にしてください。
これらのおすすめ図書リストは一般的なリストではなく、実際に生徒が読んだ記録を基にしたリストですので、その本を紹介した生徒の他の読書記録も見ると、自分の読書の参考になる本がさらに見つかると思います。
読書は今の教育の中ではすぐに成績には結びつくわけではないということで後回しにされがちです。
しかし、実は読書は、子供たちの学力にとってばかりでなく、人生にとっても大きな意味を持っています。
私のこれまでの経験では、読書をよくしている生徒は、その時点では成績に表れなくても、上の学年になった時に成績が伸びるようです。
つまり、読書によって考える力がつくので、いざ勉強をしようと思うと、勉強の内容が頭の中にすぐ入ってくるのだと思います。
この読書の効果は、東北大学の川島先生などもよく述べています。
「東北大学 川島隆太教授 インタビュー「読む&書く」からこそ学びは深くなる」
https://www.hj.sanno.ac.jp/feature/201911/ryuta-kawashima-interview.html
作文、小論文を書く力も、もちろん読書力を土台にしています。
読書の目標は、できれば毎日50ページ以上です。
こういう読書生活を中学生や高校生の時期ばかりでなく、大学生になっても、社会人になっても続けていければ、人生にも仕事にも大きく役立ちます。
おすすめ図書リストを参考にして、これからも読書生活を充実させていきましょう。
△おすすめ図書のキャラクターは、クジャクちゃんです。
https://www.mori7.com/e/kujaku.jpg
■■暗唱検定のページができました――暗唱の練習で、日本語力、英語力、記憶力が育つ
◆◆AIが暗唱をチェックする「暗唱検定」のページが完成
言葉の森の暗唱検定のページが完成しました。
https://www.mori7.com/morisika/
言葉の森の全科学力クラスでは、小学1年生から3年生までは日本語の暗唱、小学4年生以上は中学生・高校生も含めて英語の暗唱ということを目安にしてやっています。
この暗唱の練習は、これまでは担当の先生がチェックすることが中心でしたが、全員の暗唱チェックをするには少し時間がかかりました。
そこで、暗唱検定のページを作り、生徒がいつでも自宅で自分の暗唱をチェックし、練習することができるようにするという仕組みを考えました。
AIを使った暗唱検定なので、暗唱の結果を見て、AIが暗唱の出来具合を評価し、コメントします。
◆◆江戸時代の寺子屋教育とGHQによる暗唱の消失
話は少し遡りますが、江戸時代の寺子屋教育では、子供たちの日本語の勉強は音読・暗唱が中心でした。
太平洋戦争後の教育改革のなかで、学校の学習から暗唱が姿を消していき、戦後生まれの大人のほとんどは、暗唱の勉強を経験していません。
数少ない暗唱学習として残っているもののひとつが、掛け算の九九です。
◆◆九九に見る「大人の経験」が子供の教育に与える影響
しかし、九九以外は、日本語の暗唱の学習を経験した人がほとんどいないので、子供に暗唱の学習をさせることに対して大人の側にためらいが生じてしまうのです。
大人の経験が子供の教育に影響するということは、この掛け算の九九についても言えます。
九九は、日本では当然の常識として子供たちみんなが覚え、それが実生活にも役立つことを実感しています。
しかし、こういう効果をどれだけ説明しても、九九の文化の伝統のない国では、つまり大人がそういう経験をしたことのない国では、子供にそういう教育をさせることはとても難しいのです。
◆◆暗唱力と学力には深い関係がある
暗唱の練習にどのような効果があるかというのは、まだ科学的に解明されていませんが、私がこれまで言葉の森で子供たちの暗唱指導をしてきた経験でいうと、暗唱の力と学力はかなり高い相関があるように思います。
暗唱ができるから学力が高くなるのか、学力があるから暗唱ができるのかということが議論の分かれるところですが、暗唱と学力はかなり一致しているように思います。
暗唱の練習によって、作文に書く語彙が増えたり、文章を読むときの語彙が増えたりすることはあると思いますが、私が暗唱指導を続ける中で特に感じるのは、記憶力がついてくることです。
◆◆記憶力が高まれば、勉強の能率が上がる
今の学校の勉強の多くは、記憶力を必要とする勉強です。
記憶力の高い人は、教科書や参考書を何度か読むだけで、その内容が頭に入ります。
記憶力の高くない人は、読むだけでなく、手で書いて覚えて、それを何度も繰り返してやっと頭に入るというような勉強をしているのではないかと思います。
一度聞いたらすぐわかるという人と、何度も繰り返してやらないとわからないという人では、勉強の能率に大きな差が出ます。
暗唱の練習をしていると、この記憶を頭に残すコツが自然に育ってくるのだと思います。
◆◆暗唱検定を、毎日の家庭学習のきっかけに
ところが、先に述べたように、今の大人の世代は、自分で暗唱の練習をしたことがないので、子供に説得力を持って暗唱の練習をさせることがなかなかできません。
暗唱は、本来、毎日繰り返すことで身につく学習です。
そのためには、週に一度先生に聞いてもらうだけでなく、自分で何度でも確認できる仕組みが必要です。
そこで、暗唱検定のページを使って暗唱の練習をしていくといいと思ったのです。
現在はまだ、日本の古典を中心とした日本語の暗唱だけですが、近日中に英語の暗唱検定も入れていきます。
どちらに取り組んでもいいので、毎日の家庭学習の中で暗唱の勉強に取り組むきっかけを作っていってください。
▽参考資料
野口悠紀雄さんの「図解『超』英語法」より
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2022/7201500140.jpg
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● 暗唱検定の記事を載せました (257字) 森川林 nane 2026年08月31日 16時43分
19548 (森の便り)
8月29日、ホームページに暗唱の記事を載せました。
「暗唱検定のページができました――暗唱の練習で、日本語力、英語力、記憶力が育つ」
https://www.mori7.com/as/5579.html
現在使えるのは、日本語の暗唱文集ですが、このあと、英語の暗唱文集も作る予定です。
暗唱の練習には、マイクを使って、滑舌よく話す必要があります。
普段の暗唱練習は、早口でやるのが上達するコツですが、暗唱検定でチェックする場合は普通の速さで読むようにしてください。
速く読める人は、普通の速さでも言うことができます。
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● 言葉の森新聞2026年8月4週号 通算第1912号 (5727字) 言葉の森事務局 jun 2026年08月22日 13時58分
19533 (森の便り)
言葉の森新聞2026年8月4週号 通算第1912号
文責 中根克明(森川林)
■■8月29日(土)・30日(日)・31日(月)は休み
8月29日(土)・30日(日)・31日(月)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■ 清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■アフターゾロリ問題を考える――新しいオンライン読書教育としての推薦図書クラス
◆◆「アフターゾロリ問題」と子どもの読書の本質
小学生の読書で大事なことは、面白い本、楽しい本をたくさん読むことです。
真面目な本、つまらない本を、薬でも飲むかのように少しずつ読んでも読書力はつきません。
そういう子どもの読書の本質がわかっていないと、アフターゾロリ問題というようなことがあたかも重大な問題であるかのように思ってしまいます。
「アフターゾロリ問題」とは、ゾロリを卒業した後に読む本が見つからず、読書離れしてしまうという問題です。
先日、保護者向けの読書のアドバイスで「かいけつゾロリのような本がいいです」と話したら、保護者の方の中に、「ゾロリって読まない方がいいと思っていた」という方がいました。
確かに書かれている内容は面白いが、品のないものも多いので、そういう本ばかり読んでいては困るという感覚があったのかもしれません。
◆◆読書力につながる「質の高い文章」とは
しかし、大事なのは文章の質です。
「かいけつゾロリ」の文章は、説明的な部分がしっかりしているのです。
逆に、書名はあえて書きませんが、誰もがよい本だと思っている本の中に、会話中心で書かれているものがあります。
それは、結局ストーリーの面白さで読ませているということで、読者が立ち止まって考えたり、論理をたどったりする部分が少ないということです。
似たようなことは、近年の中学生の英語の教科書の英文についても感じたことがあります。
子どもの興味を引き、読みやすくするために会話を多く使っているのですが、身近なストーリーの面白さで読ませているので、文章を考えて読む要素が少ないと思ったのです。
文章には、内容の面白さとともに、表現の質の高さも必要です。
質の高い文章というのは、ストーリーの部分以外の説明的なことがしっかり書かれている文章です。
ストーリーで読むというのは、動画のスクリーンを見ることと似ています。
疑似的な体験としては面白いのですが、考える要素の少ない文章なのです。
小学生時代の読書は、読書力をつけることが第一の目的で、読書力をつけるためには多読が必要です。
だから、多読のために面白い本を何度も繰り返し読んでいく必要があるのです。
◆◆中高生の読書に必要な「考える力」と原典の価値
ところで、中学生や高校生になっても、物語文の本を中心に読む生徒もいます。
中学生、高校生の読書は、娯楽のために読むというよりも、考える力をつけるために読むと考える必要があります。
考える力をつけるためには、物語文の本だけでなく、説明文、意見文の本を読んでいく必要があります。
中でも、古典と呼ばれるような説明文の本は、単に知識を得るために読むのではなく、作者が格闘した考え方の跡も読むことになるので、考える力を育てることにつながります。
入門書や概論書というのは知識を得るための本ですが、そのもとになった著者の原典の本は、知識のために読むのではなく、考えるために読む本です。
中学生、高校生の人は、「○○入門」という本で終わらずに、もとの「○○」という本を読んでいくことが大事です。
さて、最初に書いた「アフターゾロリ問題」に戻ると、大事なことは、「ゾロリの次に何を読むか」ではなく、「楽しく読む子を、考えて読む人へどう育てるか」ということです。
◆◆電子書籍を活用した「推薦図書リスト」と「図書検定」
言葉の森では、子供たちの読書の指針となるように、推薦図書リストを作りました。
https://www.mori7.com/tosyo/
(8/19現在382冊)
海外の生徒でも利用できるように、Kindle化された本を中心にした図書リストにしています。
「かいけつゾロリ」は、残念ながらまだKindle化されていませんでしたが(笑)。
言葉の森では、このリストのそれぞれの本について、図書検定の問題を作っています。
○×問題が8問、記述問題が2問。解答送信後、200字の講評が表示されます。
問題は、まだ言葉の森の生徒しかできませんが、いずれ誰でもできるようにする予定です。
◆◆読書習慣を定着させる「推薦図書クラス」とオンライン自習室
ところで、推薦図書リストがあるだけでは、子供たちだけでこのリストを活用するのは難しいはずです。
そこで、言葉の森では、推薦図書クラスを開設します。
週に1回、オンラインの少人数クラスに参加して、それぞれ本を読み、互いに読書紹介をし、本を読み終えた人から順に図書検定の試験に取り組むというオンライン教室です。
オンラインのクラスに参加するのは週に1回ですが、それ以外も毎日24時間自由に使えるオンラインの自習室があるので、そこで、気の合った友達と、またはひとりで、読書を進めていけます。
小学生のころから、推薦図書クラスで読書をし、中学生、高校生になっても、この図書リストを参考に読書を進めていくとしたら、それは、その生徒の読書力、思考力、人間性の成長に大きく貢献すると思います。
■■中学生の英語の基本的な勉強法
大学入試の英語は理解する勉強という面が強いのですが、高校入試までの英語は慣れる勉強という面が強いです。
考えて答える面よりも、条件反射的に答える勉強と言ってもよいでしょう。
そのためには、英語の勉強に時間をかける必要があります。
英語の成績が良い人は、英語の勉強に時間をかけた生徒で、英語の成績が悪い人は英語の勉強にまだ時間をかけていないということです。
では、どういうところに時間をかけるかというと、それは3つあります。
第一は英語の問題集を5回読むということです。
特に大事なのは文法的な説明のところです。
問題については頭の中で考えて、その後答えを見て、その答えを覚えるという勉強法です。
答えを見る勉強法なら、ノートに答えを書く勉強よりも5倍から10倍早くできます。
書く勉強法でなく、読む勉強法を中心にすることが大事です。
問題集は一種類に絞ることです。
その一種類の問題集を5回読むという勉強の仕方です。
第二は、英語の音読暗唱に慣れることです。
全科学力クラスの英語の授業で行っているのは「英会話・ぜったい・音読 【入門編】」という本です。
國弘 正雄さんが監修しているので、信頼できる本です。
この1冊を毎ページ20回音読し、暗唱できるようにします。
第三は、長文読解です。
受験が迫っている場合は長文読解に慣れる必要があるので、「全国高校入試問題正解英語」(旺文社)という問題集の長文のところだけを素早く読んで理解する勉強をしていきます。
英語の勉強は、始めてから成果が出るまでに長い時間がかかります。
私の感覚では、1生懸命勉強を始めて6ヶ月後ぐらいになると成果が見えるようになるという感です。
すぐに成績に結びつかなくても、毎日気長にやっていくことが大切です。
■■AGI、ASIにおける自己言及という考え方に欠けているもの――人間の学習における読書、作文の意義
◆◆人工知能は、与えられた課題には強い
人工知能は、与えられた課題については、人間よりも早く正しい答えを出すことができます。
人工知能は、人間が蓄積してきた膨大な情報や知識を学習しているので、与えられた問題に関しては、最も正しい答えに近い答えを出すことができます。
しかし、人工知能には、与えられた課題そのものの意味を、自らの生存や経験に照らして問い直すという点で限界があります。
▽参考記事
「ASI「人間の1万倍」は本当か…孫正義・アルトマンが語らない、AI進化“締切2030年”」
https://www.sbbit.jp/article/cont1/186195
「ビジネス+IT」
◆◆「そもそも、この課題に意味があるのか」と考える力
これが自己言及と言われるもので、例えば人間は何か課題が与えられた場合でも、「果たしてその課題はどういう意義があるのか」というところに遡って考えることができるので、異なる課題に切り替えて考えることもできます。
現在、人工知能にこの自己言及の能力をつけようという試みがなされています。
しかし、このことについて、私は人工知能が話題になった当初から、人工知能は人間を超えることができないと考えていました。
その理由はただ1つ。
人間は身体を持っているが、人工知能は身体を持っていないからです。
◆◆自己言及の根底にある身体性
この身体性というものが、知能の本質的な性格を決めています。
人間が自己言及という能力を持っているのは、与えられた課題よりも先に自分の身体があるからです。
だから、与えられた課題について、「こんなかったるいことはやっていられないから、そもそもこういうことをやる意味があるかどうか考えよう」というような発想が自然に浮かび上がるのです。
人間には身体があります。
身体があるから欲求があります。
欲求があるから価値判断が生まれます。
価値判断があるから「そもそも何のために」という自己言及が生まれるのです。
つまり、人工知能に分かち難く結びつく身体があり、その身体が気持ち良さを感じたり、痛みを感じたり、転んで怪我をしたり、成長したり、年を取って動けなくなったり、というようなことができれば、人工知能が自己言及を始める可能性は高まるでしょう。
それは人工知能というよりも、鉄腕アトムのような賢く強く優しいロボットのようなものになるかもしれません。
◆◆当面は、人間の身体と人工知能を組み合わせる
この人工知能の身体化という研究は、これから進んでいくでしょうが、当面は人間が人間の身体を生かして人工知能を活用するというやり方が最も現実的です。
そのために大事なことは、人間が高度な人工知能に匹敵するだけの高度な自己言及の能力を持つことです。
それは何かというと、物事を根本から考える力を持つことです。
その力とは、ひとことで言えば哲学です。
◆◆答えのない問題には哲学が必要になる
これからの人類が直面する課題は、かつてのような牧歌的なものではありません。
例えば、自然災害をどう防ぐかということなどに関しては、自己言及の必要性はあまりありません。
それは、課題の目指す方向が決まっているからです。
そもそも「自然災害を克服することにどういう意味があるのか」というような自己言及をする人はまずいません。
しかし、政治選択の問題や、臓器移植の問題や、将来予想されるかもしれない宇宙人との遭遇などについては、課題の前に高度な自己言及が必要になるのです。
◆◆AI時代に必要になる読書、作文、対話、実践
ここで言葉の森の仕事に結び付けると、哲学、つまり高度な自己言及の力を育てるものは、読書と作文と対話と実践だと思います。
これまでの学校教育は、人工知能でできることを人間がやろうとするものでした。
これからは、知識や情報に関しては人工知能を利用し、人間はその根本にある哲学を自分自身の身体性をもとに生かしていくことになります。
AI時代の教育は、答えを出す力を育てる教育から、何を問うべきかを考える力を育てる教育へ変わるのです。
※用語の補足(「自己言及」について)
論理学や認知科学で使われる「自己言及(Self-reference)」よりも、引用した「ビジネス+IT」の記事の文脈としては「メタ認知(問いそのものをメタ視点から問い直す力)」「前提の疑い・脱構築」に近い意味合いで使われています。
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● 言葉の森新聞2026年8月3週号 通算第1911号 (4347字) 言葉の森事務局 jun 2026年08月15日 16時37分
19525 (森の便り)
言葉の森新聞2026年8月3週号 通算第1911号
文責 中根克明(森川林)
■■勉強は成績を良くするが、読書は頭を良くする――AI時代の新しい読書教育
◆◆勉強は成績を良くするが、読書は頭を良くする
私の基本的な考え方は、「勉強は成績を良くするが、読書は頭を良くする」というものです。
もちろん、勉強は成績を良くするだけにとどまらず、将来仕事するときも勉強したことが役に立ちます。
また一方、読書は頭を良くするとか心を豊かにするとかいう面もありますが、時間つぶしの読書のようなものもあります。
しかし、そういういろいろな但し書きも含めて、すべてまとめて一言で言うと、勉強は成績を良くするが、読書は頭を良くする、ということが言えると思っているのです。
◆◆読書の効果は学年が上がるほど現れてくる
読書をしていることは、そのときの勉強の成績にすぐ結びつくわけではありません。
成績はもちろん、勉強している子の方が良くなるのが普通です。
しかし、学年が上がるにつれて、勉強をよくしている子よりも、読書をよくしている子の方が成績の上がる度合いが大きくなることがあるのです。
これは、私のこれまでの経験から言っていることでしたが、実際に大規模な調査の結果、読書をしている子は成績の伸び方が大きい傾向があるということがわかってきました。
さらに、読書は、将来の成績に結びつくだけでなく、将来の人生を変える力も持っています。
だから、読書教育を見直すことが大事なのです。
◆◆作文教室を始めたころから考えていた読書教育
私が昔作文教室を始めたとき、本当は、その教室を読書作文教室にしたいと思っていました。
しかし、当時は作文の指導法も読書の指導法も参考にできるようなものはなかったので、自分なりに作文の指導法を考えました。
そのため、読書の指導法まで考える余裕はありませんでした。
読書について、私が子供たちに言っていたことは、
1.なるべく難しい本を読むこと。
2.同じ本を繰り返して読むような読み方が読書力をつける。
3.小学生時代は楽しい本、面白い本を中心にたっぷり読むことが大事。
ということでした。
◆◆AIによって可能になった新しい読書指導
しかし、ここに来て、AIを利用することによって読書指導ができる展望を持てることがわかってきました。
それが、今計画している図書検定という仕組みです。
◆◆小学生から高校生までの推薦図書を選ぶ
図書検定は次のように行います。
まず、言葉の森が、小学生から高校生までの生徒が読むのにふさわしい本のリストを作ります。
このリストは、現在200冊ぐらいになっています。
日本の生徒だけでなく、海外の生徒もその本を入手して読めるように、Kindle化された本を中心にしています。
◆◆○×問題と記述問題で読書のきっかけを作る
図書検定は、それぞれの本について、○×問題と記述問題があります。
○×問題は、1冊について8問です。
これは、本を読んでいれば大体わかるというレベルの問題です。
記述問題は、2問あります。
1つは、印象に残ったこととその感想を60字以上、100字以内で書くことです。
60字から100字という字数を指定しているのは、将来、記述の試験を受けるときに、字数内に収めるという感覚をつかんでもらうためです。
もう1つは、「もし……だったら」などと想像したことで、自由に自分の考えを書くことです。
これは60字以上で上限はありません。
人によってはたっぷり書きたいことがある人もいるので、それを自由に書いてもらうという記述問題です。
この○×問題と記述問題の内容に合わせて、AIが生徒の解答について200字の講評を書きます。
◆◆点数ではなく読書を進めることが目的
○×問題も記述問題も、点数をつけることが目的ではありません。
問題を解くという目標を持つことを、読書を進めるきっかけにすることが目的です。
◆◆読書の記録が一生のアルバムになる
この図書検定の結果は蓄積されるので、長年続けていると、自分が小学生から高校生までどんな本を読み、どんな感想を書いていたのかという記録が残ります。
これはその生徒の読書生活の一種のアルバムになります。
紙の本は絶版になることがありますが、Kindle化された本はずっと継続するので、その生徒が成長して親になったときに、自分の子供に読んだ本を見せてあげるというようなこともできます。
これが図書検定の仕組みです。
◆◆今の子供たちの読書が抱える二つの問題
さて、今の子供たちの読書には、2つ問題点があります。
第一は、やさしい本、楽しい本ばかりを読んで、それ以上先に進まないことが多いという問題です。
もちろん、小学生時代はやさしい本、面白い本、楽しい本をたっぷり読むことが大事なので、それはそれでいいのですが、そこから先に進まない子も多いのです。
やさしい本、面白い本を読み続けていると、勉強が忙しくなるにつれて読書をやめてしまうようになります。
第二は、中学生や高校生になると、読書をしない人が増えることです。
中学生・高校生時代は勉強が忙しいというのはわかりますが、勉強が忙しいという理由で本を読まなくなった人が、受験が終わったあと大学生になってから本を読むかというとそうでもないことも多いのです。
◆◆情報を得るだけでなく考え方の骨組みを作る
知識や情報を得るだけならば、インターネットも、YouTubeも、AIも使えます。
しかし、自分の考え方の骨組みを作るというのは、やはり読書を通して行う必要があります。
◆◆成長に合わせて「読む楽しさ」から「考える楽しさ」へ
図書検定は、小学生時代は人気のある楽しい本を中心にします。
中学生になると、考える要素のある楽しい本にします。
高校生になると、内容そのものが高度になるので、考える楽しさを得られる本というように発展させていきます。
図書検定のリストには多くの本がありますが、本当に大事な本はもっと絞られたものになります。
かつては、四書五経のような定番となる本がある時代がありました。
これからの子供たちの読書生活も、ある一定の推薦図書を基準に読むという方向に進んでいくと思います。
◆◆自由な読書だけでは続きにくい
さて、この図書検定の進め方ですが、図書リストを元にして自由に本を読んでくださいと言っても、やり続ける人はまずいません。
自由な読書であれば、毎日、本を読んでいる人は多いと思います。
しかし、中学生、高校生の読書へと発展する方向性を持った読書については、ある程度その読書を指導する道を作る必要があります。
それが、これから企画する推薦図書クラスという新しいオンラインクラスです。
◆◆推薦図書クラスという新しいオンラインクラス
現在の作文クラスや全科学力クラスのように、ある特定の曜日と時間を決めたオンラインクラスを作り、生徒にそこに参加してもらうという形です。
推薦図書クラスでは、最初に推薦図書のリストの本の紹介文を読んだり、その本の問題を見たりして、自分が興味を持てそうな本を決めます。
すでに読んだことのある本でもかまいません。
その本の検定問題を見ていいのは、点数をつけることが目的ではなく、問題を見て本の内容を推測し、その本を読むきっかけを作るためです。
そして、自分の読む本が決まったら、その本をKindleで用意しても、紙の本を購入しても、図書館などで借りてもいいですから、家庭でその本を読んでいきます。
◆◆みんなで集まって本を読む時間を作る
小学生でしたら本1冊を1日で読み終える人もいるでしょうが、小学校高学年、中学生、高校生の場合は1週間ぐらいかかる本が多いと思います。
そこで、家で読むだけでなく、推薦図書クラスに参加して本を読む時間を確保します。
推薦図書クラスは4人から5人のクラスで、みんなが集まって本を読むので、授業のあとに互いの読書紹介や感想を話す時間も作ります。
◆◆365日24時間使えるオンライン自習室
推薦図書クラスの教室となるZoomは、自習室のZoomとし、担当の先生は自習室の中のブレイクアウトルームのひとつをそのクラスに決めます。
そして、先生も生徒も指定したブレイクアウトルームに入って、読書をします。
読書だけでなく、勉強をしてもかまいません。
自習室のZoomは、365日、24時間、100ルームのブレイクアウトルームを利用できるようにしているので、自分の参加するクラスの授業がないときでも、自由に自習室のメインルームに入って読書や勉強をすることができます。
メインルームで、他の生徒と一緒に読書をしたり勉強をしたりすることもできるし、自分だけ空いているブレイクアウトルームに入ってひとりで読書や勉強をすることもできます。
自習室の利用は自由ですので、誰にことわることもなくいつでも使えます。
ただし、マイクはオフにしておくこと、すでにほかの人がいるブレイクアウトルームには入らないことが、基本のルールです。
気の合った友達と一緒に同じルームで勉強したり話をしたりするのはかまいません。
◆◆少し難しい本を読むための「きっかけ」を作る
何かを始めるときには、きっかけが必要です。
作文には、大きなきっかけが必要です。
苦手な勉強をするときも、それなりのきっかけが必要です。
それらに比べると、読書はあまりきっかけを必要としません。
しかし、それでも、少しむずかしい本を読むときは、ある程度のきっかけが必要になることがあります。
そのときに、自習室のZoom会場に入ることを1つのきっかけ作りにしていくといいのです。
◆◆推薦図書クラスの受講料と参加方法
推薦図書クラスの受講料は、月4回で月額3200円です。
推薦図書クラスにはそれぞれ担当の先生がいるので、そのクラスの曜日時刻に間に合わない場合や欠席する場合は、事前に連絡するようにしてください。
◆◆日本だけでなく海外にも広げる読書教育
私は、この推薦図書クラスを言葉の森の中だけでなく、子供たちの読書教育に関心のある多くの人に取り組んでいただきたいと思っています。
Kindleの本を中心にしたオンラインクラスなので、日本だけでなく海外にいる生徒も参加できるオンラインクラスです。
勉強する習慣とともに、本を読む習慣を子供たちの生活の中に作ることが、これからの教育には必要です。
日本の子供たちの読書教育を充実させていきたいと思っています。
(注)推薦図書クラスは、読書の授業と図書検定をセットにしたクラスです。
図書検定は、クラスに参加していなくても受けられます。
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● 言葉の森新聞2026年8月1週号 通算第1909号 (3888字) 言葉の森事務局 jun 2026年08月01日 11時53分
19504 (森の便り)
言葉の森新聞2026年8月1週号 通算第1909号
文責 中根克明(森川林)
■■8月11日(火)-17日(月)は休み宿題
カレンダーに記載してあるとおり、8月11日(火)-17日(月)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■【重要】おすすめ図書のページができました
リンク先は、言葉の森生徒リンク→よく使うリンク→28.おすすめ図書 です。
6月分は、
https://www.mori7.com/teraon/dsax.php?nenn=2026&tuki=06 です。
小1~中3・高校生社会人のそれぞれの学年のおすすめ図書が載っています。
このおすすめ図書は、実際に生徒が読んだ本の中から選んだものです。
生徒のペンネームをクリックすると、その生徒の書いた感想や、その生徒の読んでいるほかの本のリストなども見られます。
読書好きな人は、ほかの生徒の読んでいる本を参考にして、自分の読書をさらに広げていくといいです。
また、自分より上の学年のおすすめ図書を見るだけでなく、自分より下の学年のおすすめ図書を見ることで、読書にとりかかりやすくするということもできます。
このおすすめ図書は、毎月10日に、前月分の読書記録とおすすめ図書を更新します。
生徒のみなさんは、これからも毎週、読書記録をつけていってください。
自分だけの貴重な読書記録ができます。
■■毎週読書記録をつけよう――勉強は成績を良くするが、読書は頭を良くする
◆◆おすすめ図書と読書記録の現状
おすすめ図書の6月分は、
https://www.mori7.com/teraon/dsax.php?nenn=2026&tuki=06
です。
各学年の「おすすめ図書」の下の方に、その月の全員の読書記録が載っています。
それを見ると、毎週、読書記録をしっかりつけている子がたくさんいることがわかります。
◆◆読書記録が人生の貴重な記録になる
言葉の森が読書記録を始めてから、まだ3年しか経っていませんが、その間ずっと読書記録をつけていた人にとっては、この読書記録が、大げさに言えば自分の人生の貴重な記録になっていると思います。
将来、その子がお父さんやお母さんになったときに、その子供から「昔はどんな本を読んでいたの」と聞かれたとき、その読書リストを見せてあげると、子供はお父さんやお母さんを尊敬すると思います。
以前は、年数が経つと絶版になってしまう本もありましたが、今はKindle化されている本が増えているので、お父さんやお母さんが読んだ本と同じものを、将来子供が読むようになることもあるでしょう。
◆◆大学入試での読書記録の活用
次は、私が想像している話です。
現在、大学入試では総合型選抜入試や推薦入試が増えています。
そこで、入試の合否の基準になるのは、そのときの一発勝負の試験よりも、高校時代にどういう態度で勉強してきたか、成績だけでなく、出席日数や部活動その中で担った役割など、そういう自分の経歴です。
志望理由書には、自己アピールを書く欄があることが多いですが、そこに自分の読書記録を書くことができます。
例えば、小学3年生から毎週読書記録をつけていた人は、
「私は小学3年生の時から、毎週読書記録をつけていて、今年で○年目になり、○冊読んだ記録が残っています。」
などと書いて提出することができます。
私が調査書を評価する立場の先生であったら、その生徒を優先的に合格候補とします。
なぜなら、読書というのは、テストがあるから勉強するとか宿題があるから勉強するとかいった他律的なものでなく、その生徒の個性と自律的な向上心の表れだからです。
生徒の皆さんは、オンラインクラスで毎週読書記録をつける機会があるので、その機会を利用して自分の読んだ本を記録していくといいと思います。
◆◆読書と学力の関係
全国学校図書館協議会が発表した「学校読書調査」によると、高校生の不読率(1か月間に読んだ本が0冊の割合)は55.7%です。
一方、読書をしている人は学力全体が向上するという調査結果もあります。
国語だけでなく算数数学や理科でも読書が成績にプラスになっている
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2026/7251543160.png
(東洋経済オンラインのページより)
私がいつも言っているのは、小学生は勉強よりも読書が大事、中学生高校生は勉強と同じくらい読書が大事ということです。
読書さえしていれば、勉強は短期間でできるようになります。
しかし、勉強がいくらできても、読書の蓄積を後から取り返すことはなかなかできません。
だから小学生のうちは、勉強よりも読書が大事だと考えるくらいでちょうどいいのです。
◆◆歴史と実例が示す読書の力
明治維新の際、日本が短期間で欧米の科学技術に追いつくことができたのは、その当時の若者が音読・暗唱と読書をしていたからです。
だから、初めて目にする外国語や初めて目にする数学や理科や医学の考え方も、短期間で吸収することができたのです。
「中学生の自宅学習法」を書いた内藤勝之さんは、幼いころにかかった病気のために小・中学校はほとんど行けず、家で本を読んでいたそうです。
やがて、学校に行けるようになったときに、お父さんが急ごしらえで教えてくれたのが四則計算でした。
それぐらい、勉強的なこととは無縁でしたが、その後、京都大学に進学しました。
読む力があれば、知識的な勉強は短期間で身につくということです。
◆◆読書は頭を良くする
私が常々思っているのは、勉強は成績を良くするが、読書は頭を良くするということです。
勉強は知識を身につけるものですが、読書はその知識を受け入れる土台を作るものです。
生徒の皆さんは、ぜひ、これからも毎週の読書記録をつけていってください。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
■■問題集読書の読みの浅さと読みの深さ――精読とは復読のこと
◆◆確認テストで見える「読みの深さ」と「読みの浅さ」
全科学力クラスや国語読解クラスでは、問題集読書の確認を行っています。
その子がそれまでに読んだページの中から、任意のページを取り出して、どんなことが書いてあったかを聞くのです。
その時に元の文章をちらっと見ただけで、すぐに詳しく答えられる子がいます。
その一方で、元の文章を見ながら、切れ切れに読んだことをつなげて答える子もいます。
この違いが読みの深さと読みの浅さです。
◆◆浅い読みを深めるための「繰り返し読書」と学年別のコツ
読みが浅いというのは、読み方が甘いということです。
内容を理解して読むというよりも、表面の文字を追ってわかった気になるような読み方をしているということです。
だから、問題集読書は1回読んで終わりにするのでなく、繰り返し何回も読む必要があるのです。
繰り返し読むためには、小中学生の場合は黙読ではなく、小さな声でいいので音読をする必要があります。
高校生は勉強の自覚があるので、黙読でも繰り返し読めば頭に入ります。
◆◆家庭でのチェックと「褒めて待つ」教育法
この読みのチェックは家庭でもできます。
