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クチクラ(ラテン語: Cuticula)は、表皮を構成する細胞がその外側に分泌することで生じる、丈夫な膜である。さまざまな生物において、体表を保護する役割を果たしている。人間を含む哺乳類の毛の表面にも存在する。英語でキューティクル(Cuticle)、日本語で角皮ともいう。 昆虫(特に甲虫)をはじめとする節足動物の場合、クチクラは外骨格を構成するうえ、軟体動物の殻や卵の表面を覆うザラザラした生体物質である。甲殻類ではキチン質という多糖類が主成分で蝋なども含有されている。 植物においては、表皮の外側を覆う透明な膜で、蝋を主成分とする。特に乾燥地や海岸の植物の葉ではよく発達する。また、いわゆる照葉樹林というのは、それを構成する樹木の葉でクチクラ層が発達し、表面が照って見えることに由来する簡単に言うと、体の表面を覆っている殻や皮のことです。キューティクル (Cuticle) とも言いますね。カニやエビなども体全体を殻で覆われていますよね? あの殻もクチクラです。 クチクラはいろんな機能を担っています。柔らかい体を守ったり支えたり、ほかの個体へのシグナルとして発色したり……。そのなかで私が注目しているのは「体型を決める役割」です。 従来、生き物は細胞の集まりなのだから、体型を決めているのも細胞であると考えられてきました。細胞の外に分泌された物質であるクチクラは、細胞の表面をコートしているだけだという考えです。そのため、クチクラに覆われた生き物が体全体を大きくしたいときや変形したいときにはクチクラが邪魔をしてしまう。だから昆虫も、エビやカニも「脱皮」をすることで成長していくのだ、と言われてきました。 でもショウジョウバエでは、幼虫が急速に成長する(孵化してから数日間で体重が約百倍になる)間に脱皮は2回しか起こりません。脱皮と脱皮の間にも体はどんどん成長していきます。また細長い体の幼虫からずんぐりした蛹(さなぎ)になるときにも、クチクラを脱ぎ捨てることはないんです。そこが不思議だった私は、さまざまな遺伝子が変異したショウジョウバエの幼虫を使って実験をしてみました。