あえになさんの読書記録
あえになさんの感想
主人公は泥棒を本職とする三十路の男性。
ある日、いつものように仕事をしていたらうっかり屋根から落ちてしまい、中学生の双子に見つけられたところからこの物語は始まる。私が特におすすめしたいのは、宮部みゆきさんの表現の仕方、種や仕掛けに驚いた。例えば、主人公が家の屋根から落ちて肩が外れ、気絶していたところから目覚めるとき、
「理性と感覚が手を取り合ってやってきた、、、」
と言ったことがとても面白く、私はずっと笑っていた。
また、泥棒である主人公が施した仕掛けもなかなか奇抜で興味深い。例えば、自動販売機からお札がバッサバッサと落ちてきたり、その自動販売機が突然光り輝きだしたり。サクサク読むことができつつ、読み終えたあとの満足感は十分なこの本をぜひ読むことをおすすめする。