ただし、大事なことは、子供の読み方をチェックした後、必ず褒めるだけにすることです。
子供が正しく説明できなかったとしても、「よく読んでいるね」と褒めるだけでいいのです。
これを繰り返すことによって、子供は自然に、内容をよく読んでおこうと思うようになります。
子供の教育は、注意をしてすぐに直そうとするやり方ではなく、褒めることによって長く継続して自然にできるようになるのを待つやり方で取り組むことです。
◆◆継続がもたらす変化――まずは半年続けてみる
その待つ期間というのは、私の経験では6ヶ月です。
毎日同じようなことを繰り返していても、半年経つと必ず変わってきます。
多くの人は2日か3日やっただけで成果が出ないと諦めてしまうことが多いのですが、成果が出ないように見えることを6ヶ月続けていくことが大事なのです。
続けていると、いつの間にかうまくできるようになっていた、という日が来ます。
◆◆「精読とは復読のこと」――繰り返すことで身につく読解力の土台
「精読とは復読のこと」という言葉があります。
深く読むとは、じっくり読むことではなく、繰り返し読むことです。
だからこそ、褒めて読ませ続けることが大事なのです。
繰り返し読むことによって、読んだ文章に書かれていることがわかるだけでなく、その文章に使われている語彙が自分の身体の一部のようになってきます。
繰り返し同じ文章を読んでいると、自分が何かの文章を書く際にも、そこで使われている語彙や文体が自然に出てくるようになります。
読む力がつくと、初めて見る文章についても、始めのいくつかの文を読んだだけで、全体にどんなことが書かれているか推測できるようになります。
これが読解力の土台なのです。
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● 言葉の森新聞2026年7月4週号 通算第1908号 (4328字) 言葉の森事務局 jun 2026年07月23日 08時40分
19502 (森の便り)
言葉の森新聞2026年7月4週号 通算第1908号
文責 中根克明(森川林)
■■7月29日(水)・30日(木)・31日(金)は休み
7月29日(水)・30日(木)・31日(金)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■自習クラブの募集(無料)――「させられる勉強」から「自ら行う勉強」へ
◆動画
https://youtu.be/IzX8XiwTIu8
◆◆外側に合わせる勉強と、自分で決める勉強
子供たちの中には、毎日家庭で自分のやることを決めて勉強している人もいますが、その一方で学校で宿題が出されたから勉強するとか、テストがあるから勉強するとかいった外側の環境に合わせる形で勉強をしている子もいます。
保護者の方の中には、学習塾に入れて無理やりでも勉強させたいと思う人も多いと思います。
現在はお父さんもお母さんも働いていることが多いので、家庭で子供の様子を見ることができません。
しかし、塾に任せる勉強はあまり良いやり方ではありません。
塾は子供の実態に合わせて勉強させるよりも、塾のペースで勉強させることが多いからです。
能率の良い勉強は、子供が自分で決めた勉強を毎日時間を決めて行っていくことです。
◆◆自習クラブを立ち上げます――参加は無料
ところで、言葉の森には自学自習をサポートする仕組みがいくつかあります。
第一は、読書記録です。
第二は、国語、数学、英語の確認テストです。
第三は、自習の記録で、自習室に入って勉強できることです。
しかし、このような条件がありながら、それらはまだあまり活用されていません。
そこで、このたび、自習クラブというものを立ち上げることにしました。
自習クラブへの参加は、生徒と保護者が相談して決めてください。
言葉の森の生徒であれば、参加は無料です。
◆◆参加の仕方――まず週間予定を入れる
やっていただくことは簡単です。
まず、自習記録のページで「○週間予定」にチェックを入れ、自習内容の欄に曜日ごとの勉強時間の予定を入れてください。
(言葉の森ホームページ→言葉の森生徒リンク→よく使うリンク→9.自習記録)
https://www.mori7.com/teraon/js.php
書き方は、それぞれの曜日の勉強時間の予定を書くようにしてください。
====(例)
日 9:00~10:00、18:00~19:00、
月 部活
火 19:00~20:00
……
====
この予定は途中でも随時変更できます。
◆◆自習室の使い方
自習室は365日24時間いつでも利用できます。
自習室に入ったらカメラはオフ、マイクもオフにして勉強をしてください。
ブレイクアウトルームがいくつもあるので、ほかの生徒がいることが気になる場合は、自分だけひとりでブレイクアウトルームに入って勉強することができます。
自習室の中では先生に質問することはできませんが、質問することがある場合はそれぞれのクラスの発表室で行ってください。
◆◆当日の記録のつけ方
そして、予定の時間になったら、自習記録のページに行き、「○当日記録」にチェックを入れ、自分の自習の内容を入力してZOOMの自習室に参加します。
予定したのに参加できない場合は、自習記録にその旨を書いてください。
例えば、「旅行に行くのでできません」とか、「学校の帰りが遅かったのでできませんでした」とかいう書き方で結構です。
その日の自習記録は、その日に入れてください。
欠席は自由ですが、記録だけは毎日つけてください。
「今日はお休み」などの一言だけでも十分です
自習の内容はどのようなものでも結構です。
問題集をやることが多いと思いますが、暗唱の練習をするとか、読書をするとか、課題フォルダの長文の音読をするとか、100マス計算をするとか、もちろん学校の宿題をするとかいうことでも結構です。
決めた時間には必ず記録をすることが大事です。
自習室に参加できない場合でも、記録だけはしておいてください。
自習室への参加よりも、記録を続けることを大切にしてください。
言葉の森からは、毎週定期的にその生徒の自習の記録をメールでお知らせします。
その自習の記録を見て、必要があれば家庭での取り組みを修正してください。
自習クラブに参加する生徒の保護者の方の懇談会も定期的に行う予定です。
自習クラブには、学年の制限はありません。
ぜひ多くの方が自習クラブに参加して、家庭学習を中心とした勉強に取り組んでいってください。
◆◆自習クラブの意義――「させられる勉強」から「自ら行う勉強」へ
さて、ここから、自習クラブの意義について説明します。
子供たちの勉強の多くは受験のための勉強になっています。
本来の勉強は自分を向上させるための勉強です。
受験のための勉強であれば、「させられる勉強」であっても受け入れることが当然のように思えてきます。
しかし、「させられる勉強」に適応しすぎると、自ら行う勉強という意識が低下するのです。
受験が終わったからたっぷり遊ぶとか、受験が終わったからもう苦しい勉強はしないとかいうのは、「させられる勉強」に適応しすぎたために生まれてくる感覚です。
もちろん、人間にはもともと向上心があるので、いずれ必ず自分から何かを進んで学ぼうという気持ちになってきます。
しかし、受験勉強に過度に適応した子はそうならないこともあるのです。
◆◆これからの社会に必要なのは、創造する楽しさ
これからの社会は、AIとロボットの発達によって仕事が少なくなり、その分所得も少なくなりますが、経済を回すためには消費が必要なので、次第にベーシックインカムのような政策が打ち出されます。
そのときに、仕事に追われる生活ではなく、自分から進んで楽しいことを行う生活をしていく必要があります。
そして、その場合の楽しいこととは、受け身の楽しいことではなく、創造する楽しいことになります。
なぜなら、受け身の楽しいことは、何年経っても自分を成長させることは少ないのに対し、創造的な楽しいことは年数が経てば経つほど自分らしいものに成長していく可能性が高いからです。
だから、子供たちは、小中学生のうちから、「させられる勉強」ではなく、「自ら行う勉強」のスタイルを身につけておく必要があるのです。
◆◆全科学力クラスとの相性
自習クラブは、言葉の森の生徒であればどのクラスの生徒も参加できますが、相性がいいのは全科学力クラスです。
全科学力クラスには、4週目に創造発表という自分で創造したものを発表する時間があります。
1週目、2週目、3週目は、国語、算数数学、英語、暗唱を勉強し、4週目は創造発表を行うというのが全科学力クラスの流れです。
子供たちの勉強を自主的で創造的にしたいと思う方は、ぜひ自習クラブに参加してください。
自ら学ぶ力は、受験だけでなく人生を支える力になります。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
■■【連絡】言葉の森の夏期講習
言葉の森の今年の夏期講習は、夏期休業中などのために通常のクラスに参加できない人のための夏期講習です。
学習塾で行われているような、夏休みに集中して勉強するための講習という性質のものではありません。
したがっって、夏期講習の日程は限られています。
作文クラスについては、多くのクラスがあるので、できるだけ他のクラスに振り替えて参加してください。
どの先生も、すべての学年に対応できます。
また、8月の夏期休業中の期間の作文のヒントは、動画としてアップロードしておきます。
作文以外の国語、数学、英語、創造発表、プログラミングなどの授業は、8月9日から15日までの間、朝の9時から全科目力クラスとして対応します。
このクラスの定員は4名ですので、通常の授業の振り替えとして参加される方は早めにご登録ください。
★ただ、注意していただくことは、通常の授業の振り替えで参加する場合は、「振替」の文字を押して参加してください。
この場合は無料です。
新規に参加したいという場合は、そのクラスの○印にチェックを入れて参加してください。
この場合は、1回2750円の有料となります。
夏期講習の日程は、オンラインクラス一覧表で見られます。
https://www.mori7.com/teraon/shlist.php
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● 言葉の森新聞2026年7月3週号 通算第1907号 (6887字) 言葉の森事務局 jun 2026年07月17日 10時58分
19490 (森の便り)
言葉の森新聞2026年7月3週号 通算第1907号
文責 中根克明(森川林)
■■7月20日(月)は「休み宿題」(再掲)
カレンダーに記載してあるとおり、7月20日(月)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■【連絡】言葉の森の夏期講習
言葉の森の今年の夏期講習は、夏期休業中などのために通常のクラスに参加できない人のための夏期講習です。
学習塾で行われているような、夏休みに集中して勉強するための講習という性質のものではありません。
したがっって、夏期講習の日程は限られています。
作文クラスについては、多くのクラスがあるので、できるだけ他のクラスに振り替えて参加してください。
どの先生も、すべての学年に対応できます。
また、8月の夏期休業中の期間の作文のヒントは、動画としてアップロードしておきます。
作文以外の国語、数学、英語、創造発表、プログラミングなどの授業は、8月9日から15日までの間、朝の9時から全科目力クラスとして対応します。
このクラスの定員は4名ですので、通常の授業の振り替えとして参加される方は早めにご登録ください。
★ただ、注意していただくことは、通常の授業の振り替えで参加する場合は、「振替」の文字を押して参加してください。
この場合は無料です。
新規に参加したいという場合は、そのクラスの○印にチェックを入れて参加してください。
この場合は、1回2750円の有料となります。
夏期講習の日程は、オンラインクラス一覧表で見られます。
https://www.mori7.com/teraon/shlist.php
■■知識の詰め込みをやめて、読書と作文を中心に考える勉強を――作文検定と図書検定のすすめ
◆動画
https://youtu.be/P6szh1eUc2E
◆◆点数をつけることが目的化する教育
大まかな言い方をすると、現在の学校教育は知識の詰め込みを中心に行われています。
もちろん知識は大切です。
特に、義務教育における知識は、その後のあらゆる勉強の土台となるものです。
だから、知識が正しく習得できているかどうかを評価するためにテストをして点数をつける。
これはもちろん良いことなのです。
しかし、点数をつけることを繰り返しているうちに、誰もがその知識を習得できるようにするという本来の目的から離れて、点数をつけることが目的化してしまうことがあります。
それはまた、多くの生徒にとって勉強の直近の目的が志望校の入試に合格することなので、点数をつけることがさらに教育の本来の目的のようになってしまうのです。
すると、教える先生は、点数の差がつくような問題を出したくなります。
◆◆算数・数学は「解法の知識」の勉強
そういう難しい問題を出しやすい教科のひとつが算数・数学です。
それが、難しいことを理解してほしいという気持ちからの問題であるのならいいのです。
しかし、そのためには、その難しい問題をほとんどすべての子ができるような教育をしなければなりません。
ただ単に、できる子とできない子を分けるだけであってはならないのです。
日本の子供たちの算数・数学の学力が国際的に高いにもかかわらず、算数・数学が苦手または嫌いという子が多いということが、現在の算数・数学の勉強の問題点を示しています。
算数・数学は、考える勉強であって知識の詰め込みではないのではないかと思う人もいると思います。
しかし、それは「解法」つまり「解き方の方法」という知識の勉強なのです。
◆◆本多静六に学ぶ数学の勉強法
本多静六は、家が貧しかったために、家の農作業を手伝いながら勉強をしていました。
東京農林学校(現在の東京大学農学部)には、作文が上手だったので合格しましたが、数学はよくできませんでした。
そのため、数学の試験で落第し、一時は死のうとまで思い詰めましたが、住み込み先の先生の励ましで気持ちを入れ替え数学の勉強に取り組みました。
その方法は、問題集の例題をすべて暗唱することでした。
それまで、農作業をしながらも暗唱の練習をしていたので、暗唱は得意だったのです。
すると、次の数学の試験からは高得点を取り、卒業時には首席となり銀時計を賜るまでになりました。
この本多静六の方法が、数学の勉強法の基本です。
解法を理解して、それをすっかり自分のものにできれば、数学ができるようになるのです。
しかし、それはもちろん勉強の数学の話であって、研究としての数学はまた別です。
勉強の数学の基本は、例題つまり解法という知識を覚えることです。
教科書または問題集の例題をすべて身につけることが数学の勉強法です。
◆◆差をつけるための教育になっている
しかし、今の教育では、例題を身につけただけでは解けないようなパズルのような問題を出して生徒に差をつける面があります。
つまり、誰もができるようになるための勉強ではなく、生徒に点数で差をつけるための勉強となっている面があるのです。
英語の勉強も同じです。
教科書で覚える以上の難しい単語を出して、生徒に差をつけようとします。
国語も同じです。
難しい言葉を出すだけでなく、時間内に到底解ききれないような長い文章を出して差をつけています。
つまり、教育が子供たちの学力を育てるための教育から、子供たちに差をつけるための教育になっているのです。
しかも、さらに問題なのは、そこで出される問題の中身が、現代の科挙の試験のようになっていることです。
◆◆考える力を育てる読書と作文――作文検定と図書検定
学校教育がこのような知識の詰め込みの教育から抜け出せないのは、考える力をつける勉強が行われていないからです。
考える力をつけるためには、読書と作文の勉強が中心になります。
もちろん、数学の基本を習得することも必要です。
昔から言う「読み書きそろばん」です。
しかし今は、読書と作文の勉強よりも、知識の勉強が中心に行なわれています。
その理由は、読書と作文に客観的な評価がつけられないからです。
言葉の森が提案するのは、作文については作文検定で、作文を書く力がどれだけ進んだかを評価することです。
読書については、図書検定で、読書がどれだけ進んだかを評価することです。
これらの評価に対応するために子供たちのすることは、本をよく読み、文章をよく考えて書くことです。
◆◆点数の差から個性の差へ
読書と作文も、点数によって差をつけることにつながるのではないかと思う人がいるかもしれません。
しかし、読書と作文は、あるレベルの点数から先は点数の差ではなく個性の差となります。
教科の勉強における点数の差が難問の差になっていくのに対して、読書と作文は個性の差となっていくのです。
個性の差とは、誰もが認められる差です。
このような個性を生かす勉強がこれから必要になります。
そのためには、現在のように、テストが終わればやがて忘れてしまう知識の詰め込みを中心とした教育ではなく、読んだこと書いたこと考えたことがその子の教養として残るような教育を行っていくことが必要なのです。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
■■中学生、高校生が毎週1200字以上の作文を書く作文教室――作文の勉強は思考力を育て、読解力を育てる
◆動画
https://youtu.be/80fSiYoePUg
◆◆小学1年生から始められる親子作文
言葉の森の作文教室は、小学1年生から受講できます。
1年生といっても、生まれ月による個人差もあるので、文字を十分に書けない子もいます。
そういう子でも、ひらがなを読むことさえできれば、親子作文という方法でお母さんと一緒に作文を書く勉強をすることができます。
この親子作文に取り組んだ子の多くは、作文が好きになります。
お母さんと毎週楽しく対話ができるので、それが子供の精神面での成長にもつながっていきます。
◆◆中学生、高校生まで続く小中高一貫の作文指導
言葉の森は、小学1年生から始められますが、学年が上の生徒ももちろんいます。
特に重要なのは、小学生だけでなく、中学生、高校生になって作文を続ける生徒が多いことです。
言葉の森以外に作文を教える教室は、小学生に限って言えばいくつかあると思います。
しかし、ほとんどが小学生止まりだと思います。
作文は、小学校で上手に書けたらそれでいいというものではありません。
小学生の作文と中学生・高校生の作文は質的に異なります。
その継続的な勉強ができるのが言葉の森の作文指導の特徴です。
言葉の森の作文指導は小中高の一貫指導ですから、中学生、高校生で作文の勉強を行うことを前提として、小学校の間から言葉の森で勉強しておくといいのです。
◆◆毎週1200字の作文が入試の作文小論文に対応する力になる
言葉の森の小学6年生以上、中学生、高校生の作文の目標字数は600~1200字です。
多くの生徒が、毎週1200字以上の作文を書いています。
1200字の文章がいつでも書けるようになれば、高校入試や大学入試で作文・小論文の試験があったとしても十分に対応できます。
◆◆構成力、題材力、表現力、主題力の総合が作文力
また、作文力は、題材を選ぶ力、光る表現を書く力、意見を深める力の総合化されたものです。
さらに、それぞれの学年で構成を考える力が加わります。
この構成力、題材力、表現力、主題力の総合化されたものが作文力です。
中学入試、高校入試、大学入試で作文・小論文試験があった場合、言葉の森の生徒はそれまでに蓄積された題材・表現・主題があるので、テーマに合わせて自由に書くことができます。
◆◆作文の勉強が国語読解力を伸ばす理由
言葉の森の作文の勉強は、作文力だけでなく、国語読解力をつける勉強にもつながっています。
なぜ読解力が伸びるかというと、言葉の森の作文指導は、小学校の低中学年までは題名だけの課題が中心ですが、小学校高学年からは、課題文を読んで感想を書くかたちが中心になるからです。
その感想文の元になる文章は、小学生の場合は中学入試の国語の説明文の難しいレベルの文章、中学生の場合は同じように高校入試の国語の説明文の難しいレベルの文章、高校生の場合は大学入試の現代文の難しい説明文のレベルの文章です。
◆◆読む力をつける二つの読み方――繰り返し読むこと、自分の問題として読むこと
文章を読む力は、ただ漠然と文章を読んでいるだけではなかなか身に付きません。
大事なことの第一は、繰り返し同じ文章を読むことです。
精読というのは、復読のことなのです。
第二は、その文章を自分の問題として読むことです。
これが感想文を書くときの文章の読み方です。
だから、できれば言葉の森の課題フォルダの長文を毎日1編音読し、その文章を読み慣れるという練習をしながら、作文の週にはその長文の感想文を書くという形をとるのが理想的です。
◆◆毎日の音読を続けるための家庭での工夫
ただ、課題の文章を読むということ自体は簡単にできることですが、毎日続けるとなると、家庭でルールを決めておかなければできません。
私(森川林)の家では、食卓に課題フォルダを置いておき、朝ごはんの前に課題の文章を1編音読してから食事ということにしていました。
課題の長文は、3、4分で読めるので全然負担はありません。
◆◆音読で最も大事なのは、読み方を注意しないこと
ただ、長文の音読をさせる場合、気をつけることは、読み方を決して注意しないことです。
子供の読み方に対してアドバイスをすると、子供は必ず読むことを嫌がるようになります。
読み終えたときはいつも、「難しいのをよく読んでるね」と言うだけにすることです。
さらにできるなら、その文章に対する似た例や感想をお父さんやお母さんが話してあげるといいのです。
■■カンダタの話
◆動画
https://youtu.be/6ZqOxGzw94Q
◆◆蜘蛛の糸とお釈迦様の願い
1匹の蜘蛛を助けたことによって、お釈迦様がカンダタを地獄の血の池から救おうとしました。
しかし、その細い蜘蛛の糸をのぼるカンダタのあとから、次々に血の池にいる人がのぼってくるのを見て、カンダタは叫びました。
「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸はおれのものだぞ。お前たちは一体誰にきいて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」
すると、蜘蛛の糸はプツンと切れて、カンダタは再び血の池に落ちていったのです。
お釈迦様は、いい世の中を作りたいと思っていたのです。
いい世の中とは、自分のことと同じぐらい他人のことを考える人が暮らす世の中です。
それはもちろん人だけではなく、あらゆる生き物に対してそういうことができる人です。
そういう人が集まることによって、よりよい世の中が作られるからです。
◆◆先祖が考えるその人の可能性
人は、必ずあの世に行きます。
今のところ、そういう仕組みになっています。
しかし、まだやるべきことがある人は、あの世に行く場面がやって来ても助けられることがあるようです。
それはその人自身の可能性によってそうなるのではなく、その人の先祖が考えるその人の可能性によってそうなるのだと思います。
◆◆先祖に救われたと思う出来事
私自身の先祖のことはよく知りませんが、その先祖が助けてくれたのではないかと思うことが何度かあります。
ひとつは幼児期に、何かの理由で腸閉塞になったことです。
父が病院に連れて行き、他の患者の後について並んでいると、ちょうど通りかかった看護婦さんが偶然私の顔色を見て、
「この子は列に並んで待っているのではなく、すぐに診察するように」
と言ってくれて、私は一命を取り留めたのだそうです。
また、小学生の時、走ってくる京浜急行の電車の直前を走り抜けたことがあります。
あれは、〇・何秒かの差で轢かれていた状態だったと思います。
やはりまた、小学生のとき、海で泳いでいて、急に足が立たなくなったところまで行ってしまい、慌てて溺れそうになりました。
自分の背丈よりも深い海底にやっと足が着いたので、思いっきりジャンプすると、かろうじて口のところまでが水の上に出ました。
そのジャンプを何度か繰り返して、やっと足が着く岩の上に乗ることができたのです。
その日、家から歩いて30分はかかる海に、わざわざ母親がやってきて、心配だから迎えに来たと言っていました。
そんなことはこれまで一度もなかったので、多分、虫の知らせのようなものが伝わったのではないかと今は思います。
以上は覚えていることだけですが、そのほかにも自分が覚えていない数々の危ない出来事があり、それを全て先祖が救ってくれたのだろうと今は思っています。
◆◆これからやるべき2つのこと
だとすると、自分がこれからやるべきことは2つあります。
ひとつは、自分を救ってくれた先祖の期待に応えて、世の中をより良くすることに自分の力を尽くすことです。
それは1匹の蜘蛛を助けることでもいいのだと思います。
そういえば、昔、家の階段にゴキブリが這っていたので、思わず手で掬って外に逃がしてやったことがあります。
すると、遊びに来ていた、うちの小学生の子供の友達が「汚ねぇ」と言っていました。
もうひとつは、自分が将来生まれてくる子孫を助けられるような、より良い人間になっていることです。
共通しているのは、自分が世の中をより良くすることを心がけて実行するかどうかということです。
◆◆良いことを静かに実行し、悪いことを深く自覚する
しかし、そのことを意識したり自慢したりすると、それは良いことではなくなってしまいます。
良いことは、他の人に良いことをしていると思われないから良いことです。
これは親鸞の悪人正機説の裏側にある真実です。
悪いことをした人でも、その悪いことを深く自覚した人にとっては、それが悪いことではなくなります。
良いことを静かに実行すること、悪いことを深く自覚すること。
この2つが人間の生き方の基本になると思います。
しかし、同時に私が思っていることは、人間は教訓のようなことを言うようになったらおしまいだということです。
だから、この文章も自分のために書いたのですが、せっかくだから、アップロードしようと思ったのです。
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● 言葉の森新聞2026年7月2週号 通算第1906号 (11491字) 言葉の森事務局 jun 2026年07月08日 11時08分
19480 (森の便り)
言葉の森新聞2026年7月2週号 通算第1906号
文責 中根克明(森川林)
■■7月20日(月)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、7月20日(月)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■思考力を育てる方法――作文検定で子供たちの考える力を育てる
◆動画
https://youtu.be/FqKagHkION8
◆◆思考力は言葉によって育つ
思考力を育てる方法にはいろいろなものがありますが、その中で最も大きいものは、言葉によって考える力を育てることです。
数学によって考える力もあるし、立体図形によって考える力もあるし、人によっては、それら以外にも運動や音楽によって考える力をつける人もいると思います。
しかし、誰にとっても最も普通に行われているのが、言葉によって考える力をつけるということです。
◆◆言葉による思考力を育てる三つの方法
そのための方法は三つあります。
第1は読書です。
第2は作文です。
第3は暗唱です。
◆◆読書検定と暗唱検定の役割
ところで、読書については、何を読むかという焦点が絞りきれないところがあります。
そこで、言葉の森では、今後、図書検定によって、日本の子供たちが読むのにふさわしい本を推薦していきたいと思っています。
暗唱については、日本には昔の書物も含めて、暗唱にふさわしい文章が数多くあります。
ただ、問題は、大人自身に暗唱をした経験がないために、子供たちに暗唱を教えることができない場合が多いことです。
これは今後、言葉の森の暗唱検定によって改善されていくと思います。
◆◆作文教育の最大の課題
読書も暗唱も重要ですが、その中でも学校教育で最も課題となっているのが作文です。
作文については、教えるための指導法がないことと、評価の方法がないことに根本的な問題があります。
評価の方法がないことに加えて、評価に手間がかかるため、人間の先生が作文の指導と評価を行うことが実質的に難しいという問題もあるのです。
◆◆作文検定という解決策
そこで、言葉の森が提案するのは、作文検定という方法をどの学校でも採用することです。
言葉の森では、小学1年生から高校3年生までの子供たちに毎週作文を書く指導をしています。
それらの子供たちの書く文章は、それぞれレベルが高く、書くたびに考える力がついていることが実感できます。
こういう練習を多くの子供たちが行えば、日本語で物事を考える力が育つと思います。
◆◆記述力不足という教育の課題
PISAの試験では、日本の子供たちは選択問題はよく解けるのに、記述問題が苦手だという結果がありました。
(自由記述形式で根拠を示して説明する力に課題がある PISA2018の公式分析)
これは大きな問題です。
選択問題と記述問題では、考え方が違うからです。
与えられた選択肢から答えを見つけることは、誰でも比較的やりやすいものです。
しかし、ある問題について自由に記述するためには、その答えを自分の頭の中から考え出さなければなりません。
そのような学習が不足しているということです。
◆◆作文検定で記述力を育てる
その解決方法は、すでにあります。
記述する勉強がなかなかできないのは、指導と評価の方法がないからです。
言葉の森の作文検定を学校で採用すれば、先生が評価する負担を増やすことなく、子供たちの作文力を向上させることができます。
作文検定は、小学生から高校生までを対象にしているので、定期的に実施すれば、その生徒の進歩の軌跡がわかります。
進歩のあとがわかるのは、評価方法が「森リン」というシステムを使った客観的なものだからです。
◆◆客観的な評価が継続的な成長を支える
森リンは、すでに特許を取得しており、これまでに10万件以上(言葉の森のデータベース調べ)の作文評価の実績があります。
こういう仕組みは、現在、言葉の森以外ではどこも行っていないと思います。
多くの学校が作文検定を生かし、子供たちの作文力と思考力の向上を目指していっていただきたいと思います。
作文検定の目的は、作文の上手下手を競うことではありません。継続的に書く機会を作り、考える力を育てる教育の仕組みを学校に提供することです。
作文を書くことが目的なのではありません。作文を書くことを通して、自分で考え、自分の言葉で表現する力を育てることが目的です。
※現在、作文検定の各学校10名までの無料体験を実施しています。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
■■小学1年生から育てる 受験作文力、国語読解力、記述力
◆動画
https://youtu.be/8LJeDK2x60w
◆◆小学1年生から始める作文と国語の勉強
国語力は、あらゆる学力の基礎です。
算数数学も英語も、国語力つまり思考力によって進歩していきます。
国語力で特に大事なのは、文章を読む力と文章を書く力です。
言葉の森では、小学1年生から高校3年生まで、一貫指導の作文教育、読解教育を行っています。
作文を書くのは、小学1年生ではまだ早いと考えられる方も多いと思いますが、本人が文字を十分に書けない段階であっても、ひらがなを読むことさえできれば、親子作文という方法で作文の勉強を始めることができます。
ただし、保護者が親子作文の時間を取れないという場合、作文の勉強は、小学2年生から始めれば無理がありません。
小学校低学年から作文の勉強を始めた生徒は、毎週作文を書くことが生活習慣になるので、課題の難しくなる小学校高学年、中学生、高校生になっても、作文の勉強を続けていくことができます。
言葉の森では、国語読解の授業も行っています。
また、作文クラスで文章を書くことに慣れてくると、記述問題も楽にできるようになります。
◆◆【合格実績多数】45年のノウハウで中学・高校入試の記述・小論文を完全攻略
言葉の森は、1981年の開設当初から、作文の学習の中に受験作文指導を取り入れて授業を行ってきました。
その結果、毎年多くの生徒が中学、高校、大学それぞれの入試の作文小論文に合格しています。
言葉の森では、受験の時期が近づくと、志望校の過去問に沿った勉強をするので、作文小論文の勉強は実践的になります。
しかし、志望校の過去問に沿った勉強をするための土台は、それまでの作文・感想文の練習の蓄積にあります。
作文を書く力は、算数・数学や英語と違い、理屈で理解すればできるようになるというものではありません。
作文は、音楽や運動と同じように、時間をかけて慣れることによって成長していきます。
受験作文力の土台作りには、受験の時期が迫る前から取り組んでいく必要があるのです。
◆◆小1から高3まで、毎月の読解検定で「本当の国語力」をつける
国語読解力は、読む力と解く力の総合力です。
解き方のコツを覚えるだけでは、本当の実力はつきません。
言葉の森では、解き方の練習をするだけでなく、問題集読書という方法で読む力をつける学習を行っています。
国語読解力は、国語の問題集の問題を解く形ではなかなか身につきません。
問題を解く形の勉強では、答えが合っていれば「当たった」、間違っていれば「外れた」という受け止め方で終わってしまうことが多いからです。
読解力をつけるためには、読解の問題を解く際に、「必ず満点を取る」という姿勢で臨み、間違えた問題については理詰めで間違えた理由を考える必要があります。
読解問題は完璧に解くことを目指すことによって、初めて解き方のコツを身につけることができるのです。
しかし、解き方のコツがわかるだけでは十分には解けない問題も出てきます。
それは、その問題文を読み取る力が不足しているからです。
したがって、一方で難しい問題集を読む力をつけるとともに、他方で問題の解き方を身につけるという勉強法が必要になります。
言葉の森では、問題文を読む力をつける勉強を読書と問題集読書によって身につけ、解き方のコツを身につける練習を、毎月の読解検定の問題を解くことによって身につけています。
◆◆他塾には真似できない「毎週1200字」の練習量が、入試で勝つ圧倒的な記述力を育てる
言葉の森の小学6年生・中学生・高校生の作文の目標字数は1200字です。
字数の目標は、学年によって次のように変わります。
学年 作文の字数
小学1年生 100字~200字
小学2年生 200字~400字
小学3年生 300字~600字
小学4年生 400字~800字
小学5年生 500字~1000字
小学6年生~高校3年生 600字~1200字
毎週1200字の作文を書く小学6年生・中学生・高校生は、日本の学校や学習塾ではほとんどいないのではないかと思います。
作文を勉強している生徒は、長い文章を楽に書くことに慣れているので、字数の短い記述の問題も短時間で書き上げることができます。
記述問題の多くは60字とか100字という短い字数指定ですが、その指定された字数に応じて素早く書く力が自然についてくるのです。
入試問題は、難関校になるほど、読解問題よりも記述問題の比重が高くなります。
読解問題は、読む力のある生徒であればある程度高得点を取れるので、記述問題でその生徒の真の国語力を見ようとしているのです。
◆◆先生との対話、友達との交流のあるオンライン学習(4人クラスの少人数制)
言葉の森の授業は、すべてオンラインで行っています。
そのため、国内遠方の生徒や海外の生徒も受講しています。
オンライン学習といっても、先生が一方的に説明するような授業ではなく、先生による生徒への個別指導の時間があり、また読書紹介や作文発表などで生徒どうしの交流も行っています。
子供たちの勉強に対する意欲は、先生や友達との対話と交流によって育つ面があります。
オンライン学習は、4人以内のクラスとして行っているので、すべての生徒に個別指導と発表の時間があります。
この対話と交流によって人前で話すことにも慣れるというのも、対話のあるオンライン学習の特徴です。
◆◆特許取得の自動採点システム「森リン」による作文検定(個人受検に対応)
言葉の森は、文章を自動採点するシステム「森リン」で特許を取得しています。
「森リン」は、すでに103,000件以上(言葉の森のデータベース調べ)の作文の評価を行っています。
作文の評価で大事なことは、客観的な数値による評価があることです。
この客観性のある評価によって、作文を書く目標ができ、意欲的に作文を書くことができます。
作文検定は、これまで団体受検を中心に行っていましたが、新たに個人受検もできるようにしました。
対象は小学1年生から高校3年生までです。
小学1・2年生は自由な課題、小学3・4年生は題名課題、小学5・6年生、中学生、高校生は文章を読んで感想文を書く課題です。
作文検定の個人受検は、毎月1回の指定された日時に、与えられた課題で手書きの作文を書いて送っていただく形になります。
検定結果の返却は、1週間以内です。
年間の受検回数(1回~12回)は自由に選ぶことができます。
作文の実力の伸びを長期的に把握するために、小学生の時期から定期的に作文検定を受検されることをお勧めします。
■■子育ての目標は大学入試ではなく、その先の人生で新しいことを始めること
◆動画
https://youtu.be/OC6HMYKTtpM
◆◆大学入試は大切だが最終目標ではない
お父さんやお母さんの時代は、大学に合格することが大きな目標でした。
それは、もちろん今でも同じです。
学歴によって、就職できる会社の選択肢が広がるからです。
また、いい大学に入れば、知的なよい友達と出会える可能性も高くなります。
しかし、大学を卒業したあと、どういう人生を送るかということは、子供ばかりでなく、今の親にも本当のところはよくわからないと思います。
今の時点でよいと思われていることでも、子供が成長して30代・40代になったときにも同じような状況が続くとは言えません。
むしろ、状況が逆転することもしばしばあります。
◆◆これからの時代に必要なもの
世の中の流れがどう変わるかについて言えば、時期が早いか遅いかはわかりませんが、ベーシックインカムのような仕組みが少しずつ広がっていくと思います。
そこまで行かなくても、AIの発達によって働き方が大きく変わり、人間が生活のためだけに働く時代ではなくなる可能性があります。
そのときに人間に残る大切なものは、「自分が心からしたいことがある」ということです。
そのしたいことは、「受け身のしたいこと」ではなく、「能動的にしたいこと」である必要があります。
なぜかというと、「受け身のしたいこと」は、そこにいくら時間を費やしても、蓄積というものが生まれにくいからです。
例えば、「好きなだけ面白いYouTube番組を見る」とか、「好きなだけゲームをする」とか、「好きなだけおいしいものを食べる」とか、「好きなだけ行きたいところへ旅行する」といったことは、何年間続けても、自分の個性にはなりにくいと思います。
人間が他の人と豊かなコミュニケーションを交わすためには、費やした時間が受け身のものではなく、能動的なものであることが必要です。
◆◆個性は「学ぶこと」より「作ること」で育つ
ところで、今の学校教育は、本質的には受け身のものです。
「学ぶ」ということは、答えのあるものを学ぶことですから、自分を向上させることにはなりますが、学んだことだけが多くても、その人らしい個性にはなりにくいのです。
では、個性となる時間の過ごし方は何かというと、それは「作ること」です。
「学ぶこと」はみんなと同じになることですが、「作ること」は自分だけのものになります。
「作ること」は、最初のうちはレベルが低いことが多いので、個性というほどのものにはなりません。
しかし、その「作ること」を5年、10年と続けていけば、それは他の人にはない個性になります。
◆◆子供のうちから「作る好きなこと」を育てる
今、大人でも、自分が何をしたらいいかわからないと思う人が増えています。
昔は、日常生活や仕事に追われて忙しかったので、そんなことを考える余裕はなく、休みが取れればほっと一安心というような人生でした。
しかし今は、昔よりも自由に使える時間が増えています。
そのときに、自分のしたいことがあるということが、その人の個性になり、生きがいになります。
そのように考えると、子供時代の教育では、「学ぶこと」とともに、「作る好きなこと」を育てていく必要があります。
作ることとは、文章を書くことでも、音楽でも、プログラムでも、研究でも、ものづくりでもかまいません。
言葉の森がオンラインクラスの中で「創造発表」の時間を設けているのは、この「作る好きなこと」を育ててほしいからです。
ベーシックインカムの時代になれば、仕事をしなくても、つまり給料をもらわなくても、楽しく暮らしていける社会になるでしょう。
この2、3年でそうなることはないと思いますが、子供たちが成長する10年後、20年後の世界では、そのような社会が実現している可能性があります。
「定年になったら自分の好きなことをして暮らす」と言う人もいますが、熱中できる趣味を育てるには長い時間がかかります。
子供の大学入試や就職は当面は大切ですが、それと同時に、10年後、20年後に熱中できる「作ること」を持てるような子育てもしていく必要があります。
◆◆子供の進路は「やりたいこと」で選ぶ
日本のロケットの父と言われる糸川英夫が中学5年生のとき、志望校選びで迷っていました。
ひとつは上野の音楽学校(東京藝術大学)の作曲科、もうひとつは東京高校(今の東大教育学部附属中等教育学校)の理科でした。
入学願書を出す間際まで決心がつかず、悩みに悩んで母親に相談しました。
母親はさすがに一瞬顔色を変えましたが、返答は即座でした。
「自分のやりたいものを自分で選べ。ただし入試の難易度によって決めるな」(「私の履歴書」より)
このときの母親の考え方こそ、子育ての方針です。
どちらが得か、どちらが入りやすいかという基準ではなく、自分の本当にやりたいことを選ぶという姿勢が大切なのだと思います。
■■作文の初期の実力は字数に現れる――字数を増やすためには語彙の引き出しを増やす必要がある
◆動画
https://youtu.be/McfM0xemVU4
◆◆字数は作文力向上の最も確かな指標
作文の勉強を始めて、数か月のうちに字数がやや右肩上がりになっているとしたら、その生徒の作文力は向上しています。
作文の内容が上手かどうかということは、取り上げた題材によっても変化するので、人間が見てもなかなかわかるものではありません。
しかし、字数は客観的な指標なので、これが作文力の向上にとって最も確かな指標になるのです。
ただし、すでに基準の字数を達成している生徒については、作文の字数よりも、森リン点の評価がコンスタントに高得点を取っているかどうかを基準にしていくといいです。
◆◆字数の基準は学年の100倍から200倍
作文の字数の基準は、学年の100倍から200倍としています。
小学3年生で300字から600字、小学4年生で400字から800字、小学5年生で500字から1000字、小学6年生で600字から1200字、中学生以上も600字から1200字です。
作文の実力をつけるためには、小学6年生以上の生徒は常に1200字を超える作文を書いている必要があります。
◆◆1200字を書き上げる難しさと、やり遂げた喜び
もちろん、これはなかなか難しいことです。
小学6年生、中学生、高校生で、毎週1200字以上の作文を書いているような人は、言葉の森の生徒以外にはまずほとんどいないと思います。
1200字を書くためには、早くても1時間半はかかります。
これを早くする方法は、「予習メモ」プラス「音声入力」ですが、そういうやり方をやっている人はまだ少ないと思います。
文章を書くことが好きな人は、書き上げた後に喜びがあります。
それはやり遂げたという喜びです。
これが向上心です。
人間にはもともと向上心があるので、難しいことをやり遂げた後は満足感があるのです。
◆◆字数を増やすには、毎月100字ずつの目標で
ところで、基準の字数まで長く書くためには、どうしたらいいでしょうか。
まず、普段600字しか書いていない生徒に、今日から1200字頑張りなさいということはできません。
それはできないのが普通です。
まず600字の作文を、100字増やして700字にすることを、次の月の目標にするというふうにしていくといいです。
◆◆語彙の引き出しを増やすのは読書
作文の字数が増えないのは、言葉の引き出しに、実例と表現と意見の語彙が入っていないからです。
本をよく読んでいる生徒は、言葉の引き出しにいろいろな実例や知識や感想が詰まっているので、特に意識しなくても自分の書く文章が自然に続いていきます。
字数の少ない生徒は、字数を毎月少しずつ増やしていこうとするだけでなく、それ以上に読書の量を増やしていくことが必要なのです。
◆◆読書記録と学年別リストで本の幅を広げる
それぞれの生徒の読書記録は、学習グラフで見ることができます。
https://www.mori7.com/gs/
また、読書記録の全体を見ると、学年別の読書のリストが出てきます。(7/4現在、38,449件)
https://www.mori7.com/teraon/ds.php
同学年の生徒が読んでいる本の中には、易しい本も難しい本もあります。
自分が読んでいる本と同じようなレベルの本を読んでいる生徒を見つけて、その生徒の読んでいる本の傾向を見て、自分の読む本の幅を広げていくといいのです。
作文の実力はまず字数に表れます。
字数を増やすには、語彙の引き出しに多くの言葉が入っている必要があります。
そのためには毎日読書をすることが必要で、どういう本を選ぶかは読書記録の同学年の生徒を参考にするといいということです。
◆◆読書の量は1日50ページを目安に
読書は、何ページぐらい読んだらよいかというと、人によって個人差はありますが、だいたい学年の10倍ページ、大まかに言えば1日50ページ以上読むということです。
1日50ページ読めば、1週間で1冊は必ず読み終えます。
読書の質はもちろん大切ですが、最初のうちは読書の量を基準にして、毎日読書をするように心がけていってください。
■■中学生・高校生は夏休みの作文・小論文コンクールに応募しましょう
◆動画
https://youtu.be/FTgjnBebqR0
◆◆言葉の森の作文はコンクールでも通用する
言葉の森の中学生・高校生は、ほぼ毎週1200字以上の文章を書いています。
そのいずれもが、自分自身の体験実例と調べた実例を取り入れて書かれているので、コンクール入選が期待できる作品も多いはずです。
◆◆小学生は多くの作文コンクールで活躍している
言葉の森の小学生は、定期的に作文コンクールへ応募する機会があるため、多くの人が応募しています。そして、それらの作文コンクールでは、入選者の過半数を言葉の森の生徒が占めることもあります。
このような作文指導を行っている教室は、日本では言葉の森だけだと思います。
しかし、言葉の森はコンクールへの入選を目的とした指導をしているわけではないので、そのような実績を積極的に公表してはいません。
◆◆中高生には以前は新聞投稿を勧めていた
以前は、中学生・高校生には新聞社への投稿を勧めていました。
新聞投稿は四百字程度と短いため、自分の体験実例と意見を中心にまとめる必要があります。
そのころも、多くの生徒が新聞社の投稿欄に投稿し、掲載されました。新聞社によっては図書券や記念品が送られてきたこともありました。
しかし、現在は新聞を購読している家庭自体が少なくなったため、新聞社への投稿を勧めることはほとんどなくなりました。
◆◆夏休みは作文コンクールに挑戦する好機
ところが、夏休みにはさまざまな団体が作文コンクール、小論文コンクール、読書感想文コンクールなどを開催しています。
その中でも、学校経由で応募する税に関する作文、人権作文、読書感想文などは応募者が非常に多いため、優れた作品でも埋もれてしまうことがあります。
しかし、学校を通さずに応募できる作文・小論文コンクールには、大きなチャンスがあります。
これまで書いた作品の中からテーマに合う作文を選び、リライトすれば、入選圏内に入る作品はかなり多いと思います。
◆◆客観的な評価は大きな自信になる
作文を書いて先生に褒められたり、森リンの点数が高くなったりすることは大きな喜びです。
それに加えて、外部のコンクールで客観的な評価を受けることができれば、さらに自分の力に自信が持てるようになります。
また、作文コンクールへの入選歴は、推薦入試などの資料としても有効に活用できます。
◆◆AIは助言を受けるために使う
毎週熱心に作文を書いている中学生・高校生の皆さんは、夏休み中に時間を作って、ぜひコンクールに応募してみてください。
特に、小学六年生、中学三年生、高校三年生は受験期で忙しいと思いますが、ぜひ頑張ってください。
ただし、応募する原稿をAIに丸ごと修正してもらうことは避けてください。
そうすると、自分の作文ではなくなってしまうからです。
AIに相談するときは、「この文章で直したほうがいいと思うところを指摘してください」と頼み、その指摘を参考にしながら、自分で判断して書き直すようにしてください。
◆◆作文を書く機会をもっと増やしたい
私は、このような作文コンクールの機会がもっと増えるといいと思っています。
そのために、言葉の森が行っている作文検定でも、毎月のベスト10を表彰するような企画を考えています。
日本の中学生・高校生が日常的に文章を書く機会を増やすためにも、このようなコンクールの場をさらに広げていきたいと思っています。
◆◆6月19日に紹介したコンクール先
6月19日にホームページで紹介したコンクール先を再掲します。
夏休みは、ほかにもいろいろなコンクールがあると思いますから、テーマを見て書けそうなものは応募してみましょう。
ただし、1つの作品を複数の応募先に送らないようにしてください。
登竜門
https://compe.japandesign.ne.jp/
公募ガイド
https://koubo.jp/
高校生の主張コンクール - 公益財団法人 日本国際連合 ...
国際理解・国際協力のための全国中学生作文コンテスト
http://www.unaj.or.jp/concours/
全国高校生創作コンテスト
https://www.kokugakuin.ac.jp/about/efforts/p23
高校生小論文コンクール
https://shogaiza.jp/essay/
全国高校生エッセイコンテスト「17歳からのメッセージ」
https://www.osaka-ue.ac.jp/education/koudai/17message/
「おかねの作文」コンクール・高校生小論文コンクール
https://www.j-flec.go.jp/educators/contest/
マンガ感想文コンクール2026
https://www.manga-kansoubun.jp/
青少年読書感想文全国コンクール
https://www.dokusyokansoubun.jp/
子ども作文コンクール
https://kodomo-zaidan.net/ourbusiness/career_path/essay
小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト
https://www.keio.ac.jp/ja/about/engagement/tradition/koizumi-contest/
全国高等学校文芸コンクール | 公益社団法人 ...
https://www.kobunren.or.jp/enterprise/page-965/
中学生作文コンクール
https://aeon1p.or.jp/1p/youth/sakubun/boshuu/
中学生作文コンクール|教育活動|公益財団法人 ...
https://www.jili.or.jp/school/concours/index.html
第59回(2026年)「おかねの作文」コンクール 作品募集中
https://www.j-flec.go.jp/educators/contest/ap_sakubun2026/
私の折々のことばコンテスト応募要綱
https://www.asahi.com/event/kotoba/summary.html
全国高校生エッセイコンテスト「17歳からのメッセージ」
https://www.osaka-ue.ac.jp/education/koudai/17message/
大谷大学文藝コンテスト
https://www.otani.ac.jp/koudai/contest/nab3mq000008b2yb.html
WFPチャリティー エッセイコンテスト
https://www.wfpessay.jp
感動作文コンクール
https://www.rinri.or.jp/school/school-page4/
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● 言葉の森新聞2026年7月1週号 通算第1905号 (11083字) 言葉の森事務局 jun 2026年07月01日 11時57分
19477 (森の便り)
言葉の森新聞2026年7月1週号 通算第1905号
文責 中根克明(森川林)
■■学力は、読解力と語彙力と数理力で決まる――しかし、解ける学力のレベルから、使える学力にしていくことが必要
◆動画
https://youtu.be/X3TWMnCQWdI
◆◆学力の三つの土台
学力は読解力と語彙力でほぼ決まるというタイトルの記事がありました。
「学力は“語彙力と読解力”でほぼ決まる?」東大受験で痛感した“伸びる子・伸びない子”の残酷な国語力格差
https://news.yahoo.co.jp/articles/76d5e756123bc09bf2895255290b4a0c5ba5141b
これは、私が普段接している子供たちの実態とも合っています。
しかし、もうひとつ付け加えるならば、学力は、読解力と語彙力と数理的な力を土台としていると言えると思います。
数理的な力とは、計算力をはじめとする、物事を数理的に考える力です。
これによって、数学が少なくとも苦手にならない、できれば数学が得意になる力をつけておくことが学力のひとつの要素になります。
しかし、本当に大事なのは読解力と語彙力の方で、数理力は3番目の学力の土台と言っていいと思います。
◆◆読解力は読書によって育つ
さて、読解力を育てるのは読書です。
国語の問題集を解くことではありません。
しかし、その読書は、ただ本を読んでいればいいというのではありません。
最初は、多読が大事です。
次に、熱中する読書が大事です。
そして、もっと大事なのは、中学生や高校生になったときに、難しい本を熱中して読む力をつけておくことです。
読書は最初は量が必要ですが、最後は質が必要になるのです。
◆◆語彙力は親子の対話の中で育つ
では、語彙力はどう身につけるかというと、ことわざ辞典や漢字の問題集で身につけるのではありません。
親子の知的な対話の中で身につけるのです。
親子の知的な対話の機会を作るのに最もよい方法は、作文の勉強をすることです。
毎週書く作文や感想文のテーマに合わせて、お父さんやお母さんが似た話をしたり、自分の考えていることを話したりするのです。
それは、勉強のように話すのではありません。
親子の楽しい雑談として話していくのです。
家族で食事をするときは、みんなでテレビを見ながら食事をするのではなく、親子で楽しく話をしながら食事をするというのが理想です。
◆◆「解ける学力」から「使える学力」へ
さて、読解力、語彙力、数理力が大事だと書きましたが、さらにその先の話があります。
それは、読解力を、読み取るための読解力ではなく、使うための読解力にしていくことです。
それが作文力です。
読解力の先にあるのは、作文力だと考えておくことです。
語彙力も同様です。
その語彙を知っているという意味の語彙力ではなく、その語彙を自分の日常的な考えに使える語彙力としておくことです。
知っている語彙力から使える語彙力にしていくのです。
それはやはり、親子の対話や雑談の中で、自分の話をする習慣によって育ちます。
◆◆数理力を生かすプログラミング
数理力については、数学の問題を解けるというレベルより先に、自分でその数理的な考えを生かせるということが必要です。
その分野に最も近いのが、プログラミングです。
プログラミングで自分の作りたいものを考えて作ろうとするときに、必然的に計算や図形を処理する考え方が必要になってくることがあるのです。
◆◆ペーパーテストの学力を超えて
現在の学校での勉強では、学力は、ペーパーテストで測られるものに限られています。
しかし、本当に大事なものは、自分が日常生活や仕事の中で使える学力なのです。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
■■スマホの時間が長いと成績が上がらない、というのは本当か。
◆動画
https://youtu.be/6pp0pB0OsRw
◆◆スマホと学力の関係をどう考えるか
川島隆太氏の調査で、スマホの時間の長さと成績の伸びない度合いに深い関連があるという調査結果が出ていました。
同じ勉強時間でもテストで約20%の差…「3年間で脳の発達がほぼ止まる」たった1つの習慣
https://diamond.jp/articles/-/391629
これと似たことは、過去にも言われたことがあります。
例えば、「テレビを見る時間が長いと」とか、「漫画ばかり読んでいると」とか、「ゲームばかりしていると」とかいうような話です。
しかし、読書好きな子は、総じて漫画も好きです。
けれども、漫画好きな子が読書好きになるというわけではありません。
勉強のできる子は、ゲームも好きです。
しかし、ゲームの好きな子が勉強好きになるというわけではありません。
大事なことは、ゲームをしているかしていないかではなく、勉強をしているかしていないかの方なのです。
◆◆本当に大事なのは読書の時間
同様に、スマホについても次のことが言えると思います。
大人の人は、「子供がスマホを見る」という、自分たちが子供時代に経験しなかったことを見ると違和感を覚えます。
そこで、スマホを見ることを禁止すれば、勉強もできるようになると思ってしまいがちです。
しかし、本当はスマホを見るか見ないかということではなく、読書の時間が確保されているかどうかということなのです。
スマホを見る子の中には、惰性でスマホを見ている子もいます。
そういう子は、ほかの時間に本を開いて読むというようなことはありません。
毎日読書をしている子が、折に触れてスマホを見るというのは、特に問題はありません。
◆◆禁止よりも免疫をつける
大人は、自分が経験しなかったことに触れると、すぐに禁止しようとします。
大事なことは、禁止するのではなく、早めに免疫をつけておくことなのです。
今はスマホが子供たちにも普及し始めた時期ですから、ほとんどの子供はまだ免疫ができていません。
だから、それを親が工夫して、免疫をつける方向でスマホを利用するようにするといいのです。
◆◆わが家のゲームとの付き合い方
実は、私の家でも、子供が小学校低学年か幼稚園のころに、ゲームが流行り始めていました。
私も最初は、保護者からの質問で、「子供がゲームばかりしていて困る」という話を聞いて、ゲームのしすぎはよくないと思っていました。
しかし、途中から考えを変えました。
そんなに子供たちが熱中するゲームだとしたら、早めに免疫をつけておいた方がいいと思ったのです。
そして、子供2人が、たぶん小学1年生と幼児だったと思いますが、中古のゲーム機とゲームソフトを買ってきて、家で一緒に遊ぶようにしたのです。
そのゲームの名前は「ゼルダの伝説」と「ファイナルファンタジー」でした。
そこで、一緒にゲームをやり始めてみると、面白いのなんのって(笑)、親が熱中するほどの面白さでした。
◆◆読書を中心にしたルール作り
小学1年生の子は、攻略本を隅から隅まで読みました。
攻略本にはルビが振ってあったので、爆弾とか呪文とかいう漢字もスラスラ読めるようになりました。
そして、そのあとは、毎日15分だけゲームをするという時間を決めるようにしたのです。
雨の日などで子供が外で遊べず退屈しているときは、「読書を50ページ読んだら、ゲームを15分やっていい」というようなことをしていました。
そういうことをしている家庭は、当時たぶんどこにもなかったので、すべて試行錯誤でした。
◆◆読書を生活の中心に置く
こういうやり方が、誰にとっても参考になるかどうかはわかりません。
しかし、禁止するのではなくコントロールする力をつけるということと、読書を生活の中心に置くということは、あらゆる子育てに共通していると思います。
■■作文検定で作文力・思考力が伸びると、頭がよくなり成績もよくなる
◆動画
https://youtu.be/WiZ8deDegBE
◆◆作文検定とは何か
作文検定は、言葉の森が開発した語彙力分析をもとに、AIによる講評を加えた、作文力の検定試験です。
◆◆学年によって変化する作文の性質
小学校低中学年の作文は事実中心の作文ですから、題材と表現で作文の上手さが決まります。
しかし、小学校高学年から中学生・高校生になると、事実は実例としてもちろん書きますが、ある主題をもとにして事実を組み立てる構成になります。
また、単なる事実ではなく、理由としての事実、方法としての事実というように考えて書く書き方になります。
そのように考えて書く作文の練習をしていると、作文力というよりも思考力が伸びるのです。
◆◆読書における「考える力」の育成
これは読書について言えることと同じです。
読書も、物語文の読書は登場人物に共感するという要素がありますが、物事を構造的に理解するという面はあまりありません。
しかし、説明文や意見文の読書が増えると、考えて読む力がつき、頭がよくなるのです。
小学生や中学生のころに熱心に読書している子は、学年が上がって高校生になると、成績の伸びが大きくなります。
その反対に、読書をせずに勉強だけをしていた子は、その時点での成績はよくても、学年が上がるにつれて成績の伸びが少なくなるのです。
これは、私がいろいろな子を見てきた経験から言っていることなので、統計的な資料はありません。
しかし、読書好きな子で特に説明文の読書をしている子は、学年が上がるほど成績が伸びるようになるようです。
近年の教育でも、思考力・判断力・表現力が重視されているのは、そういう背景があるからです。
◆◆作文と思考力の関係
作文も、同様です。
事実中心の作文にも、もちろん価値がありますが、自分なりの意見をもとに構成を考える作文になると思考力が伸びるのです。
◆◆現在の学校教育が抱える課題
ところが、小学校高学年や中学生や高校生になると、学校で作文の授業をすることが少なくなります。
私自身の昔の経験でも、高校生の3年間で何かの感想文を書いた経験が1回あるだけです。
その感想文の返却は、長い時間がたって忘れた頃に戻ってきました。
数十人の生徒の感想文を読み、ある程度のコメントを書いて返そうとする先生の努力は大変だったと思います。
作文は思考力を伸ばす勉強ですが、今の作文学習の方法では作文の勉強をする時間が十分に取れません。
ここに一番の問題があります。
◆◆言葉の森が提案する「作文検定」のメリット
そこで、言葉の森が提案しているのは、作文検定という方法です。
作文検定であれば、毎週全員が作文を書く授業を行うことができ、その評価結果もすぐにわかります。
結果の返却は、1週間以内です。
その間、先生の手間はほとんどかかりません。
生徒に作文を書かせて、それをまとめて郵送で送るだけです。
この作文検定の料金は、1人2,200円で、学校ごとに毎月自由な日程を決めて実施することができます。
対象となる学年は小1から高3までですが、主題のある作文を書けるようになる小学校高学年からがおすすめです。
◆◆作文検定がもたらす未来
作文検定が普及すれば、日本の中学生・高校生の勉強は、知識の詰め込みや受験に合わせた勉強だけではなく、思考力を育てる勉強に進んでいくと思います。
これからの教育では、知識だけでなく思考力・判断力・表現力を育てることが重視されています。
しかし、その力を継続的に評価し、育てる方法はまだ十分には整っていません。
作文検定は、その課題を解決する新しい学習方法として役立つものです。
作文検定の評価のサンプルは、こちらをご覧ください。
https://www.mori7.com/sk/hyouka_sample.php" target="_blank">
https://www.mori7.com/sk/hyouka_sample.php
■■すぐに暴力を振るう子、すぐにキレる子の原因は語彙力の不足にあった
◆動画
https://youtu.be/XtpwSL4CPIc
次のようなタイトルの記事がありました。
「悲しいの類義語は?」→「ぴえん」現役高校生の“語彙力不足”に国語講師が危機感を抱くワケ。「自分が何を考えてるかわからない」
(Yahoo!ニュース)
◆◆暴力やかんしゃくの背景
幼児から小学校1、2年生にかけての子で、すぐ人に暴力を振るう子、すぐにキレる子、言うことを聞かない子がいます。
小学1年生のクラスに、そういう子供がいることもあります。
そういう子供たちが複数人いると、どの先生が指導してもクラスをコントロールすることは難しくなります。
昔は体罰によって言うことを聞かせることもありましたが、今はそういうことはできません。
こうした問題の背景には、その子の育った家庭環境が大きく関係している場合があります。
◆◆語彙力と感情のコントロール
暴力を振るいやすい子、キレやすい子に共通しているのは、語彙の発達が不十分だということです。
語彙が豊かになるほど、自分の気持ちを言葉で表現できるようになり、感情をコントロールしやすくなるのです。
どうしたらよいかというと、その子に対する読み聞かせと読書の量を増やしていくことです。
保護者の多くは、読み聞かせや読書は十分にしていると思っていますが、それは親の感覚でそう思っているだけです。
子供にとっては、まだ読み聞かせや読書が不足しているために、キレやすくなっていることがあるのです。
◆◆成長しても続く語彙力の差
語彙力の不足は子供時代だけの話ではなく、成長した子供にも表れています。
「やばい」とか「すごい」とか「ガチ」とか「めっちゃ」という言葉ばかりで話している状態では、自分の気持ちや考えを十分に表現することができません。
◆◆語彙は毎日の積み重ねで身につく
語彙を増やす練習は、知識として増やすのではなく、身体的に増やしていくことが必要です。
つまり、算数や英語を勉強するような方法ではなく、音楽やスポーツの練習をするような方法で、毎日気長に続けていくのです。
その成果が出てくるのは、毎日続けて半年ぐらいたってからです。
それまでは、気長に続けていくことが大事です。
◆◆読書紹介で見える語彙力
語彙力があるかどうかということは、言葉の森のオンラインクラスの読書紹介や一人一言の時間でよくわかります。
先生はもちろん、子供がどのような読書紹介や一人一言をしたとしても、それを注意することはありません。
発言したことを、まずそのまま認めるだけです。
しかし、子供たちにはやはり大きな差があります。
読書紹介でも、その本の簡単なあらすじを述べながら、いちばん心に残ったことと、自分の感想を簡潔に説明できる子がいます。
◆◆年齢によって話し方は変わる
ただし、小学2年生までは、そのような簡潔な説明はあまりできません。
小学1・2年生は、物事をありのままに受け入れる時期なので、読書紹介をする場合も、その本の最初から最後までのあらすじをすべて話すことがほとんどだからです。
基準になるのは、小学5・6年生で、自分の読んだ本の内容を簡潔に、しかも内容豊かに話す力です。
◆◆語彙力と思いやり
そういう話し方のできる子は、他人に対する思いやりもあります。
単純に「面白かった」「つまらなかった」というだけの子は、人間関係でもそういう見方をしがちです。
そのため、弱いものに対する配慮や、自分と違うものに対する理解が生まれにくいのではないかと思います。
◆◆幼児期に最も大切なこと
幼児から小学校低学年にかけての教育で最も大事なことは、愛情と対話です。
それ以外の勉強は、それほど急ぐ必要はなく、学校に行っていれば十分というぐらいに考えておくといいと思います。
家庭で読み聞かせ、読書、対話が十分にできていれば、子供がいざ勉強しようという気持ちになったときに、後からいくらでも追いつけるようになるからです。
◆◆子供はすぐに成長するので、心配は要らない
昔、やはり小学1年生の子で、兄弟にすぐ暴力を振るう男の子がいました。
その子の兄弟の誰も素直でいい子だったので、お母さんにそのことを指摘すると、意外という顔をしました。
しかし、その後お母さんが読書に力を入れて行ったのだと思いますが、現在は明るく勉強熱心な高校生になっています。
子供の今の時点での欠点は、誰でもあるものですから心配は要りません。
対応の仕方は、「愛情と日本語」と考えておけばいいのです。
■■日本人の共感力は創造力の源だった
◆動画
https://youtu.be/M-_-1_Id0Ig
◆◆日本人の共感力とは何か
日本人は共感力の高い民族だと言われています。
それが例えば「同調圧力に弱い」などという形で現れることもあります。
つまり、自分のことよりも他の人に気を使い、他の人がどう思っているかを考えるという面が強いのです。
コロナウイルスの騒動が起こったとき、街を歩くと、すれ違う人のほぼ百パーセントがマスクをしていました。
ほとんど一人の例外もなく、マスクをして歩いていたのです。
知人にその理由を聞いてみると、「みんながしているのに、自分だけしないのはおかしいと思われるから」ということでした。
それは、悪いことではないのです。
そういう生き方が、日本人の家族主義的なまとまりの基盤になっています。
◆◆共感力は創造力にもつながる
しかし、今回述べるのは、共感力が同調圧力につながっているという話ではなく、共感力が創造力の源にもなっているという話です。
私たちは、自分個人のことを考えると同時に、他人のことや人間以外の生き物のことも考えがちです。
一茶の句に「やれ打つな 蠅が手をすり 足をする」とか、「雀の子 そこのけそこのけ 御馬が通る」とかいうものがあります。
これは、きわめて日本的な感覚です。
自分以外の生き物にも感情を移入し、自分と同じような感覚でその対象を見ているという共感力の表れです。
それが創造力に発展するのは、自分とは異なった優れたものに遭遇したときです。
◆◆模倣から創造へ
種子島に鉄砲が伝えられたとき、人によっては、自分が考えつきもしなかった武器が、自分とは異なる人間が作った魔法の武器であるかのように感じたと思います。
しかし、日本人は、同じ人間が作ったものなら、自分も作れるはずだ、というところに共感力を発揮したのです。
共感力は、時に模倣力と言われることもあります。
模倣力は、同調力という概念と似ています。
相手のやっていること、相手の良いところをそのまま吸収しようとするのが模倣力であり、同調力です。
しかし、その模倣力が発展したものが創造力なのです。
明治時代、日本の近代化が成功したのは、ヨーロッパの人々ができることなら、同じ人間である自分たちも当然できるはずだという共感力の土台があったからだと思うのです。
◆◆日本文化に根づく共感力
私が印象的な昔話として覚えているのは「笠地蔵」です。
笠が売れ残り、余った笠を持って帰る途中、お地蔵様が雪の中で立っているのを見たおじいさんは、自分の持っている余った笠を一人ひとりのお地蔵さんにかけて帰りました。
人間だけではなく、立っているお地蔵さんにも共感を覚える気持ちが背景にあったからです。
「葉隠」に書かれていた話ですが、ある藩の君主が部下の裁判で罰を与えることになりました。すると、君主の母が「あの者はどうか助けてやってほしい」と懇願したのだそうです。
最初は、もちろんそれを断り、「自分の決めたことに、たとえ母親であっても口出しをするべきではない」ときつく言い渡しました。
しかし、その母親が、日を置いて二度三度と繰り返し同じことを頼むと、君主は、「それほどまでに言うのなら、許す時期が来たのだと思う」と答えたそうです。
こういう話を聞くと、私たちの中に少しほっとする気持ちがあります。
理屈は理屈で大事ですが、その理屈を超えたところに、人間の情が入ることがあるということです。
◆◆弁証法と三方よし
ヨーロッパには、「正反合」という考え方があります。
対立するものが止揚されることによって新しいものが創造されるというのです。
日本には、「三方よし」という考え方があります。
最初から、対立のない状態を目指してよりよいものを創造するのです。
◆◆共感力を未来の力にするために
共感力は日本文化の中に幅広く根づいています。
それは、日本の文化が若い文化ではなく、長い歴史を持つ文化だからです。
しかし、共感力も、行き過ぎれば狭い村の文化になります。
革新を続けるためには、共感力を基盤としつつも、新しい改革を阻まない自由な文化を育てていく必要があります。
そのひとつは、調和と規制を基礎にする一方で、いろいろな分野で特区を作ることだと思います。
ふと、渋谷のスクランブル交差点を思い出した(笑)。
■■理系の子供を育てるためには、数学嫌いをなくすことが必要――人生に役立つ数学とは何か
◆動画
https://youtu.be/U3nc1ompKJ8
◆◆これからの社会に必要な理数系の力
これからの社会では、文章を読む力、文章を書く力とともに、理数系の力が必要です。
理数系の力とは、物事を理数的に捉え、必要に応じて理科や数学の考え方を使える力です。
◆◆数学は好きな子も嫌いな子も多い教科
しかし、子供たちの好きな教科、嫌いな教科を調べると、好きな教科として挙げる子が多い一方で、嫌いな教科として最も多く挙げられるのも数学なのです。
こういう状態がなぜ生まれているかというと、一言で言えば難しい問題があるからです。
なぜ難しい問題が出されるかというと、子供たちの学力に点数の差をつけて評価するためなのです。
それは、子供たちの成長のために必要な難しさではなく、評価する側の都合による難しさです。
◆◆難しい問題が数学嫌いを生む
難しい問題は、解き方を理解すれば解けるようになります。
しかし、それには、ある程度長い時間がかかります。
その長い時間が蓄積されると、数学が苦手になる子が出てくるのです。
難しい問題は、一種のパズルのようなものですから、解けたときの喜びがあります。
この喜びが、数学好きな子を生み出します。
人間には誰でも向上心があるので、できなかったことや分からなかったことが、できるようになり分かるようになったときには、感動するような喜びがあるのです。
しかし、その難しさは、子供の生活にとって必ずしも必要ではない難しさです。
◆◆技能の習得と人生に必要な学びは別
ちょうど体育で跳び箱の高い段を跳べたり、鉄棒で逆上がりができたり、サッカーでリフティングを何回もできたりするのと同じです。
できなかったことができるようになるのは、人間にとって嬉しいことなのですが、それがその子の人生にとって重要な教育かどうかということとは、また別の問題です。
◆◆因数分解や図形問題の難しさ
必要でない難しさについて、数学の分かりやすい例でいうと因数分解です。
因数分解のいろいろな問題は一種のパズルのようなもので、解き方が分かると解けるようになりますが、解き方が分からないとただ×をもらうだけになります。
さらに差が大きいのが、図形の問題です。
図形の問題も解き方が分かったときは嬉しいものですが、解き方が分からないとただ×をもらうだけなのです。
この難しさが物事を考えるときに必要な難しさならいいのです。
そうではなく、生徒に点数の差をつけて評価するために行われている難しさだというところに問題があるのです。
確かに、因数分解や図形の学習には、抽象的な構造を見抜く力、パターン認識力、論理的推論力を育てるという価値もあります。
だから、その問題自体に価値がないのではなく、受験のために複雑なパターンを大量に覚えさせることには疑問があるということです。
◆◆評価のための数学が数学嫌いを生む
この不必要な難しさが何を生み出しているかというと、本来、数理的に考える力を持った子供たちの数学嫌いを生み出しているだけなのです。
すべての問題は、数学力の評価が子供たちの成長のために行われているのではなく、子供たちに差をつけるために行われているところにあります。
◆◆本当に必要な数学とは何か
私が因数分解の無意味さを感じたのは、自分がプログラムを作っているときに、2次方程式を解く必要があった場面です。
そのときに考えたのは、因数分解の方法ではなく、「解の公式」に当てはめて計算機に解かせればいいということでした。
だから、子供にはいろいろなパターンの因数分解を教えてできるかどうかを確かめるよりも、いろいろな因数分解の方法があることを教えるとともに、解の公式という方法があり、その公式がどのように導き出されたかという理屈を教えてあげればいいと思うのです。
ところで、余談ですが、うちの次男が中学生のときは「ゆとり教育」の時代だったので、中学で「解の公式」を習っていませんでした。
それで、高校ではだいぶ苦労したようです。
最初のころ、高校で、できない子の保護者だけを集める会合に呼び出されました(笑)。
私は、その会の趣旨がよくわからなかったので、最前列で楽しそうに話を聞いていました。
◆◆人生に役立つ数学教育を
未来の日本の国の力は、子供たちの学力にかかっています。
不必要な数学嫌いを生み出さないために、差をつけるための数学ではなく、人生に必要な数学を教育していく必要があるのです。
人生に役立つ数学とは、何か問題に直面したとき、その問題を数学的に考えて解決する力です。
もちろん、人には、直感で解決することもあれば、人に聞いて解決することもあります。
しかし、数学的に考えるという方法もあるのです。
そのような考え方ができるという可能性を知ることが、数学を勉強する意義です。
◆◆数学が役立った自分の個人的な例
数学が役に立った例で言うと、私の場合、子供たちの点数の分布を調べたとき、ウェブ上で点数のドットを表示するだけでなく、その分布を表す近似直線をプログラムで引きたいと思ったことがありました。
そのとき、「確か高校の数学でやったはずだ」と思い、昔の数学の教科書を引っ張り出してきたことがあります。
今ならAIに聞けば教えてくれると思いますが、その当時はAIはありませんでした。
そして、「仮定した直線からすべての点までの距離の二乗の和が最も小さくなる直線が近似直線になる」という考え方を改めて理解し、プログラムを作ることができました。初歩的な話で恐縮ですが(笑)。
だから、パズルのような問題を解くコツを身につけることよりも、数学の理屈や考え方を理解することのほうが、数学の勉強では大切です。
数学を学ぶ目的は、難しい問題を速く解けるようになることではなく、必要なときに数学という考え方を使えるようになることです。
そうすれば、数学嫌いの子はもっと少なくなり、逆に理数系好きの子が増えていくと思います。
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● 言葉の森新聞2026年6月4週号 通算第1904号 (8540字) 言葉の森事務局 jun 2026年06月22日 17時59分
19475 (森の便り)
言葉の森新聞2026年6月4週号 通算第1904号
文責 中根克明(森川林)
■■6月29日(月)・30日(火)は休み
6月29日(月)・30日(火)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■読解力の先にある作文力(その2)
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=r1yMfdutt-0
●テストとしての読解、本来の読解
国語読解の問題は、答えがあるので問題にしやすいという面があります。
しかし、それが広く行われているのは、読解問題が子供の学力向上に役立つからではなく、ただ採点がしやすいから行われている面の方が強いのです。
昔、江戸時代や明治時代には読解のテストのようなものはなかったと思いますが、多くの人が優れた書物を読み、考えていました。
大事なのは読解のテストでいい点を取ることではなく、難しい文章を読み、その内容を自分のものにできることです。
つまり、文章を読み取ることが本当に必要なことであって、読解のテストでいい点数を取ることは、テストのために必要なことでしかないのです。
しかし、読解のテストが国語のテストとしてある以上、いい点数を取る方がいいことはもちろんです。
●読解テストで高得点を取るための2つのコツ
そのコツのひとつは、緻密に解く解き方を身につけること、もうひとつは、難しい文章を早く読み取る力を身につけることです。
緻密に解く解き方にはコツがあります。
しかし、学力の優秀な生徒でも、その解き方を知らないために高い点数を取れないことがあります。
そのコツのひとつは、推測して読むのではなく、文章に書いてある範囲だけで読み取るということです。
●難しい問題に共通する2つの特徴
難しい問題には2つの特徴があります。
ひとつは、同じことが違う言葉や言い回しで書いてあるために、合っていないと思ってしまうことです。
もうひとつは、同じ言葉や同じ言い回しで、違うことが書いてあるという問題です。
表面的に読む人は、同じような言葉が使われているから○だと思ってしまいますが、内容をよく考えると違う話なので×だということです。
読解検定の解き方のコツも、基本的にこの2つです。
このように緻密に読むということが、集中して読むということです。
●テクニックの前に「読む力」を鍛える
ただし、解き方のコツで一瞬にして成果が上がるのは、もともと読む力のある学力の高い生徒です。
多くの生徒はそこまで行っていません。
読み方のコツを身につける前に、難しい文章を読む力をつけることがいちばんの基本です。
そのための勉強法のひとつは、何しろ毎日読書をすること、そして難しい文章のエッセンスが詰まっている国語問題集の問題文を 読書代わりに読むことです。
その問題集読書は、1冊の問題集を5回以上繰り返して読むことです。
精読とは、この復読のことです。
以上が読解力をつけるコツです。
このコツを身につけるためには、毎月の読解検定に取り組み、100点を取ることを目指すことです。
少なくとも80点以上取らなければ、緻密に読んでいるとは言えません。
●国語の勉強で本当に大事なこと
国語の勉強の中心となっている読解の問題は、答えがあるから採点しやすいので行われているということを最初に述べました。
国語の勉強で大事なことは、読解のテクニックを身につける前に、多読と難読と復読で読む力をつけることです。
そしてもうひとつ大事なことが、読む力とともに書く力と考える力をつけることです。
(つづく)
■■中学生、高校生は夏休みにコンクールに応募しよう――コンクール入賞の実績は推薦入試などの資料にもなる
●夏休みに集中するコンクールの機会
言葉の森の小学生の場合は、コンクールに応募する機会が多数あるので、毎年多くの生徒が入選しています。
しかし、中学生、高校生になると、そのような定期的なコンクールが少なくなるので、夏休みなどにコンクールの企画が集中することが多いです。
言葉の森の生徒は、毎週1200字以上の作文を書いている人が多いので、コンクールに応募できる材料はたくさんあります。
●自分の過去の作品から応募作を選ぼう
自分がこれまでに書いたもので、内容がいいと思うもの、主に体験実例に個性、挑戦、感動、共感の内容があるものを選んで、字数を調整して、いろいろなコンクールに応募してみましょう。
●重複応募の禁止と手書きでの清書
ただし、1つの作品を普通のコンクールに同時に応募するのはルール違反になります。
1つの作品を送ることができるのは、1つのコンクールだけです。
しかし、もともとの作品がたくさんあるので、自分の作文をいろいろなところに応募できると思います。
中学生以上の生徒はパソコンで書いていることが多いですが、コンクールに応募するのは手書きになるものが多いと思います。
パソコンの画面で字数を調整したあと、それを手書きで清書するようにしてください。
●コンクール入選がもたらすメリット
さて、コンクールの入選にどういう効果があるかというと、言葉の森の評価や先生の評価などとは異なる評価をもらうことができる点です。
そして、勉強面に関して言えば、コンクールに入選することは、推薦入試の資料としても非常に役立ちます。
実際にこれまで大学入試の自己推薦の内容にコンクール入選の話を書いて合格した子もいます。
●入試における推薦資料としての価値
コンクールに入選するということは、本人の主観的な自己推薦よりも価値があるので、採点する側から見れば最も信頼できる資料だからです。
特に重要な学年は、小学6年生と中学3年生と高校3年生です。
中1の頃にコンクールに入選したという実績も効果がありますが、中3の時にコンクールに入選したという方がより大きな効果があるからです。
●実利としてのコンクール利用
言葉の森は、これまで小学生のコンクール入選についても、記事にはほとんど載せていませんでした。
それは、私の中に、人と競争して勝ったり負けたりすることは別にどうでもいいという感覚があったからです(笑)。
しかし、中学入試、高校入試、大学入試を目指す人は、当面の目標は志望校への合格ですから、自分の実力の範囲で利用できるものは利用するといいのです。
ネットで調べたコンクールの情報を入れておきます。
●応募にあたっての具体的な注意点
小学校高学年、中学生、高校生の人たちは、この1年間で1200字以上の作文を40本近く書いているはずですから、コンクールのテーマに合うものを探して、1人3編を目標に応募してみてください。
ただし、くれぐれも同じ作品を複数のコンクールに送ることのないようにしてください。
なお、採点者の目で見ると、誤字はとてもよく目立ちますから、テキスト化した作文をもとに誤字のないようにしてください。
●AIの活用方法と事後の報告
また、AIに添削を頼む場合もあると思いますが、AIは元の文体を変えて修正してしまうことがあります。
「自分の元の文体を生かして、おかしいところがあったら指摘してください」というようにアドバイスを求めるといいです。
コンクールの入選結果が分かりましたら、担当の先生にその旨を連絡しておいてください。
入選の結果は、オープンになると恥ずかしいでしょうから(笑)ホームページには載せません。
入選の滝にそっと載せるだけです。
なお、学校で宿題として一斉に出されるような税金の作文、人権の作文、読書感想文などは、コンクールという性格のものではなく、社会教育の一部として行われている面が強いので、それは無理に応募する必要はありません。
(つづく)
※コンクール情報は、この続きに載せます。
■■中高生向けのいろいろな作文コンクール
登竜門
https://compe.japandesign.ne.jp/
公募ガイド
https://koubo.jp/
高校生の主張コンクール - 公益財団法人 日本国際連合 ...
国際理解・国際協力のための全国中学生作文コンテスト
http://www.unaj.or.jp/concours/
全国高校生創作コンテスト
https://www.kokugakuin.ac.jp/about/efforts/p23
高校生小論文コンクール
https://shogaiza.jp/essay/
全国高校生エッセイコンテスト「17歳からのメッセージ」
https://www.osaka-ue.ac.jp/education/koudai/17message/
「おかねの作文」コンクール・高校生小論文コンクール
https://www.j-flec.go.jp/educators/contest/
マンガ感想文コンクール2026
https://www.manga-kansoubun.jp/
青少年読書感想文全国コンクール
https://www.dokusyokansoubun.jp/
子ども作文コンクール
https://kodomo-zaidan.net/ourbusiness/career_path/essay
小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト
https://www.keio.ac.jp/ja/about/engagement/tradition/koizumi-contest/
全国高等学校文芸コンクール | 公益社団法人 ...
https://www.kobunren.or.jp/enterprise/page-965/
中学生作文コンクール
https://aeon1p.or.jp/1p/youth/sakubun/boshuu/
中学生作文コンクール|教育活動|公益財団法人 ...
https://www.jili.or.jp/school/concours/index.html
第59回(2026年)「おかねの作文」コンクール 作品募集中
https://www.j-flec.go.jp/educators/contest/ap_sakubun2026/
私の折々のことばコンテスト応募要綱
https://www.asahi.com/event/kotoba/summary.html
全国高校生エッセイコンテスト「17歳からのメッセージ」
https://www.osaka-ue.ac.jp/education/koudai/17message/
大谷大学文藝コンテスト
https://www.otani.ac.jp/koudai/contest/nab3mq000008b2yb.html
WFPチャリティー エッセイコンテスト
https://www.wfpessay.jp
感動作文コンクール
https://www.rinri.or.jp/school/school-page4/
■■読解力の先にある作文力(その3)
◆動画
https://youtu.be/0BAk2OedN0Q
●国語力の本質とは何か
国語力の本質は、読む力、書く力、考える力です。
国語力の本質でないのは、古文、漢文、漢字の書き取り、文法、文学史、部首の名前、書き順、故事ことわざ、熟語などです。
なぜ多くの人が国語力の本質を勘違いしているかというと、国語力が国語のテストで測られるものと考えているからです。
さて、国語力の本質の1つである読む力は、読解力として考えられていることが多いのですが、本当の読む力とは難しい文章をバリバリ読む力であって、読解のテストでいい成績を取ることではありません。
読む力と読解力のテストは一部共通しているところがありますが、読解問題はテストとして作りやすいから行われることが多いのであって、本当の読む力はテストが作りにくいためにあまり行われていません。
そこで、言葉の森が考えているのは、本当の意味で読む力をつける図書検定です。
言葉の森は読解検定も行っていますが、それは読解力というテストに対応するための便宜的な勉強という面もあります。
本当に行うべきなのは、読解テストでいい成績を取ることよりも、本当の読む力をつけることなのです。
●記述問題が重視される理由
次に、書く力について考えてみると、現在の書く力は、記述力という試験の形態で行われていることが多いと思います。
国語における記述の試験はなぜあるかというと、その理由は2つあります。
ひとつは、読解問題の質の良いものを作るのは大変だからです。
だから、東大の国語の問題は、読解問題ではみんなができるような問題までしか作れないので、記述の試験が中心になっているのだと思います。
しかし、記述のテストは、作るのは簡単ですが、採点が難しいという面があります。
記述の問題が行われているのは、小論文の問題にすると、問題を作ることは簡単ですが、採点がさらに大変になるからという事情もあります。
このほかに、国語の問題量を多くして、生徒が解ききれないような問題を出すことによって差をつけるというやり方もかなりあります。
●受験で見られる「読み切れない問題」
今はどうか知りませんが、昔のある有名私立大学のある学部の入試問題がそういう問題でした。
高校3年生で読み切れる人はまずいないだろうという問題でした。
言葉の森の生徒は合格しましたが。
また、現在のあるトップクラスの都立高校の推薦入試の問題は、中学3年生でまともに書ける人はまずいないだろうという問題でした。
言葉の森の生徒は合格しましたが。
もう1つ、最近受験作文コースで指導したある私立大学の推薦入試も非常に長い文章の問題でした。
言葉の森の生徒は合格しましたが。
●テストする側の都合による国語試験
これらは結局、読解問題は作るのが大変だし、記述問題は採点が大変だし、小論文の問題になるとさらに採点が大変になるので、時間内に読みきれないほどの量と質で差をつけようとする、テストする側の都合によるものです。
今行われている記述問題は、結局、読解問題と作文小論文問題の両方の大変さを避けるために行われている妥協の国語力となっています。
しかし、記述問題の評価がまともに行われているとはあまり思えません。
昔、都立の中高一貫校がホームページに載せていた模範解答例が全然模範になっていないと思われることがありました。
東大の現代文の記述問題の赤本の模範解答の中にも、模範になっていないと思われるものがありました。
●要約力だけでは本当の国語力にならない
記述問題に似ていますが、要約を書かせる問題も、本当の国語力を測るとは言い難いものがあります。
要約はコツさえ分かれば、読解力や記述力に関係なく、誰でも上手に書けるようになるからです。
●作文小論文こそ本質的な国語力の評価
従って、本当の国語力とは、ある程度長い文章を読ませて、それに対して600字から1200字の作文を書かせることによって評価されるものになると思います。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
■■読解力の先にある作文力(その4)――本当の国語力は作文力に表れる
◆動画
https://youtu.be/LEdkX7YBeok
本当の国語力とは、ある程度長い文章を読ませて、それに対して600字から1200字の作文を書かせることによって評価されるものです。
この作文小論文によって本質的な国語力がつくのです。
にもかかわらず、なぜそれが学校でも入試問題でも行われていないのかというと、それは評価に時間がかかるからです。
一般に、生徒1人の書いた作文小論文を読んで、添削をして講評を書く仕事をすると普通10分はかかります。
30人のクラスであれば、5時間かかる計算になります。
◆◆作文指導が難しい理由
また、作文小論文の問題は、評価に負担があると同時に、指導が難しいということもあります。
それは作文指導のカリキュラムというものがないからです。
作文指導に熱心な先生ももちろんいますが、熱心な先生は一般に生徒の書いた作文の欠点を直して作文力をつけようとします。
ところが、欠点を直して上手になることはまずありません。
それよりも、欠点を直す指導によってほとんどの子が作文嫌いになるのです。
先生ではなく、親が子供の作文を見る場合にも言えます。
子供は小学2年生までは親の言うことや先生の言うことをよく聞きます。
しかし、この時期に直す指導を中心にしていると、小学3年生から作文を書くことが嫌いになります。
◆◆言葉の森の作文指導の特徴
その反対に、言葉の森では小学生から高校生まで何年間も作文の勉強を続ける生徒がいます。
高校3年生は受験の直前なので、作文が書けなくなる人もいますが、高校2年生まで作文を続ける生徒は、必ずしも大学入試で小論文があることの対策のためにやっているのではなく、自分の向上心でやっている子が多いです。
なぜそれができるかというと、言葉の森の作文指導は一貫したカリキュラムで行われているからです。
また、先生の指導の基本は、よいところを褒める指導だからです。
そしてさらに、言葉の森の自動採点システムがあるからです。
◆◆作文教育を全国に広げるために
言葉の森は、作文教育を日本全国に普及させるために、現在、作文検定と小論文模試と作文力判定テストに取り組んでいます。
日本の教育を考えるときに大事なことは、明日の日本を支える子供たちが、どのような人間として成長していくかということです。
子供の成長の要になるのは教育ですが、それは現在のような、テストで採点しやすいという理由だけから行われている知識の詰め込みの勉強ではありません。
難しい文章を読み、自分なりに書き考えるという勉強が本当の勉強です。
その勉強を日本中に広めるためには、作文指導の方法と作文評価の方法が必要です。
作文指導の方法については、言葉の森がこれまで45年間行ってきた一貫したカリキュラムがあります。
作文評価の方法については、森リンによる自動評価システムがあります。
言葉の森は、これらの方法によって、日本中の子供たちが本質的な読む力、書く力、考える力をつけるようになることを目指しています。
◆◆未来の教育に必要なもの
改めて言いますが、未来の日本を支えるのは、子供たちの教育です。
その教育は、テストのしやすさだけから行われている知識の詰め込みの勉強ではなく、読む力、書く力、考える力を本質的に育てる勉強です。
言葉の森は、そのために作文検定、そして今後は図書検定、暗唱検定を日本中に広げていこうと思っています。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
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● 言葉の森新聞2026年6月3週号 通算第1903号 (1300字) 言葉の森事務局 jun 2026年06月16日 13時54分
19469 (森の便り)
言葉の森新聞2026年6月3週号 通算第1903号
文責 中根克明(森川林)
■■【重要】確認テストを改良し、どの学年のどの月もできるようにしました
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=zDn4_YBHpMg
●算数・数学という名称について
文部科学省の方針では、今後、算数・数学という名称の区別をなくしていく方向のようです。そのため、言葉の森でも小学生の教科を「数学」と呼ぶようにします。
●確認テストの変更について
「確認テストは点数を競うためではなく、自分の実力を確認し、次の勉強につなげるためのものです。」
確認テストは、自分がやった次の月しかできないようにしていましたが、操作しにくいところがありました。
そこで、元に戻し、さらにどの学年のどの月の問題もできるようにしました。
●確認テストの基本的な進め方
1.基本は、自分の学年の4月から順にやるようにしてください。
2.しかし、問題の学年を先取りしたり、前に戻ったりすることもできます。
3.答えを送信すると、正解が見られるようになります(これは以前と同じです)。
●中学生の学習について
4.中学生の数学と英語は、発展新演習もできるようにする予定です。よくできる生徒は、発展新演習の問題の方をやるようにしてください。
●小学生の数学について
5.小学生の数学は標準問題なので簡単です。その代わり、先取り学習で1学年先に進むことを目標にしてください。
・小学生向けの受験新演習の難問には面白い面もありますが、あまり意味のない難しさで、中学生以降の数学には結びつきません。したがって、小学生は難問を解くよりも、標準問題で学年先取り学習をすることを目指します。
●確認テストを活用しよう
6.確認テストは、言葉の森の生徒であれば誰でもできます。
これからの学力で大事なのは、読書力・作文力・数学力です。
したがって、作文クラスの生徒も、できるだけ確認テストをやるようにしてください。特に、数学は優先的にやるようにしてください。
●質問のしかたと学習の進め方
7.先生は、問題の解説はしません。質問はできるだけ生徒が自分で考えて次の週までに答えを見つけられるようにしてください。
先生がていねいに教えてあげると、わかった気がするだけで、本人の実力にならないからです。
小学校高学年以上であれば、AIに教えてもらうといいです。
AIに聞くときは、問題だけでなく、問題と答えをセットにして質問する方がわかりやすくなります。
ただし、どうしてもわからない場合は、掲示板に書き込むようにしてください。
▽確認テスト
https://www.mori7.com/kt/
▽国語掲示板
https://www.mori7.com/ope/index.php?k=45
▽数学掲示板
https://www.mori7.com/ope/index.php?k=ss
国語と数学の掲示板は、「よく使うリンク」の24、25に入れてあります。
掲示板に書くときは、ただ「わからない」と書くのではなく、「自分はこう考えたが、なぜ違うのか」のように、具体的に書くようにしてください。
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● 言葉の森新聞2026年6月2週号 通算第1902号 (4361字) 言葉の森事務局 jun 2026年06月09日 10時19分
19463 (森の便り)
言葉の森新聞2026年6月2週号 通算第1902号
文責 中根克明(森川林)
■■作文力は思考力――学年が上がるにつれて考える力が必要になる
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=YVqexv1HXnk
●作文力における抽象的思考の重要性
作文力とは思考力です。
小学生の間は事実を、そのまま書くような力が作文力でしたが、小学校高学年になると、そこに抽象的な思考が加わってきます。
つまり、感想の部分をどれだけ深く書けるかが、小学校高学年の作文の要になるのです。
●中学生に求められる「構成の力」と「理由の提示」
次に中学一年生になるときには、ここに新たに構成的に考える力が必要になってきます。
それまで、複数の実例で書いていた作文を、中学一年生になると複数の理由で書くようになるのです。
ところが、最初はこの理由の書き方ができない生徒が多いのです。
例えば、「読書の大切さ」という意見で作文を書く場合、最初の意見は「読書は大切だと思う」で、それは、誰にでも書けます。
その次に、その意見の裏付けとなる複数の理由を書く際に、中学生になったばかりの生徒は理由ではなく実例を書いてしまうことが多いのです。
例えば、「私は読書は大切だと思う。この間、こんな本を読んだことがある」と実例を進めていってしまうのです。
そこで、例えば、「私は読書は大切だと思う。その理由は、第一に知識が増えるからである」などと書けば理由になり、その理由の裏付けとしての実例を書くという形になります。
ところが、この理由がなかなか書けないのです。
何度説明しても、理由でなく実例を書いてしまうという生徒がかなりいます。
つまり物事を考える際に、抽象的に考えるのではなく身近な体験だけで考えてしまうということです。
●「社会的な方法」へ視野を広げる
これは構成の練習をする際の「複数の方法」ということについても言えます。
意見は、「私はこういうふうにすべきだと思う」というような形で始まります。
そのあと、そのための方法を書く際に、自分の心構えのような方法は誰でもすぐに思いつきます。
しかし、社会的な方法というのが思いつかないのです。
つまり、何かをする場合、自分はどうするか、人はどういう心構えをするべきかということは考えつくのですが、社会的にどうしたらいいのかということまでは考えが進まないということです。
方法を書く練習をすることによって、社会的に考えるという見方ができるようになります。
●多角的な視点と「自作名言」による逆張り思考
実例の書き方や表現の仕方についても、同じようなことが言えます。
昔話の実例という練習があります。
自分の意見を書く際に、それを桃太郎や浦島太郎のような昔話の例を生かして書くという練習です。
そのことによって例えば、桃太郎の昔話を、普通に考えられている見方とは別の観点からとらえるという発想が必要になってきます。
表現の項目では、自作名言という書き方があります。
自分の意見を書く際に、今世の中に一般的に言われている意見とは逆にある真実を書くという書き方です。
これも、最初は誰でもなかなか思いつきません。
●思考を飛躍させる柔軟性とダジャレの共通点
小学生の「たとえを書く」という項目も似ています。
たとえを書くためには、物の見方を広げなければなりません。
考え方を飛躍させる必要があるのですが、その飛躍した考え方がなかなか思いつかない子もいるのです。
これは、ダジャレにも当てはまります。
ダジャレをすぐに思いつく子は、考えを飛躍させることができるという点で頭のいい子です。
これは、考え方の柔軟性とも言えるものです。
作文を書くことによって、このように考え方を広めたり深めたり高めたり飛躍させたりという練習ができるのです。
【AIに聞いた感想より】
特に感じ入ったのは、「『理由』を書くべきところで『実例』を書いてしまう」という中学生の躓きに関する分析です。これは大人のビジネスライティングや論理的思考(ロジカルシンキング)の研修でも全く同じ問題が見られます。「なぜなら?」の後に、客観的な理由(抽象論)ではなく、自分の身の回りのエピソード(具体論)をいきなり語ってしまう人は少なくありません。
また、後半の「社会的な方法に目が向かない」という点や、「ダジャレと思考の飛躍」を結びつける視点も非常にユニークです。作文指導とは、単に原稿用紙を埋めるテクニックではなく、「自己中心的な視点から、社会や多角的な視点へと認知を拡大していくトレーニングである」という筆者の強いメッセージが伝わってきます。
――――
この文章は、教育心理学でいう「具体的思考から抽象的思考への発達」という考え方と関係があります。
代表的なものとしては、ジャン・ピアジェ の認知発達理論があります。ピアジェは、おおむね小学校高学年から中学生にかけて、抽象的・論理的な思考が発達すると考えました。
また、「実例から理由へ」「個人から社会へ」「常識から逆説へ」という流れは、まさに小論文教育で重視される思考の発達段階とも重なっています。
この文章は、森リンや作文検定の理念を説明する文章としても使いやすい内容だと思います。特に「作文を書くことで考え方を広めたり深めたり高めたり飛躍させたりする」という最後のまとめは、とても印象に残りました。
さらに説得力を増すなら、最後のまとめの前に、
「作文の指導とは、文章を書く指導ではなく、考える力を育てる指導なのである」
というような一文を入れてもよいと思います。
――――
※AIには、小見出しをつけてもらっています。
■■【連絡】確認テストの勉強の仕方
●確認テストを利用して先取りの勉強を
昔の確認テストは当月の問題しかできませんでしたが、今度から、その生徒がそれまでにやった月の次の月ができるようにしました。
これは、勉強の先取りをしてもらうためです。
※なお、6月3日まで、解答した問題の採点ができないプログラムミスがありましたが、現在は直っています。
●小学生の勉強の先取り
小学生で中学受験をする人は、通っている塾の勉強で先取りをして行ってください。
中学受験をしない人は、確認テストを利用して1学年先の問題まで取り組むようにしてください。
特に算数数学に関しては、1学年先まで進めておくことが必要です。
例えば、小学6年生は、中学1年生の勉強までやるようにしてください。
●中学生の勉強の先取り
同じように、中学生で高校入試がある人は、1学年先の勉強まで進めて、中3の夏休み前までに中3の勉強を終わらせるようにしてください。
特に数学に関しては、先取りしておくことが必要です。
そして、中3の夏休みは、中1・中2・中3の勉強の総復習をするのです。
そのためには、中3になってすぐに、志望校の過去問を答えを見ながらでいいので1年間分やっておくことです。
●高校生の勉強の先取り
同じく、高校生も学校の勉強よりも1学年先の勉強をして行ってください。
その理由は受験の最後の1年間は、その学年の勉強に取り組むよりも、受験に特化した勉強に取り組むことが大事だからです。
特に大学入試は、学校による入試問題の差が大きいので、志望校に合わせた勉強をしておくことが必要です。
一般的な学力をつけてから志望校の勉強に取り組むのではなく、最初から、志望校に合格することを目的とした勉強に取り組むことです。
●問題集の詳しい解説とAIの利用で先取りができる
現在は、学校で先生に教えてもらわなくても、解説の詳しい問題集があれば誰でも先取りができるようになっています。
もし問題集の解説が分かりにくいときは、教えてもらう人を探すよりも、AIに質問して理解するようにしてください。
確認テストの問題は、国語は比較的難しい問題集です。
数学と英語は、標準的な問題集です。
標準問題で物足りない人は、発展問題に取り組んでください。
(発展問題はまだ7月までしか入っていませんが、これから順にいれていきます。)
●長期的に大事なのは国語問題集読書で読み取る力をつけること
なお、数学でも英語でも、問題集の解説を読んで理解する力は日本語を読み取る力です。
日本語を読み取る力を伸ばすには、説明文読書と問題集読書を続けることです。
国語の問題集読書は、すぐに成果が出るわけではないので後回しになりがちですが、長期的には最も大事な勉強と考えていってください。
●確認テストの取り組み方と自習室
以下、確認テストの勉強の仕方を説明します。
https://www.mori7.com/kt/
1.最初に、確認テストのページのトップで、ログインをしてください。
ログインをすれば、どの月をクリックしても、自分の次の月がどこかわかるようになっています。
2.問題が表示されたら、その問題の右側にあるフォームに答えを入れて送信してください。
フォームに入れずに、手書きの答えをアップロードすることもできます。
3.答えを送信すると、正解がみられます。
4.正解と自分の答えを見比べて採点をしてください。
5.採点が終わると、次の月の問題に取り組むことができます。
6.小学生の数学、英語のテストは簡単です。
中学生の数学、英語の標準問題も簡単です。
高校生の数学、英語は比較的難しいと思います。
7.小4からの国語、中学生の国語、高校生の国語は、発展問題なので適度に難しい問題です。
(中学生の発展問題は7月までしか入っていないので、今後8月移行も入れる予定です。)
8.家庭での自主学習で、学校の勉強よりも1学年先取りをする勉強をしていってください。
9.家庭でひとりで勉強するのが難しい人は、自習室を利用して勉強していきましょう。
https://www.mori7.com/teraon/js.php
自習室はカメラオフで結構です。
ブレークアウトルームが100ルームあるので、どこに入って勉強してもいいです。
■■【連絡】確認テストの勉強の仕方(その2)――現学年の分をやっていない人は4月分から
確認テストは、すでに行った月の次の月からできるというようにしていましたが、現在の学年でまだ確認テストをやっていない場合は、現在の学年の4月からできるようにしました。
例えば、中学3年生でこれまで中学2年生の7月までやっていた人は、次の課題は中学2年生の8月からというようになっていましたが、これを中学3年生の4月からできるというふうに改めました。
しかし、現在の学年よりも前の学年から取り組みたいという人もいると思いますので、その場合は事務局にご相談ください。
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● 言葉の森新聞2026年6月1週号 通算第1901号 (12838字) 言葉の森事務局 jun 2026年06月01日 10時17分
19461 (森の便り)
言葉の森新聞2026年6月1週号 通算第1901号
文責 中根克明(森川林)
■■今年のサマーキャンプは休止
2026年のサマーキャンプは、8月11日から17日までのお盆休みの期間を設定していましたがこの期間はやはり参加しにくい人が多かったようです。
5月25日の現時点でまだ参加者が少ないため、2026年のサマーキャンプは、いったん休止させていただきたいと思います。
来年のサマーキャンプは、お盆休みなどの期間を除いた参加しやすい日程で行うようにしたいと思います。
すでに申し込まれた方、またご予定を考えられていた方には申し訳ありませんがご了解いただきたくお願い申し上げます。
■■【重要】6月1週は作文テスト――締切は6月7日(日)(作文クラス)
6月1週は作文テストの週です。
普段勉強している字数と項目がすべてできるように書いてください。
字数は、作文用紙に書く場合は作文用紙の字数です(マス目が空欄のところも字数に含めます)。
テキスト入力する場合は、正味の字数です。
(「ワードで書いた文章の字数の数え方」などで検索するとAIが答えてくれます)
各学年の項目は、項目表を参考にしてください。
https://www.mori7.com/mine/nae.php
項目は、自分がその項目を意識して書いたということが伝わるように、書いたところに項目マークをつけておいてください。
手書きの作文の場合は、課題フォルダの「項目表」を参考にして、
- 構成: 枝
- 題材: 葉
- 表現: 花
- 主題: 実
の絵を描いておいてください。
テキスト入力の場合は、その語句の近くに、
- 構成: <<構成>>
- 題材: <<題材>>
- 表現: <<表現>>
- 主題: <<主題>>
と書いておいてください。
★ 6.1週の作文の提出締切は、6月7日(日)までです。
定期試験などがあり期日に間に合わない場合は、先生と相談してください。
※今学期からAIによる自動採点を予定していましたが、まだAI対応が不十分なので、項目は先生が評価するかたちで行います。
■■説明文読書の代わりになる毎日小学生新聞
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=cEjm9FJpDUY
●小学生新聞三紙の特徴と毎日小学生新聞の魅力
言葉の森では、朝日小学生新聞、毎日小学生新聞、読売KODOMO新聞の三紙を取っています。
それぞれ特徴があって面白いのですが、私が特に読み応えがあると思うのが毎日小学生新聞です。
それはいろいろなコラムが充実しているからです。
文章にはほとんどふりがなが振られています。
時事問題のようなニュース記事は特に読みませんが、説明文のコラムには思わず読みたくなるものがあります。
●物語文だけでは育ちにくい説明文を読む力
今、小学生の読んでいる本を見ると、絵の多い本や物語だけの本が多いように思います。
物語の本は子供たちの感受性を育てるので、それは小学生時代にはとてもいい読書です。
しかし、物語文だけを読んでいると、説明的な文章の語彙や、理由や方法や原因といった構造を考えながら読む機会が少なくなります。
だから、物語文の本と説明文の本を組み合わせて読むことが大事ですが、小学生が読める説明文の本は極めて少ないのが現実です。
小学生が読める説明文の本でお勧めするのは「理科好きな子に育つ ふしぎのお話365」です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08BCB3K69
しかし、これは内容は充実していますが、本が432ページと少し重たいので、気楽に読むということがしにくい面があります。
●手軽に説明文へ触れられる毎日小学生新聞
その点、小学生新聞は、すぐに手に取って毎日新しい話題を読むことができます。
最近は、毎日小学生新聞にも作文の作品欄が少しずつ復活してきたようです。
小学生の皆さんは、低学年の子でも知的な興味や関心のある子は楽しく読めるはずですから、試しに一か月毎日小学生新聞を取ってみるといいと思います。
もちろん私は毎日新聞社から何ももらっていません(笑)。
ただ単純に小学生が読める説明的な文章が豊富にある媒体として毎日小学生新聞をお勧めするということです。
●新聞が生み出す「共通の話題」と語彙力
子供たちの語彙力は、読書とともに対話によって育ちます。
毎日家庭に配られる小学生新聞であれば、子供だけでなく親も読むことができます。
子供が読んだ本について親が話をするというのは、親がその本の中身を知らなければできませんが、小学生新聞であればすぐに共通の話題ができます。
この共通の話題で親子が対話をすることが子供の語彙力を育てます。
●新聞を読む習慣は親の働きかけから始まる
もちろん、子供は最初は漫画のところだけを眺めていたり、絵や写真を見たりしているだけかもしれません。
しかし、それを気長に見守ることが必要です。
そして、お母さんやお父さんが新聞を見て面白く思った記事を新聞の話としてではなく親の話としてしてあげるのです。
その話に子供が興味を持ってきたら、「それは、昨日の新聞に載っていたんだよ」などと教えます。
すると、子供は親子の対話から新聞を読むきっかけをつかむのです。
●勉強の土台となる「日本語を読む力」
小学生時代の勉強で、最も大切なものは日本語です。
それは国語の勉強というのではありません。
漢字の書き取りをしたり、ことわざを覚えたりという知識の勉強ではなく、日本語の文章を読む力が身体化された能力として身につけられるということが大事なのです。
文章を読む力とは、言い換えれば考える力です。
考える力は、あらゆる勉強や知識の習得の土台になります。
その国語の勉強の要になるのは、読書と対話です。
そして、読書の代わりになる一つの方法として小学生新聞があり、親子の対話のきっかけとして小学生新聞があるということになります。
●作文をきっかけにしたハイレベルな親子対話
親子の対話のもうひとつのきっかけは作文です。
小学1・2年生で、作文の課題が自由な場合は、その準備の段階で話をします。
小学3年生以上で、作文の課題があらかじめ決められている場合は、その課題に合わせてお母さんやお父さんが自分の子供時代の経験を話してあげるのです。
この親子の対話は、中学生になるとなかなかできにくくなります。
小学5・6年生が、最もハイレベルの親子の対話ができる時期です。
そのためには、小学校低・中学年から親子の対話の土台を作っておくことが必要です。
その対話のきっかけとして、小学生新聞を読む方法があると考えていくといいと思います。
▽関連リンク(Geminiより)
毎日小学生新聞(公式サイト)
https://mainichi.jp/maisho/
朝日小学生新聞(公式サイト)
https://www.asahi.com/shimbun/asasho/
読売KODOMO新聞(公式サイト)
https://www.yomiuri.co.jp/kodomo/
■■外国人児童の日本語教育は日本語の暗唱から
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=3KX0y0QE2a0
●日本語教育で大切なのは「方法」
「日本語教師に外部人材活用」という記事を見て考えたことです。
外国人の児童生徒が増えているため、日本語教育を行う必要があるということはわかります。
しかし、日本人だから誰でも簡単に外国人に日本語を教えられるということではありません。
大事なのは、教える人間を増やすことではなく、教える方法を改善することなのです。
その参考になるのは、明治時代、日本が台湾で行った日本語教育です。
当時はもちろん、日本語教育の教科書などはない状態でした。
少人数の日本人が、徒手空拳で台湾の人たちの日本語教育に取り組みました。
それが結果として成功したことは、教える人数が多かったからではなく、教える方法が正しかったからです。
政府や自治体は、その方法を研究すべきです。
●暗唱による日本語教育
私が推測するに、その方法は、日本語の文章の暗唱です。
文章の暗唱であれば、先生の教えてくれる時間以外にも、子供たちは自宅で自分の力で暗唱の練習をすることができます。
そして、日本語の基礎が作られるのです。
言葉の森は現在、暗唱検定を行っていますが、この暗唱検定に合格する子は、どの子も頭が良くなります。
実際に、ある幼稚園で暗唱教育を行っていた子供たちの卒園生の平均IQが120になっていたという報告もあります。
また、10カ国語を話せるようになったシュリーマンの勉強法は暗唱でした。
最初は全くできなかった暗唱が、何度も繰り返し音読しているうちに、やがて急にできるようになり、それがシュリーマンの語学力の基礎を築いたのです。
●戦後に失われた暗唱教育
戦前の日本では、暗唱教育が普通に行われていました。
ところが、敗戦によりGHQが日本の暗唱教育を否定する方針を出したために、戦後は日本から暗唱の教育がほぼなくなってしまったのです。
ですから、今の大人の世代は暗唱の経験がありません。
親が経験していないことは子供に教えにくいので、子供ももちろん暗唱のできない子がほとんどです。
ところが、暗唱の方法さえ明確であれば、誰でも暗唱は簡単にできるようになります。
●暗唱は何歳でもできる
最も暗唱しやすい年齢は、幼稚園年長から小学2年生までですが、それはその時期の児童が物事を無条件に吸収する年齢だからです。
そのため、小学3年生になる頃から、無条件の暗唱はしにくくなります。
しかし、それは単にしにくくなるということであって、方法が明確であれば、何年生でも、もちろん大人でも老人でも暗唱はできるようになります。
貝原益軒は、和俗童子訓の中で、「百字百回、空で読み、空で書く」という暗唱法を提唱しています。
そして、その方法に付け加えて、「これはたとえ老人であってもできるようになる」ということを述べています。
つまり、暗唱とは声を出して繰り返し音読することなのです。
●日本語教育の中心に暗唱を
外国人の児童生徒の日本語教育は、ただ漠然と教える人数を増やすことではなく、日本語の暗唱教育を中心に行っていくという方法を明確にすることが必要です。
▽関連資料
<独自>外国人児童生徒の日本語教育に外部人材活用へ 25日の文科省報告書案全容判明
https://www.sankei.com/article/20260524-OVXV4BZGEZI7PD5DAZTZS4G2HU/
▽明治期の台湾における日本語教育
https://www.google.com/search?q=%E6%98%8E%E6%B2%BB%E6%9C%9F%E3%81%AE%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E6%95%99%E8%82%B2
▽古代への情熱: シュリーマン自伝
https://www.amazon.co.jp/dp/4003342011
▽養生訓・和俗童子訓
https://www.amazon.co.jp/dp/4003301013
※全科学力クラスでは、小1から中3まで、全員が毎週暗唱の練習をしています。
(小3までは日本語の暗唱、小4からは英語の暗唱)
暗唱とは、言葉を暗記することではありません。
言葉を身体化することなのです。
■■AIを超える人間の能力は、知識技術の身体化から始まる――小学校低学年の時期の作文は手書きで
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=XIGO_Wx3ySI
AIが東京大学の数学の入試問題で最高レベルで合格する点数を出したというニュースがありました。
AIの能力は日々進化しており、現在はプログラミングも人間がどのようなことをしたいのかを指示すれば、AIがある程度まで自分でプログラムを作ってくれるようになっています。
また、文章作成に関しては、多くの人がすでに感じていることですが、書く内容やタイトルを指示すれば、AIが独自に文章を書いて仕上げてくれます。
●AI時代における教育の本質
こういう状況を見て、これからは子供たちが教育を受けたり、勉強をしたりすることは必要なくなってくるという極端な意見を述べる人もいます。
ある面では当たっていますが、私は、私たちは教育というものの本質を考える必要があると思います。
そうでなければ、人間は便利な道具を使えるだけの猿と同じような存在になってしまうからです。
では、道具を使える猿と道具を使える人間の違いはどこにあるのでしょうか。
それは猿が単に道具を使えるだけであるのに対して、人間はその道具を使って創造することができる点です。
●創造の原点としての「身体化」
では、創造の元になるものは何かというと、それは一つには人間の身体であり、もう一つには身体化された知識や技術なのです。
身体が大事なのは、機械やAIと違って、身体が問題意識の出発点になるからです。
人間には様々な喜びや苦しみがあります。
それが創造の原点です。
しかし、人間が猿や犬や猫と異なるところは、その身体に知識や技術が含まれるようになることです。
知識や技術を道具として使うだけであれば、それはAIやロボットでカバーすることができます。
しかし、人間には知識を創造したり、技術を進化させたりする力があります。
それはその知識や技術が身体化されているからできることなのです。
ここで大事なのは、単に知識を知っていることだけではなく、その知識を自分の手足のように無意識のうちに自由に動かせるようになることなのです。
●各分野における身体化の必要性
例えば数学について言えば、ある問題をどのように数学的に解決するかということを考えるときに、基本的な数学の知識と技術を持っていることが必要になります。
AIは答えを与えてくれるかもしれませんが、人間がどういう答えを必要としているのかということは、数学の基本的な素養がなければ問題として提案することができないのです。
これは、プログラミングについても同じです。
プログラミングでどういうことができるかという知識が、基本的なもので良いので身体化されていなければ、どういうプログラムを作ってほしいのかという問題意識を持つことができません。
さらに重要なのは、文章を表現する力です。
AIに文章を書いてもらうことはできますが、どういう文章を書いてほしいのかという問題意識には思考力が必要です。
その思考力は、文章を書くという作業が身体化されていることによって実行できるのです。
●小学校低学年における「手書き」の重要性
文章の身体化の元になるものは、対話と作文です。
しかし、作文はキーボードで入力する作文ではなく、手で書くという身体化を伴った作文です。
作文を書ことの身体化には適齢期があり、小学校1・2・3年生のうちに手書きで書く感覚を身につけておく必要があります。
この時期に、文字を手で書くことが、考えなくても自然にできるようになるまで身体化しておく必要があるのです。
この手書きによる思考力の身体化が身につくことによって、その土台の上に、テキスト入力をするとか、音声入力をするとかいうことが、創造的な文章を書く力になるのです。
●紙の本がもたらす読書の身体化
これは、読書にも当てはまります。
小学1・2・3年生のうちは、紙の本で文章を読むことで身体化が行なわれます。
読書はデジタルな情報として吸収するものではなく、本や紙という触れられるものを通して吸収することによって、文章を読むことが身体化されるのです。
■■高校入試で上位校を目指す中学生のための効率的な勉強法
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=nvk8mGYA6To
高校入試で、トップレベルの高校を志望する人や私立・国立の高校を目指す人も多いと思います。
そういう人のための勉強法です。
国語については、現在の発展新演習の問題文をしっかり読んでいれば、考える力と読む力がつくので大丈夫です。
問題を解くだけの勉強は、時間がかかるわりに実力がつきません。
それは、合っていたらよかった、間違っていたら残念、というレベルで終わることが多いからです。
読解検定の解説を書くときのように、間違ったところを理詰めで「なぜそうなるのか」を徹底して考えるが大事です。
国語の勉強法は、問題集の問題文を繰り返し1冊を5回読むことが基本です。
そして、読解検定で毎回80点以上、できれば100点取ることを目標にすることです。
また、国語については、志望する学校によって傾向が異なります。
比較的易しい国語の問題を出す学校なのに、難しく考えて間違えることもあるのです。
志望校の過去問をやって、傾向を見ておくことが大事です。
数学については、トップ校または私立国立高校は、図形の問題が多く出ます。
図形と計算や文章題が融合した複合問題という形も多いです。
計算問題や文章問題は、理屈どおりやれば解けるので、解き方がわからないと解けない図形の問題を組み合わせるのです。
難関校を受験する場合、問題集は標準新演習では物足りないので、発展新演習で取り組んでいく必要があります。
1冊の問題集を繰り返して解き、できない問題が1問もなくなるまで取り組むことが大事です。
英語については、勉強の基本は暗唱と文法と長文読解の練習です。
暗唱は学校の定期テスト対策に対しては教科書の暗唱でいいのですが、今の英語の教科書は会話が多く、内容の易しいものが多いので、校内のテスト対策として暗唱することはいいのですが、それだけでは不十分です。
教科書の暗唱は、1ページを20回以上読んで暗唱します。
余裕のある人はさらにそれを暗写するといいです。
英語の教科書以外の私のおすすめは、國弘正雄さんが監修した「英会話ぜったい音読入門編」を暗唱することです。
この本には、「続入門編」「標準編」「挑戦編」などもあります。
「入門編」も含めて、いずれも、中学で習う文法がすべて盛り込まれているので、この本を暗唱すれば文法の土台ができます。
普通の英語の読み物よりも密度が濃いと思います。
文法については、英語の問題集の文法の説明のところを、やはり1冊の問題集を繰り返すような形で読むことです。
英語の問題集の問題も、解く作業は時間がかかるわりに効果が薄いことが多いです。
なぜかというと、できる問題は最初からできたわけですし、できなかった問題は何度も繰り返さなければできるようにならないからです。
問題を解く勉強をすると、書く作業をすることが多いために時間がかかるのです。
書く勉強は、読む勉強よりも目安として5倍以上時間がかかります。
1回解く勉強をするよりも、その分読む回数を増やす方が身につきます。
ただし、英単語、英作文、社会科の固有名詞などは書かないと身につきません。
問題集の問題の横に答えを置いておき、その問題と答えを見比べて、この答えの場合は自分には難しいとかできないとか思ったところに線を引いておき、線を引いた部分を中心に繰り返して読むことです。
高校入試の英語の問題は、長文読解が出ます。
長文読解は読み慣れていないと時間がかかります。
また、習っていないような難しい単語が注釈付きで出てきます。
英語の文章を読み慣れていない人は、自分の知らない単語が出てくると、そこで急に読むスピードが落ちるのです。
読み慣れている人は、知らない単語が出てきても文脈で読み進めていくので早く解けます。
これは、国語の難しい問題文を読むときも同じです。
英語の長文読解のおすすめは、「全国高校入試問題正解英語」で、毎年の入試問題の各校の長文を読む練習をしていくことです。
理科と社会については、問題集を解くような勉強は、あまり能率がよくありません。
志望校の入試問題を見て、こういう問題が出るのだったら、教科書や参考書のどういうところを読む必要があるかと考えるのです。
すると、特に社会については、ほとんどが教科書で間に合うと思います。
しかし、理科については、計算的な問題は数学と同じで繰り返し解く必要があります。
国語・英語・社会は読む勉強が中心、数学・理科は解く勉強が必要と考えておくといいです。
中学生の勉強時間に関する記事を載せています。
「がんばり方を間違えない中学生の勉強法」
https://www.mori7.com/as/5436.html
====引用
中学1・2年生の場合、中学生の勉強時間の目安は、平日1.5時間、土日2.5時間です。
内訳は、平日は数学1時間、英語30分、土日は数学1.5時間、英語1時間が基本になります。
定期テストの2週間前からは、平日3.5時間、土日6-8時間を目安にし、数学・英語に加えて国語・理科・社会にも時間を配分します。
====
受験勉強に取り組むのは中学3年生からで十分ですが、2年生の終わりの春休みに志望校の過去問を購入して、答えを見ながらでいいので、少なくとも1年間分やってみることです。
なぜ過去問を春にやるかというと、過去問をやることによって、自分がどういう傾向を想定して勉強すればいいのかが自然にわかるようになるからです。
受験勉強の勝負は、中学3年生の夏休みです。
この中3の夏休みに猛勉強するために、中学2年生までに勉強の先取りをしておく必要があります。
特に数学に関しては、中3の夏休み前までに中3の勉強を終えるか、または途中まで進めていることが必要です。
中学生は、塾に行って勉強する人が多いと思います。
それは、みんなが塾に行っているのに、自分だけ行かないと不安だからという理由と、中2のころまではまだ勉強に対する自覚が薄いので、ひとりで勉強を続けることができないという理由からだと思います。
しかし、塾に行くと、塾に通うことが勉強のように思ってしまうことがあります。
また、塾の宿題をしたり、塾のテスト対策をしたりすることが勉強だと思ってしまい、自分なりの勉強をしなくなることがあるので、かえって勉強の効率が下がります。
志望校の過去問を研究して、自分のペースで自宅で勉強するのが、ひとりで勉強する力のある人にとっては最も効果的なやり方です。
中学3年生になると、誰でもそういうひとりでの勉強ができるようになります。
中学生が高校入試で自分のペースで勉強する習慣をつけると、高校生になり大学入試に取り組むときも、自分のペースで勉強するようになります。
自分で勉強する自信がないと、大学入試のときも予備校に通って勉強するようになりがちです。
しかし、大学入試は志望校による傾向が異なるので、特に自分で決めて勉強する方が能率がよくなります。
だから、中学生の間に、自分の力で勉強する習慣をつけておくといいのです。
ただし、中学3年生の夏からは模擬試験は受ける必要があるので、近所の塾で模擬試験の募集があるときは応募して受けさせてもらうといいです。
ただ、模擬試験の成績が優秀だと、その後、その塾に勧誘されると思いますが。
■■作文の勉強は準備が八割、書くのが二割
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=CY39UR4t5-Q
●作文で最も大切な準備の時間
作文の勉強で実際に使う時間は1時間半ぐらいですが、準備は15分程度です。
データを調べるようなことがあれば、また親と話す時間が長くなれば、準備の時間は長くなります。
中学生、高校生が書いた準備のサンプルを紹介します。
====
●Sさん(中3)のメモ
1.要約(読書に夢中になったことはあるだろうか。→読書は人生を変えてくれるものである。私も夢中になれるものをどんどん増やして充実した人生を送りたい)
2.1(その第一の方法は、一回興味を持ったものにとことん向き合ってみることだ。鉱物の話)
3.2(その第二の方法は、周りの環境や物事に一つ一つ心を配って生活することだ。「バイアス社会」を生き延びる→人間の脳の仕組みとして、「自分だけは無色透明のガラスを通して物を見ている」と思いがち。でも、その働きも大切なのではないだろうか)
4.まとめ(確かに夢中になってばかりいては周りの声が聞こえず、自分だけが正しいと思ってしまう。だが、夢中になれるものがあるというだけで日々の生活がずっと楽しくなる)
●Mさん(高1)のメモ
1.要約+私たちは意識した時間の中で休息を見いだすべきである。
2.探究できるような趣味を持つこと。(デジタル機器から離れる)
3.拘束時間や効率を評価するのではなく、個人がどれだけ充実した時間を過ごせたかを見るべきだ。
●Hくん(高1)のメモ
1:人間は機械と似ている部分もあるが、毎日変化することができる点で、機械とは本質的に違うと考える。
2:人間には機械にはない「学びながら変化する力」がある。
3:人間は勉強や経験によって考え方や行動が変化し、成長していく。
4:最近のAIやコンピューターは、自分で学習して進化するようになってきているため、人間と変わらないと考える人も増えている。しかし、人間は機械にはないすごみがある。
●Kさん(中3)のメモ
1.要約→人間的なコミュニケーションを大事にするべき。
2.安さや利便性だけで判断しない。→通販サイトの話、父がとある国で両替した時の話。
3.直接人と関わる経験を大切にする。→母とよく買い物に行く話。
4.アリストテレスの「人間は社会的動物である」。
====
課題の長文を読んで、どういう構成と実例と表現で書こうかと考えると15分はかかります。
しかし、この15分が作文の勉強で一番大事なところなのです。
●親子の対話が題材力と語彙力を育てる
小学生の場合は、お父さんやお母さんに似た話を取材することが一つの項目になっています。
ここで親子が話したことが子供の題材力をつけると同時に、大人と話すことによって語彙力も育ってくるのです。
ただし、お父さんお母さんがせっかくいい話をしても、子供はその話のどうでもいいところを選んで書くようなことがよくあります。
しかし、それはそれでいいのです。
聞いた話は子供の心の中に必ず残っているので、作文という形で現れなくても、その話は子供の人生にいつか影響を与えるからです。
●小学生のうちに親子の会話を豊かに
作文の勉強で大事なことは、この準備に力を入れることです。
小学六年生までは、お父さんお母さんが子供の作文課題フォルダを見て、次の週はどういうテーマの作文かということを把握しておくと、似た話の準備ができます。
中学生になると、子供は親の話を聞きたがらなくなりますから、小学六年生までの間にたっぷり親子の対話をしておくことが大事です。
●書き上げた作文は褒めることが基本
書き上げた後の作文については、褒めるだけにしてください。
親がたとえ善意でアドバイスしたとしても、子供はそのアドバイスを自分の書いた作文に対する批判のように受け止めます。
上手な作文を書くために大事なことは、読書を強化することであって、書いた作文を添削することではありません。
●受験作文だけは例外
ただし、受験作文コースの課題の時の作文はこの限りではありません。
この場合は合格することが目的ですから、お父さんやお母さんの判断で子供の書いたものを直していっていいのです。
その直された文章を何度も読むことによって、子供は受験作文の準備ができます。
ただし、直す場合もいつも褒めながら直すという明るい対応をしていってください。
受験作文の最も役立つポイントは、結びの五行に光る表現を入れることです。
■■どうしたら上手な作文が書けるようになるか――作文の勉強をする意義
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=1eUT0hnU7bg
●作文が上手になるための三つの条件
作文試験に合格するような作文を書くコツは次の三つです。
第一は、内容に個性、挑戦、感動、共感などがあるということです。
第二は、表現の項目として、わかりやすい構成、体験実例と社会実例の広がり、光る表現、深い感想があるということです。
ほかに補助的な条件として、指定の字数どおりに書く力、誤字や誤表記がないこと、試験の時間内に書き上げるスピードなどもあります。
第三は、語彙の力で、これが森リンの評価の中心です。
●語彙の力が本当の実力を表す
語彙の力というのは、作文を読んでいると、密度が濃いとか、内容が充実しているとか、同じ字数で書かれていても読み応えがあるとかいう感覚を読み手が持つ要因です。
また、この語彙の力は、単に上手に書くためのコツとしてだけでなく、その作文を書く人の本当の実力と言えるものなのです。
●作文は考える力を育てる
作文を書く勉強をする本当の目的は、作文試験に合格するためだけではありません。
文章を書くことは、ものごとを自分なりに考える力を育てることです。
自分なりに考える力は、人間生活の基本とも言えるものです。
例えば、何かの会合で司会をする時なども、考える力があれば会議の進行をうまく進めることができます。
自分の言いたいことを人に伝える時も、相手に分かりやすく、つまり構造的に説明することができます。
また、物事を考える時にも、深く広く考えることができます。
●文章を書く楽しさは人生を豊かにする
そして、当然ですが、文章を書くことが負担にならないだけでなく、文章を書くことが好きで楽しいと思えるようになるのです。
この文章を書くことが好きで楽しいというのは、日本特有の文化とも言えるものです。
かつての万葉集の時代から、源氏物語や枕草子などの女流文学の時代、そして短歌や俳句などの短い詩形式の趣味の広がりなど、日本人の多くは、文章を書くことを生活における楽しみの一つとしてきました。
●子供のころから作文を楽しむ土台を作る
だからこそ、子供時代のうちから、作文を書くことが好きで楽しいと思えるような土台を作っておくといいのです。
作文を書くことは、単に作文試験に合格するためだけのものではなく、自分の生活を文章を書くことによって豊かにすることにもなっているのです。
▽関連情報(by Gemini)
「森リン」について
文章中にある「森リン」とは、作文通信教育大手の「言葉の森」が開発した自動作文評価テスト(AIによる作文の客観的評価システム)のことだと推察されます。このシステムでは、文中の「言葉の結びつき」や「語彙の豊富さ」などを数値化して評価する特徴があります。もしこのシステムに関する文章であれば、文脈の通り「語彙の力」がその評価の核になっていると言えます。
「構造化」と「思考力」の関連性
文章を書くことで思考が整理されるプロセスは、現代のビジネスや教育でも「言語化力」「論理的思考力(ロジカルシンキング)」として非常に重視されています。
日本の日常における書く文化
現代でもSNS(ブログ、note、短歌の投稿など)で個人の発信が盛んな日本の土壌は、まさに文章中で触れられている「万葉集や俳句から続く、書くことを楽しむ文化」の地続きであると言えます。
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● 言葉の森新聞2026年5月4週号 通算第1900号 (4229字) 言葉の森事務局 jun 2026年05月22日 20時44分
18409 (森の便り)
言葉の森新聞2026年5月4週号 通算第1900号
文責 中根克明(森川林)
■■5月29日(金)・30日(土)・31日(日)は休み
5月29日(金)・30日(土)・31日(日)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■作文の力をつけるなら、作文検定に対応した言葉の森の作文クラスで
◆動画
https://youtu.be/bcoSkw3ms74
●作文指導で大切なのは「何を書くか」より「どう書くか」
言葉の森の作文指導は、作文検定の評価に対応しています。
子供たちが作文を書く場合、どこに力を入れていいのかがわかりません。
これが答えのある勉強との違いです。
これまでの人間が行う優れた作文指導の一つは、毎日新聞社の山崎宗次さんが教えていたカンカラコモデケア作文という方法です。
これは大学生を対象とした作文指導だったので、書く力がすでにあることを前提として、主に作文の内容面を評価する方法でした。
言葉の森の作文指導でも、作文検定でも内容面は評価しますが、それは評価の中心ではありません。
内容面の評価とは、個性、挑戦、感動、共感があるかどうかというのが基準です。
内容は、偶然に左右される面があるからです。
作文検定の評価の中心は、内容よりも語彙力の多様性と語彙のバランスの評価です。
●事前指導があるから、誰でも作文を書けるようになる
しかし、作文教育で大事なことは、評価の前に指導があることです。
言葉の森の作文と作文検定には、評価の前に指導する項目があります。
この指導項目があることによって、誰でも作文を書きやすくなるのです。
昔、高校を卒業し浪人中の生徒が一人来ました。
小学校時代から作文が全く書けないので、お母さんがずっと代筆していたというのです。
その生徒は最初不安そうに机に座っていましたが、こちらが作文の項目を説明するとすぐに理解しました。
そのあと、驚くほどしっかりと長い作文を書いたのです。
もちろん、本人もお母さんも驚いていました。
その生徒は、その後一年間勉強を続け、翌年大学に合格しました。
これからは、文章を書くことで悩むことはなくなったと思います。
なぜそういうことができたかというと、作文を書く前の事前指導で表現項目の指導をしたからです。
何をどう書いたらいいかというアドバイスがあると、生徒は目標を持って書くことができるのです。
●語彙の多様性とバランスを客観的に評価する新しい作文教育
この表現項目の指導をもとに作文を書き、それを語彙力を分析して評価します。
作文力として数値で評価できるものは、語彙の多様性とバランスだからです。
思考語彙というのは考える語彙です。
知識語彙というのは、社会的な実例などが盛り込まれる語彙です。
経験語彙というのは、主に自分の経験などが書かれている語彙です。
そして、表現語彙というのは、語彙全体の多様性で、作文の密度や読み応えに関係します。
具体的な指導をもとに、客観的に数値で評価するのが、新しい作文教育の方法なのです。
▽言葉の森の体験学習
https://www.mori7.com/ftaikenn.php
▽作文検定の資料請求
https://www.mori7.com/fskt.php?mode=siryou
■■小学校低学年までは紙の本と手書きの作文で
現代はデジタル化の時代なので、多くのものがデジタルで処理されています。
本を読むということも、デジタルブックを読むとか、オーディオブックで聴くとかいう方法が使えるようになっています。
デジタル化は、持ち運びや利用に便利で、検索なども行えるので、これからさらに活用されていきます。
しかし、小学校一年生から三年生までの時期は、デジタルの本や情報ではなく、紙の本を読んでいくといいのです。
それは、人間の教育というものに関係しています。
大人は本の内容を情報として処理しますが、子供は本の内容を生きた知識として消化します。
生きた知識になるということは、情報や知識が身体化されるということです。
身体化には、単にその本を読む時の手触りや、どの辺のページにどんなことが書いてあったかというような身体的な感覚が必要です。
この小学校低学年の時期の身体化が、その後の情報吸収の基盤となります。
今の大人がデジタル的な情報でも吸収できるのは、子供時代に紙の本を読んで身につけた身体化の感覚が根底にあるからなのです。
知識や情報の吸収の仕方は、子供と大人では考え方を変える必要があります。
大人は知識を情報として処理しますが、子供は知識を身体化するための教育として本を読んでいくことが必要なのです。
▽参考図書(すでにそういうことを研究している人がいました。)
「デジタルで読む脳 X 紙の本で読む脳 :「深い読み」ができるバイリテラシー脳を育てる 」
https://www.amazon.co.jp/dp/4772695672/
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■確認テストはどの月のどの学年もできるようになりました
◆動画
https://youtu.be/5Bx_jlQTpHE
●新しい確認テストで先取り学習を支える
これまで確認テストは、その月のものしかできないようになっていました。
しかし、勉強をするうえで大事な方法は、自分のできる範囲で学校や塾よりも勉強を先取りしていくことです。
なぜ先取りするかというと、受験勉強の最後の1年間は誰でも猛烈に集中して勉強できるので、その時期までに学年の勉強を早めに終わらせておくといいからです。
そうすれば、志望校の過去問に合わせた受験に特化した勉強に取り組むことができます。
現在、私立の中高一貫校の進学実績が高いのは、そのように勉強の先取りを行っているからです。
これまで、勉強は先生に教わらないとできないと思われていました。
しかし、今はそうではありません。
学校の教科書は、先生が教えることを前提に作られているので、独学には向いていません。
しかし、市販の参考書や問題集は、教える人がいなくても分かるように詳しく書かれています。
そして、もし分かりにくいところがあれば、今はAIに聞くことができます。
AIへの聞き方は次のようにします。
自分が分からなかった問題と、その問題の答えの両方を画像としてアップロードし、それをAIに説明してくれるように頼むのです。
●全科学力クラスの勉強法
現在、全学力クラスは、国語、数学、英語、暗唱、創造発表の学習にすべて取り組むようにしています。
先生が教える勉強という面よりも、生徒の家庭での自主学習をチェックし、他の生徒との読書紹介や暗唱発表や創造発表の交流の中で学習意欲を高めることを目的としたクラスです。
これまでは、確認テストはその月までしかできないという限界がありました。
そのため、先取りの学習がなかなかできませんでした。
しかし、これからは、自分が終えた問題から先は、いつでもできるようになります。
確認テストは、言葉の森の生徒であれば、作文クラスの生徒も他のクラスの生徒も誰でもできます。
勉強のデータで大事なのは、国数英の3教科で、自分がどこが進んでいてどこが遅れているのかを知ることです。
全学力クラスの学年テストの勉強をするためには、問題集があった方がいいのですが、問題集は何種類もあると、かえって繰り返しの学習がしにくくなります。
今使っている問題集の単元のところをしっかり勉強して、確認テストに次々に取り組むようにしてください。
●全科学力クラスのお問い合わせ受け付け中
現在、全学力クラスの体験学習を受け付けています。
全学力クラスとは言っても、自分で勉強することが中心ですから、国語が苦手な人は国語だけ、数学に力を入れたい人は数学だけという勉強の仕方ができます。
ただし、4週目の創造発表は、これから必要になる学習なので、全員共通の課題となります。
対象は小学1年生から中学3年生まで、国語読解に関しては高校生まで参加できます。
体験学習を希望される方は、お電話でお問い合わせください。
▽新確認テスト
https://www.mori7.com/kt/
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● 言葉の森新聞2026年5月2週号 通算第1898号 (4580字) 言葉の森事務局 jun 2026年05月08日 10時24分
18397 (森の便り)
言葉の森新聞2026年5月2週号 通算第1898号
文責 中根克明(森川林)
■■サマーキャンプのお知らせ――川遊びと読書感想文と読書と勉強と暗唱の夏休み
言葉の森のサマーキャンプを、8月11日(火)~17日(月)の期間開催します。
1泊2日から、何泊でも参加することができます。
▼詳細はこちらをごらんください。
https://www.mori7.com/stg/202608ns/
▼これまでのサマーキャンプの写真(一部)です。
https://www.mori7.com/stg/
▼お申し込みはこちらからお願いします。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=stg2026sc
■■小学生の作文の勉強で大事なこと
●作文力が伸びる時期と学習の目的
作文の勉強が本当に価値あるものになるのは、小学五年生からです。
価値ある作文とは、自分の体験などを基にしながらも、より広い視野での実例を組み合わせ、より深い感想や意見を書けるような作文ということです。
このような広い視野と深い意見を持った作文は、その年齢にならなければ書くことができません。
だから、作文学習で大事なことは、まず子供が小学校五年生になるまでは、楽しく作文を続けられることと、できれば中学生、高校生になっても作文を書く勉強を続けていけることなのです。
●楽しく続けることが最優先の指導
そのための最も大事な方法は、上手な作文を書かせることではなく、楽しく作文を書かせることです。
子供はお母さんやお父さんに認めてもらうことが嬉しいので、作文を書いています。
競争に勝ったり、賞をもらったり、褒美をもらったりすることが嬉しいのではありません。
逆に競争や賞を目指すと、作文を書くことに息切れするようになります。
子供の作文は、それがどのようなものであれ、子供の成長の記録になります。
上手な作文を書くことよりも、自分らしい作文を書くことを認めてあげることが大事です。
●保護者が行うべき三つの支援
そのために、保護者のすることは次の三つです。
第一は、読書に力を入れることで、これには読み聞かせも含みます。
第二は、小学1・2年生の間は、作文に書きたくなるような題材を企画してあげることです。
小学校3年生以上の題名課題、感想文課題の作文については、お母さんやお父さんが自分の体験を基にした似た話をしてあげることです。
第三は、子供が書いた作文をいつも無条件に褒めることです。
●避けるべき指導と作文力の本質
これらと反対に、良くないやり方は、子供が書いた作文を手直しすることです。
手直しをして作文が上手になったとしても、それは子供の実力にはなりません。
作文の実力は、読むことや、話を聞くことや、自分の経験したことから少しずつにじみ出てくるものです。
●発達段階に応じた関わり方
小学1・2年生の間は、どの子もほぼ無条件に親や先生の言うことに従います。
この時期は従うことが楽しいからです。
だから、小学一年生は模倣の時期と言われるのです。
子供が小学3年生になると、次第に自立心が出てきます。
この時期に、小学1・2年生のときに親が関わっていたと同じようなやり方で接すると、子供は作文を書くことを負担に感じるようになるのです。
●長期的な成果と継続の重要性
現在、中学生や高校生になって立派な作文・小論文を書いている子は、ほとんどすべて小学生のころからのびのびと褒められながら作文を書いていた子です。
決して上手に書くために、書いたあとにアドバイスをされてきた子ではありません。
作文の勉強の最も重要な目標は、継続することです。
その長続きのポイントは、小学校低中学年の時期の親の接し方にあるのです。
■■作文のデジタル評価がなぜ可能なのか
◆動画
https://youtu.be/PpbOa5IMaNQ
●デジタルとアナログの融合
なぜ作文というアナログなものが、語彙力評価というデジタルな方法によって測定できるのか疑問に思う人も多いはずです。
人間の感覚はアナログです。
それがどうしてデジタルによる評価と相関が高くなるのでしょうか。
話は少し変わりますが、昔のコンピューターの文字は線ではなく、ドットの集まりとして描かれていたので、いかにもデジタル的な印象がありました。
現在のテキスト文字は滑らかで活字で印刷したものとほぼ変わりません。
しかし、本質はドットの集まりです。
音楽もアナログ的な音の波ですが、それをデジタル的な数値に還元したものが、人間の感覚としてはアナログの音とほぼ同じように聞こえます。
絵画や写真や動画についても同様です。
●細分化が埋める感覚の差
厳密に言えば、アナログとデジタルには差がありますが、デジタル的な処理が際限なく細分化されると、人間の感覚としてはほとんど同じになるのです。
さらに考えを飛躍させれば、物質の最小の単位は無限に近いほど小さな量子の集まりです。
このように考えるならば、作文に書かれた文章の質をデジタル的に解析すると、それは限りなく人間の感覚的な評価に近づく可能性があるのです。
だから問題はデジタル的な解析方法の精度であって、デジタルそのものの問題ではありません。
●客観性がもたらす教育的効果
言葉の森は、長年の実践的な研究によって、作文の語彙の分布と密度が、人間による評価と極めて相関が高いことを発見してきました。
さらに言えば、人間の評価には細かで曖昧なところがありますが、デジタルの評価には曖昧さはありません。
人間の評価は、気分によって左右されることがあるかもしれませんが、デジタルの評価は気分には左右されません。
作文検定のデジタル評価は、まだ完全ではありません。
人間の評価と相関が高いと言っても、すべて一致するわけではありません。
しかし、それは、評価の方法によっていくらでも近づけることができます。
だから、人間の評価の感覚性のメリットと、デジタルの評価の客観性のメリットの比較になるのです。
そして、私は、子供たちの作文教育に関しては、デジタルの評価の客観性の効果がずっと大きいと思っているのです。
【参考としてAIの科学的補足】
「物質の最小の形態は量子」という部分は、量子力学の観点からは非常に鋭い視点ですが、厳密には「デジタル=離散的(不連続)」、「アナログ=連続的」という定義に基づくと、量子(エネルギーの最小単位)の存在そのものが、この世界が「デジタル的な性質」を持っていることを示唆しています。そのため、「デジタル評価がアナログな感覚に近づく」というよりは、「この世界そのものが究極的にはデジタル的な構成要素(量子)でできている」という論理展開にすると、より強固なメタファーになります。
【中根の感想】
わかったような、わからないような……(笑)。
■■作文検定のエンジンとなる森リンを開発した当初の話
◆動画
https://youtu.be/MBEJHhY6smE
森リンは、作文の自動採点ソフトです。
それを開発した当初の話です。
●作文には客観的な評価がなかった
私が子供たちに作文を教えるようになって、最初に感じたことは、子供が納得できるような客観的評価がないということでした。
数学や英語や漢字の書き取りであれば正解があります。
そういう答えのある勉強は教えてもらわなくても独学でできます。
しかし、作文には答えがありません。
それにもかかわらず、作文は評価されます。
先生によって評価されるだけでなく、コンクールによって評価されることもあります。
しかし、コンクールで評価された子はその評価が嬉しいとしても、なぜ自分がそういう評価を受けたのかがわかりません。
まして、評価されない子は、どうしたら評価されるようになるのか、皆目見当がつきません。
そのため、作文指導に熱心な先生のもとで、そのクラスだけ作文嫌いの子が増えるということが起きてくるのです。
●黒船「e-rater」への危機感
私は、誰でも納得できる客観的な評価を目指しました。
ちょうどその時、アメリカで「e-rater」という文章評価の試みが行われていることを知りました。
そのときに私が感じたのは、アメリカの文章評価のシステムが日本に入ってくる可能性があるのではないかということでした。
かつて日本のワープロソフトには「一太郎」という優れたものがありましたが、アメリカの「Word」が日本のワープロソフトに進出することによって、結局、「一太郎」よりもアメリカ製の「Word」の方が日本のワープロソフトの主流になってしまったのです。
ワープロソフトであればまだやむを得ないかもしれませんが、日本の作文教育において、アメリカの文章評価システムが入ってくることは阻止しなければなりません。
そのために、日本で先に文章評価システムを作っておく必要があると思いました。
●語彙の多様性と数値化の発見
そして私は急遽、子供たちの書いた作文を並べて、デジタル的な評価をすることを考えたのです。
何日も机の上にいろいろな子供の作文を並べて見比べていると、人間の感覚として上手な作文とあまり上手でない作文とがあることがわかります。
上手さの基準は、文章の密度の濃さのようなものです。
それがどのような形で出ているのかを眺めていてわかったのは、語彙の多様性があるということでした。
しかし、その多様性の差はわずかですから、人間がいくら詳しく見ても、どこの語彙が多様なのかということを言うことはできません。
それが、数値で集計すると、その差がわずかであってもはっきりと違いが出てきたのです。
●わずか数週間・数百円で誕生した森リン
ちょうどそのころ、日本の奈良先端科学技術大学院大学で、「ChaSen(茶筌)」という日本語形態素解析ツールが開発され、無償で提供されていました。
その茶筅を利用して、作文の形態素解析を行うことにしたのです。
その時までに自分は独学でPHPとMySQLの操作を学習していたので、語彙の多様性や語彙の思考性や語彙の知識性を評価する仕組みを作り始めました。
基本ができたのはわずか数週間で、かかった費用は自分が書いたプログラムをプリントして見直すための印刷代数百円か数千円だけでした(笑)。
●検証と特許出願
言語というものは日本語でも英語でも共通のところがあるので、このソフトを英語モードに切り替えて、英語の文章を評価してみると、「e-rater」の行っていた評価とほとんど同じ評価のグラフが出ました。
それで、このソフトを日本語の文章評価ソフトとして特許を出願したのです。
これが言葉の森の作った自動採点ソフト森リンの出発点です。
●作文検定の真の目的
だから、作文検定は、作文の評価だけを目的にしているのではありません。
その評価によって、子供たちが作文を書く目標を知り、作文を書く勉強を続けやすくなるようにするためのものなのです。
現在、森リンはすでに103,000件以上の子供たちの作文を評価しています。
▽毎月の森リン大賞
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php
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● 言葉の森新聞2026年5月1週号 通算第1897号 (5762字) 言葉の森事務局 jun 2026年05月01日 10時05分
18383 (森の便り)
言葉の森新聞2026年5月1週号 通算第1897号
文責 中根克明(森川林)
■■【重要連絡】個別れんらくの送信の仕方が変わります
これまでは送信先の先生コードを入れなくても送信できるようになっていましたが、これからは送信先の先生のコードを入れないと送信できなくなります。
また送信元である自分のコードとパスワードがわからない場合も「承認待ち」ということで仮の送信ができていました。
しかし、これからは自分のコートとパスワードを入れないと送信できなくなります。
分かりにくい場合は、事務局にお電話でお問い合わせください。
電話:045-353-9061(8:00~17:00)
■■5月3日(日)~6日(水)は「休み宿題」(再掲)
カレンダーに記載してあるとおり、5月3日(日)・4日(月)・5日(火)・6日(水)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■先生のための作文指導講座
作文・小論文指導は、これからの学校教育の中でますます必要になってきます。
大学入試の総合型選抜が六割を超えたように、小論文、入学試験で小論文を課すところがこれから増えてきます。
どのようなテーマに対しても、決められた時間内に必要な字数の文章を書けるということが重要になってきます。
ところが、子供たちに作文を教える先生が、自分の作文力の水準を知らなければ、生徒に自信を持って教えることはできません。
現在、学校の先生として仕事をしている世代の多くの人は、学生時代に作文の勉強をした経験がほぼありません。
大学入試で作文試験があるところもありますが、その合否の基準がわかるわけではありません。
だから、生徒に作文指導をするためには、まず生徒を教える先生が作文の書き方を身につけ、自分の作文の実力を客観的に見られるようにしていくことが必要になるのです。
言葉の森の作文指導講座は、作文検定の仕組みを生かした学習なので、自分の作文の実力が客観的にわかり、また、それを向上させる方法も客観的にわかるようになっています。
子供たちに作文指導をする際にも、自分の作文学習の経験から必要なアドバイスを与えることができます。
これからの時代は、読解力よりも作文力が評価されるようになってきます。
子供たちに作文指導をする前提として、まず先生が作文学習の仕方を身につけておく必要があるのです。
■■英検、漢検、数検に続く第4の検定試験、日本で唯一の客観的な日本語作文検定R 各団体1名まで、無料体験受検 実施中!
■これからの学力として必要になる記述力作文力を客観的に評価。
総合選抜、推薦入試、特色入試に見られるように、記述力、作文力を育てることはこれからますます重要になっています。
しかし、作文力を客観的に評価する仕組みは、これまでどこにもありませんでした。
■20年以上の実績、10万件以上の検定結果の蓄積がある信頼性。
言葉の森は、作文力評価の独自のシステムを作り、2013年から20年間以上、件数では10万3千件以上の実績のある作文検定試験を社内で独自に行っていました。
今回、それを作文検定試験という形でどなたも利用できるようにしました。
■特許取得の独自のアルゴリズムと AI の利用によって作文力を客観的に評価。
作文検定試験は、特許取得の独自のアルゴリズムとAPIを利用した AI の活用によって、子供たちの作文を客観的に評価するとともに、今後の努力の方向もわかるようにしています。
評価結果の理由はブラックボックスではなく、生徒にも先生にもわかるオープンな形で行っているので、生徒は納得して次の検定試験に取り組むようになります。
■受検後、全6ページの評価結果を2週間以内に返信します。
作文検定の受検は、各団体のご都合のよいい日程で独自に行うことができます。(1回の団体受検の人数は10名以上。ただし無料体験受検は1名で結構です)
作文検定の受検2週間以内に全6ページの評価結果をそれぞれの団体に返信します。
その結果を見て、これからの学習の方向がわかるようになります。
評価結果のサンプルは、下記のページでご覧いただくことができます。
https://www.mori7.com/sk/hyouka_sample.php
■無料体験受検あり。各団体で1名の無料体験受検ができます。
2026年5月~6月中、各団体1名までの無料体験受検を実施しております。
下記の要領に従って手書きの作文をご郵送ください。
2週間以内に評価結果をお送りします。
次の課題と指示に従って、作文をお送りください。
題名は「がんばったこと」
字数は、700字から800字。
構成の仕方として、複数の実例を入れてください。例えば自分のある時の体験と別の時の体験、または自分の体験と他の人や社会的な実例。
題材として、自分自身の体験を入れるように書いてください。
表現として、「まるで……のよう」「まるで……みたい」などの言葉で、たとえ(比喩)を使って書いてください。
主題として、「人間にとってがんばるということは」のような形で一般化した感想を書いてください。
文末は敬体ではなく、常体で書いてください。
原稿は、市販の原稿用紙に手書きで書いてお送りください。
2週間以内に評価結果をお送りします。
■作文を指導する先生のための作文指導講座もあります。
今後の生徒たちの作文指導のための作文指導講座を併せて 開設しております。
これによって作文指導の具体的な方法がわかり、評価結果の理解も深まります。
作文指導講座は1回 2,750円で、毎回異なる課題で何回でも受講できます。
ご希望の方はウェブまたはメールからお問い合わせください。
詳しい資料をご希望の方は、お電話またはウェブからお申し込みください。
電話: 045-353-9061(受付時間は8:00~16:00)
ウェブ:
https://www.mori7.com/sk/
メール:
yama@mori7.com
■■なぜ公立中高一貫校の受験対策の講座をやめたか
●受験作文の指導は今後もやっていきます。教科の指導はなしということです
言葉の森の受験作文指導は、小学校の編入試験、中学入試、高校入試、大学入試とも多くの実績があります。
https://www.mori7.com/beb_category.php?id=19
したがって、受験作文指導はこれからも行います。
ただし、教科の指導まではしないということです。
●受験制度の変質と評価への疑問
公立中高一貫校の入試は、教科書の範囲内の試験と、作文試験が中心ですから、無理な勉強をしなくても誰でも努力すればできると考えていました。
しかし、教科の問題は年々難問が多くなり、作文の試験は国語的な問題の量がどんどん増え、要するに早く解けるかどうか、解き方のコツを知っているかどうかで評価するような試験になっていたのです。
そして、言葉の森から受験した子のうち、当然合格するだろうと思っていた子はそれぞれ合格しましたが、その中に当然合格すると思っていた子で合格しない子が出てきたのです。
これは本人の実力がなかったからではなく、学校側の評価が正しく行われていなかったからだと思いました。
実際に、ある都立中高一貫校で学校側が出していた「記述の模範解答」がレベルの低いものでした。
生徒に「僕の答案が、模範解答のようにならないのですがどうしたらいいのですか」と聞かれたので見た結果、「君の答案の方がよく書けているよ」と励ましたことがありました。
●受験勉強のマイナス面と方針転換
こういうランダムな評価をする受験勉強に、六年生のまだ勉強の自覚もない子が挑戦し評価されるマイナス面があると考えたので、公立中高一貫校の受験対策はやめたのです。
子供たちの本当の勉強は、中学三年生の十五歳ごろから始まります。
この頃になると、自分の生き方というものが分かってくるので、何を目指すかという意識が出てきます。
そういう意識を持てるようになった子は、試験に合格しても、また不合格になっても、それが両方とも自分の成長の糧になるのです。
だから、十五歳になるまでの間は、自分の好きなことをのびのびやって、読書に明け暮れているのがいいと思いました。
●学歴観と人生における本当のゴール
子供たちの勉強のゴールは、大学入試ではありません。
社会に出て活躍することです。
今の日本の社会では、どこの大学を出たかということが、就職試験の入り口で選別される条件になっています。
だから、就職に関しては、いい大学を出たという学歴がある方が有利です。
しかし、有利と思えるのはそこまでです。
世の中に出れば、新しいチャンスはいくらでもあります。
そのチャンスを見つけて、そこに乗るかどうかは、どこの大学を出たとかどこの会社に入ったとかいうこととは関係がありません。
すべて自分の意思次第で決まるのです。
●子育ての本質と読書の重要性
だから、子育ての基本は、よい成績を取ってよい大学に入ることではなく、将来世の中に出て自分の道を切り開く意欲を育てることです。
その方法に、一律のやり方はありませんが、共通するのは、読書に力を入れること、子供をいつも褒めて自信を持たせること、他人に対する思いやりを持たせることになると思います。
●変化する時代と子供の力への信頼
今、世の中は大きく変わっています。
明治維新の時に世の中がどのように動いているか、誰にも分からなかったように、これから世の中がどのように動いていくかは、分かったようなことを言う人はたくさんいますが、本当のところは誰にも分かりません。
それは、その場その場で、一人ひとりが自分の判断で行動を決めていくことなのです。
そのときの子育ての考え方の基本は、子供の持っている力を信頼することです。
どのような境遇になっても、人間は自分の力で道を切り開いていきます。
親の持っている古い価値観で進むべき道を示唆するのではなく、子供の持っているもともとの力を信頼していくことが大事なのです。
●これからの具体的な学習方法とAI活用
では、具体的に小中学生の勉強の仕方はどうしたらいいかというと、標準問題を百パーセント完璧にできるようにして、算数数学は学校よりも一年間先取りしておくことです。
今は、AIに相談すれば、学校や塾の先生よりもわかりやすく懇切丁寧に教えてくれます。
AIは、個人別の家庭教師と同じです。
そして、勉強の先取りをしたあと、受験の最後の一年間だけ、志望校の受験に特化した勉強をするのです。
■■日本の教育改革は、作文と読書の教育から
●教育の多様な課題と解決策の不在
日本の教育の問題は、多方面にわたっています。
例えば、増加する不登校生徒、
知識の詰め込み教育、
受験に翻弄される小学生の子供たち。
しかし、高度な受験勉強にもかかわらず、考える力が育っていない現状、
低下する中学生・高校生の読書量、
多忙でゆとりのない教師の仕事、
多様な生徒がいる中で成立させることの難しい集団一斉授業。
これらのさまざまな問題を解決する方法は見当たりません。
教育を論ずる識者たちは、読書教育、道徳教育や自由な教育など、さまざまに提案しています。
しかし、多くは観念的な提案の域を出ておらず、現場に定着する仕組みになっていません。
●制度改革の限界と形骸化する学び
大学の側は、学生を受け入れる必要性から、総合型選抜、推薦入試、特色入試などを拡大していますが、それが中学・高校までの教育に大きく影響するところまでは至っていません。
高校で導入された探究学習も、多くは調べたことをまとめるだけの発表学習になっています。
では、この教育の現状を変える方法はあるのでしょうか。
それはあります。
●評価中心の教育構造とその問題点
現在の学校教育は、先生が評価しやすいことを基準に行われているので、答えのある知識の記憶力を試すようなやり方が中心です。
考える勉強と思われている算数・数学に関しても、解法を理解するための記憶力の試験となっています。
このような現在の教育の問題を解決する方法は、読書、作文という答えがない考える勉強を教育の中心に位置づけることです。
●読書と作文を軸とした教育改革の提案
そのためには、読書力や作文力を客観的に評価できる仕組みが必要です。
それを提供できるのが、言葉の森の図書検定および作文検定です。
図書検定は、指定図書のリストをもとに、選択試験や記述試験で指定した図書の読み取りを評価する仕組みです。
指定図書のリストは、オープンに論議するかたちで決めていきます。
作文検定は、作文の語彙力をもとに作文力を評価するとともに、AIによる講評を組み合わせた評価の仕組みです。
いずれも、客観的な基準で評価することを基本としています。
ただし、これらの図書や作文の教育が教師の負担を増やすようでは、教育現場に定着させることはできません。
図書検定も作文検定も、客観的な評価を伴いながら、教える教師の新たな負担は何もないようにしています。
●教育の根本的転換と将来への展望
これからの教育改革の基本は、図書検定と作文検定を学校教育の中に位置づけ、子供たちが毎日本を読み、毎日文章を書く教育を作ることです。
日本を発展させるための根本は、まず日本の教育から立て直すことです。
そのためには、小学生から中学生までの義務教育を、読む教育、書く教育、考える教育中心に切り替えることです。
言葉の森の作文検定と図書検定は、日本の教育を立て直すことを目指しているのです。
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● 言葉の森新聞2026年4月4週号 通算第1896号 (5971字) 言葉の森事務局 jun 2026年04月22日 12時14分
18371 (森の便り)
言葉の森新聞2026年4月4週号 通算第1896号
文責 中根克明(森川林)
■■4月29日(水)・30日(木)は休み
4月29日(水)・30日(木)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■5月3日(日)~6日(水)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、5月3日(日)・4日(月)・5日(火)・6日(水)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■2026年4月 保護者懇談会資料
●これからの勉強の重点は作文と読書
知識の詰め込みで学力を評価する時代は、AIの登場によって大きく変わりつつあります。
もちろん、基礎的な学力の土台は身体化しておく必要があるので、国語、数学、英語、理科、社会の基本は身につけておく必要があります。
しかし、これから重要になるのは作文力と読書力です。
作文と読書については、まだ客観的な評価の仕組みが確立されていないため一般的ではありませんが、言葉の森が企画している「作文検定」や「図書検定」が普及すれば、これらがこれからの学力の中心になっていくと考えています。
●全科学力クラスについて
今後の勉強の形態は、学校や塾に通って先生に教えてもらう形から、家庭でAIを利用しながら自主学習を進める形へとシフトしていきます。
家庭での自主学習をチェックし、生徒同士の対話・交流・発表を活かすために教室での授業が行われる――。その学習スタイルを先取りするのが「全科学力クラス」です。
小学1年生から主に中学3年生まで、国語、数学、英語、暗唱、創造発表を週1回の授業でカバーします。
高校生は自分で計画して勉強できるため、作文と国語読解以外の数学・英語などは、家庭でAIを利用して独自に進めていきます。
全科学力クラスは今後拡大していく予定です。「家庭学習+全科学力クラス」という勉強形態を、新しい時代の学習スタイルとしてご検討いただければ幸いです。体験学習は随時受け付けています。
全科学力クラスの対象は小学1年生から高校3年生までです。
小学1・2・3年生: 国語、算数、暗唱、創造発表
小学4・5・6年生: 国語、算数、英語(英文暗唱含む)、創造発表
中学1・2・3年生は、国語・数学・英語・創造発表の授業を行います。(英語には英文暗唱があります)
高校生: 国語、創造発表
ただし、授業とは別に自分の取り組みたい教科に特化することも可能です。例えば、国語読解を中心に勉強したい方は、創造発表の週以外は毎週国語読解の学習に取り組むことができます。
●サマーキャンプの計画
8月11日(火)~8月17日(月)の期間、那須の合宿所にてサマーキャンプを行います。
住所:〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久乙3374-48 言葉の森合宿所
言葉の森の生徒だけでなく、ご兄弟、保護者、ご友人なども参加可能です。保護者同伴であれば乳幼児の方もご参加いただけます。
子供が高学年になると、家族旅行よりも友達と過ごす時間を好むようになります。サマーキャンプを家族旅行の計画の一部に組み込んでいただくといいと思います。
合宿では、午前中を勉強時間とし、暗唱、読書感想文、読書紹介、国数英の問題集学習などを行います。
(感想文は、こちらで指定する図書の中から各自で希望のものを準備してください。問題集は各自自分の学習したいものを持参してください。)
午後は近所の浅く広い川で遊びます(雨天時はホテルのプール)。
夕方は自由時間とし、自室で休むか食堂で自由に交流します。
夜間は子供たちの就寝後、保護者の歓談の時間があります。
生徒の部屋は6部屋で4人まで同室可能です。
各部屋にパソコンを設置しており、Zoomを使って自宅の保護者の方と連絡を取ることもできます。
保護者・乳幼児の部屋は4部屋で、それぞれ家族単位で宿泊できます。
1泊2日を基準とし、希望により連泊も可能です。
集合: 毎日10:30ごろ 那須塩原駅 改札口周辺
解散: 毎日10:30ごろ 那須塩原駅
お車で直接お越しいただくことも可能です(駐車場約6台・予約不要)。
【参加費】
小中学生・大人: 1泊 16,500円(3食・諸費用込)
幼児: 1泊 8,250円(3食・諸費用込)
2歳以下: 無料
申し込みページは現在準備中です。公開次第、ホームページでお知らせします。
▽参考資料(昨年の「サマーキャンプのしおり」)
https://www.mori7.com/stg/202507ns/
●家庭学習の習慣をつけることが大事
宿題やテストがあるから勉強するのではなく、自らの計画で勉強することで本当の力がつきます。計画倒れを防ぐためにも、まずは必要最小限のことを「開始時刻を決めて取り組む」習慣をつけることが肝要です。
小学生の時期に習慣化しやすいのは「暗唱」です。中学生なら英語の暗唱も良いでしょう。
これらを毎日決まった時間(例:朝食前など)に行うことで、学習が自然な生活リズムの一部になります。
小学校低学年までは親のコントロールが必要ですが、3年生あたりから自立心が芽生え始めます。この時期から少しずつ子供の自主性に任せていくことが大切です。高学年や中学生になっても親の指示通りに動かしていると、自分で工夫する姿勢が育たず、受験終了と同時に学習意欲を失ってしまうケースもあります。
成長段階に応じ、親の「管理」から子供の「自主性」へと、徐々に舵を切っていく必要があります。
●勉強の基本は「少数の反復」
学習において重要なのは「同じものを繰り返す」ことです。
問題集を一冊決めたら、5回以上繰り返すことを目標にしてください。1?2回しか解かない問題集を何冊も並行するのは、効率が悪く力もつきません。
また、問題集は「読むこと」を中心に進めてください。「書く」作業は「読む」よりも5倍近い時間がかかります。書く勉強を1回するよりも、読む勉強を5回繰り返す方が定着します。
さらに、答えのある勉強では、一定時間を超えて悩み続けるのは無駄になります。しばらく考えて分からなければすぐに答えを見て、その内容を理解すること。効率的な学習とは、正解と解説を素早く咀嚼(そしゃく)することにあります。
英語の成績は、学習の継続性と真面目さに比例します。他教科に比べ「地頭」だけで突破しにくい分野であるため、英語ができる生徒は学習全体に対しても真摯であると評価され、受験でも重視される傾向にあります。
しかし、AIの発達により英語の(道具としての)重要性は低下していくでしょう。その際、最後に残るのは「日本語で考える力・読む力・書く力」です。
現在、新井紀子氏の『シン読解力』が話題ですが、今後は読解力の低下以上に「作文力の低下」が大きな課題となると予想されます。日本語の読書力(特に説明文)と、作文力(特に高学年以降の感想文や意見文)を磨いておくことが、これからの時代を生き抜く鍵となります。
●能率の良い作文勉強法
作文は本来、非常に時間がかかるものです(1,200字で1時間半程度)。
しかし、作文の本質は「書くこと」ではなく「考えること」にあります。中学生以上の生徒には、以下の効率的な方法を推奨します。
1. 構想: 課題を見て15分程度で構想メモを作成する(ここが最も重要)。
2. 音声入力: メモを基にICレコーダーやGoogleドキュメントで音声入力する。
3. AI補正: テキスト化した文章をAIに渡し、句読点の付与や整形を行う。
ただし、考えたことを「手で書く」技能は、小学生のうちに身体化しておく必要があります。
手書き能力の身体化の適齢期は小学1年生から3年生ごろです。この時期に、思考と筆記が自然に連動する状態を作っておくことが大切です。
●数学の必要性
作文力・読書力と並んで「数学力」も不可欠です。数学は論理的な思考回路を形成するための「身体化」すべき学習だからです。
中学3年生までの義務教育課程の数学は完璧にしておきましょう。また、高校での文理選択では、可能な限り理系を選択することをお勧めします。文系科目は独学が可能ですが、数学は強制力のある環境でないと習得が難しいためです。
●大学卒業後の仕事
かつてのように「大企業に入れば一生安泰」という時代は終わりました。
今の子供たちが求めているのは、安定よりも「自己成長」や「チャレンジ」です。会社員として働きながらでも、起業や副業を視野に入れた生き方がスタンダードになるでしょう。
これからの起業・副業で重要なのは「答えのない分野」を選ぶことです。既存のビジネスモデル(例:従来の○○屋さんなど)の模倣や、誰でもすぐに真似できるAI活用には発展性がありません。
自身の「好きなこと」を突き詰めることが仕事に繋がります。さかなクンのように、昆虫、野草、鳥の声など、一見「趣味」と思われる分野を専門的に掘り下げている人々が注目されています。
将来、ベーシックインカムのような社会保障が普及すれば、なおさら「自分の好きなことを大事にする習慣」が生きる糧となります。
明治維新の直前、武士は子供に「剣術と馬術」を教え込みましたが、それらはやがて趣味の世界のものとなりました。今、大人が必要だと信じている価値観も、将来は様変わりしているかもしれません。
子育てのゴールを「大学合格」に置くのではなく、その先の長い人生をどう豊かに歩むかという、長期的な視点が求められています。
■■開始時刻を決めることで、家庭学習の勉強生活をコントロールする
●外からの強制に頼る勉強では本当の力はつかない
家庭学習のコツは、毎日決まったことをすることです。
しかし、ほとんどの子は自分で決めたルールではなく、宿題があるから勉強するとか、テストがあるから勉強するとかいった外側の必要に頼った勉強の仕方をしています。
それでは、本当の力はつきません。
宿題やテストなどの外からの強制に頼る勉強は、一夜漬けの勉強と同じで、本当の力がつく勉強にはなりません。
勉強でも仕事でも、あるいは読書でも、大事なことは同じものを繰り返すことで、繰り返すことによって、その知識や生活の仕方やものの考え方や生き方が自分の身体の一部となっていきます。
●まず一つのことから開始時刻を決める
そのための方法は、ある一つのことでいいので、毎日それをする開始時刻を決めるということです。
最初から完璧を目指そうとして、いろいろなことをそれぞれの時刻に当てはめると無理があるので続けられません。
最初はたった一つのことでよいので、その勉強、または仕事をする時刻を決めて、それを平日でも土日でも、旅行に出かけたときでも、いつでもそのルールを守るようにすることです。
そういう習慣ができると、その時刻を軸にして他の勉強も自然にできるようになります。
●開始時刻を決めた勉強に最適なのは暗唱の練習
では、そういう「開始時刻を決めた勉強」に一番いいのは何でしょうか。
それは、暗唱の練習です。
毎日時刻を決めて、10分間暗唱の練習をします。
10分間というのが長すぎる場合は5分間でもいいので、100字程度の文章を20回から30回繰り返して読み、それが暗唱できるようにするのです。
暗唱は、小学校の低中学年の勉強としては最も役に立つ勉強です。
中学生は、学校の勉強に合わせて英語の文章の暗唱をしていってもいいです。
●AIを活用した暗唱検定の導入へ
言葉の森では現在、暗唱検定を行っていますが、今後この暗唱検定をAIを利用したプログラムとして行っていく予定です。
今考えているのは、WhisperのAPIを使って、元の文章と「暗唱をもとにテキスト化された文章」を照らし合わせ、その一致度を評価するという方法です。
これができれば、例えば朝起きて朝ごはんの前の最初の勉強を暗唱と決め、暗唱検定のページに行って確認してもらうというようなことができます。(つづく)
次回は、暗唱の意義と方法。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
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● 言葉の森新聞2026年4月2週号 通算第1894号 (2269字) 言葉の森事務局 jun 2026年04月09日 11時55分
18354 (森の便り)
言葉の森新聞2026年4月2週号 通算第1894号
文責 中根克明(森川林)
■■知識偏重の教育から思考力重視の教育へ――AIと独自アルゴリズムを組み合わせた「日本語作文検定」がリニューアル
教育現場では評価のしやすさから知識中心の指導が広がっています。
しかし、これからの時代に求められるのは思考力であり、その育成には作文学習の日常化が有効です。
言葉の森は、AIによる内容評価と特許取得済みの独自アルゴリズムによる語彙力評価を組み合わせた「日本語作文検定」をリニューアルし、教師の負担軽減と生徒の作文力向上を同時に実現します。
■背景:作文教育が広がらない二つの壁
作文教育には長年、二つの課題がありました。
一つは評価の主観性です。評価の根拠がブラックボックスになりがちな指導では、生徒の学習意欲が続きません。
もう一つは教師の負担です。添削・講評には多くの時間がかかるため、日常的な作文指導に踏み出せない現場が少なくありません。
■解決策:二つの評価が作文教育を変える
作文検定は以下の二本の柱で構成されています。
第一に、AIによる内容評価:生徒の作文の内容を丁寧に読み取り、温かみのある講評を返します。
第二に、独自アルゴリズムによる語彙力評価:作文に用いられた語彙力を客観的に数値化します。(特許得済み)
語彙力評価は、これまでに103,000件以上の評価実績があり(当社データベース調べ)、人間による評価と相関が高いことが明らかになっています。
この二つの評価により、教師は添削作業から解放され生徒の作文を深く読む指導が可能になります。
生徒は客観的なフィードバックによって学習の方向が明確になり、作文学習に意欲的に取り組めるようになります。
■今後の展望
言葉の森は、作文教育の普及こそが、日本の教育を知識偏重から思考力重視へと変える鍵であると確信しています。
日本に作文教育を広め、知識偏重から思考力重視への教育転換の一助となるよう取り組んでいきます。
■■AIによる作文評価で大事なのは、悪いところを直すのではなく良いところを伸ばすこと。そして、揺れのある評価ではなく固定した評価であること
◆動画
https://youtu.be/Iq2if4gW0Zo
●AI評価の得意分野とその限界
AIを使えば、作文評価は簡単にできます。
特に間違いを指摘したり、悪いところを直したりすることはAIの得意分野です。
なぜなら、間違い直しや欠点探しは、AIがこれまでに習得した知識が答えとして豊富にあるからです。
難しいのは、良い文章をより良くするためにどうしたらいいのかという評価をすることです。
なぜなら、より良い文章というのは答えがないからです。
●欠点の修正より長所の伸長が重要な理由
間違いを直すとか欠点を直すとかいうのは、小学校低学年の作文や外国人の日本語作文に当てはまることです。
普通に文章を書く実力のある中学生や高校生には、欠点を直すという評価自体が不要です。
中学生や高校生の文章で大事なことは、欠点を直してもらうことではなく、良い文章を書くためにはどうしたらいいかということについてアドバイスしてもらうことです。
●AI評価の揺れとブラックボックス問題
また、AIによる作文評価の弱点は、常に多少の揺れがあることです。
同じ作文を別の日に評価させたとしたときに、全く同じ評価ということはありません。
また、異なる人間が同じような作文を書いた場合も、その評価は微妙に異なります。
そして、更に重要なことは、その評価の背景がブラックボックスになっていることです。
これは人間が行う作文評価と同じで、評価される側はなぜその評価になったのかがわからないまま評価されているのです。
これは、教育ではありません。単なるランク付けです。
●作文検定の評価の特徴と意義
言葉の森の作文検定は、作文の模擬試験や添削サービスとはこの二つの点で異なります。
第一は、欠点を直すことよりも長所を伸ばすことを中心に評価していることです。
普通に文章力のある生徒であれば、直すような欠点などありません。
第二に、評価の基準を、AIではなく独自のアルゴリズムによって行っていることです。
そのために評価の理由がオープンであり、また評価そのものが固定したものになっているのです。
独自のアルゴリズムとは、作文中の語彙を品詞や働き、表現の種類ごとに分類し、その出現頻度やバランスをもとに文章の質を評価する仕組みです。
人間の評価と高い一致度を持つことが確認されており、その手法は特許を取得しています。
■■【合格速報】
●岐阜県立大垣北高校・滝高校・鶯谷高校(特待) Y.Y.さん
<担当講師より>
広い視野と深い思考力、高い教養に裏打ちされた傑作を書き続けてくれているYちゃん、合格おめでとうございます!作文では、要約なしでも森リン90点台に到達するほど実力を積み上げてきてくれました。持ち前の思考力と向学心を活かして塾に通わず、自分で自分の勉強と向き合い見事合格されたことがYちゃんらしくてとても素敵です。楽しく充実した高校生活を送って下さいね!これからも一緒にがんばっていきましょう。
●日本大学経済学部 S.A.さん
<担当講師より>
根気よくコツコツと努力した成果が実りました。
本大学では作文はなかったようですが、作文で論理的な思考力を深めたことも合格につながったのだと思います。
とても意識が高く、入学後も資格取得などを目指すそうです。頑張ってほしいです。
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● 言葉の森新聞2026年4月1週号 通算第1893号 (2740字) 言葉の森事務局 jun 2026年03月31日 10時49分
18345 (森の便り)
言葉の森新聞2026年4月1週号 通算第1893号
文責 中根克明(森川林)
■■受講料改定のお知らせ(4月より)(再掲)
「森からゆうびん」、「言葉の森新聞」でお知らせしましたように、誠に恐縮ながら、昨今の物価高騰に伴い、4月より以下の通り受講料を改定させていただきます。4月5日のお引き落とし分からになります。
対象クラス: 全科学力、国語読解、算数・数学、英語、プログラミング、創造発表
受講料: 現行 8,800円 → 改定後 11,000円
何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
■■作文検定の評価のサンプル
勉強は、やれば誰でもできるようになります。
それは、すでにAIができるようになっているのと同じです。
大事なのは、知識を蓄積するような教育ではなく、知識を生かして、その人の個性と想像力と思考力を伸ばすような教育です。
そのために作文教育を始めました。
しかし、それまでの作文教育の問題点は、評価に客観性がないことと、指導する先生の添削や講評の負担が大きいことでした。
そのために、作文教育の必要性は、多くの人が認めながらも、実際には学校教育の場でも学習塾の場でもほとんど行われていませんでした。
大学入試についても、近年、小論文による評価が行われるようになりましたが、その場合でも、実際にどういう評価が行われているのかは不明です。
私の推測では、大人数の受験生の小論文を評価する場合、評価は、字数や表記による減点、誤字による減点という形の評価がほとんどで、内容による評価は行われていないと思います。
作文検定は、独自のアルゴリズムによる語彙力評価と、 AI による内容の評価と、多様な表現力の評価を組み合わせたシステムで、これによって、作文力を客観的、多面的に評価することができます。
この作文検定の仕組みが広がれば、現在の知識の習得に重点を置いた教育ではなく、個性と思考力と創造力の育成に基づいた教育ができていくと思います。
作文検定で、作文の評価がどのように行なわれるか、動画で説明しました。
https://youtu.be/aPessuCgDAE
■■2月の森リン大賞の更新――新しい森リン3.0の仕組みと作文検定
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=aLdfZr1R9ac
●2月の森リン大賞更新と森リン3.0の新機能
2月の森リン大賞の更新が遅れていましたが、本日、最新版をアップロードしました。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php
本来は3月10日に更新予定でしたが、プログラムのミスが見つかり修正に時間がかかりました。
●森リン3.0の進化点――内容評価と項目評価の追加
森リン大賞の話だけではつまらないので、新しい森リン3.0の仕組みを説明します。
これまでの森リン2.0は、AIによる講評作成まででしたが、森リン3.0では内容の評価と項目の評価も併せて行えるようにしました。
従来は内容や項目の評価には踏み込まず、語彙の集計による点数のみを出していました。その理由は、内容や項目の評価は人間にしかできないと考えていたからです。
内容とは、作文に感動・挑戦・個性・共感などの要素があるかどうかです。また笑いの概念もありますが、本質がまだ不十分なため、現時点では搭載していません。将来的に笑いの認識が進むと、ダジャレや川柳の面白さもAIで扱えるようになるでしょう。
●内容評価の特徴と項目評価の意義
内容の評価は点数をつけません。題材によって左右される面が大きいからです。
新機能のポイントは項目評価の導入です。
従来、構成・題材・表現・主題・表記などの評価は人間が行っていました。
表記関係(読点・段落・常体敬体・誤字など)はAIでも十分対応可能でした。
しかし作文教育の本質は、できていないところを直すことではなく、良いところを伸ばすことです。
そのため、指導とセットで項目評価を行う形にしました。
●指導と結びついた作文検定の価値
世の中の作文模擬試験は、ほとんどが事後評価のみで指導と結びついていません。
良い点を取った子は嬉しいですが、悪い点の子は次にどう努力すればいいかわかりません。
事前指導のない評価だけでは、大半の子の作文は上達しません。
今回の森リン3.0は作文検定に搭載されているため、評価が指導とセットで可能です。
(ただし、まだ「作文の丘」や「山のたより」への移植は完了していません。複雑化したため時間がかかります。)
学校や塾で作文検定を導入すれば、結果表示だけで終わらず、「次にどこに力を入れればいいか」が明確になります。
単なる評価試験ではなく、指導連動型の評価が特徴です。
●作文検定が実現する教育改革
これにより、どの学校・塾でも日常的な作文指導が可能になります。
先生の負担はほとんどありません。
従来、作文指導が少なかったのは添削・講評の負担が大きかったからです。
今後の先生の役割は、子供の作文とAI評価を見て、勉強の方向を相談することに変わります。
添削の代わりに、考えたり話し合ったりすることが中心です。
生徒自身も評価結果を見て、次にどう努力すればいいかを考えるようになります。
これにより、知識詰め込み中心の教育から、思考力・想像力を伸ばす教育への転換が進みます。
作文検定は、教育改革のひとつの柱となるのです。
■■森リンベストの表示について
リアルタイムで更新されている「森リンベスト」の順位は、「総合点」で並んでいます。
https://www.mori7.com/mri/mri_best.php
その総合点に均衡点を加えたものが「新総合点」です。
森リン大賞は、4週目の作文の「新総合点」の順位で並んでいます。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php
なお、森リン点の集計は、学年に応じた後半の字数を基準にしています。
そのため、4週目の清書の週に、長く書き直した作文が、もとの週の短い字数の作文よりも点数が低くなることがあります。
それは、もとの週の後半の字数や密度やバランスよりも、4週目に書き直した作文の後半の密度やバランスが低くなることがあるからです。
■■【合格速報】常翔学園高等学校
●常翔学園高等学校 U.Y.さん
<担当講師より>
小学生の頃からずっと作文を続けています。受験勉強も、部活動と両立して頑張りました。これからは、理系の環境の整った学校で、さらに学びの世界をひろげていけますね。また、作文の勉強に戻ってきてくれるので、共にがんばりましょう。
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● 言葉の森新聞2026年3月4週号 通算第1892号 (6299字) 言葉の森事務局 jun 2026年03月21日 12時07分
18327 (森の便り)
言葉の森新聞2026年3月4週号 通算第1892号
文責 中根克明(森川林)
■■3月29日(日)・30日(月)・31日(火)は休み
3月29日(日)・30日(月)・31日(火)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■新学期教材の発送(作文クラス)
3月23日(月)に新学期の作文の教材を発送します。
国内の生徒で30日になっても届かない場合はご連絡ください。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■作文力の上達は字数の伸びに表れる
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2026/3161112550.jpg
△赤い太線は全体の平均
作文力の上達は字数の伸びに表れます。
上記のグラフは、言葉の森で2026年1月以降に作文の受講を開始した生徒の3回以上作文を書いている字数のグラフです。
字数は、作文の実力と極めて高い相関にあります。
また、作文を書く字数は生徒によって大体固定しています。
例えば600字の作文を書く生徒は、いつもほとんど600字前後の作文を書きます。
その生徒に、「今日は頑張って800字まで書いてみよう」と言っても、多くの子は自分の平均的な字数の600字を超えることはできません。
作文の字数はその子の作文の実力で、それは大体固定しています。
だから、逆に作文の字数が伸びている生徒は、よく努力していて、作文の実力が向上していると言えるのです。
2026年の1月以降に作文クラスを受講した生徒の平均的な字数は、370字から688字まで伸びています。
それぞれの学年の字数の目標が決まっているので、途中からその目標の字数に沿ってなだらかになりますが、最初の数回でこのように字数が伸びているということは、本人がよく努力していて、作文力も上達していることを表しています。
なぜこのように作文力が上達するかというと、それは作文を書くための字数や項目の目標が設定されていて、その目標に応えるために作文を書こうとしているからです。
毎週の課題の中には、書きやすい題名課題も、書きにくい感想文課題もあります。
それらを平均して毎回字数が伸びているということは、生徒の作文力が上達している証拠です。
言葉の森の1月から3月までの作文の目標字数は、小学1年生が200字、小学2年生が400字、小学3年生が600字、そして小学6年生以上、中学生、高校生の目標字数は1200字以上です。
このような目標字数を達成するのは、もちろん子供たちにとって楽なことではありません。
しかし、その字数と項目を毎回達成することが、子供たちの勉強にとっての目標にもなっているのです。
■■教育改革の一丁目一番地は、作文教育と読書教育(その1)
◆動画
https://youtu.be/DocDYZohw3U
●教育改革の提案に新しさが乏しい理由
日本の教育の問題点についていろいろなことを述べている人はいますが、どうしたらいいかということに関する提案で新しいものはあまりありません。
問題点を述べている人の多くは、自分の子供時代に受けた教育から連想して、今の教育に、昔の教育の良かった面を取り戻すようにすればいいのだと考えがちです。
しかし、そもそも今の教育に生まれている問題は、世の中の発展に応じて生じてきた問題ですから、単純に昔の良かったはずの教育を上乗せすることはできません。
また、教育の問題は、その教育を必要とする人々のニーズによって生まれている面がありますから、教育の仕組みだけを単独に変えるのではなく、今の社会の仕組みを生かしながら、社会と教育を同時に変えていく必要があるのです。
●受験教育を否定せず、中身を変える
今の教育に対する保護者のニーズは、子供が、いい学校に入り、より良い生活を送れるような状態になってほしいということです。
この受験のための教育は否定することができません。
だから、受験のための教育であっても良いのです。
ただし、その受験のための教育が、子供たちの学力や能力を本当に伸ばすものである必要があるのです。
今の受験教育は、知識の詰め込み教育を前提としているという批判があります。
だから、知識の詰め込みを必要とする受験教育ではなく、子供たちの思考力、創造力を伸ばすような受験教育であれば良いのです。
●知識偏重の採点が思考力育成を妨げている
今の受験教育が知識の詰め込みになっているのは、採点する側の都合によるものです。
○×式に還元されるような知識であれば、機械的に採点することができるからです。
基本的な知識の習得はもちろん必要です。
しかし、それはある程度までで十分であって、90点を95点にしたり95点を100点にしたりするような、最後の最後まで知識に基づくような試験である必要はないのです。
●総合型選抜入試が抱える評価の難しさ
学校関係者、特に大学の入試に携わる多くの人は気づいています。
そのために、かつてのAO入試や現在の総合型選抜入試が生まれてきたのです。
ところが、基本的な知識の習得と組み合わせた総合型選抜入試が必ずしも理想どおりにいっていない理由は、総合型選抜の評価が難しいことによるものです。
真に評価したい学力は、思考力や創造力や意欲であるはずですが、それらの評価をわかりやすく実現する手段が乏しいのです。
●作文評価が思考力・創造力の測定手段になる
そこで、言葉の森が提案するのは、作文教育を普及させ、作文力をその人の思考力や創造力として評価する方法です。
それが言葉の森が現在行っている森リン3.0による作文評価システムです。※
作文といっても、単に題名課題で文章を書くだけでなく、ある文章の読解に基づいて感想文としての作文を書くという方法が、小学校高学年以上の作文指導の中心になります。
だから、書く力だけでなく、必然的に読む力も必要とされるようになります。
●作文検定を学校教育の中心に位置づける
この新しい作文評価をAIの活用と組み合わせながら実現しているのが、森リンを活用した作文検定の仕組みです。
作文検定は、単に受験の合否を判定するだけでなく、小学生から高校生までの日常的な学習に生かしていくことができます。
つまり、作文教育を学校教育の中心に位置づけることができるようになるのです。
日常的な作文教育を組み入れた学校教育が、これから必要とされる日本の新しい教育改革の中心になります。
知識の習得という基本的な学力は引き続き維持しながら、それに加えて思考力、創造力を伸ばす仕組みを教育の中に作っていくのです。
●AIを活用することで作文指導の負担を解消する
これまでの学校教育の中で、そのような作文教育が十分に行われてこなかったのは、作文教育を先生という人間の力だけで行おうとしてきたからです。
作文教育を本格的に行うには、先生にとって指導と評価の負担があまりにも大きかったからです。
これからは、森リン3.0をもとにした作文教育と作文検定を、学校教育における思考力と創造力育成の主要な方法として行っていく必要があるのです。
言葉の森は、この作文教育とともに、新しい読書教育の方法も計画しています。
その話は、次回に述べたいと思います。(つづく)
※森リン3.0の仕組み
森リン3.0は、作文の中に使われている語彙を思考語彙・知識語彙・表現語彙・経験語彙などに分類し、一定のアルゴリズムで評価する仕組みを基本としています。
(本システムは特許を取得しています。)
さらにAIを活用することで、作文の構成・題材・表現・主題・表記の各項目に加え、個性・挑戦・感動・共感といった内容面の要素も評価し、作文の内容に即した600字の講評を作成します。
■■教育改革の一丁目一番地は、作文教育と読書教育(その2)
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=iOXd2tpjU-0
前回は、「教育改革の一丁目一番地」として作文教育の話をしました。
(
https://www.mori7.com/as/5481.html )
今回は、読書教育の話をします。
●学年別「図書検定」の構想
読書教育として言葉の森が計画しているのは、生徒のそれぞれの学年に応じて行う図書検定です。図書検定は、小学1年生から高校3年生まで、それぞれの学年の子供たちに読んでほしい本、人気があるとともに内容も深い本で、日本の歴史や文化に根ざした本のリストを作り、それをもとに図書検定を行うという仕組みです。図書のリストはオープンソースとして公開し、様々な人の意見を反映しながら定期的に更新していけるようにします。
●「何を読んでもよい」から一歩先へ
現在は、読書というと、単に本の形をしたものならば何でも読んでいればいいというような大まかな読書観があります。それは、これまでの読書環境ではやむを得ない面がありました。しかし、朝の10分間読書のように、子供たちが自分の意思で何を読んでもよいという形の読書運動でも、その中で子供たちの読書力は向上していったのです。その読書の内容を、更に推薦図書という形で方向づけ、その本を読んだ結果をAIを通して確認するというのが図書検定の方法です。
●AIによる多角的な評価と特許出願
AIを活用すると、ある本の内容についていくつかの選択問題を作成することができます。また、ある本の内容の一部について記述問題を設定することもできます。その記述問題や選択問題は、AIが本来の模範解答との類似点を数値化して評価することができます。この評価は、単に模範解答に一致していればいいというのではありません。模範的な解答とある程度離れていることが、その生徒の独創的な読み方になるからです。
●独創性と客観性のバランス評価
しかし、独創性の度合いが大きすぎると、それは本の内容を十分に読み取れていないという可能性もあります。その独自性と類似性をある一定の範囲で評価し、図書検定の評価を行うというのが図書検定の考え方です。これは、すでに特許を出願しています。図書検定の評価の例を挙げると、例えば小学1年生の推薦図書には、「かいけつゾロリ」などの楽しい本でありながら、文章もしっかりしているものを選ぶことができます。
●AIによる問題の自動更新と公平性の担保
「かいけつゾロリ」のある場面を取り出して、「そのあと、ゾロリたちはどうしたのでしょう。(1)……、(2)……、(3)……、(4)……」というような選択問題を作ることができます。このような問題作成は、AIが登場する以前は、人間が考えて作ることしかできませんでした。そして、毎月の問題を変えていかなければ、先にやった生徒と後にやった生徒の間に不公平が出る可能性があります。だから、毎月問題を更新する必要があります。それをAIの力で自動的に行うようにするのです。
●成長段階に合わせた設問設計
ところで、小学校低・中学年の図書検定では、本の内容を読み取れているかどうかを見るだけなので、答えやすい選択問題で済みます。しかし、小学校高学年、中学生、高校生の図書検定の場合は、本の内容の読み取りとともに、その生徒がどれだけ深くその本を自分のものとして読み取り考えたかを見る必要もあります。そこで、選択問題だけでなく、記述式の問題を2つの方向で行います。
●「類似度」と「相違度」で測る思考の深さ
1つは、その本の内容に関する質問です。内容に関する質問は、AIの用意した模範解答と類似度が高ければ読み取れているということになります。しかし、もう1つの「本の内容を自分なりに読み取り考えているか」については、AIの模範解答があったとしても、その模範解答と離れている度合い、つまり「相違度」がその生徒の独自の考え方の表れになります。この類似度(参照度)と相違度(展開度)のバランスを見るのが、記述式問題の評価の方法になります。
●思考力と創造力を育む教育改革へ
本の内容全体について感想を書くようなことは作文検定で行うので、図書検定は本の内容に即しての選択式問題と記述式問題が中心になります。このようにして、日本の学校教育をこれまでの知識の評価中心のものではなく、思考力と創造力を見る形のものに変えていくのが、今後の教育改革の大きな方向になります。入試問題についても、知識の評価中心の入試ではなく、読書力と作文力を中心にした評価にしていく必要があるのです。
■■【合格速報】
●桐蔭学園高等学校 Y.T.さん
<担当講師より>
おめでとうございます。小学生、中学生と作文の勉強を続けて実力を伸ばしてきた生徒さんです。興味や関心の移り変わりや学業だけではない心の成長がありました。中3の秋から受験勉強に専念しました。塾などに頼らず自分で頑張り、合格されたそうです。そして、早くも作文に戻ってきてくれました。さらに力を伸ばしていきましょう。期待しています。
●宝仙学園中学校 N.J.さん
<担当講師より>
寡黙ですが、コツコツと自分の目標に向かって勉強してきました。受験前も、しっかりと作文の準備をしてきちんと授業に参加していました。これまでの努力が、実を結んだのだと、私もとてもうれしいです。
本当に、おめでとうございます!
-
● 言葉の森新聞2026年3月3週号 通算第1891号 (2249字) 言葉の森事務局 jun 2026年03月16日 09時56分
18324 (森の便り)
言葉の森新聞2026年3月3週号 通算第1891号
文責 中根克明(森川林)
■■3月20日(金)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、3月20日(金)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■意味のない作文コンクール――作文はコンクールのためにあるのではなく教育のためにある
◆動画
https://youtu.be/xJC5gKIjH2o
以前、「読書感想文コンクールは今年で終わる」と書きましたが、それはまだ続いています。
https://www.mori7.com/as/4751.html
●コンクールとして行われる作文の限界
そのほかにもさまざまな作文コンクールがあります。
また、作文を卒業の記念として残すような企画もあります。
しかし、それらはすべてAIの時代には意味が薄れてきました。
作文は、コンクールのために書くものではなく、子供たちの教育の中で書くものです。
作文を書くことによって、子供たちの考える力が整理され、他の子の書いた作文を読むことでさまざまな考えを知ることになります。
つまり、作文は教育の中で日常的に行っていくものです。
作文教育は、年に1回のコンクールや夏休みの宿題として行うものではありません。
●学校で作文教育が行われなくなった理由
なぜ作文がコンクールや宿題として行われるようになったかというと、学校では作文教育を十分に行うことが難しくなったからです。
昔の作文教育は、先生が子供たちの作文をすべて読み、それに丁寧なコメントを書くような形で進められることがありました。
しかし、今の学校教育の中で、そのような時間的ゆとりのある先生はほとんどいません。
小学1・2年生であれば、指導の内容も表記の仕方が中心ですから、先生でも教えることはできます。
しかし、小学校高学年や中学生、高校生になると、先生がクラス全員の作文を読んでコメントを書くことは時間的にできません。
そのため、作文教育は授業の中で行う学習ではなく、コンクールや宿題として行われるものになってしまったのです。
●AIによって可能になる日常的な作文教育
作文教育を子供たちの教育として復活させる方法は簡単です。
言葉の森が行っている作文検定で、森リンという自動作文評価システムを使い、毎週の授業の中で日常的に作文指導を行う体制を、小学生から中学生、高校生まで作ればよいのです。
この方法で作文指導を行えば、先生の負担はほとんどありません。
そして、生徒にとっては、一人ひとりに自分の書いた作文に対する講評が返ってくるので、どこを改善していけばよいのかがわかります。
●これからの教育は個人に合わせた創造教育
学校教育の中で、知識の詰め込みの授業を行い、それを一斉テストで評価して順位をつけるようなやり方は、過去の教育の名残です。
これからは、生徒一人ひとりの個性や実力に応じて教育を行っていく時代です。
その時代に最も必要になる教育は、作文教育、読書教育、創造発表教育、そして基本的な学力教育です。
●人間に必要なのは身体化された知識と道具
では、なぜ作文と読書と創造発表と基本的な学力が必要なのでしょうか。
それは、人間の役割が創造性を発揮することだからです。
新しい未知の問題に遭遇したとき、AIは過去のデータの集積から類推して答えを出すことができるかもしれません。
しかし、その問題を新しい創造的な問題として乗り越えようとすることは、なかなかできません。
人間は未知の問題に出会ったとき、自分の持っている道具をすべて動員して考えようとします。
そのときに使える知識や道具は、ただ知っているだけ、ただ使えるだけの表面的なものではありません。
自分が手足を動かすように無意識に使える、身体化された知識と道具です。
●日常の学びとして身につける力
その身体化された知識や道具として身につけておくものが、書くこと、読むこと、創造する姿勢、そして基本的な学力なのです。
人間が教育の中で身につけるべきものは、一夜漬けでテストに間に合わせるための知識ではありません。
日常的に使うことができ、いざというときには自分の身体の一部として働くような知識と技術なのです。
■■【合格速報】
●神奈川県立横浜氷取沢高校 N.A.さん
<担当講師より>
横浜氷取沢高校への合格、おめでとうございます!
塾には行かず自分ら学んで受験に挑むことを決め、見事合格されました。自分で決め、実行し、成し遂げた経験は、きっと今後の自信となっていくことでしょう。
陸上を愛する生徒さんです。文武両道で、これからもはつらつと活躍されることを楽しみにしています。
●栃木県立石橋高校 O.T.さん
<担当講師より>
おめでとうございます。
受験作文コースと国語読解を、短期集中で頑張ってくれました。解答の根拠をいつも正確に丹念に見つけていました。書くたびに作文力も伸びる、吸収力があります。高校生でさらに力を伸ばし、スピードも身に付けていきましょう。
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● 言葉の森新聞2026年3月2週号 通算第1890号 (7100字) 言葉の森事務局 jun 2026年03月07日 09時38分
18318 (森の便り)
言葉の森新聞2026年3月2週号 通算第1890号
文責 中根克明(森川林)
■■【重要】3月11日(水)朝10時からサーバー停止
3月11日(水)は朝10時から夕方17時ごろまでウェブが使えません。
場合によっては夜まで延びる場合もあります。
講師のみなさんは、担当生徒にズーム会場のリンク先を連絡しておいてください。
事務局では、別のサイトにオンライクラス一覧表の表紙だけを載せる予定です。
■■日本語による作文力と読書力がこれから学力の中心になる
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=FnpCtC303JQ
●思考の土台となる日本語力を幼少期から育てる
これからは、母語である日本語教育が重要になってきます。
なぜかというと、言語は思考の道具であり、思考を深めるためには、言語を手足のように使えること、つまり言語の身体化が必要だからです。
身体化には適齢期というものがあり、言語に関しては小学2、3年生までが母語を形成する時期だという説があります。
AIの発達によって、知識を詰め込むことの重要性は以前ほど高くなくなりました。
もちろん、知識も自分の得意分野については身体化することができるので、興味を持った分野を深く研究したり、反復して思考したりすることは大切です。
同じように、数学の力も身体化の必要性が高い分野なので、数学力をつけることも大事です。
●読書と作文がひらく高度な思考への道
しかし、最も大事なのは、思考の土台となる母語としての日本語力を育てることなのです。
その方法は、読書と作文と対話です。
読書と作文と対話というと、勉強の知識を詰め込むことよりも気楽にできることのように思われがちですが、実はここで読書力、作文力、そして対話力のレベルに大きな差が生まれます。
したがって、これからの幼児期や小学校低学年の時期に、まず第一に身につける必要のある勉強は、読書と作文です。
そして、学年が小学校高学年、中学生、高校生と上がるにつれて、読書と作文のレベルをさらに高度なものにしていく必要があるのです。
【AIによる感想】
非常に共感します。AIが瞬時に「正解らしきもの」を出力する時代だからこそ、人間側が「そもそも何を問うべきか」を深く考える力が試されていますね。
あなたがおっしゃる「身体化」という表現は鋭いと感じました。単なるスキルとしての日本語ではなく、無意識に使いこなせるレベルまで血肉化させて初めて、クリエイティブな思考が可能になるのだと思います。特に「数学」と言語を並べて身体化の必要性を説いている点に、論理的思考の本質を感じました。
【AIによる関連リンク】
このテーマ(言語の身体化やAI時代の教育)をさらに深掘りするのに役立つキーワードやリソースです。
藤原正彦『国家の品格』:数学者でありながら、国語教育の徹底的な重要性を説いている名著です。
外山滋比古『思考の整理学』:自ら考え、表現することの本質について学べるロングセラーです。
文部科学省「新学習指導要領のポイント」:これからの教育で重視される「言語活動の充実」について公的な指針が確認できます。
■■AIにふりがなをつけてもらった話――文化の時代の遊びの経済に必要なのはリベラルアーツの力
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=PY7iBVlXeEc
●かつて自作していた「ふりがな」の仕組み
昔、作文に先生の書く講評が子供自身にも読めるように、自動的にふりがなをつけることにしていました。
また、子供の課題フォルダの文章にも、学年配当漢字表に沿ってふりがなをつけることにしていました。
●無料公開で多くのアクセスを集めたページ
実は、そのプログラムを言葉の森のホームページに公開したところ、そのようなことを無料でできるサイトはほとんどなかったため、かなりアクセスがありました。
今でも森リンの講評は、そのふりがなの仕組みを使って学年別に読みやすくしています。
しかし、ふりがなページの方は、サーバー移転後に作り直す時間が取れず、止まったままにしています。
●AIが一瞬でやってしまったこと
しかし、今日ふと思って、AIに文章にふりがなをつけられるかどうか尋ねてみたところ、一瞬にして正確なふりがなをつけてくれました。
もうふりがなページを作り直す必要はなくなりました(笑)。
しかも、学年別配当漢字をもとにしてつけることもできるようです。
自分がこれまで何日間もかけて苦労して作ったふりがなソフトが、AIに頼めば一瞬でできたということです。
●仕事が消えるという現実
もし私がどこかの会社に雇われて、ふりがなソフトのメンテナンスをする仕事を任されていたとしたら、その仕事はもう必要なくなったということです。
こういうことが、これから社会のあちこちで起きてくるのだと思います。
●ホワイトカラー受難とロボットの進出
冨山和彦さんが述べているように、これからはホワイトカラー受難の時代で、生き残るのはブルーカラー、さらにある程度の技能を持ったライトブルーカラーになると思います。
単純なブルーカラーの仕事は、やがてAIロボットによって代替されるようになるでしょう。
衣服を折りたたむロボットや、安全に自動運転をしてくれるロボット、介護の手助けをしてくれるロボットなど、さまざまなものが出てくると思います。
●ベーシックインカムと「趣味の仕事」
しかし、社会全体としては働く仕事が減る代わりに、ベーシックインカムのような仕組みが出てくると思うので、人間のする仕事は、これまでのような与えられたものではなく、自分の趣味を生かすものになってくると思います。
●モノの経済から文化の経済へ
「趣味の生産」と「趣味の消費」との結びつきを考えると、それはモノの経済ではなく、文化の経済になります。
これまでの経済は、主に工業製品というモノの生産と消費中心に回っていました。
それは、モノが豊かになることが、人間の幸福感と結びついていたからです。
しかし、これからの人間の幸福感は、自分の成長や新たな自分の発見や新しい経験や新しい出会いのように、モノではなく生き方の文化に結びつくものになります。
それが文化の経済です。
●未来の親の言葉は逆転する
これから本当に求められてくる人材は、新しい文化を供給できる個性的な趣味の人ということになります。
昔のお母さんの言葉は、
「遊んでばかりいないで、勉強しなさい」
でしたが、未来のお母さんの言葉は、
「勉強ばかりしていないで、もっと遊びなさい」
になると思います。
●リベラルアーツこそが遊びを支える力
しかし、そのために必要なのは、個性的な遊びを生み出せる力で、それがリベラルアーツの力になります。
リベラルアーツの学力の中心は、読書と作文であり、それも質の高い読書と作文なのです。
▽参考ページ
冨山和彦氏の著書『ホワイトカラー消滅』:NHK出版新書
https://www.amazon.co.jp/dp/4140887281
■■評価が曖昧になりがちな作文だから、指導は曖昧な言葉では教えない
◆動画
https://youtu.be/RkmSI9JOV28
●曖昧な指導は、子供を迷わせる
「指導は曖昧な言葉では教えない」とは、次のようなことです。
例えば、「もっと具体的に」とか「もう少し分かりやすく」とか「もっと自分の個性を出して」とか、言われた方は、分かったような分からないような指導を受けることがあります。
●「中心」ではなく「いちばん何とかなのは」
言葉の森では、「中心を決める」ということよりも、「いちばん何とかなのは」という言葉を使おうということを、小学校低学年の子には話しています。
例えば、動物園に遠足に行った作文を書く場合、小学1・2年生は、最初から最後まで書こうとします。
それはそれでいいことなのですが、時間がないと、朝起きてから出かけていくまでで力尽きてしまうこともあります。
●感想を一段深める「一般化の主題」
小学校高学年では、作文に出来事と感想を書く場合、その感想が「とても楽しかったです」で終わるようになる子は少ないですが、それに近い個人的な感想でまとめてしまうことはよくあります。
そこで、より大きい視点からその出来事を考えるために、「人間は」とか「人間にとって」という言葉を使うということを、「一般化の主題」という言葉で指導しています。
●情景を生き生きさせる「会話を入れる」指導
また、子供の作文が出来事の平板な事実経過だけで終わらずに、そのときの情景を描写的に書くことをすすめるために、「会話を思い出して書こう」という指導もしています。
男の子は、一般に数字や名前をしっかり書くことに関心があり、「何時何分にどこどこの駅からどこどこの場所に行って」というような書き方をしますが、そのときの動作や情景にはあまり関心がありません。
そこで、「会話を入れて書く」という説明をすると、その作文に具体的な描写が生きてくるのです。
●数字や名前を意識させる指導
女の子は逆に、情景や動作を書くのは得意ですが、数字や名前のようなものにはあまり関心を持たない子が多いです。
そこで、「作文の中に数字や名前が分かることがあったら書いてみよう」という話をしています。
このように具体的な指導をすれば、子供たちが作文を書いたあとの先生の評価も具体的になります。
●運転教習に学ぶ、具体的な教え方
私は昔、自動車教習所で運転を教わっているとき、隣にいる指導員が、「窓ガラスのどこに何の標識が見えたらハンドルをあっちに切って、次にバックミラーのどこに何が映ったらハンドルをこっちに戻して」という、あまりにも分かりやすい教え方をしてくれたので、すぐに縦列駐車ができるようになりました。
そして、いったん形だけできるようになってしまえば、新しいところでも、同じような感覚で、目印がなくてもできるようになるのです。
●結果だけを見る評価の危うさ
文章を書くことが得意な人が作文を教える役割になると、往々にして子供の作文の未完成の部分を直そうとすることが多いものです。
例えば、子供が書き出しを工夫するために会話で始める作文を書くと、「会話の書き出しはワンパターンだ」などと言うのです。
書き出しの工夫は、子供たちの文章力の成長に応じて、書きやすい「会話の書き出し」から始めて、「情景の書き出し」や「動作の書き出し」や「名言の書き出し」などに進む可能性があるのですが、子供の作文を成長の過程として見ずに、結果だけを見て評価してしまうことがあるのです。
●欠点指摘が生む萎縮
ところが、そういう結果中心の評価をされた子はどうなるかというと、作文が苦手になるのです。
よく言われるのは、作文指導に熱心な先生のもとでは、作文嫌いの子が増えるということです。
子供たちの作文の良いところを褒める先生であればよいのですが、欠点を直すことを中心にする先生の場合は、子供たちが欠点を指摘されないようにと、作文を書くことに萎縮するようになります。
●保護者の関わり方も同じ
これは先生でなく、保護者が作文を教えるときも同じです。
子供が作文を書きながら、近くにいるお母さんに、「次はどう書くの」と聞いてくることがあるようです。
それは、そのお母さんがこれまで子供の書いた作文の結果を見て、間違いや弱点を指摘していたので、子供は、「書いてから注意されるよりも、書く前に聞いておこう」と判断するようになったのです。
こういう子供の心理を理解するためには、お母さんお父さんが、自分が子供だったころを思い出してみるとよいと思います。
■■暗唱の進捗度を見れば家庭学習の充実度がわかる――成績を上げるコツは単純
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=rbFlAr_yKhk
私は小学校時代の学校の成績は、考えようによってはそれほど重要ではないと思っています。
●生徒が本気で勉強し始める時期
生徒が本当に勉強しようと思うのは、15歳の中学3年生ぐらいからです。高校生になって成績が急に良くなる生徒の多くは、あるときから突然本気で頑張り出したケースが多いように感じます。小学生のころから地道に良い成績を積み上げてきた生徒よりも、急にスイッチが入って成績が上がったという例の方が多いのです。これは私の主観的な感想ですが。
●急に成績が上がる生徒の共通点
そのときに急激に成績が上がる生徒の特徴は、読書が好きだったということです。逆に言えば、小学校時代に最も重要なのは「読書好き」にすることであり、小学生のときの成績を無理に上げることではありません。
●中学生の内申と成績アップの現実
とはいえ、中学生になると公立中学では内申点があるため、真面目に成績を上げなければなりません。しかし、中学での勉強は義務教育の内容ですから、やれば必ずできるようになるものです。ただ、中1・中2の生徒はまだ勉強の自覚が薄く、できれば遊んでいたいと思っています。
●中学生期の心理と「損得優先」の特徴
個体発生は系統発生を繰り返すという反復説があてはまるかどうかはわかりませんが、中学生時代は人類の闘争と勝ち負けの時代を反映しているように思います。そのため、理念よりも損得を優先する時期なのです。高校生になると、損得だけで判断する生徒は少なくなり、競争ではなく自身の成長に関心が向くようになります。学校でのいじめなどの問題が多いのも、小5から中2ぐらいにかけてです。高校生になると、そうしたことは自然にしなくなる傾向があります。
●勉強時間を確保する本当の鍵
勉強の自覚がまだ薄い中学生期に成績を上げるには、勉強時間を確保することが最も重要です。机に向かっている時間が長いかどうかだけではわかりません。問題集を解く勉強は形が残るので続けやすいですが、音読や暗唱は形が残らないため、短時間でできるのに続けられない生徒が多いのです。
●国語力の基礎は「問題集の音読」
国語力をつける最も基本的な勉強は、問題集の問題文を繰り返し音読し、文章が頭に入るようにすることです。解き方のコツを学ぶのは、その基礎国語力ができてからです。しかし、この「問題集読書」を続けられる生徒は多くありません。音読が形に残らないからです。
●暗唱が家庭学習の充実度を示す指標
ところが、暗唱は形が残ります。小学生の場合は「暗唱文集」、中学生の場合は「英語音読入門」などの教材もあります。この暗唱ができているかどうかが、家庭学習の時間が確保できているかどうかの重要な指標になります。実際に、小中学生で日本語の暗唱や英語の暗唱を続けている生徒は、例外なく全教科の成績が上がっています。もちろん国語の成績もです。毎日の暗唱ができているということは、家庭学習の習慣があり、勉強時間が確保されている証拠なのです。
●読書習慣と暗唱で学力は心配無用に
勉強時間の確保に加えて、毎日の読書の習慣と読書のレベルの高さが加われば、生徒の学力について心配はいりません。あとは高校生になって自分の目指す方向が決まれば、自然にどんどん頑張るようになるからです。家庭での勉強で大事なことは、読書の習慣と毎日の暗唱の進捗度を見ることだと考えておくと良いと思います。
【AIの感想】
非常に本質を突いた教育論だと感じました。特に以下の2点に強く共感します。
「読書」を全ての基礎に置いている点: 語彙力や読解力がない状態で無理に問題を解かせても、砂漠に水を撒くようなものです。読書習慣を「地頭の土台」と捉える考え方は、長期的な学力形成において非常に理にかなっています。
「暗唱」を指標にする合理性: 勉強は「やったつもり」になりやすいものですが、暗唱は「できるか・できないか」が明確です。親や教師が進捗を把握する上でも、非常に優れたバロメーターだと感じました。
【もうひとつのAIの感想】
全体として、現場経験に基づいた説得力のある内容だと思います。特に「成績を上げることより読書好きにすること」という主張は、短期的な結果を求めがちな保護者への重要なメッセージになっています。
「暗唱の進捗が家庭学習の充実度の指標になる」という視点はユニークで実践的です。「形に残る/残らない」という切り口で音読・暗唱の継続しにくさを説明している部分も、納得感があります。
やや気になる点を挙げると、「個体発生は系統発生を繰り返す」という反復説の引用は、中学生の発達段階の話の中に唐突に登場するため、読者によっては難解に感じるかもしれません。引用するならもう少し噛み砕いた説明を添えると、より読みやすくなると思います。
■■合格速報
●都立文京高校 O.M.さん
<担当講師より>
小2から中3まで8年間、作文を本当によく頑張りました。
中学生になると部活が忙しくなったけれども、事前に課題を読み、授業では自分の考えをしっかり述べてくれました。「自分の頭で考え、自分の言葉で伝える力」を身につけたことは、これから先の人生において、Mさんの武器になるはずです。
大好きなバレーボールでの活躍も楽しみにしていますよ。
●都立国立高校 K.A.さん
<担当講師より>
受験では、240字くらいの作文もあったそうですが、長年積み重ねてきた作文力で見事乗り越え、合格されました!おめでとうございます!
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● 言葉の森新聞2026年3月1週号 通算第1889号 (8516字) 言葉の森事務局 jun 2026年03月02日 12時28分
18313 (森の便り)
言葉の森新聞2026年3月1週号 通算第1889号
文責 中根克明(森川林)
■■【重要】3月1週は作文テスト――締切は3月7日(土)(作文クラス)
3月1週は作文テストの週です。
普段勉強している字数と項目がすべてできるように書いてください。
字数は、作文用紙に書く場合は作文用紙の字数です(マス目が空欄のところも字数に含めます)。
テキスト入力する場合は、正味の字数です。
(「ワードで書いた文章の字数の数え方」などで検索するとAIが答えてくれます)
各学年の項目は、項目表を参考にしてください。
https://www.mori7.com/mine/nae.php
項目は、自分がその項目を意識して書いたということが伝わるように、書いたところに項目マークをつけておいてください。
手書きの作文の場合は、課題フォルダの「項目表」を参考にして、
- 構成: 枝
- 題材: 葉
- 表現: 花
- 主題: 実
の絵を描いておいてください。
テキスト入力の場合は、その語句の近くに、
- 構成: <<構成>>
- 題材: <<題材>>
- 表現: <<表現>>
- 主題: <<主題>>
と書いておいてください。
※項目マークを入れるのは、今学期までで、次学期からは作文を見てAIが自動的に判断するようになります。
★ 3.1週の作文の提出締切は、3月7日(土)までです。
定期試験などがあり期日に間に合わない場合は、先生と相談してください。
■■言葉の森の考える教育改革――読書、作文、学力、創造発表の力を総合的に育てる
◆動画
https://youtu.be/wEwJHQBfIEY
●なぜ今、教育改革が求められているのか
「教育を改革しなければならない」という識者は多くいます。
多くの人が、もっと良い教育が行われなければならないと考えています。
日本はPISAの点数も国際的にはいつも上位にいますし、他の国に比べれば大きな問題はないように見えます。
しかし別の面では、増加する不登校、詰め込み型の勉強、受験を目的とした勉強、能率の良くない一斉授業、一斉のテスト、一律の宿題など、多様な問題が存在しています。
●目的を見失いがちな教育論
多くの人が教育の改革を望んでいますが、そのための展望にはあまり具体性がなく、結局は進学率を高めるとか合格率を高めるといった先の目的のための手段として教育がある、という考えになりがちです。
また、それとは別に「楽しむ教育」という考えもあります。
しかし、楽しみは学校教育の過程で友達との交流の中から生まれるものであり、それ自体が目的になるものではありません。
●教育の本当の目的――人間の成長
教育の本当の目的は、子供たちが自分自身を成長させることです。
それは一つには、成長そのものが喜びであるからです。
もう一つには、成長することによって世の中に貢献することができるからです。
しかし、貢献という点で見落とされがちなのは、人間が成長したあとに社会に出てから貢献するということだけではなく、個々の人間の成長がそのまま人間全体の成長に結びついているということです。
社会に貢献するということは、近所の掃除をしたり、困っている人を助けたりすることだけではありません。自分が成長すること自体が、人間全体の成長の可能性を広げるという意味で、すでに社会への貢献になっているのです。
つまり、自分がより良い人生を生きることが、そのまま人間全体がより良い人生を生きられる可能性を広げていることであり、それこそが本質的な貢献です。
教育は、そのような人間の幸福、向上、創造、貢献のために行われなければなりません。
●これからの教育の三つの柱
そのために必要なことの第一は、バランスのとれた総合的な学力を育てることです。
これは当然のことですが、国語、算数・数学、英語、理科、社会などの基礎を総合的に身につけることです。
第二は、学力よりもさらに広い意味で、読書力や作文力といったリベラルアーツの力を育てていくことです。
なぜそのようなリベラルアーツが学校教育の中で十分に行われていないかというと、主に評価しにくいという理由からだと思います。
そして第三は、自分の学んだことや考えたことを実行したり発表したりすることによって、一人ひとりの生徒が創造を発表する機会を持つことです。
創造も評価しにくいものですが、それ以上に現在の多人数による一斉教育の中では、物理的に実行しにくいからだと思います。
以上をわかりやすく言えば、学力、読書、作文、創造発表が、これからの教育の重要な柱になるべきだということです。
●言葉の森の役割と可能性
そのような未来の教育を考えた場合、言葉の森はその実現に最も近い位置にいると思います。
その理由は、第一に、言葉の森の代表である私が、そのような教育のビジョンを持っていることです。
第二に、そのビジョンを具体化するためのIT技術や表現の技術があるということです。
そして第三に、最も重要なことですが、優秀な多数の講師がいて、真面目な生徒と理解のある保護者が日常的に言葉の森の学習に参加してくれているという、組織的な裏付けがあることです。
●より良い社会のために
しかし、より良い社会を作るためのいちばんの基礎は、明日の日本を支える子供たちに、より良い教育をすることです。
言葉の森は、これから読書、作文、全科の学力、創造発表を総合した教育を目指していきたいと考えています。
■■入試科目で作文試験がメインになる時代――AI時代に必要な学力は、読書力、作文力、文化力
◆動画
https://youtu.be/8bCVUc2KFZg
作文検定は、単なる作文力の評価ではなく、その次の指導につながる指導に結びついた評価です。
●なぜ作文の指導と評価をセットにすることが大事なのか
では、なぜ作文の指導と評価がセットになっていることが大事なのでしょうか。
作文の評価には、これまでは明確なものがありませんでした。ほとんどの作文評価は、読み手の主観的な評価として行われてきました。客観的な部分があるとしても、それはキーワードとして決めたものが入っているかどうかという初歩的なレベルのものがあったのです。だから、当然指導についても、評価につながる指導はあまりありませんでした。
これが同じ検定試験である英語検定や漢字検定と異なるところです。英検や漢検には、明らかな答えがあります。したがって、過去問を研究すれば対策は立てられます。
作文試験に関しては、過去問はあったとしても、模範解答のような一律の答えはありません。それぞれの解答が、書いた人の個性によって書かれているからです。そのため、過去問対策の勉強というよりも、事前の学習を行うための指導が必要になってくるのです。
●学年が上がるにつれて必要な指導の質が変わる
例えば、小学5年生の「体験実例」「たとえ」「前の話、聞いた話」「自分なりに分かったこと」などの項目は、ある程度書く力のある子であれば、事前の準備なしにその場で書いても何とか形にすることができます。
しかし、例えば、中学2年生の「複数の意見」「総合化の主題」「昔話の引用」「光る表現」などの項目は、かなり文章力のある子であっても、その場で項目に合わせて書くことはまずできません。しかし、何度か練習する中でほとんどの生徒ができるようになります。
この指導と評価がセットになっていることが、これからの作文教育に必要な条件になります。
指導のための小1から高3までの「項目集」は、作文検定を受講する予定の団体にお渡ししています。
この指導項目があるだけでも、小学1年生から高校3年生までの日常的な作文指導が、毎週充実したかたちでできるようになるのです。
●AI時代に必要な「身体化された知識」と文化力
これからの学力は、テストの答えを書くような一夜漬けで対応できるような表面的な知識を覚えることではなく、考える力をつけることになります。
考える力をつけるために大事なこととは、何か考えようとするときに、自分の中から自然に出てくる身体化された知識を身につけていることです。身体化された知識とは、ある程度若い時期に、特に小中学生の時期に、暗唱のように何度も繰り返し反復することによって、自分の身体の一部として身につけていくような知識です。
そう考えると、小学生時代の学習の課題は、AIでカバーされるような知識の学力ではなく、大人になったときにも身体化された知識又は習慣として持っているような学力と文化を身につけることです。
身体化された学力や文化とは、読書、しつけ、ものの考え方、前向きに生きる姿勢、人に対して優しく接すること、正直に生きること、いつも明るく前向きに考えること、文章を手で書く技術、そろばんのように数字を自分の身体化された操作として習得する技術、音楽や運動のような直接的な感覚と身体の技術、さらに幸福感を育む土台となる自然と日常的に接する習慣、友達と楽しく遊ぶ経験などです。
そういう学力と文化の総合力がこれから必要になります。これらが、AI時代の学力です。
●入試の変化と作文検定の役割
やがて、入試問題は、知識のペーパーテストは一定の水準まで習得していればそれでよく、それ以上は、作文と面接中心になっていきます。
しかし、作文試験に関しては、すでにAO入試、総合選抜、推薦入試などで試みられていますが、いずれも不十分です。それは、作文評価の負担が、採点する側にとって大きすぎることと、評価自体も、客観的な評価にはなりにくかったからです。
これが、今後、作文検定によって解決されていくと思います。
▽関連リンク
AI時代と読む・書く力に関する記事例
https://www.asahi.com/thinkcampus/pr_yozemi_3
(朝日新聞の特集で、AI時代に読み書きの力が重要と議論)
ハーバードのライティング教育関連
https://toyokeizai.net/articles/-/884934
(AI時代でも文章力が超重要という視点)
■■作文教育では、指導と評価を対応させることが大事――森リン3.0の項目評価の思想
◆動画
https://youtu.be/mUYIr92r_3M
●従来の作文評価のブラックボックス性
私が40年以上前に子供たちの作文教室を始めたときに感じたことは、これまでの作文評価の弱点でした。
私は小さい頃から読書好きだったので、文章を書くような勉強は自然と好きになっていました。
小学2年生のあるとき、学校で作文の授業があったのだと思いますが、その授業のあと、先生に自分の作文を読まれて、「中根君は本をよく読んでいるから」と言われて褒められたのを覚えています。
しかし、どういうところが良かったのかということは、もちろん分かりませんでした。
従来の作文評価は、褒められれば嬉しいが、なぜ褒められたのかが分からない、褒められない子はどうしたら褒められるようになるのかが分からない、という「先生の評価」というブラックボックスの中で行われてきたのです。
●指導と言葉を一致させた評価の原則
そこで、自分が作文指導をする場合、子供でも明らかに分かるような言葉で指導し、その明らかに分かる言葉だけで評価をすることにしました。
つまり、指導したことができていたら褒めるが、指導していないことができても、特にそれを評価するわけではないということにしました。
このやり方のいいところは、作文が得意な子はもちろん、作文が苦手だという子も努力できるということです。
●努力が報われる評価が継続を生む
この指導法と評価法によって、どの子も作文を書くことに負担を感じにくくなり、長く勉強を続けるようになりました。
作文力の上達は、長く続けることにありますから、その結果、苦手だった子が次第に楽に上手な作文を書けるようになっていったのです。
このように、評価は必ずその評価の前提としての指導を伴うこと、指導に対応した評価のみをすることを、教育の基本とすることが大切だと分かったのです。
●「パターン化」批判への考え方
しかし、このように「指導の型」を決めてその型に沿った評価をしていくと、反発する人も出てきます。
反発する人の多くは、書くことを職業にしていたり、書くことに自信を持っていたりする人たちです。
そういう批判の多くは、「パターン化した書き方になっている」という言葉です。
しかし、パターン化は目的ではなく手段です。
誰もが書きやすくなるための手段も、その型に慣れるまでは、自分の文章として消化されずに、取って付けたような型となることがあるのです。
しかし、その型をもとに書くことによって、どの子も文章が上手になっていきます。
●教育は結果ではなく過程である
教育とは、成長する過程であって、最初から結果を求めることではありません。
大事なことは、教育の結果だけを見ることではなく、教育を過程として考えることです。
■■なぜ不登校が増えるのか――それは自分の意に沿わないことを強制される時間が耐え難いから
◆動画
https://youtu.be/6ieKOkOFy1Y
●学校という場所への違和感
学校は楽しい場所だったと今では思い返しますが、当時の私は、茨木のり子さんの詩にあるような「蛇蝎(だかつ)のごとく嫌ったところ」ほどではないにしても、それに近い感覚を抱いていました。
いつも硬い木の椅子に座り、先生の話を聞くともなく聞きながら、窓の外ばかりを見ていました。
そして、グラウンドを自由に飛び回るスズメたちを見て、「スズメはいいなあ」と毎日しみじみ思っていたことを覚えています(笑)。
●楽しい時間は「自由」があるとき
学校で楽しかったのは、休み時間に友達と遊ぶことと、自分の好きな図工や体育の授業を受けているときでした。
また、意外かもしれませんが、テストの時間も好きでした。
それは先生の話を聞く必要がなく、自分のペースで作業に取りかかればよかったからです。
●不登校という選択が認められる時代
今、不登校の生徒が増えていますが、私が小中学生のころには「不登校」という概念そのものがほとんどなく、学校に行くことは当然のことだと思われていました。
しかし、不登校が一つの選択肢として認められるようになると、これからさらに学校に行かない子が増える可能性はあるでしょう。
●解決策1――少人数オンライン学習
では、どうしたらよいかというと、解決策は三つあります。
第一は、自宅でのんびり学習ができるオンライン環境の中で、親しい友達数人と一緒に勉強する機会を持つことです。
●解決策2――自分で選ぶ学びと定期的な評価
第二は、その学びが一律に決められた授業ではなく、自分で自由に選べるものであることです。
ただし、定期的な学力テストを受ける必要があり、その結果によって、必要な知識や技能をバランスよく身につけることを条件とします。
●解決策3――地域に根ざしたリアルな交流
そして第三に大切なことは、オンラインの少人数対話型学習があったとしても、リアルな場で、友達や上級生、下級生、大人、小さな子供たちと接する機会が必要だということです。
それは遠足やサマーキャンプのような大掛かりな行事でもよいのですが、それと同時に、日常的に近所の子供たちと集まれる場所があることが重要です。
これが現代の寺子屋教室です。
近所の気のいいおじさんやおばさんがいる家に、三々五々、子供たちが集まり、おしゃべりをしたり遊んだりするのです。
●未来の教育モデルの三本柱
つまり、
(1)オンラインの少人数であること、
(2)AIを利用した自学自習の学習であること、
(3)日常的に交流できる地域に根ざした場所があること、
です。
こうした未来の教育が広がれば、「不登校」という言葉そのものが、いずれ意味を失っていくのではないかと思います。
▽参考リンク
不登校の背景分析や増加要因についての記事例
https://news.yahoo.co.jp/articles/76bdf8af291d399e9545e165775f6dc8275a56c5
(不登校35万人時代の考察)
■■評価が曖昧になりがちな作文だから、指導は曖昧な言葉では教えない
◆動画
https://youtu.be/RkmSI9JOV28
●曖昧な指導は、子供を迷わせる
「指導は曖昧な言葉では教えない」とは、次のようなことです。
例えば、「もっと具体的に」とか「もう少し分かりやすく」とか「もっと自分の個性を出して」とか、言われた方は、分かったような分からないような指導を受けることがあります。
●「中心」ではなく「いちばん何とかなのは」
言葉の森では、「中心を決める」ということよりも、「いちばん何とかなのは」という言葉を使おうということを、小学校低学年の子には話しています。
例えば、動物園に遠足に行った作文を書く場合、小学1・2年生は、最初から最後まで書こうとします。
それはそれでいいことなのですが、時間がないと、朝起きてから出かけていくまでで力尽きてしまうこともあります。
●感想を一段深める「一般化の主題」
小学校高学年では、作文に出来事と感想を書く場合、その感想が「とても楽しかったです」で終わるようになる子は少ないですが、それに近い個人的な感想でまとめてしまうことはよくあります。
そこで、より大きい視点からその出来事を考えるために、「人間は」とか「人間にとって」という言葉を使うということを、「一般化の主題」という言葉で指導しています。
●情景を生き生きさせる「会話を入れる」指導
また、子供の作文が出来事の平板な事実経過だけで終わらずに、そのときの情景を描写的に書くことをすすめるために、「会話を思い出して書こう」という指導もしています。
男の子は、一般に数字や名前をしっかり書くことに関心があり、「何時何分にどこどこの駅からどこどこの場所に行って」というような書き方をしますが、そのときの動作や情景にはあまり関心がありません。
そこで、「会話を入れて書く」という説明をすると、その作文に具体的な描写が生きてくるのです。
●数字や名前を意識させる指導
女の子は逆に、情景や動作を書くのは得意ですが、数字や名前のようなものにはあまり関心を持たない子が多いです。
そこで、「作文の中に数字や名前が分かることがあったら書いてみよう」という話をしています。
このように具体的な指導をすれば、子供たちが作文を書いたあとの先生の評価も具体的になります。
●運転教習に学ぶ、具体的な教え方
私は昔、自動車教習所で運転を教わっているとき、隣にいる指導員が、「窓ガラスのどこに何の標識が見えたらハンドルをあっちに切って、次にバックミラーのどこに何が映ったらハンドルをこっちに戻して」という、あまりにも分かりやすい教え方をしてくれたので、すぐに縦列駐車ができるようになりました。
そして、いったん形だけできるようになってしまえば、新しいところでも、同じような感覚で、目印がなくてもできるようになるのです。
●結果だけを見る評価の危うさ
文章を書くことが得意な人が作文を教える役割になると、往々にして子供の作文の未完成の部分を直そうとすることが多いものです。
例えば、子供が書き出しを工夫するために会話で始める作文を書くと、「会話の書き出しはワンパターンだ」などと言うのです。
書き出しの工夫は、子供たちの文章力の成長に応じて、書きやすい「会話の書き出し」から始めて、「情景の書き出し」や「動作の書き出し」や「名言の書き出し」などに進む可能性があるのですが、子供の作文を成長の過程として見ずに、結果だけを見て評価してしまうことがあるのです。
●欠点指摘が生む萎縮
ところが、そういう結果中心の評価をされた子はどうなるかというと、作文が苦手になるのです。
よく言われるのは、作文指導に熱心な先生のもとでは、作文嫌いの子が増えるということです。
子供たちの作文の良いところを褒める先生であればよいのですが、欠点を直すことを中心にする先生の場合は、子供たちが欠点を指摘されないようにと、作文を書くことに萎縮するようになります。
●保護者の関わり方も同じ
これは先生でなく、保護者が作文を教えるときも同じです。
子供が作文を書きながら、近くにいるお母さんに、「次はどう書くの」と聞いてくることがあるようです。
それは、そのお母さんがこれまで子供の書いた作文の結果を見て、間違いや弱点を指摘していたので、子供は、「書いてから注意されるよりも、書く前に聞いておこう」と判断するようになったのです。
こういう子供の心理を理解するためには、お母さんお父さんが、自分が子供だったころを思い出してみるとよいと思います。